2009年は色んなことがあった。  
私の生まれる前からうちに居たミケ様が死んだこと。  
第一志望のK大に無事合格したこと。  
でもそんな重大事件を差し置いて私の頭を一杯にしている問題…  
私―梨沙―は、今その元凶と一緒に紅白を見ている。  
「水樹奈々、意外と無難に終わりましたねw」  
「…んっ……うん…」  
ごめん、ほとんど見てない。  
 
お母さんが去年通いだした着付教室。  
あんたも年頃なんだし、と連れて行かれ、  
どこをどこ間違えたのか気が付いたらそこの先生と付き合うことになっていた。  
いかにもという感じのヒョロい文化系で、でもどこかピシッとしてる。  
正直言って好みではあるし、ていうか好きなんだけど…  
「そろそろ着替えましょうか」  
「……うん」  
 
日付が変われば初詣、わざわざ私に合うようにと振袖を用意してくれた。  
落ち着いてて怒鳴ったりしないし、優しいし、良い人なんだけど…  
「はぁ…」  
今、私は全裸。  
襦袢くらい自分で着られるのに、  
身繕いを含め全て兼徳―彼の名前―に身を任せている。  
「梨沙さん、羽根の位置は大丈夫ですか?」  
「……」  
答えない。  
肌襦袢の裏には乳首を刺激するよう羽毛が縫いつけられている。  
兼徳は意に介さず、上から長襦袢を着せ、その上から器用に2枚の着物で私をくるんだ。  
そして、裾を合わせる前にやや小振りの、丸っこいバイブレーターを取り出す。  
彼は良家の男子にありがちな、女の子を責めるのが上手い…Sだった。  
そして私は、外でエッチなことをさせられると興奮してしまう…露出癖を開発されてしまったのだ。  
 
着物の裾を整える前に、私の足の間で兼徳が悪戯をする。  
「はぁっ…!」  
テレビを見ている間、胸をやわやわと責め続けられ、私の体は火照っていた。  
「落としちゃ、駄目ですよ」  
「……うん…」  
バイブは全て私の中に収まり、取っ手になるヒモだけが外に出ていた。  
ヒモには鈴が付けられていて、私が悶えるたび静かな部屋にチリチリと音が響く。  
腰紐を締めると、不思議と羽毛は彼の思い通りの位置に収まった。  
伊達締めはわざとおっぱいを上に乗せるように締められた。  
和装で好ましいとされるすらりとしたラインではなく、  
胸を強調するような仕上がりになってしまった。  
自慢じゃないけどFあるからね、私。  
バイブのリモコンを伊達締めに差し込まれ、初詣の準備が「出来上がって」しまった。  
……すごいドキドキしてるんですけど。  
 
「では出掛けましょうか」  
いつの間にやら兼徳の身支度も済み、気が付くと夜の11時半。  
兼徳は私にイヤホンを渡し、二人で車に乗り込む。  
「いやあ!あっ、ダメ、あっあっあああっ!!」  
イヤホンからは、この間ハメ撮りされた時の声が流れてる。  
すごい…  
『今年は除夜の鐘はナシですよ』  
私は煩悩を落とさず、逆に色情まみれで参詣するんだそうだ。  
そういう理屈を聞かされてその気になって体が熱くなってる辺り、私も末期だなあ。  
目を閉じて、耳から入ってくる自分の喘ぎ声と、その中に混じる兼徳の息遣い  
そして私の中で震えるバイブの刺激に身を委ねる。  
あぁ、気持ちイイ…  
 
兼徳の家の氏神がある、地元では一番大きな神社。  
近くの駐車場に車を停め、除夜の鐘が終わるまで兼徳が私を抱き寄せて過ごす。  
「んっ…ジュル…んぁああ…」  
延々と唇を嬲られ、頭が溶けちゃいそうになる。  
やがてイヤホンを外され、バイブの振動が弱まる。  
 
車から降りる時はさすがに身震いがした。  
よく分からないけど、なんだか荘厳な感じのする周りの雰囲気と、  
煩悩を落としたとはあんまり思えない人々のざわめき、  
そんな中を煩悩の塊の私が歩く。体の芯はこれ以上なく熱くなっている。  
ここ数日で冷え込んだ外の空気と、興奮とで硬くなった乳首を羽毛が責める。  
厚手の布を4枚も着ているのに浮いてはいないか気が気でしょうがない。  
歩くたびにバイブから垂れた小さな鈴が鳴る。  
自分の耳でもほとんど聞こえないのに周りに聞こえてないか不安になる。  
バイブは私を高めてもくれないし、休めてもくれない。  
落としたらどうしよう…  
時々思い出したように私の膣がバイブを抱きしめる。  
兼徳の手を握る力が強くなる。  
兼徳は時々私を気遣う。  
耳元で囁く声にまで震える。もうダメ…  
 
情報化で物事の由来やなんかを知るのが簡単になったとかで  
年越しの夜に初詣をする「本格派」は最近増えてきているらしい。  
私も最近知ったクチだけどね。18だし。  
境内の人の流れはなかなか進まず、賽銭箱にたどり着くまで30分以上かかった。  
幸いはぐれる事もなく、私と兼徳は並んで賽銭箱の前に立った。  
少し乱れた息を整えて、お金を投げ込み、縄をつかんだ瞬間…  
バイブの振動が強くなった!  
「ちょ…待って……こん…ッッッ!」  
「ほら梨沙さん、願い事、願い事」  
落ち着き払ってこの男はっ…!  
車の中での動きと全然違う!  
バイブ全体が中を押し広げて、掻き分けて外に出ようとしてる!  
ダメ、こんなところで、落としたら…!  
「〜〜〜ッ、お、落ちちゃうぅ………」  
必死でくわえ込む膣を、バイブは容赦なく責め立てる。  
「ほら、そんなお尻を突き出したらバレちゃいますよ」  
兼徳が私のお尻を後ろから思いっ切り押し出す。  
腰を前に突き出して振るような形になり、バイブを膣から放り投げたかのような錯覚が襲う。  
「…ッァッ、ダ、ダメぇぇぇ、―――!!」  
ほとんど隙間なく後ろから人が押し寄せる境内で、私は絶頂に達してしまった。  
―お願い、バレないで…!  
 
「ひどいよぉ、あんなしょうもないお願い事しちゃって…」  
「でもバレなくて良かったですね」  
兼徳は憎らしいくらい、いつも通りニコニコしている。  
「あ、ほら、おみくじ引いていきましょう、おみくじ」  
私はジト目で睨む。  
「もうあんなことしませんよ、リモコンも梨沙さんが持ってるでしょ?」  
「バカ、聞こえちゃうじゃない!」  
実のところまだバイブも入ったままだし、乳首もサワサワする。  
スッキリしない体を抱えたまま、家に帰ったらおいしく頂かれちゃうんだろうなあと  
ボンヤリ考えながらおみくじを引く。  
「お、大吉ですね」  
「…中吉?微妙ー…あ、でも恋愛◎。」  
「それは嬉しいですねぇ、僕にとっても」  
思わずふぅ、とため息を付く。今年もこの人に振り回されるのかな…  
ま、それもいっか。  
「そーねぇ…まーとりあえず、今年もよろしくお願いします」  
「こちらこそ、よろしくお願いします」  
この、どこまでも毒のない笑顔の恋人に、家に帰る前においしく頂かれちゃったのはまた別の話。  
 

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