その日の夜。
「ねぇ、今夜そっち行くから。」姉は長い髪を拭きながら何気なく言った。
脱衣所は姉の濡れた体から香り立つシャンプーの匂いが充満していた。なんとなくこうなる予想はしていた。
僕は歯を磨きながら曖昧に返事をした。(脱衣所に洗面所があります)鏡をそっと見る。
背中まである自慢の長い髪。色白で、染み一つ無い透き通るような肌。
ふっくらとした小さな胸。小さなピンク色の乳首が見える。
視線を下に移すと、部活をしてきゅっと引き締まった腰、柔らかな曲線を描く背中から尻、腿へのライン。
恥丘の下部には申し訳程度に陰毛が見え、割れ目が見える。
ドキンドキンドキン。心臓の音が激しく高鳴る。僕はそれを悟られぬよう、早めに口を濯ぎ、脱衣所を出た。
部屋に戻り、テレビをつけた。深夜なので音量を低くした。
「お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!」
深夜アニメのキャラクターが叫んでいる。いつも見ているはずだった番組だが、
内容は全く頭に入ってはこなかった。
しばらくして一階の浴室の方からドライヤーの音が聞こえてきた。姉が髪を乾かしているのだ。
姉の長くて美しい黒髪を想像する。柔らかくて、艶があり、スベスベとした女性特有の髪質。
ふんわりと香るシャンプーの匂い。触っているだけで心地がいいものだ。
あんまり気持ちがいいので、僕はよく姉の髪を弄った。姉は髪を褒めると凄く喜んだ。
飯を食べたりゴールデンタイムのテレビを見ている間中、僕は昼間の出来事を思い出していた。
とんでもなく恥ずかしいことをしていたということに気付き、一人赤面していた。
様子が変な僕に姉が気付き、どうしたの?と笑った。僕は曖昧に返事して誤魔化すしかなかった。
それにしても姉の普通っぷりには感心させられる。あれ程のことをしてなんとも思ってないのだろうか?
そんな事を考えてるうちに風呂も上がり、寝る時間になった。そしてさっきの誘いだ。
興奮が収まらない。自分の股間に手を当てた。
さぁやるぞ!といわんばかりに僕のそれは膨張していきりたっていた。
ドライヤーの音が消えた。階段を登る音を聞きながら僕は身構えた。
「居る?」姉は小さくノックし、小声で尋ねた。
僕がドアへ駆け寄り開けると、枕を持った姉が立っていた。
小学校5年生の僕より頭一つ分背が高い姉の顔を僕は見上げる形になった。並以上に整った顔がそこにあった。
思わず僕は目を逸らした。昔から見慣れた顔のはずだが、こうして意識してしまうと
まるではじめて一目惚れした女の子を目の前にしたかのように挙動不審になってしまうのだ。自分でも不思議だった。
昔から姉は鏡を見ながら自分で自分を可愛いとよく言ったものだった。
だが、そんな姉を笑う者は居ても否定する者はいなかった。身内の中でも姉の美しさは際立っていたからだ。
僕は無言でベッドに入った。そして、そっと一人分のスペースを開けた。
僕は目を瞑り、壁側を向いた。心臓は今にも爆発しそうだった。僕はできるだけ冷静になろうとした。
これは自分の姉だぞ。血が繋がっているんだぞ。今まで一緒に暮らしてきたあの姉だぞ。
昼は少しハメを外しただけだ。少し遊びが過ぎただけなのだ。
急に僕の理性が必死に衝動を抑えようと本能へ集中攻撃をはじめた。
姉の寝起きの口の臭さは吐き気がするほどだ。姉の大便の後のトイレの臭さはすごい。姉の足の親指の隙間は薄汚れてて不潔だ。
中学生の分際で食い物と金に対する執着心は異常だ。喧嘩したときの姉の理不尽な言葉攻めには正直辟易する。
