「ミュージックプレイヤー」
ざわざわ
正午の教室
女子高特有の気兼ねのない、笑い声や騒ぎ声が響く休憩時間
窓際の席に向かい合うように、二人の少女がお弁当を広げていた。
ボーイッシュな少女は、向かいに座ってイヤホンを装着し、音楽を聴いている少女を
ものめずらしそうに見ている。
音楽を聴いている少女は、うっとりとした表情で目を瞑り、食事もそこそこに
ボーッと時を過ごしていた。
時折サラサラのロングヘアを指でいじりながら、「ふぅ…」と吐息を漏らす。
「ねぇ!一美……それなに?」
ボーイッシュな少女、友子は向かいに座っている一美のつけているモノを指差した。
ソレは少し変わったミュージックプレイヤー
一美の目の前に置かれてある本体は、革が貼り付けてあるのだろうか
どこの家電量販店でも見たことがないような物だった。
本体からはイヤホンが伸びて、一美の耳に装着されている。
「ん……?」
一美は友子の問いに目を開けると、クスッと笑い、そっと本体を抱き上げた。
まるで宝物を扱うかのように、いとおしげに本体を撫でる。
「ねぇ、なにを聴いているの?私にも聴かせてよ」
友子は身を乗り出して、一美に迫った。
「だぁ〜め。これは私のモノなの」
愛おしげに、一美はその本体を大切に抱きしめた。
「えー!なんでよ〜!
○○○の新曲?
それともあのアルバム?
きかせてよぅ!もうっ!」
友子はブスッとした表情を浮かべて、箸を弁当のお芋に突き刺した。
「ちがうわよ。」
一美はそうつれなく言うと、またうっとりと目を閉じる。
「ぶーっ」
友子はふてくされながら、残っていた一美のお弁当をつまみだした。
「はやく食べないと食べちゃうぞー。聴かせてくれないと全部もらっちゃうぞー!」
ちらちらと一美を見ながら、友子は一つ、また一つとお弁当のおかずをたいらげていく。
しかし一美は、そんな友子に目もくれず、ジッと目を閉じたままだった。
(つまんなーい。あんなの昨日まで持ってなかったはずなのに…
昨日は一緒に帰ったから、あんなの買ってたはずもないし
なんだよー、聴かせてくれてもいいじゃんかよー)
ぶつぶつと小言をいいながら、友子は一美のお弁当を全部平らげてしまった。
しかし一美は文句も言わず、空になったお弁当箱をしまうと、チャイムが鳴るまでの間
ずっとイヤホンをつけて目を閉じたままだった。
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授業も終わり、放課後
クラブ活動も今日は休みとあって、一美と友子はいつものように一緒に帰宅していた。
「ねえ、一美。
今日家によってもいい?」
友子は横を歩く一美に聞いた。
「え?いいわよ。」
一美は普段通りに笑顔でうなずく。
(うーん、いつもどおりだよなぁ。
お昼のはなんだったんだろ…)
隣を歩く一美の顔をジッとみつめるが、特に変わった様子も見えない。
逆にいつもより元気なようにみえる。
なんとなくモヤモヤした気持ちを胸に秘めながら、友子は一美の家へと向かった。
「やっぱひろ〜〜い!」
ドサッと大きなベットに寝転び、友子は大きく背伸びをした。
アパートに母と二人暮しの友子にとって、一美のこの大きな一人部屋は、いつきても感動だ。
「もう…いつもそうなんだから」
一美はそんな友子の様子に笑みを浮かべながら、制服を丁寧に脱いで普段着へと着替えていく。
「お母様がケーキを買ってくれてたはずだから、一緒に食べましょう」
着替え終わった一美は楽しげに階下に下りていく。
「ほーい」
友子はベットから起き上がると、ドアに向かって歩き出した。
「………」
「んっ?」
何かに呼ばれたような気がして、友子は振り返った。
