佐倉美咲は、由緒正しいお嬢様学校に通う女子大生。  
黒くつやつやとしたセミロングの髪、おっとりとした上品な話し方、  
一見シンプルだがかなりの値がはる上質な衣服・・どこから見ても純粋培養のお嬢様である。  
 
学校へは運転手が送り迎えをし、友人は上級階級の女性だけ。  
当然、20年間彼氏などいたことはない。  
男性に興味を抱いたことはなく、ましてや性への関心など全くなかった。  
 
 
「美咲さん、ごきげんよう。」  
「まあ、奈那さん。ごきげんよう。」  
授業終了後に大学構内を歩いていると、友人の間宮奈那に声をかけられた。  
 
 
エスカレーター式で幼稚部からこの学校にいる美咲に対し、奈那は大学部からの入学だ。  
美咲は人生のほとんどを同じ場所で過ごしてきた。平和ではあるが、外の情報に触れる機会がなく、変化が足りない。  
奈那は活発で明るく、美咲が知らない世界を知っている。美咲はそんな話を聞くのが楽しかった。  
 
「美咲さん、今日うちに遊びに来ない?」  
「ええ、喜んで!今日はピアノもありませんし、大丈夫です。」  
「じゃあ、うちの車で行きましょ。」  
 
美咲は運転手に奈那の家に寄ることを伝え、家に帰らせた。  
 
奈那の父はベンチャー企業を経営している。  
由緒正しい佐倉家ほどではないが、立派な家だった。  
二人は奈那の部屋で、お茶をしながら談笑していた。  
「うふふ、奈那さんのお話は本当に楽しいわ。」  
「そうかしら。美咲さんみたいな純粋なお嬢様、本当に貴重よね。  
・・ね、美咲さん、私今、付き合っている男性がいるの。」  
「まあ!!本当ですか!? その方とは結婚なさるの?」  
「そんなの分からないわ。父も恋愛は好きにすれはいいって言ってるし、  
彼とはオープンに付き合っているわ。今の彼で3人目よ。」  
「・・すごいわ。私、男性とお付き合いするなんて、考えたこともありません。」  
「付き合ってみなくちゃ、相性も分からないしね。性格も、身体も、ね。」  
美咲はその言葉にぼっと顔を赤らめる。  
(・・っ!!身体って・)  
動揺し、手に持っていたティーカップを落してしまう。  
ティーカップの中にたっぷり入っていた紅茶は、美咲の膝にこぼれる。  
「きゃあっ!!」  
「まあ!大変!!」  
急いで拭くが紅茶はスカートへ染みこみ、びしょびしょになる。  
「これじゃ着ていられないわね・・シャワーを浴びて着替えましょう。」  
 
奈那はシャワールームに美咲を案内した。  
「使用人に私の服を持って来させるわね。すぐにクリーニングにも出させるわ。じゃあごゆっくり。」  
「ありがとう。」  
 
美咲は扉を閉め、スカートを脱ぐ。スカートが太股に張り付いて気持ち悪い。  
「・・やだ・・」  
紅茶はスカートから、パンツにまで染みていた。びしょびしょに濡れたパステルピンクのシルクの下着からは、美咲の控え目な茂みが透ける。  
美咲は取りあえずパンツも脱ぎ、シャワーを浴びた。  
シャワーを浴び終え脱衣場にでると紅茶に染まったスカートが無くなり、奈那のものらしき服があった。  
さっきまで美咲が着ていたものと似ている、膝丈のふんわりとした白いスカート。  
そこで美咲ははっとする。  
 
(・・下着どうしよう・・・)  
穿いたらスカートに紅茶の染みがつくし・・  
ああ、でも下着を催促するだなんて恥ずかしくてできないわ・・  
どうしましょう・・・  
 