姉の・・・姉の・・・。考えれば考える程姉の欠点はいくらでも出てくる。何もかも知っているのに、
この緊張は一体何なのだ。そんな欠点を全て吹き飛ばすほど、僕には姉の体が魅力的なのだろうか。
姉がそっとベッドに入ってきた。連日の猛暑で部屋は蒸しかえる暑さだ。窓を全開にしても風は全く入ってこなかった。
でも両親は就寝時のエアコンは体に悪いと、ぼく達にはそれを許さなかった。だから唯一の冷却手段は扇風機だけとなる。
その扇風機の風を通してムワッっと姉のシャンプーの香りと体温が僕の体に伝わった。そっと背中に姉の肩が触れた。
僕はたまらず姉の方を向いた。僕の顔と姉の顔との距離は数センチしかない。お互いの息が顔にふりかかる程だ。
姉がニヤッと笑ったかと思ったらその瞬間両手で僕の頭を抱いて自分に引き寄せ口を奪った。
僕も負けじとそれに対抗する。僕は腕を姉のシャツの裾から侵入させ、背中に回し、姉を抱き寄せた。
風呂上りの背中はしっとりとしていて肌理の細かい肌は指に張り付くようだった。
僕は一旦無理やり唇を離した。
「なぁ、に?」姉はハァ、ハァ、と荒い呼吸をあげた。
「お母さんはもう寝た?」僕は尋ねた。
「寝たってば」姉はじれったそうにそういうとまた口を合わせた。鼻がシューシューと鳴りお互いの息が荒くなってゆく。
僕は姉のショーパンに手を伸ばした。
「待って。」姉はそう言うと一旦座り、ショートパンツと下着を脱いでベッドから落とした。
今度は姉が寝転がる僕の上に膝をついて跨った。そして上半身を屈ませ肘を付き、僕に覆い被さった。
そして優しい笑みを浮かべ、少し僕を見つめたあと、姉は僕の額の髪をそっと撫でた。
「分けた方が可愛い。」姉はそう言うと僕の額にキスをし、上半身を起こした。
そして膝で跨ったまま、僕の頭の付近まで移動した。
目の前に姉の股間がある。僕は息を呑んだ。
「ほら、やってよ。」姉は僕に催促した。
僕はそっと姉の股間に手をあて、愛撫を開始した。
ポタリと水滴が1滴堕ちた。
「昼の続き、やって」姉は言った。昼間とは違い、興味本位というより本能がそうさせたのだろう。
姉の顔は昼のように笑ってはいなかった。
僕はうん、と頷いた。姉はゆっくりと股を開き、僕の顔の上に腰を下ろしていった。
口が割れ目に密着した。僕は必死に舌で愛撫を繰り返す。すぐに割れ目は雫だってきた。
「あんたもやってあげる。」姉はそう言うと、僕の下半身へと移動し、ズボンとパンツを脱がせた。
「舐めるね。」姉はそう言った。僕は頷くと姉は僕のを口に含んだ。あまりに気持ちがいいので僕は呻いた。
すぐに射精欲求が下腹部の奥からこみ上げる。
「ぼ、僕はもう、いいよ。お姉ちゃんをやってあげる。」僕は姉に行為を中断するよう求めた。
「そう?」僕は再度姉の股間を口でしゃぶった。
びちゃびちゃと音を立てながら僕の行為は激しさを増していった。
「ん・・・っ」姉の息が漏れる。僕は姉に気持ちいいか尋ねた。姉はうんうんと首を上下にふった。
そして繰り返す。はぁ・・・んっ・・・んん・・・あ・・・。姉の息の音と水が弾く音。
僕の口と鼻は強烈な刺激をうけた。だけどそれがさらに僕を興奮させた。
ちらっと目を上に向ける。姉は切なそうな表情で僕の行為を見ていた。僕はその表情が妙に愛しく感じて、その行為を中断した。
「お姉ちゃん・・・チューして」
「また?」姉はそういうと腰をずらし顔を近づけてくれた。
しかし僕はそのまま姉を横に押し倒した。ベッドはギシギシと激しく軋んだ。
「えへへ、今度は僕の番」僕は姉に覆い被さって抱きしめた。
「お、重いってば・・・」姉はそう言ったが僕はやめなかった。
