「ん? 何ここ?」  
掲げられた看板を見てショートカットの少女が首をかしげる。  
「何見てるの?……ええと、『カワイイあのこをHなげえむで――!?』 や、止めよう、入るの!!」  
一緒にくっついていたツインテールの大人しそうな少女が看板を読み上げ慌ててショートカットの少女の手を引く。  
「良いじゃん、面白そうで、心配なら美貴は横で見てればいいんじゃない?」  
「アゥゥうう、そうじゃなくて……」  
逆にずるずると手を引っ張られると、『美貴』と呼ばれた少女は看板の掲げられたお店の中へとはいって行った。  
「沙希ちゃん絶対悪い結果が待ってる気がするよ……」  少し泣きそうな顔をしながらズルズルと美貴と呼ばれた少女は引きずられて言った。  
 
 
「見てみて色々あるよ面白そう!! 」  
様々なゲームを、きらきらした目でじーっと、見つめる沙希。  
「限界! 限界! もう出よ!? ねえ!」  
怯えたように先ほどから沙希にしがみつき続ける美貴。  
「もう、ちょっとは楽しもうよ……、ん? 何あれ?」  
そう言うと美貴を引きずりながら目の前の 『家庭用プール』 の様な 『それ』 に  
近づいた。  
 
「いらっしゃい」 プールのそばには一人の若い女性が立っていた。  
「こんにちは、これ、なんですか?」 沙希はプールを指さしながら尋ねる。  
「ああ、これ、競技用のプールよ、色々ゲームをするために使うんだけど……、ねえ君たち私と勝負する?」  
「ほえ? いいですよ」 少し間の抜けた声を出し先が頷く、美貴はもう止めることはしなかった。  
「すごくシンプルなゲームよ、貴方達の内どちらかが勝ったら、賞金も出るわよ」  
「ええー! ホントっすか!? ヤッタネ美貴」  
「えっ!? ヤラナイヨ私! 」  
「何言ってんの、ここまで来たらやらないとかいう場合じゃないでしょ!」  
「えっ? えっ!」  
ドン! 強く背中を押されて少女はよろよろと前に出る。  
「そう、じゃあ決まりね、こっちにきて」  
女はそう言うとニコリとほほ笑んだ。  
 
 
―――――  
 
「無理!! 無理!! 無理です!!」  
美貴の絶叫が響く。 それもその筈で内容は『全裸に紙を張り、それをすべて取られた方の負け』 という今どきお正月特番や深夜番組でも見ないエロゲームだった。  
 
「いまさらごちゃごちゃ言わないの!!」 すでに全裸になり、乳首と股間だけを紙で隠した状態の沙希が美貴を脱がしにかかる。  
「ええと、早くしないとそちらのチームの不戦敗になるけど?」  
タップリとローションが注がれたプールの縁にもたれかかりながら女がもたもたしている美貴に声をかける。  
「ほらあぁ、京香ネエサンやる気十分で待ってくれてるんだから!!」  
そう言いつつ手際よく美貴の服を脱がしてゆく、その手際の良さに  
(へぇ)と思わず感心したように声を出す京香。  
ゆでたエビの殻を剥くように、或いはゆで上げた後に、ちゃんと冷水につけたゆで卵の殻を剥く様に、と言うべきか?  
ともかく本人の意思とは関係なくあっという間に衣服を脱がされた美貴の準備が整う。  
「準備オッケー、じゃあリングイン!」  
ドンと突き飛ばすようにプールの中に友人を押し込むと自分もローションプールの中に入ってゆく、頭から落ちた美貴は一回転するとその場に尻もちをついた状態で座り込む。  
すでにローション塗れとなり、全体がべったりとし胸と股間の紙もすでにはがれそうだった。  
 
