『おっと、奥さん、このことを旦那が知ったら、何て言うでしょうね?』
『おねがいっ!旦那には、内緒にしてください。私には、可愛い、子供がいるんです!』
『子供が、可愛いのに、なんだって、そんなことをしたんだろうね?』
『…っく』
『まあ、俺も、鬼じゃないから、相談にのってあげない事も無いよ?』
『えっ!本当ですか!?』
『まあ、喫茶店で、大声で、話していても、怪しまれるから、ちょいと、二人っきりで、ゆっくり話せる場所にでも、行こうか?』
そういって、俺は立ち上がる
当然、喫茶店の代金は、彼女が支払っていた
そして、周りの様子を伺ながら、俺と少しの距離を置いて、ラブホテルに入る
部屋番号は、いつも、彼女が使っていた部屋だ
あえて、俺は、その部屋を選び、彼女を精神的に追い込む
彼女は、椅子に座って、身を固くしている
まるで、教師と進路相談している学生のようだった
俺は、ベッドに座り、缶ビールを開けて、彼女に言う
『この写真が、欲しいんだったら、この相手にしていることを、俺にもしてくれれば良いよ!』
…
…
…
彼女は、ベッドに突っ伏したまんま、虚ろな声で
『これで、写真を返してくれるんですね』と、か細い声で言う
『ああ、とりあえず、この写真は、返しておくよ、やきすてるなり、なんなり、したらよいさ!また、やりたくなったら、焼き増しするから、そんときは、頼むよ!』
『…そ…そんな…』
『あと、今の行為も、記録させてもらったよ!売れば、良い金額になりそうだなあ…』
彼女は、ただただ、虚ろな瞳で、遠くを見つめているのであった…
…続く?