「お姉ちゃん・・・っ・・・大好き」僕は姉に言った。
「私も」またキスを再開する。
僕の性器はビクビクと反応していた。射精感がどんどん高まってくる。僕はそれを姉の下腹部に押し付けた。
先端を姉のヘソ周りにこすり付ける。なんともいえない気持ちよさが下半身を覆った。
姉は突然僕の肩を掴むと、自分から引き剥がした。少々強引だが、興奮した僕にはそれくらいの刺激は心地よかった。
僕は姉に馬乗になる形になった。
「何?お姉ちゃん」僕は腕で口を拭った。薄暗い中でも姉の姿ははっきりと見える。
とろんとした目つき、口は半開きになり、はぁはぁと息が漏れている。
シャツの裾は腹の上部まで捲りあがり、下腹部は僕が性器を押し付けていたせいで少し濡れていた。
「ちょっとどいて。」どうしたのだろう。僕は姉の上から退いた。姉は上半身を起こして、体を壁に凭れさせた。
姉は少し躊躇したような素振を見せた後、手を割れ目にそっと当てた。そして姉は僕の目をみて言った。
「ここに入れてみて。」姉はそう言った。一瞬どういうことか分からなかった。僕はうんと頷くと手をそこに当てようとした。
「違う。」姉はまたじれったそうにいった。
姉は膝を曲げて足をM字にし、そして僕を手招きした。僕は誘われるまま移動する。
「あんたのおちんちんを、私のここに入れてみてって言ってるの」
「ええっ・・・ぼ、僕のちんこを?」僕は驚いて自分のそれと姉の割れ目を交互に見た。
「は、入るの?こんなもの・・・」僕のそれは大人の親指程のサイズだった。少なくとも僕の人差し指よりは太い。
こんなものとてもじゃないがあの小さな隙間に入るとは思えなかった。
「わかんない・・・でも、入れたいでしょ?」確かに入れてみたいとは思う。
でもこんなことしても本当に大丈夫なのかという心配の方が大きい。
しかしなぜか分からないが僕はとんでもなく興奮していた。僕は唾を飲み込んだ。ゴクリと、大きな音が鳴った。
僕はコクリと頷いた。そして腰を姉の腰に寄せる。僕はもう一度姉に確認を取った。姉は大きく頷いた。
まるで科学の実験をするかのように僕は恐る恐る姉の割れ目に自分の性器をあてた。
ヌルリとなんともいえない感触がする。亀頭部分がすっぽりと納まってしまった。
納まったといっても、割れ目の入り口にあるだけで、その奥の穴にはまだ触れてる状態なだけだ。
僕はこれが「入った」という状態なんだと思った。だから僕は入ったよと姉に報告した。
でも姉はまだだ、もっと入ると言ってさらなる挿入を促した。
僕は手で性器を抑え、ゆっくりと入れるべき穴を探し、腰を前進させ、内部に挿入しようとした。
でも、そのような穴は見つからなかった。ゆっくりと性器を入れようとしても割れ目を縦に
ツルンツルンと上下するだけだった。でもこの行為だけでもなんともいえない気持ちよさがあり、今にも射精しそうになった。
「お姉ちゃん・・・。」僕は切なくてたまらなくなった。
「ち、ちょっと待ってよ・・・」姉はそう言うと僕の性器を掴み割れ目の下部に当てた。
「ここ・・・だと思う・・・から入れて・・・」
「もう無理だって。入らないよ・・・こんなの・・・」それより僕はもうこのまま精液を放出したくてたまらなかった。
ここで僕はそれを姉に言うべきだった。しかし、僕は言わなかった。特に意図は無い。何故か僕はそれを姉に報告しなかった。
たぶん今思うに、この行為がどういう意味を持つものなのか、その重大さについてはっきりと認識していなかったからだろう。
姉もそうだと思う。僕達は性交で遊ぶにはまだ幼すぎた。知らない事が多すぎた。