「準備はいい?」 先に入っていた京香はローションに慣らすかのように、体を動かす。  
その度に大きな胸が、タプン、タプンと揺れる。  
「ちっ、強敵だわ」 その胸を見て沙希が舌打ちをする。美貴は尻もちをついた姿勢のままその場にぺたんと座っている。 上からのアングルで美貴の胸の谷間に目がいく沙希。  
「大きさでは互角よ、美貴」 オッケーサインをぐっと前に突き出しさわやかな笑顔を作る。   
「嬉しくありません」 むしろ最低だった。ヨロヨロと立ちあがろうとする度に、べちゃべちゃと、転ぶ美貴。その度に股間の紙を手で張りなおす。  
「大きさだけが正義じゃない事を証明してみせるわ!」   
沙希は腰に手を当て京香にびしりと指を突き付ける。  
ほぼ全裸で。  
「じゃあ行くわよ」  
そう言うと、にやりと微笑み京香はゆっくりと近づいてきゲームがスタートした。  
 
―――――  
 
「ちょ、なんで!?」 美貴の口から絶叫が上がる、それもその筈、開始早々その大きな胸を徹底的に責められていたからである。  
二人がかりで。  
「こういうとき弱い方から責めるのは鉄則よ?」  
「すまん美貴、敵の手にかかるぐらいならわが手で!」  
モミモミ、左右の胸を二人がかりで攻め続ける。「やぁ! やめ――、お願いです、ほんとに――!」ローション塗れの二つの巨大プリンがプルプルと揺れる。  
それは某コンビニ販売のプリンや、巨大ぷっちんプリンをはるかに凌駕する物だった。  
ぬらぬらとしたローションプールの中に倒されたまま二匹の雌猫に自分のプリンを食べられる少女。何とか脱出しようにも、二人は連携して離さない、それはみごとなコンビプレーであった。  
「無駄、無駄、私たちの連携から逃げられると思ってるの」  
……、今日初めてあったとは思えない連携の良さでプリンを責め続ける二人。  
「あ、……、あぁぅう」二人がかりで責められついに切ない声を出す美貴。  
両手をしっかりと抑えつけられてバシャ、バシャ、と身をよじり、首を左右に振り、  
か弱い抵抗を続ける。  
「ではソロソロお主のプリンをぷっちんしようかのう」  
「名残惜しいけど、そろそろいただくわね」  
ペリ、べリ。 「あ!? あああああ!!」   
悲鳴が上がった、  
上げたのは二人の方だった。  
二人の下敷きになっていた少女が口を尖らせ、半泣きの状態で睨みながらテープをはがし取っていた。胸を揉むことに夢中に成り、うっかり手を放してしまっていた。  
その間に反撃で二人の胸のテープをはがし取っていた。  
「いい加減にしなさい!!」   
二人に対して大声でしかりつける美貴。  
「仕方ないわね」 「わかったわよ」 そう言うが早いか、お互いに相手のもう一枚の紙に手を伸ばし、二人は同時にその手を払いのける。  
「やるわね」 「貴女こそ」  
二人はお互いの顔を見つめ合いにやりと笑う。  
「じゃあ、勝ったほうがビック・プリンを独り占めで」  
「あらよかった、今日はこれから暇だったからじっくり楽しませてもらうわ」  
「こら、勝手に決めるな!」  
美貴は大きな胸を震わせながら猛抗議を繰り返すがもちろん二人の耳には届かなかった。  
 
くちゅくちゅ、先ほどからイヤラシイ音がプールの中に響く。  
沙希と京香が互いの胸を擦り合わせている音だ。  
両手を後ろに組み胸と胸を擦り合わせてゆく。  
ローション塗れの胸が合わさるたび、イヤラシイ音を上げている。  
「や、やるじゃない、でもこうしたらどう?」  
「あ! アアー! うぅ…、今度はこっちの番よ」  
ペチン、ぺチンと互いの胸を相手の胸に叩きつけ、擦り合わせ続ける。  
巨乳が美乳を、美乳が巨乳を、打ち負かそうと擦りたたき、つぶし合っていた。  
 
『テープを手で取ってもつまらない』   
お互いそう言い始め、だったら手を使わずに胸を擦り合わそうと言い、こういう結果になっている。  
 
京香の大きな胸が沙希の小ぶりで形のいい胸を押しつぶし圧倒して行ったかと思うと、  
逆に今度は反抗する沙希の形の良い胸が京香の大きな胸を、器用に攻め立ててゆき、  
テープをはぎ取ろうとしてゆく。  
 