「美咲さん、入っても大丈夫?」  
「・・!!え、ええ、大丈夫です。」  
美咲はとっさにパンツを後ろ手に持って隠した。  
「よかった、サイズはちょうどいいみたいね。スカートの染みも何とか落ちるそうよ。」  
「そ、そうですか。よかったわ・・」  
「美咲さん?どうしたの?様子がおかし・・」  
「いっいいえ!!何でもありません!!  
わっ、私これで失礼致します。ご迷惑おかけしてすみませんでした!!」  
羞恥心で真っ赤になり、スカートを押えながら走り去る。  
「えっ・・美咲さん!?」美咲は奈那の声を振り切り、屋敷を飛び出す。  
 
美咲はスカートの裾が翻らないように押えながら、全速力で走った。  
普段走る機会などない美咲は、はあはあと呼吸を乱す。  
ここであることに気がつく。  
(バッグ…持ってきてない…)  
そう、奈那の家に財布と携帯電話が入ったバッグを置いてきてしまったのだ。  
(どうしよう、帰れない…)  
ここから自宅までは何駅分も離れている。  
歩いては帰れない。運転手は先に帰してしまったし…美咲は途方に暮れ、宛てもなく歩き始めた。  
 
歩く度にスカートの中にスースーと風が通る。  
意識しないように心掛けるが、下着を付けないで外を歩くなんて初めてで、  
何だかいやらしい気持ちになってくる。  
 
(…むずむずする……こんな感覚初めて…)  
その時だった。  
「きゃあっ!!」  
足がもつれ、転んでしまう。  
「…痛っ!!」  
立ち上がろうとすると、足に痛みが走る。  
見ると、片方の膝の辺りを擦りむいて血が流れていた。  
 
その時、隣に白い車が止まった。  
「どうかなさったんですか?」  
運転席から顔を出したのは、美咲と同年代くらいの男性だった。  
後部座席には友人と見られる男性が2人乗っている。  
この辺りは高級住宅地だけあって、高そうな車に乗っていた。  
「…あ…の、靴のヒールが折れてしまったんです…」  
立ち上がろうとするが、足に痛みが走る。  
「怪我しているじゃないか。大丈夫?家はこの辺りなの?」  
「…い、いいえ。歩いて帰ろうかと……。」  
「えっ、それは無理だよ。よければ乗って行かない?送るよ。」  
 
美咲は、中に乗っている青年を見る。  
上品そうな服を着ていて、ちゃらちゃらしているようには見えない。  
真面目そうな人だ。  
(大丈夫…?かしら)  
美咲は送ってもらうことに決めた。  
 
歩こうとするが、足に痛んでふらついてしまう。  
後部座席に座っている男性が見兼ねて車を降り、支えてくれた。  
「大丈夫ですか?」  
「…え、ええ…。」  
男性に免疫のない美咲は、身体に触れられてドキドキしていた。  
 
美咲は後部座席の中心に座る。  
「家はどの辺なの?カーナビに入力するから、教えてくれるかな?」  
「あっ…はい……」  
場所を伝えると、車は走り出した。  
「あのさ…もしかして、佐倉さんて、あの佐倉企業の佐倉さん?」  
「はい。父が社長です。」  
その返答に男達が色めきだす。  
「!!やっぱり!もしかしてと思ったんだ。雰囲気がお嬢様だしさ。」  
 
「足は大丈夫?取りあえず治療しようか。  
あ、オレ達医大生だから、安心して。」  
男の一人が話しかける。  
「は…い、ではお願い致します…。」  
すると男は新しいミネラルウォーターを取り出す。  
「ちょっと失礼。」  
美咲のスカートの裾に手を延ばす。そして傷の血が付着した布をたぐし上げる。  
「きゃあっ!!」  
思わず悲鳴を上げる。スカートの裾が膝上10センチ程上げられ、白い太股が覗いた。  
「ごめんね。でも、まずは水で傷の汚れを流さなくちゃ。  
スカート濡れちゃうからさ。治療始めるよ?」  
「…は…い。」  
(下着付けていないのに…そんなに上げたら…  
見えちゃうかも……)  
美咲は身体をこわ張らせ、両足をぴったりと閉じる。  
「そんなに足を閉じてたら、治療できないよ。  
膝を離して。」  
「…はい……。」  
少し膝を緩めた。男は膝下にタオルをあて、傷口にミネラルウォーターをかける。  
(や…だ…変な気分……)  
 