「待ってよ。」姉はそう言いながら僕の性器を掴んで入り口に押し入れようとしていた。
「お姉ちゃん・・・だっこ・・・」心地良い刺激に僕は切なくなって姉に幼児のような事を頼んだ。
「だっこ・・・?ほら、」姉は背中を壁にもたれ掛けた状態で両手を差し出し僕を招き入れた。
僕は姉の体に抱き付いた。その直後、一気に射精感がこみ上げ、僕は我慢できなくなって一気に腰を姉の割れ目に叩き込んだ。
ずぽりと僕の性器は狭い入り口を突き破った。
「んあ”ぁっっあ!っいっっっったあいいい!!!!」姉が声を押し殺して叫んだ。
僕の背中を掴んでいた姉の両手の爪が僕の背中の肉に食い込んだ。
十分に濡れていたせいで奥まで入り込んでしまった。内部の肉が僕の性器を包み込んだ。
口や手とは違う高密度な包み込み。収縮する内部の圧力で僕の性器は爆発しそうだった。
そして同時に、姉と一体となったかのような感じはたまらないものがあった。
その瞬間僕は一気に精液を姉の内部に放出した。まるで体内の液体全てを出し尽くすかの勢いで僕は全てを姉の膣に叩き込んだ。
姉の顔に掛けたときとは全く違う非常に長い射精だった。体力や生命力そのものを放出するかのようだった。
「お姉ちゃん・・・大好き・・・大好きだよお姉ちゃん・・・お姉ちゃん・・・」僕は何度も”お姉ちゃん”という言葉を発した。
全てを出し切った後、徐々に僕の意識は明確になってきた。
背中に温い感触が伝っていく。姉の爪が食い込み、そこから出血しているのだろう。
汗と血とが交じり合ったもので背中はギトギトになっていた。じりじりと沁みて痛い。
僕はぜぇぜぇと、まるでスポーツテストの1500mを走った直後のように息を荒げた。
「はいっ・・・たね・・・中に精子出ちゃったや・・・へへ・・・」完全に抱き付いた状態なので姉の顔は僕の横にあった。
僕は姉の表情を見ることがその状態ではできなかったので、上半身を姉の体から離し、
そして縮んだ性器を姉の割れ目から抜き取った。お互いの汗で僕達はまるで風呂上りのような状態だった。
「大丈夫・・・?」僕がそう尋ねると、姉はグスン、グスンと目から涙を流していた。
「ごっ、ごめん・・・」僕はとっさに謝った。
「痛かった?」
「だ、大丈夫よ・・・こ、これくらい・・・」そうは見えなかった。
姉の割れ目からは凄い量の精液がドロドロと溢れ出た。
「ど、どうしよう・・・わたし・・・今日・・・」姉は何か言いたげだったが僕にはよく分からなかった。
姉はベッドの備え付けのティッシュを大量に取り出した。
そして割れ目から溢れ出る液体をゴシゴシと拭きだした。
粗方拭いたあと、姉は立ち上がった。せっかく拭いたのに立った瞬間まだ精液が割れ目から溢れ出た。
しかし姉は構わず下着を履いた。
「ちょ、ちょっと私お風呂入ってくる・・・」姉はそういった。
確かに僕達の体はシャワーを浴びた後のように汗だくだった。
シーツはオネショをしたかのように大きな染みができていた。これも洗濯しないといけない。
「じゃあ僕も入ろうかな。」最後に姉と一緒に風呂に入ったのはいつごろだったか。僕がまだ幼い頃だろう。
今日は姉と一緒に居たかった。
「ごめん、私一人で入る・・・」姉は断った。
「そ、そう・・・ごめん」ちょっとショックだった。
「風呂上がったら、言うから、ここで待ってて。お母さんには見つからないようにしてね。」姉は少し落ち着きがない様子だった。
姉はすぐに一階に降りて行ってしまった。
どうしたのだろう・・・そんなに痛かったのだろうか・・・
とりあえず僕は親にバレないようにシーツを交換し、洗濯機に突っ込んだのだった。