しかし部屋には友子以外に誰もいない。
床には一美と友子のカバンが置かれているだけだった。
「……」
友子は一美のカバンを見て、お昼のミュージックプレイヤーを思い出した。
(聴きたい……)
ゆっくりとカバンに近づき、手を触れようとした所で
「友子ー、まだ〜?お茶冷めちゃうよぅ」
階下から一美の呼ぶ声が聞こえ、ハッと正気を取り戻した。
(あ………わ…たし…)
震える手を見つめ、友子は呆然と立ちあがると、ふらふらと階下へと降りていった。
リビングではすでに一美がケーキをおいそうにほおばりながら、笑みを浮かべている。
「友子の分はソコにおいてあるよー」
一美が指さす先には、お皿にのったショートケーキがあった。
「はやく食べよ」
「うん」
友子はショートケーキの皿を手に取ると、一美の向かい側の席に向かった。
白いクリームたっぷりのショートケーキを見て、ふと音楽を聴く方法を思いついた。
(いいこと思いついた…ふふ…ごめん!ケーキさん…どーしても聴きたいの)
普段なら思いつかないような事を、友子はなにかに導かれるように迷う事無く行動に移した。
「あっ!」
友子は床に躓くふりをして、持っていたケーキを座っている一美にぶつけた。
「きゃああっ!ちょ…ちょっとぉ」
「ご…ごめん!」
慌てるフリをしながら、クリームでベタベタになった一美をティッシュでぬぐっていく。
「もう…慌てすぎだよぅ…ベトベトじゃない」
げんなりした表情を浮かべた一美は、体に張り付く感触が気持ち悪いのか、指先でつまんでいる。
「ん〜…風呂に入った方がいいかも」
「そうだね。ちょと入ってくるわ。部屋で待ってて」
「うん…ごめんね」
パタパタと脱衣所に向かう一美を見ながら、友子はペロッと舌をだした。
(ごめんね。一美)
遠ざかる親友の後姿に軽く手を合わせて、友子は軽い足取りで一美の部屋に向かった。
ドアを閉めると、床に置かれていた一美のカバンをそっと開ける。
「どれどれ〜」
ガサゴソと中を見ると、手製の巾着に入ったプレイヤーを見つけた。
「あった。
ちょっと聴くだけだからねぇ」
そっと本体を取り出してイヤホンコードを伸ばすと、イヤホンを耳につけた。
「んんん!……なに…これ…」
耳にイヤホンを装着した瞬間、友子の耳の中に何かが入ってきた。
「やだっ!これ…」
慌てて外そうとするが、なぜか腕があがらず、だらんと垂れ下がってしまう
そして、全身から力が抜け、ペタッと地面に座り込んでしまった。
「んんぅ……ふぅ……」
耳の中では何かが動き回り、その度に背筋にゾクゾクっと悪寒が走る。
全身を小刻みに震わせながら、友子は必死で腕をあげようとする。
額からは汗がにじみだし、だらしなく開いた口の端からは涎が垂れ始める。
「あぁう……あぁぁ…」
しばらくすると、目を閉じた友子の脳裏に、不思議な景色が浮かんできた。
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どこかの部屋の中だろうか
薄暗い空間に人影が見える。
人影は友子に近づくと、手を伸ばし友子の体を撫でまわした。
「あぁぁっ……ああぁっ…」
友子の体はビクッビクッと、その手の動きに反応する。
(なんでこんなに気持ちいいの…)
首筋、うなじ、肩、二の腕と温かい掌は移動し、腰、ふとももと下へ下へと移動する。
そして上へと戻ってきた手は、友子の腰の辺りを撫で回しはじめた。
(なんだろう……チクチクする……)
撫で回されているあたりから、ハケで撫でられてるのに似た感覚が伝わってきた。
徐々に暗闇にも目がなれ、友子の体を触っている者の姿が見えてくる。
「ああっ!……」
その姿を視認した友子は、思わず体を硬直させた。
(オオカミ男?)