その時、  
「危ない!!」  
運転している男が声を上げた。  
飛び出してきたネコを避けようと、急ブレーキが掛かる。  
「!!!」  
「……ふう、危なかった…みんな、大丈夫か!?  
佐倉さん、どこかぶつけたり………!!!」  
前席の男が振り向くと、美咲に目が集中する。  
ミネラルウォーターの水がかかり、スカートが濡れて透けている。  
驚いたことに、白いスカートからパンティラインは見えず、黒い茂みがダイレクトに透けていた。後部座席の2人も美咲のそこに釘付けだ。  
 
「…ぁあっ……やああぁ……!!!」  
美咲は一瞬何が起こったのか理解できずにぽかんとしたが、  
すぐに顔を真っ赤にして下半身を隠す。  
 
ごくっ…誰のものか分からないが唾を飲む音が聞こえる。  
(ぃやぁっ……こんなとこ見られて…恥ずかしい……!!!)  
ちらりと隣の男性を見ると下半身が膨らんできているのが分かる。  
(変なところに連れていかれて、乱暴されたらどうしよう……!!)  
 
しかし、3人は何もしてこない。  
当たり前だ。相手はあの佐倉家のご令嬢。  
手を出したら、どんな目に遭わされるか……。  
 
全員無言のまま、車が動きだす。  
カーナビの指示通り走っているし、誰も美咲に乱暴してくる気配はない。  
でも、車内はどこか異様な雰囲気に包まれる。  
 
美咲はさっきの衝撃で傷口をぶつけていた。  
じくじくと痛みが増してくる。  
「…っ!!痛っ…」  
男の一人が口を開く。  
「……その傷口だと、化膿しやすいと思うんだ。ちゃんと消毒しないと……  
治療を再開してもいいかな。」  
「…ぇ、ええ……」  
 
ぎゅっと握った両手の拳は、透けている局部の上に置いている。  
透けた茂みは心持ち隠れてはいるが、  
スカートは太股にぴったりと張り付き、いやらしい恰好であることには変わりなかった。  
男はピンセットで挟んだ綿に消毒液を染み込ませた。  
「…少し、染みますよ。」  
 
綿が傷口に触れると、身体に鈍い痛みが走る。  
「…ぁっ……ぃ…たっ……」  
思わず声が漏れる。  
男はびくっと反応し、美咲の方にちらりと視線をよこす。  
もう一人の男も美咲の下半身をちらちらと見てくる。  
運転してくる男はミラー越しに……  
(……見られてる…。)  
美咲は男の視線によって、身体の中心が熱くなってくるのを感じた。  
(…ぁ…。何だかココがじんわり熱い。私、どうしたの……?)  
 
消毒を終えて、男が傷口に包帯を巻こうとする。膝の辺りにそっと触れた。  
「!!…ひゃ…ぁん!!…」  
今度はどこかいやらしい声が出た。  
(……何?自分のこんな声聞いてことがないわ……どうしよう……)  
性的なことに全く目覚めていない美咲は、自分の変化に戸惑う。  
男は必死に理性を保ちながら、どんどん包帯を巻き付けていく。  
しかし、足に手が掠る度に漏れる美咲の息に興奮していく一方だった。  
「…ふっ……はっ……んっ……」  
(何?息が苦しい…下半身が熱い……病気……?)  
 