「くっ! でもまだ、まだよ!」 「いいわ、あなた、すごい、すごいわ!」  
二つ胸に挟まれ続けるテープはやがてゆっくりと両者の体からはがれプールの中におちてゆく。  
 
「なかなか良かったわ」 「そっちこそ、ただ大きいだけじゃないわね」  
ハアハアと荒い息を吐きながらじっと両者は睨みあう、だがその眼には互いをたたえ合う光が宿っていた。  
「さてと、後一枚、どっちが先にはがせるか?」 「望むところよ」  
沙希はにやりと不敵に笑うとその場にゆっくりと腰をおろした。  
びちゃっと音をたてて、生暖かいローションの海にお尻が沈み込む。  
沙希はそこで、ゆっくりと挑発するように足を広げる。  
「いいわ、そうでなくっちゃね」  
京香もにやりと笑うと腰をかがめ沙希の股間に自らの股間を押し当てる。  
「!? やるわね……!」 「!! そっちこそ」  
 
『柔道の世界においては組んだ瞬間に相手の強さがわかる』 と言う事が有るらしい。  
両者の驚きはまさにそれだった。  
2つの唇が薄いテープをはさみグチュグチュとぶつかりあう。  
ムニュムニュ、びちゃびちゃと、互いの陰裂を擦り合わせて、烈しい股相撲を取り続ける。  
 
「あ、ああぁぁぁ…!」 先に悲鳴を上げたのは沙希だった。  
「あなた強いわよ、でもまだまだ未熟ね」  
嬉しそうに京香は微笑むとぐりぐりと自らの股間を押し付ける。  
その度に全身を電流が走るかのような快楽が沙希に襲いかかっていた。  
(す、すごい) 唇から思わず涎を垂らして沙希はおおきくのけぞる。  
思わず腰を引こうとする度に京香が沙希の足を掴んで逃すまいとしていた。  
 
「い、いや、だめ、だめ」 二つの太ももが絡み合いびちゃびちゃと肉相撲を繰り返す中、  
沙希の肉体は限界に近付きつつあった。  
股間が濡れているのはもはやローションだけのせいではなかった。  
京香の肉壺が沙希のクレバスを蹂躙してゆく、必死に抵抗を続けるが快感の波は止まらない。  
「だめ!」  
ビクン、ビクン! 大きく体をのけ反らせて絶頂を迎えるが、京香は足をつかんで離さない。  
「ふふふ、まだよ、貴方の口からギブアップの文字が出てくるまで許さないわよ」  
激しい腰つきがぐいぐいと沙希を二度目の絶頂へと押し上げてゆく。  
必死に抵抗を試みるが一度燃え上がった体の火は消えなかった。  
「ああ、だめ、またっ…! あ、ギブアップ、ダメ、ダメ、もう私のあそこ限界です!!」  
 
ビクビクビク!!!!  
 
大きく叫び声をあげると内側からくるエクスタシーの波に全身を委ねて、ゆっくりと沙希はローションのプールに沈み込んでいった。  
その股間からテープがぺろりと落ちる。  
くしゃくしゃになったテープは、二人の激闘を物語っていた。  
 
「はぁ、はぁ、あと少し闘ってたら私も危なかったわ、責めたことしかなかったあなたの経験不足が敗因ね」  
薄く笑うと京香はその場に倒れこむ。  
と、  
「えい」  
ペリ。  
それまで様子を見守っていた美貴が京香の股間のテープをはがし取った。  
 
「これで私の勝ちですよね」  
あまりの事に京香は唖然と美貴を見つめる、よろよろと起き上がった先も呆然と美貴をみつめていたが、  
「OK! えらいぞ美貴!」  
そう叫ぶとテープを持つ美貴に飛びついた。  
 
「……ふふ、私としたことが、いいわ、今回はあなたたちの勝ちよ、でも次はこうは行かないわよ」  
「あら、次だって負けないわよ」  
激しく火花を散らす両者の横で、  
 
「……あのぅ、かってにもりあがらないでもらえますか?」  
ぼそりと美貴はつぶやいたが、もちろんその声は両者には届いていなかった。  
 
 
 
 
 
(注・ 尚プリンに付きましては、この後二人がおいしく頂きましたのでご安心ください)  
 
 

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