大学3年の由美はいつからか、2年後輩の宏のことが、気になっていた。  
アパートで一人暮らしをしているが、夜布団の中で、宏君のことが頭から離れないことがしばしばあった。  
(なんか、宏君のこと好きになったのかな?私。)  
宏君とは同じサークルで、週3回は顔をあわせる。決してプレーボーイではなく、なんか不器用なのだが、  
いつも由美には誠実に接してくれている、そんなふうに日ごろから感じていた。  
スタイルが良いわけでも、美貌に自信があるわけでもない、こんな私でも恋ができるかしら。  
日々宏への思いは募っていったのだ。  
 
ある日親友の久子にこのことを打ち明けてしまった。  
「誘惑しちゃいなよ」「えっ?自信ないよー。胸も大きくないし美人じゃないし。。。」  
「そう?由美、女の武器はまだあるじゃない?もっと下の部分。」  
「えっ?」  
「そうよ、かわいいスカートはいてパンチラしゃいなよ、それも、宏君だけに見えるように。。。」  
「そんな、恥ずかしいよ。」  
「もー、そんなこと言ってちゃだめ。あたしに任せて!」  
 
久子は、今度の週末の飲み会で、何か仕掛けるつもりだ。  
 
飲み会当日、久子は由美の部屋にいた。  
「あたしだって、頑張ってきたんだからね。」久子はひざ上10cmくらいのややタイトめのスカートだった。スリットが両脇に入っていた。  
由美は恥ずかしながらも、頑張るしかないと、自分の持っている中でいちばん丈の短いスカートを持ってきた。  
ジーンズをはいていたが、先にスカートを着けてから脱いだ。  
同性でも見られたくないらしい。「ちょっと丈を折って短くしてみない?」  
「えーちょっと無理だよ。」ひざが見え隠れするかわいらしいプリーッスカートをさらに短くすることは、由美にとって抵抗があった。  
「私だってしょうがないなぁ、まいいや」久子はやり方を変えることにした。「それじゃ手を腰にあてて一回転してみてよ?とても似合っててかわいいポーズだから。。。」  
由美は少し気分が良くなり、いわれたとおりに回転してみた。反回転して後ろを向いた時、  
 
久子は待ってたかのように、由美のスカートをめくった。  
 
「きゃー」あわてて抑えようとしたが、白い大きめの下着があらわになった。  
「なにがキャーよ、ちょっと地味じゃない?下着、別のに変えるんでしょう?これくらいは私のアドバイス聞いてよね?」  
「・・・」「私だって頑張ってるのよ!」といい、自分のスカートのすそをめくってみせた。  
「ひ、ひもじゃないの!」  
「そうよ、紐よ、見せなくったっていいのよ、きょうは頑張って紐パンティよ、って恥ずかしそうにつぶやけば、いいの。  
へんな想像させてごめんなさい、ってしおらしく添えとけば、男の子も反感かわないって。。。」  
由美は久子が自分の為にそこまでやってくれているので、拒むことができなかった。  
(ふふっ、これで第1段階はうまくいきそうね。丈は私のより長いけどプリーツスカートの方が下からは覗かれやすいのよ。)  
「じゃ、今履いているパンティ脱いで。」  
由美は仕方なく脱いだ。「どれ穿いたらいいの?」  
「あれ?ない、いけない、家に忘れてきちゃった。。。あとで渡すから、とりあえず、でかけよ!」と言いながら、久子は由美の手を引っ張った。  
「ちょ、ちょっと、パンツ履かないで外出させる気?」  
「ちょっとの間だけだよ、時間もあまりないし、時間通りに行かないと、宏君の近くの席確保できないよ!  
それにさあ?由美はこのスカート穿く時、パンツ見せちゃってるの?  
外から見たら普段見えないパンティが無くったって、かんけいないでしょう?  
 
