ー衛星軌道上の某空間ー  
 
「やはり試作機ではこんなものね。直ちにレプトス、フォーディ両機の改造に取りかかりなさい」  
エリナはフォーディに続き、おめおめと逃げ帰ってきたレプトスを責めることはしなかった。  
この程度の敗戦など別に大した問題ではない、と考えていたからだ。  
「ところで、ブロディアXの調整は終わったかしら?」  
エリナは側にいた技官に声をかける。  
「ええ、いつでも出撃可能ですよ」  
「そう・・・今度は私自らが出撃するから、そのつもりでね」  
技官が慌てて言う。  
「ちょ、ちょっと、いくらエリナ様自ら出撃するなど・・・・」  
「私も調整は万全よ!技官如きが知ったような口を利くな!」  
「はっ!し、失礼いたしました!」  
これ以上エリナの怒りをかわないうちに、と技官はそそくさと部屋を出て行った。  
 
ーライア軍戦艦艦長室内ー  
 
「・・・あなたにはライア軍AEX部隊の隊長になって欲しいの」  
艦長室に呼ばれた果穂は困惑していた。  
自分の知らない所でどんどん事が大きくなっている。戦いにどんどん自分が引き込まれている・・・  
「並外れた戦闘力を誇っている貴方はリーダー機にふさわしいわ。それに貴方は機械でありながら  
機械じゃない。まだ人間の心が残っている。他のパイロットからも人気は高いわよ」  
「おだてるだけおだてておいて用が済んだらポイ、でしょ!いい加減にして下さい!」  
自分は戦争の道具なんかじゃない。身勝手なハルカに対して食ってかかる果穂。  
「・・・そう言うなら今はいいわ。じきに貴方しか適任者がいないことが分かるでしょうけどね。  
今のライア軍を導けるのは貴方しかいないのよ。そろそろ大気圏に突入するから、貴方もそのつもりでね」  
「失礼します!」  
果穂は憤然とした表情で艦長室を去った。  
 
 
地球連合軍戦艦デッキでは、ライア軍の襲来を予想して、急ピッチで出撃準備が進められていた。  
「X、調子はどう?」  
既に重AEX・・・バトスクに変身を遂げていたエリナが尋ねる。  
バトスクはエリナ自らが設計を担当している。2門の大型ビーム砲、拡散ビーム砲、大型誘導ミサイル発射  
装置などをゴテゴテと機体の各所に身につけており、およぼAEXのイメージからはかけはなれた外見をしていた。  
「戦争は始まらなければどうなるか分からない。こんな私にも敵が見えるのか?」  
至って淡々と答えるX。  
「見えるわ。貴方ほどの性能があればね。じゃあ、そろそろ出るよ」  
バトスクが動くたびにドシン、ドシン、という重い足音がデッキ内に響き渡る。  
その後ろ姿を見て、ブロディアX・・・ブロディアを黒く塗り直して背中に黒い翼のようなものをつけた機体は、  
滑らかなホバー移動でスーッとデッキ内を移動していった。  
 
 
「前方に多数敵機発見!」  
ライア軍戦艦のクルーが敵を察知した。  
「よし!総員第一戦闘配置!各員、ぬからないで!」  
ハルカが各AEX隊に出動を命じる。  
「ブロディアを中心に行動しろ!決して単独行動はするな!」  
こう指示されたライア兵は内心不安を抱かざるを得なかった。  
(ブロディアを中心にしろって言ったって・・・あの機体の無茶苦茶な動きには付いていけないよ・・・)  
 
デッキ入り口で果穂はぐっと意識を集中する。  
(私自体は望んでないけど、私の中の別の意識が戦いへと駆り立てる・・・行くよ!)  
「装着!」  
果穂の全身がまばゆい光に包まれ、はじけ飛んだ軍服の代わりに黒いアンダースーツが装着された  
かと思うと、全身を白い装甲が覆っていく。光がおさまった時、そこにいたのは果穂という女ではなく、  
ブロディアというAEXだった。ブロディアの右腕にはバズーカのようなものが装備されている。  
「私からのプレゼントよ。ハイパーバズーカをつけておいたわ。ビームライフルと使いわけてみてね」  
「了解!ブロディア、敵AEX隊を撃破する!」  
 
「各員へ告ぐ。本艦は8分後に大気圏に突入する」  
ハルカがそうアナウンスする間にもブロディアは出撃しようとしていた。  
「ハッチ開け!ブロディア、急速発進」  
ブロディアが乗っているハッチがせり上がっていく。  
「8分以内に母艦に戻れ!そうでないと大気圏の摩擦熱で燃え尽きてしまう!」  
「了解!」  
ブロディアが勢いよく宇宙空間へ飛び出していった。  
 
