>>732は変わった少女であった。  
容姿は魅力的ではあるが、現実離れした空想をノートに書き連ねそれを友人に見せびらかしていた。  
いわゆる厨二病というやつだったのかもしれない。  
だが少なくとも中学の時まではそれは許容されていた。  
 
彼女は比較的遠い高校に入学した。同じ学校の生徒は居ない高校であった。  
彼女は中学の時と同じように生活しようとしていた。  
同じように小説を書き、同じように周りの人々に見せる。彼女にとっては普段と同じこと。  
 
彼女がクラスから浮いた存在になるのに半年とかからなかった。  
彼女は書いた小説を読んで欲しかっただけなのに。  
 
居場所を失った彼女は小説を読んでくれる人物を探した。  
共働きの両親の一人娘である彼女はやがてインターネットという手段を見つけた。  
彼女は大好きなスタートレックや銀河英雄伝などから題材を得たSFを書き込んだ。  
彼女とすれば渾身の作品であった。  
しかしいくら書き込んでもろくな返事は来ない。  
 
現実からもネットからも取り残された彼女は追いつめられ、自ら命を絶つことを決めた。  
 
昔から裏山には山神がすんでいると言われ、誰も好き好んで近づくものは居ない。  
あそこで首を吊るのがいいだろう。  
彼女は一人学校の帰り思うと、近所のコンビニのトイレでノートの一ページを破り遺書を書いた。  
 
 
裏山の中は夏のまだ日暮れ前とは思えないほど薄暗かった。  
だが死を選ぼうとしている彼女にはそんなことは関係ない。  
彼女は歩き続けた。  
 
ふと気がつくと目の前に人間の手首程の蔓が数本垂れさがっていた。  
まさに首を吊るのにうってつけの蔓であった。  
彼女はまさに恋人を人混みから見つけたような感覚であった。  
何のためらいもなく手をのばす。  
 
次の瞬間、彼女は手首になま暖かい感触を覚えた。  
蔓と思ったそれが突然絡みついてきたのだ。  
それは蔓ではなかった。何十年何百年と動くことを止めていた触手に苔がはえていたのであった。  
その証拠に触手が彼女の腕に絡みつきうごめくほどになかから  
肉色をした触手が粘液を垂らしながら現れてくる。  
 
この辺りに住むといわれている山神だと彼女はすぐに感づいた。  
まとわりつく触手に対しほとんど抵抗することなく彼女は山神が自分を殺してくれることを願った。  
やがて触手は足首にまで伝い始める  
 
突然、触手の一本が彼女の秘部をパンツ越しになめるように撫でた。  
突然の刺激に彼女は短い悲鳴をあげる。  
彼女よろけて後ろに倒れると足に絡みついていた他の数本も秘部に向かう。  
彼女は山神の目的を察知し、初めて本格的な抵抗をする。  
しかし両腕に絡みついている触手は離れる気配はない。  
数本だった触手はいつの間にか数十本にも増え、新たな数本がM字開脚になるよう足を固定する。  
彼女の抵抗も空しく、次から次へと触手が群がる。  
 
やがて彼女はパンツ越しとはいえ、何十本もの触手に犯されていくうちに快感を覚え始める。  
触手の粘液とは違う液体が秘所を濡らしていく。  
ぴったりと張り付いたパンツは透け、充血したクリトリスが姿を見せる。  
触手がそれに吸いつく度彼女は悲鳴に似た悩ましげな声を漏らす。  
 
もはや一匹の雌となった彼女は、子宮から何かこみ上げてくるのを感じ始めた。  
優しい痺れの波は腰、胸と昇っていき頭に達した瞬間今までで一番強い快感が襲った。  
 
触手は彼女全身の力が抜けたのを確認すると彼女を解放した。  
彼女は体を震わせ肩で息をする。  
 
彼女はしばらく犬のように無様に舌をだしていた。  
痺れが やがて治まった。  
 
 
此処から逃げ出すことも考えた。  
だが逃げたところでどうなるだろう。  
帰る?そんなことをするくらいなら死んだ方がマシだ。  
ならば…  
 
 
彼女はびしょびしょの服を全て脱ぎ捨て、一糸纏わぬ姿となる。  
触手たちは大喜びで彼女を襲う。  
 
彼女はこうして自ら彼らの妻となった。  
みなさんももし山で女のあえぎ声が聞こえたら、  
もしかするとそれは>>732のあえぎ声かもしれない…  
 
 
 

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