ひょっとして、今日彼と結ばれるかもしれないよ!」  
 
結ばれるかも・・・淡い恋心が由美の背中を押した。恥ずかしいけど。。。  
でも、このスカート履いてる時パンチラしたことはなかったはず。。。久子の言う通りかもしれない。。。  
 
普通に女の子らしくふるまえばいいのよ。。。  
 
 
一人暮らしのアパートの2階。ドアを閉める。  
久子は由美と腕を組む。由美に通路の外側を歩かせるために。  
目隠しのない通路・階段、由美は恥ずかしそうに歩く。  
下には同じ建物の住民が歩いていた。若い男性が複数友人を連れていた。  
男なら、無理もない。久子のミニスカートにつられて、ついチラチラ見てしまう。  
「いやっ」由美は片手でスカートを気にする。 (ああ、なんか恥ずかしいな。)  
久子「ゆーみ、普通にしていれば、見えないでしょ?でなきゃ、普段も下から覗かれていることになるのよ。」  
(そ、そうよね。)  
でも下の若い男たちは何かひそひそ話している。どんな話なのか知る由もないが、  
(もしかして、見えてるの?)  
恐る恐る階段を下りるしかなかった。  
 
久子は由美の表情を見る。火照っている。  
あの通りを渡ると久子の家だ。その距離が今日は遠く感じる。  
ようやく交差点、信号待ちで、人通りもすこしある。  
「きゃっ」  
通りに出たところで、突風が由美のスカートをめくり上げる。  
必死で押さえる。  
「ふふっ、可愛い!」久子は含み笑う。  
久子のスカートは丈こそ短いが、筒状で広がりがないので、  
「風ちら」の心配は要らないのだ。  
 
「こんにちは。」聞きなれた声がした。  
由美が渡ろうとしている通りを、左から歩いてきたのだ。  
「あ、宏君じゃない。ちょうどよかった、ねぇ由美?」(ニヤリ)  
顔が赤くなった。(もしかして、今見られた?)  
(早く久子の部屋でパンティ履かなきゃ。)  
「ゆーみ、ちょうど私たちも向かうところだったのよ、ね?」  
「えっっ、ちょっと、ちょっと久子、その前にあたし。」  
「いいじゃない、さあ、行きましょう。」  
下着を着けることができず、そのまま飲み会に行くことになってしまった。  
 
 
(飲み会ではどうして欲しい?  
ノーパンでツイスターゲーム?  
王様ゲームで宏君の顔の上をまたがせてあげようか?  
パンティの色当てゲームとか?)  
(ふふっ、協力してあげるからね。。。)  
 
 
由美「・・・」(久子ったら、私プリーツスカートなのよ、なんかの拍子でめくれちゃったら、あたし、恥ずかしいよー。)  
久子(ふふっ由美、あそこの角曲がってそのまま店に集合よ!スカートめくれないように気を付けてねっ。なんてったって、ノーパンなんだから。)  
 
宏はどうしても久子のミニスカートに目が行ってしまう。また、さきほどの四つ角で、風で舞うスカートを押えている由美の仕草が焼き付いてしまった。  
 
歩きながら久子が話を振る。  
「普段は地味な宏君にしては、今日はちょっとおしゃれじゃない?」  
「そうですか?少し気を使った程度なのですが。でも先輩も一段と、きれいですよ。」  
久子の脚から視線を外すように努めながら、照れ気味にこたえた。  
「いゃだもぅ、きれいだなんて、普段言いそうもないこといっちゃってー。  
でも真面目な宏君に云われるとなんか嬉しいわ、ねえ、由美?」  
「う、うん、でも私のことなんか気にしないでいんだから。。。」本当の気持ちは逆なのだが、  
ノーパンであるという羞恥心からあまり構って欲しくないという気持ちなのだ。  
由美に内股気味にスカートを気にしながら歩いている。  
久子「そんなことないって。なんか今日の由美、雰囲気がおしとやかよ、特に今日のスカート、風になびかせてひらひらさせちゃってー、いかにも女の子って感じ!  
宏君もそう思わない?」わざと宏に由美の足元に目がいくように話を振る。  
宏は視線を由美の下半分に移し、「は、はい。なんか、女性らしさが内面から伝わって来て素敵ですよ!」咄嗟に出た言葉なのだが、由美はその言葉でスカートの中を透視されているような錯覚になり、顔が赤くなった。(内面、って、宏君。。。そんなに見ないで。。。)  
 
 

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