「見つけたっ!」  
ブロディアXが前方のライア軍の機影を発見する。  
「敵もAEXを発進させたようだ。ブロディアX、援護しろ。我々は二手に分かれて攻撃を開始する」  
「了解」  
「まずは小手調べよ」  
バトスクが背中のハッチから大型誘導ミサイルを発射する。  
 
ブロディアはブースターを吹かせて回避しようとする。だが、  
1発が命中し、機体を大きく吹き飛ばす!  
「ブロディアの機動性でも回避できないとは!」  
「そんな動きでは宇宙で戦うのは無理よ」  
バトスクの背中から再びミサイルが発射される。  
「くっ!」  
かろうじてミサイルを避けるブロディア。  
宙域での戦闘に慣れていない果穂にハルカがアドバイスを入れる。  
「宙域は下に動けると考えて!」  
 
「何・・・?もう1機、来るの!?」  
黒い、ブロディアに似た機体が猛烈に戦艦に向かってくる。  
「落ちてっ!」  
ブロディアはバトスクに向かってハイパーバズーカを何発か打つ。  
だが、ことごとくかわされる。  
「私に当てるならもっとちゃんと狙いなさい」  
 
「ブロディア、バトスクに気を取られすぎないで。もう1機が戦艦を狙ってる!」  
クルーが警告を入れる。  
(奴ににうしろを取られるのはいやだが)  
ブロディアはバズーカでバトスクを狙うが、全く当たりそうもない。  
「し、しまった、弾切れか!?」  
ブロディアは慌てて背中のビームライフルと交換しようとするが、その間に  
「遅いなっ!」  
バトスクの2連ビーム砲がブロディアの胴体をかすめる。  
「ああっ!」  
 
 
「近づいて来た敵に対してミサイルは無理よ!機銃で落として!」  
戦闘機形態に変形したブロディアXにまとわりつかれている戦艦も苦戦していた。  
「ブロディアに黒い機体を引き離すように伝えて」  
「…無理です。ブロディアはバトスクと戦うので精一杯ですよ!」  
「この艦はそう簡単に落ちはしない!準備急げ。艦載機も、対空援護して!」  
 
「うわああっ!助けてくださいエリナ様ぁぁぁっ!」  
ブロディアのビームライフルにやられたベイツが爆発する。  
連合側のベイツも徐々に数が減ってきていた。  
「X、何をやってるの?もっと接近して叩きなさい!よく相手を見て下から攻めて」  
「了解」  
Xの攻撃が容赦なく戦艦に浴びせられる。  
「左舷被弾!」  
 
(あの機体・・・似ている)  
Xを捉えたブロディア。  
「あの機体もブロディアか、落として見せる!」  
Xからビームライフルが発射される。  
「あの声、まさか、まさか和美ちゃんなの!?」  
聞き覚えのある声。果穂には今戦っている敵機がまさか親友が改造されたものとは思いもしなかった。  
「和美ちゃん、和美ちゃーーーん!!!」  
必死に呼びかけるブロディア。だがXはその呼びかけに反応する代わりに、  
「もう1発!」  
「きゃっ!」  
今度はまともにビームがブロディアの胴体に命中する。バイザーのインジケータが赤色になり、  
残り耐久力が無くなってきていることを警告する。  
「ブロディア、戻って。オーバータイムよ」  
「了解!」  
急いで戦艦に戻ろうとしたはいいが、 大気圏にどんどん近づくにつれ引力がきつくなってくる。  
「大気圏突入、シャッター上げろ。AEX隊収容は後部ハッチから行う。各砲座収容」  
指示を受けたライア軍のAEXが次々と戦艦に引き上げていく。  
「ブロディア、後方のハッチから入って、もう危険よ!」  
「分かってる!」  
 
 
「エリカ様、耐熱カプセルに入ってください」  
「よし、ハッチ開いて。Xも戻りなさい。もう時間切れよ」  
連合側も地球に降下する準備をする。  
 
どうにか帰艦したブロディア。  
「よし、全機収容完了!これより本艦は大気圏に突入する!」  
敵を退け、ブロディアはデッキ入り口に戻ると、  
「装甲解除!」  
光とともに装甲が外れ、黒いアンダースーツも消え、一瞬果穂の裸が現れたかと思うと、  
再び軍服が装着された。疲れのためか、その場にガクっとひざまづいてしまう。  
つかの間の休息。だが、果穂の心の中にはあの黒い、自分に似たVAの事が気に掛かっていた。  
 
(あれは・・・本当に和美ちゃんだったの?信じたくないけど・・・)  
 
 
ーフジノミヤ基地上空ー  
 
「よし、我々はこれより連合軍のフジノミヤ基地を襲撃する!奴らが逃げ込まない内に完全に叩け!  
ブロディアも修理が終わり次第出撃しろ!」  
アナウンスを聞きながら、眼下に広がるフジノミヤの緑の森を眺める果穂。  
 
