まさかあんなことになるなんて……  
自分でも思っても見なかった。キッカケは放課後の教室、好きな人の机で  
愛しさと切なさがこみ上げてきてちょっとだけ、ちょっとだけ自慰に耽っちゃっただけ。  
それを担任の吉岡先生に見られてるなんて思ってもみなかった……。  
 
ほんの出来心だったはずなのにこんなことになるなんて……。  
朝起きて携帯を開くと一通のメール、そこには吉岡の文字。  
 
『パンツを履いてくるな』  
 
乱暴で率直な一言、でもわたしはいまそれに逆らうことは出来ない。  
短めの返事を返すとわたしはいつものように半袖の白ブラウスを着て……  
これはいつもとは違う完全校則違反のチェックのマイクロミニスカート……  
校則を守るのだけが取り柄だったのになぁ、とぼやきながらセミロングの髪をくしで梳いて  
通学用の眼鏡をかけると覚悟を決めて家を出た。  
 
ショーツがないという違和感がこれほどあるとは思わなかった。  
いつも覆われているはずの部分に布がないだけでこれほど不安定に、これほど不快感を憶えるなんて  
誰かが通りかかるたび、もしかして気付かれているんじゃないだろうという恐怖と羞恥で意識がどこかへ飛んでいきそうだ。  
 
「あれ? 浅野じゃん」  
 
「ひょ、兵藤、くん……?」    
   
気付かれただろうか、一瞬で顔が真っ赤に染まる。  
わたしは学校でも男性の友達は少ない、その理由はわたしが男性恐怖症ということ。  
いつも異性の前だと萎縮してしまい、顔を真っ赤にして俯かせてしまう。  
だから先ほど風でめくれ上がったスカートには気付いてなかったのかもしれない。  
彼はいつものように子供っぽい笑みを浮かべながら片手をあげて挨拶をしてくる。  
わたしも軽く会釈を返すと思わず頬を赤く染め上げた。  
もし彼にこの姿を見られてしまったら彼はどう思うのだろう。  
決まってる、変態だってわたしを罵り軽蔑しちゃうだろう……  
彼に対して甘い感情はないけど、それでも誰かに拒絶されるのは怖くて  
わたしはスカートの裾を握りしめてめくれ上がらないようにする。  
 
「浅見さ。お前風邪でもひいてる? なんか顔赤いぞ  
 いや、いつも赤いけどよ。今日のはいつも以上だから」  
 
「え、え……、うん。だ、大丈夫……だよ? 平気、平気」  
 
心臓が飛び跳ねるかと思った、彼は人の機微を読むのが得意で  
特に女性関係に関しては異常なほど鼻が利く。  
もしかするとわたしのことに気がついてしまっているんじゃ、と心の中で思ってしまった。  
途端に堪えきれないほどの羞恥が身体中に燃え広がっていく。  
どうしよう……わたしの動揺に気付いているのかな?  
どうしよう……わたし、下着を履いてないことに気付いてたりしたら……  
鼓動が高鳴り、息が詰まる。  
頭の中は完全に混乱して、羞恥と恐怖がドロドロと内混じりになってクラクラしてくる。  
 
「ひょうど、うくん……」  
 
「ちょっ、浅見。悪いんだったら、先に言えよ、少し休んでいくか?」  
 
兵藤くんの目の先には小さな公園、確かにあそこなら身体を落ち着けることが出来るかもしれない。  
でも、なんだか、すごく困る、ような気がして……  
 
「ひょう、ど……く……ん」  
 
身体熱っぽくて、意識がクラクラしてくる。  
足下もおぼつかなくなってしまって、思わず彼にしがみついてしまった。  
初めて身体いっぱいに感じた異性の感触はとても逞しくて硬いって印象で  
その身体から発する男の子の臭いに胸がさらに高鳴った。  
たまらないほど兵藤くんを身近に感じて、それと共に異性とこんな通学路の途中で抱きしめ合っていると  
意識してしまうとこれ以上ないくらいに恥ずかしくなって、耳まで赤く火照っていく。  
じっとりと汗ばみうっすらブラウスから艶めかしい肌色が映し出され、  
同年代の女生徒の水準より大きめのバストをむにゅんっと形が歪むほど押しつけてしまい  
瞳には涙の膜が目尻に湛えられて艶やかで可憐さを演出している。  
はぁ、と甘く濡れた嗚咽を1つ漏らすと、自分でもわからないことをしでかしはじめ―――  
 
「ねぇ、ひょ、うどう…く、ん……ほら、わた、しね? 今日、履いてないんだよ……?」  
 
掠れて切なげな声……  
わたしは兵藤くんにだけ見えるように彼の身体に隠れるようにしながらスカートの前をひらりとめくりあげる。  
ああ……恥ずかしいっ、すごく恥ずかしい…………  
たまらず目蓋をキュッと閉じて俯いてどこか背筋に妖しく走り抜けてしまう羞恥に堪えようと俯いて  
 
