あんなに激しくイったのに、何か物足りなさを感じた私は、大通りを家とは逆方向に歩いていた。  
昼間は車や人で溢れかえってる大通り…そこを裸で歩いてる…  
そう考えただけで、太ももまでぬるぬるしてくるのが分かる。  
家のある路地からかなり離れた所で、最初の交差点にぶつかる。  
ここで左に曲がる。  
ここも、さっきの道と変わらないくらいの大通り。  
違いは、大型駐車場を店の前に備えた店舗ばかりで、咄嗟に隠れられる場所が少ない所…  
 
ああ…この感じ…この感じが欲しかったんだわ…  
隠れられる場所が少なくて追い込まれてる私…  
心臓は激しく脈打ち、アソコからはとめどなく蜜が溢れてる…  
その時、私の視界の端に、白いものが入った。  
振り返ると遠くにライトが…  
今からだと、今来た交差点も向こうの交差点も遠いし、建物とかの陰もない!  
まずい!油断してた!  
私は目の前の駐車場に入ると、隣の駐車場との仕切りの金網と車止めの間に、うつ伏せになった。  
その十数秒後、私の目の前を車が走り去っていった…どうやら気付かれなかったみたい…  
車が目の前を走り抜けた瞬間、軽くイっちゃった…どんどん堕ちていくわ、私…   
私は立ち上がると、さっきまでより慎重に歩き出した。  
その後、何事もなく次の交差点へ。  
 
この道は、家のある路地と同じくらい。  
車のすれ違いが少し窮屈な程度の道幅で、昼間も交通量は少ない。  
隠れられる場所も程よくあるし、さっきまでよりは、少し気が楽かな。  
その路地を中頃まで入ると、何mか先に、黒い塊が見える。  
近付いてみると、それが何か分かった…人だ!  
見た目サラリーマン風のおじさんが、道路の端に横たわってる…かすかにいびきらしきものも聞こえる。  
…こんな日に、こんな所で寝てたら、死んじゃいますよ…って、今は起こせないよね…  
…おじさん、ごめんね  
私はそーっとおじさんの横を通り抜け…ようとしたけど立ち止まった。  
私はおじさんの顔の目の前にしゃがんだ。  
私のアソコの数cmの所におじさんの顔が…寝息がかかってくすぐったい。  
私はそのままオナニーを始めた。  
すぐ目の前に赤の他人がいる…そんな所でこんな事…  
おじさんが起きてしまうんじゃないかってくらいに大きく卑猥な音が…  
「んっ、んっ…見て…おじさん、見て…」  
小声ではあったけど、気付くと、そんな事を口走ってた。  
「もうダメ…イク…おじさん…イクとこ見て…見て…んんん!」  
 
ぴゅっ  
 
ぷしゅー!  
 
嘘!出ちゃった!  
「ん!?…何ら!?」  
ヤバい!起きちゃった!  
私はふらふらながら走って、次の交差点を左に曲がり、そこからおじさんを覗いた。  
おじさんは、呂律が回らない口調で何か言いながら、私とは反対方向に歩いていった。  
…酔っぱらいで助かったわ…  
 
今曲がった路地は、家のある路地…やっと帰ってきましたよ。  
私は家に着くと、出る時と同じく慎重に部屋まで戻った。  
パジャマを着るのがめんどくさいぐらい疲れた私は、裸のままベッドに入った。  
入った途端、すぐに睡魔が襲ってきた。  
これだけスッキリ出来れば、また明日から受験勉強頑張れるね…おやすみなさい…  
 
了  
 

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