「……応急処置ができました。自宅に戻ったら、きちんと治療してください。」  
美咲はもう訳が分からなくなってきた。この感覚はどうすれば治るのだろう。  
 
ここで美咲は股から何か何かぬるぬるしてものが出て、太股を濡らしていることに気付く。  
太股同士を擦り合わせると、何だか気持ちいい。  
「んっ……」  
茂みの上に乗せている手を開き、濡れたスカートの上からそっと、指先を股の間に入れる。  
 
割れ目の間を優しく押すと、スカートに愛液が染み出る。  
指先で触れたところが熱い。  
美咲は自然に、スカートごしに割れ目をなぞっていた。  
「……はぁ…っ……ん…」  
身体がびくっと跳ねる。指の動きはどんどん大胆になってくる。  
足を軽く開いて、上下に指を動かす。  
スカートはあっという間にぬらぬらとし、美咲のやわらかい秘部に食い込んだ。  
「…ふぁっ……あ…ん…っ…はぁ……んっ……」  
もはや美咲は、牝の本能に従うしかなかった。  
 
男たちは、美咲の痴態から目を離せない。  
息を荒くし、股間のものを熱く大きくさせる。  
運転している男は、車を裏道に停車させ、美咲を見入ることに集中する。  
車内には4人の荒い呼吸が溢れる。  
 
(……見られて…る…私のこんないやらしい恰好……  
でも……止められない……気持ちいい……)  
「…ひゃぁ…っん……はあ…んっ…ぁあんっ……ぅんっ……!!」  
美咲の秘部にはスカートがぺったりと張り付き、割れ目と膨らみが確認くらいにぐっしょりと濡れていた。  
溢れでた愛液は、革張りのシートにも滴り落ちる。  
 
男達は自分のものを出し、自慰をしだす。  
目はしっかりと美咲を捕らえ、手をしゅこしゅこと動かす。  
 
美咲の手のスピードがどんどん上がる。  
がむしゃらに指を動かしていると、気持ちよく感じるポイントを発見する。  
(…この……ぷっくりしてるところ………)  
布越しに指先で強い刺激を与える。  
「…っああぁっ…ん!!」  
一際大きな嬌声を上げる。美咲の指は執拗にその蕾をいじる。  
息が苦しく、頭がぼんやりとしてきた。  
視界の端では、男達が何か赤黒いものをしごいているのが見える。  
くちゅくちゅ…しゅっしゅっ……淫らな音が重なり合う。  
でも、もうそんなのどうでもいい。美咲は目の前の快感に溺れる。  
 
「あんっ!…んぁ…っ!…はぁんっ!…あんっ……っっああああああっ!!!」  
美咲は手足をびくりと延ばし、達してしまった。  
快感が身体全体を突き抜ける。  
指を股間に当てたまま脱力し、口からは唾液が零れる。  
顔は高揚し、身体全体で息をしていた。  
 
男達もこの様子を見て、ほぼ同時に精液を放出した。  
全員が果ててしまい、荒い呼吸が整うまでは、誰も動こうとしなかった。  
 
男の一人は、平常心に戻ると近くの店でスカートと大判のバスタオルを購入してきた。  
美咲の下半身はぐちょぐちょで、このままでは家に送り届けることができない。  
何かあったと家の者に悟られてしまう、そう考えたのだ。  
 
美咲はタオルで下半身を隠しながら、スカートを履き替える。  
その時にも男の視線を感じ、達した後にも関わらず身体が熱を持ち始める。  
 
「……着きました。お怪我、お大事に。」  
「………ありがとうございました。」  
 
 
それからというもの、自慰行為を覚えた美咲は、一人で快感を貪るようになった。  
特に、下着を付けずに外出するのが一番感じるようだ。  
今日もスカートの下の太股には、自然と熱い愛液が垂れ流れてくる。  
 
いつ人に見られてしまうか…そのスリルが堪らない。  
「…ぁっ…はあっ…ん……」  
美咲は今日も一人外で、股を擦り合わせる。  
 
 
[終]  
 

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