「え? あ、浅見……マ、マジかよ……」  
 
まだ毛付きも薄い子供のようなスリットがどこか熱の籠もったスカートの下から現れて  
彼も混乱と同時に興奮が突き上がってきているのを感じる。  
頭の裏がしびれきってまともに機能していない、熱のせいかぽってりとした唇は恐怖と緊張に震えている。  
火照った身体は小刻みに震え上がりながら少女特有の甘酸っぱい匂いを発散し始め。  
なにも考えられない、とにかく羞恥だけが頭の中を駆け巡り支配してもうどうしようもなくなってしまっていて。  
    
「濡れてる……。浅見って露出狂の変態だったんだな」  
 
「―――――あんっ」  
 
彼の指が蜜を分泌するスリットを撫で上げた。  
それだけで思わず腰が浮き上がってしまうほど下腹部に甘い痺れが走り抜け  
身体を弓なりにして下腹部を突き出してしまうような姿勢になってしまう。  
これだと触ってくれてと懇願しているようにしか取れず、続く彼の言葉が胸に突き刺さって痛い。  
でも羞恥で熱された身体はまだまだ醒めやらず、さらに瞳を潤ませて弱々しく首を振って。  
 
「へぇ、面白いかも。浅見ってさ、カワイイし、せっかくだから俺好みに開発しちゃおっかなぁ」  
 
「あっ、あっ……あっ、ふぁ、な、なっ、撫でちゃ……やんっ……!」  
 
まるでスリットをくすぐるように何度も指先を走らせ未開発の場所を擦り上げて快感を引き出していく。  
擦られるたびに未知の刺激が下腹部から広がり全身を犯していく。  
執拗に撫でられ続け彼の指先、そして太股に自分の分泌した蜜が伝い滴るのを感じ取って  
それがさらに羞恥心を刺激して頬を朱色に染め上げる。  
 
「ひゃ、はっ、ぁ、あっ……ん、あっ……ぁは、はぁ、はぁ……」  
 
自分と兵藤くんだけには聞こえる粘質的な水音、くちゅくちゅとスリットを抉るように擦り付けるたびに  
恥ずかしさが足先から頭のてっぺんまでこみ上げてきて死んでしまいたくなる。  
快感で足が完全に縺れて立てなくなりそうになり、思わず兵藤くんにしがみついて抱きしめる。  
 
「もっ……やめ、よぉ、ひょうど……くん。わ、わたし……」  
 
「冗談だろ、浅見から誘ってきたんだぜ? 露出狂の変態有希ちゃん♪」  
 
「そ、それは……ひぃうぅぅうぅぅっっ……!」  
   
柔らかく解れてきた媚肉をさらに抉るように今度は内壁を擦り上げるように執拗に責め立ててくる。  
思わず声を上げそうになってたまらず兵藤くんの胸板に顔を埋めて必死に声を押し殺すことに専念し  
兵藤くんの腰を抱いていた片手が上へと滑って、今度は胸を鷲掴みにしてくる。  
痛いと思ったのは一瞬で優しく撫でるような愛撫と揉み込むような動きに変わっていくと瞳を細めて啜り泣いてしまって  
すっかりと茹で上がった媚肉をこれでもかと擦り上げられてしまうと蜜をスカート下に振りまいてしまい  
もう恥ずかしさとこれからどうなるのかという恐怖で失神寸前まで追いやられて。  
 
「もう、イクのか? 有希、お前って淫乱なんだなぁ……最高だぜ」  
 
「やっ、こ、こんなところで……やだやだやだやだぁぁ…………やぁぁ、イっ、ちゃ……  
 イ…………ちゃ……ぁ、……うよぉ……」  
 
失神できるかと思った時、さらに膨れあがる未知の感覚。  
いつもわたしだったら怖くなって止めるボーダーを踏み越えてさらに駆け上がっていく感覚……  
絶対に踏み越えない領域まで強制的に上り詰めさせられて、もう止まらない。  
あとは兵藤くんの制服にしがみついてただその時を待つしかできず  
耳にこだます、蜜が飛び散っていく激しい咀嚼音を聞きながら意識が一気に突き上げられて  
 
「―――イクっ!! やぁぁぁあああああああああああああああああ!!」  
 
顔を突き上げて声の限りに叫んで達してしまうとぴーんとつま先立ちになって身体をきつく硬直させてしまい  
突き上げた舌先が震え、唾液が口端からだらしなくこぼれ落ちてしまう。  
初めて感じる絶頂感はとにかく恥ずかしく、身体中がトロトロになったかのような甘美な快感に支配され  
そしてとても背徳的で抗いがたいものだった。  
力なくズリズリと彼の身体を滑り落ちるように膝を折ると、最後に股間からぷしゅっと蜜が吹きこぼれてしまう。  
 
「浅見、ほんとさいっこうだな。いやぁ、役得だっだぜ? さて、じゃあどこかにいこうか?」  
 
反論する力もなく彼に身体を抱き起こされ、連れて行かれてしまう。  
わたしは嗚咽を漏らすことしか出来ず彼がどこにつれていこうとするのかも訪ねられず羞恥で赤らんだ顔を俯かせることしかできなかった。  
 

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