「これが、地球の森・・・」  
 
ライア星で生まれた果穂が地球に来るのはこれが初めてだ。  
初めて見る地球の空・・・あいにく今は灰色だが。青い海。そして自然。何もかもが新鮮に感じられた。  
もっとも、今の状況は果穂にそれらの自然を味わう暇も与えてくれない。  
だが、これらの光景は兵器に改造された友人達との戦いというあまりにも  
嫌で悲しい記憶をほんの僅かながら忘れさせてくれるのだった。  
 
「先行隊、出撃しろ!」  
ハルカの指令で次々とAEX隊が樹海に降下していく。  
「樹海ではレーダーの感知が悪い!各員、気をつけて!」  
折しも、フジノミヤでは丁度大雨が降り始めており、眼下の樹海も白く曇りはじめていた。  
 
 
「見えたぞ!あれだ!」  
「敵機発見!これより攻撃に移ります!」  
基地にはベイツ初期型が10数機いる程度だった。流石にこんな敵に負けるAEX隊でもない。  
ビームライフルが胴体を吹き飛ばし、別の機体がビームソードで機体を縦に両断していく。  
数分後には全滅させ、10分後にはフジノミヤ司令部占拠の報が入った。  
 
しかし、ハルカは釈然としないものを感じていた。  
「連合軍ともあろうものが、そう簡単にここを明け渡すわけには・・・」  
ハッとしたハルカ。  
「ブロディアの修理は!」  
「はい、先ほど完了しました!」  
技官からの報告を受けて、ハルカは果穂に出撃命令を下す。  
「ブロディア、至急出撃準備!」  
 
ライア軍がフジノミヤ基地に残敵がいないか探査しているうちに、  
衝撃的な通信が紗也香・・・フォーディから入った。  
「ライアのあなた達にプレゼントよ。ちょっと危ないプレゼントだけどね」  
 
「お、お前はフォーディ!我々に何をした!」  
ハルカが思わず叫ぶ。  
 
「艦長さん、私たちにかまっている暇はないわよ。だってあと20分でカワナカ湖にある水爆が爆発するんだから!」  
それを聞いたライア軍のAEX隊、戦艦のクルー達が騒ぎ始めた。  
 
「嘘だと思うならそのままにしておきなさい。あなた達は確実にお陀仏だけどね」  
VA形態に変形してその場を去るフォーディ。  
(もっとも、場所が分かっても解体なんて無理でしょうけどね)  
 
出撃していたブロディアも基地守備隊のあまりのもろさに違和感を感じていた。  
「弱い、あまりにも弱すぎる・・・何か他にいそうなものだけど」  
 
「ブロディア、聞こえる?連合が水爆を使う!」  
「水爆!?」  
「カワナカ湖に奴らが水爆を沈めたのよ!爆発まであと20分よ!」  
 
水爆を使わればこの辺り一帯は無に帰してしまう。連合は何て奴らの集まりなんだ!  
あらためて果穂の怒りが燃え上がる。  
 
「このフジノミヤ基地からカワナカ湖まで大体10キロ。ブロディアの機動性なら10分で着けるわ」  
「水爆の解体方法は?」  
「こちらからデータを送る」  
ブロディアのモニターに水爆の解体図が出る。  
「こんないい加減な図で大丈夫なの?」」  
「大丈夫。ブロディアなら出来るわ。頑張ってね」  
 
基地からカワナカ湖方面に通じる道路をホバー走行するブロディア。  
(ブロディアは全天候レーダーだし、感度もいいから樹海でも雨でも関係なく敵機が察知できる。伊達じゃないわね)  
空では雷もゴロゴロいっていた。あたかもこれから繰り広げられる激戦を暗示するかのように。  
 
(そろそろカワナカ湖に出る頃だと思うんだけど・・・)  
そう思ったブロディアの目前がさっと開け、目の前に広大な湖が現れた。カワナカ湖だ。  
入ろう、と思った瞬間、頭上をサッと黄色い機体が飛来した。  
「敵!?フォーディか!」  
「橘さん、また会ったわね。どれだけ成長してるか確かめさせてもらうわよ」  
「それはこっちのセリフよ!」  
 
フォーディとブロディアとの戦いが始まった。  
機動性の高いVA形態への変形を織り交ぜるフォーディにブロディアはなかなか攻撃を当てられない。  
「橘さんも私みたいにVAに改造してもらっていたらもっと強くなれたのにね。人間を遙かに超えた強さが手に入ったのに」  
「人間を超えることは、人間をやめることじゃない!」  
 
「このフォーディの恐ろしさ、貴方の身体で試してあげるわ」  
背部のポッドから2発のミサイルが飛んでくる。ブロディアはすっと横によける。  
「かわした!えっ!?」  
ミサイルは再び戻ってきてブロディアの背中を直撃した。吹っ飛ばされて湖に落ちてしまう。  
「バカねぇ、ホーミング機能も知らないなんて」  
 
水中でゆっくりと身を起こすブロディア。  
「このフォーディはね、本来は水中戦専用なの。分かる?」  
そう言うなりフォーディは魚雷を飛ばしてくる。  
(よけなきゃ・・・身体が動かない・・・きゃあっ!?)  
水中で動きが鈍くなっているブロディアはよけきれない。ゆっくりと機体が浮かぶ。  
その追い打ちとしてさらにミサイルが直撃した。  
「水中でありながら陸上と同じように動ける水陸両用型、トレンドはこれよね」  
ゴロゴロ転がってどうにか攻撃をかわそうとするブロディアに、フォーディは次々とビーム砲を撃ってくる。  
(遠距離戦じゃラチが空かない・・・懐に潜り込もう!)  
ブロディアはあらん限りの力を込めてフォーディに向かって一気に斬り込む。  
だが、フォーディはそんなブロディアを一笑するようにVA形態に変形し、ふっと背後に回り込んだ。  
「えっ、後ろ!?」  
ブロディアがレーダーに反応する間もなく、ブロディアは背後に鈍い衝撃を感じた。  
「力こそが正義、力こそが全てを支配するのよ、橘さん」  
ブロディアはフォーディが両手に装備していたクローで背中を突き刺されていたのだ。  
「推進装置、主力低下」  
ブロディアのインジケーターに警告表示が出る。だが、ブロディアはそんな表示を気にできる状態ではなかった。  
「勝負あったわね。私は貴方みたいな欠点のある人間なんか大嫌いなのよ」  
フォーディがゆっくりと海底に転がっているブロディアに近づく。その口調からは勝ち誇ったような思いが感じ取れた。  
(陸に逃げなきゃ)  
ブーストを吹かして湖から逃げるブロディア。  
「臆病者ねぇ」  
フォーディも後を追う。  
 
「爆発まであと5分よ!フォーディよりも水爆に集中して!」  
ハルカから警告が入る。  
「今はそれどころでは!」  
 
「もう時間がないみたいね、橘さん・・・フフフ」  
(陸上ならこっちのものよ!)  
 
「えええええいっ!」  
空中からブーストを吹かせて斬りかかるブロディア。手には2本、ビームソードが握られていた。  
「ああっ!」  
装甲を十文字に裂かれるフォーディ。もともとこのフォーディは装甲が厚い方ではない。  
極力ダメージを受けてはならないことは紗也香本人が一番よく分かってきた。  
起きあがろうとするフォーディに対してビームソードを振り上げるブロディア。それをフォーディはクローで受け止めた。  
「くぅぅぅ・・・」  
「くっ・・・」  
双方の力比べが始まる。だが、この力比べはあっけなく決着がついた。  
ブロディアが右脚でフォーディの胴体を蹴り飛ばしたからだ。十メートルほども吹き飛ぶフォーディ。  
「この結果、研究に使わせてもらうわ。でも私はまだ貴方に負けたわけではない。今回は時間切れ。覚えておきなさい」  
これ以上の戦いは不利だと判断したフォーディは逃げ出した。  
もっとも、ブロディアももう余り戦える状況でもなかったが。  
 
湖に潜り込んだブロディア。水爆はすぐに見つかった。  
(あの信管さえ切り裂けば!)  
ブロディアのビームソードが信管を過たず両断する。自分でも驚くほどの正確さだった。  
もっとも、それが自らの素質のかブロディアの性能なのかは分からなかったが。  
「これでもう爆発することはない!」  
 
ザバっと水面から上がるブロディア。雨はもう上がっていた。  
「こちらブロディア!爆発の阻止に成功した」  
「貴方の働き、見せてもらったわ。いい腕ね。艦はヨコハマシティに補給のために向かうわ。  
フジノミヤの軍需物資の搬送が終わってからだけどね。とりあえずひとまず帰艦して」  
ハルカが通信を入れた。  
「了解!」  
 
ー艦内VA工廠ー  
「基地からこんなものが見つかったんですが」  
整備兵が工廠内を視察しているハルカにセンサーのようなものと、先端に穴が開いている奇妙な球状の物体を指さす。  
「オーラコンバーターとビット!どちらも見たことがあるわ。オーラコンバーターはパイロットの思念をより  
正確に機体の動きに反映させる装置。ビットはパイロットの脳派で動きを操り、ビームを発射するポッドのようなものね。  
まさかあの基地で入手できるとは思わなかったけど・・・」  
普段あまり感情を表に出さないハルカだが、この発見には流石に驚いていた。  
「この両装置を組み込める機体が出来ればね・・・とにかく装置の解析は進めなさい」  
「はっ」  
 
To the next chapter・・・  
 

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