友子の体を撫でまわしていた者は、童話の世界にでてきそうな獣人だった。
顔はオオカミ、人間のような体格で全身が毛で覆われている。
そんな獣人が友子の体を優しく撫でまわしていたのだ。
思わず体を起こそうとするが、不思議な痺れのために動く事もままならない。
「あぁ……あぁぁあ……」
熱い掌が友子の胸の頂に達し、硬くなった乳首をそっとつまみあげる。
「ああぁっ!」
コリコリと指の腹で刺激され、友子は可愛らしい悲鳴をあげた。
その反応に気をよくしたのか、獣人は友子の背中に腕をまわして抱き起こしギュッと抱きしめた。
「ハァアァァ……」
(すごくあったかい……気持ちいぃ……すべすべだぁ……
気もちいい……んんぅ…)
獣人にギュッと抱きしめられた友子は、その毛皮の感触にうっとりと目を閉じる。
サワサワと上半身を刺激し、ずっと包み込まれていたくなるような感触
友子は思わず、顔をうずめてこすり付けていた。
気づけば全身の痺れも消えていたが、友子には逃亡しようという気持ちは起きなかった。
「あ……ぁ……」
下半身になにか熱いモノが当たり、陶酔から目を覚ました友子は視線を下げて頬を染めた。
そこには獣人のペニスが隆々とそそりたち、友子の腹部を叩いている。
(すごい……あんなに大きいの…)
初めてみるペニスに、友子は驚きを隠せなかった。
しかし嫌悪感はなく、興味津々にペニスを覗き込む。
太い幹にグッと張り出した傘、根元は毛で覆われていて、時折ビクビクと震えている。
友子は手をのばし、おずおずとペニスに触れてみた。
「熱っ……」
やけどしそうな程、ペニスは熱かった。
獣人の顔を見上げてみると、鼻息を荒くし友子の方を見ている。
再び視線を下にうつすと、友子はゆっくりとペニスを握った。
グフゥゥフゥ
ちょっと強く握りすぎたのか、獣人は抗議めいたうめき声をあげた。
「あっ……ごめん!」
慌てて手を離し、友子はもう一度そっとペニスを握る。
(………こんなの……はいるの?……)
両掌で握っても少しあまるくらい長いペニスは、友子の手の中でビクビクと脈動している。
顔を近づけてみると、むわっと濃い動物の体臭が鼻をついた。
「ほぉぉぉ………ぉぉ…」
手の中でペニスは益々硬くたぎり、今にも暴れだしそうだ。
ペニスの先からは何か透明な液体が漏れ出し、友子の鼻にツンっときつい刺激臭をもたらした。
(どうすればいいんだろ……雑誌とかだと舐めてたけど……)
ペニスを握ったまま友子が戸惑っていると、獣人は友子の肩を掴み床に押し付けて倒した。
「あっ……や……」
抵抗もせず、友子は可愛い悲鳴をあげて、獣人のなすがままになっている。
獣人は友子の両足を抱え込むと、友子の体を折りたたむよう顔の位置へと腰を持ち上げた。
「やっ……恥ずかしいぃ」
グイッと腰を抱え込まれ、膝をついた獣人の顔の前に友子の秘唇が晒けだされた。
少し薄い秘毛から覗く秘唇はしっとりと濡れ、これから起こる事への期待感に震えている。
グフゥッ…フィフゥ……
獣人は鼻を近づけて、クンクンと臭いをかいだ。
「やっ!やぁぁっ…」
友子はその様子に、慌てて手を伸ばして獣人の鼻を遠ざけようとする。
そんな友子の様子に驚いたのか、獣人は少し顔を離すと口を大きく開けて舌を伸ばした。
獣人の舌は友子の手くらいの長さがあり、その表面には細かい瘤のようなものが見える。
「あっ……ぁあぁ……」
その舌に魅入られたかのように、友子の体から力が抜け、股間を隠していた手はだらんと地面に落ちた。
(くる……舐められちゃう……)
ビチャッ
獣人の熱く長い舌が、秘唇にビタッと張り付いた。
「ああぁっ!……あつぃ……」
秘唇の表面を撫でるように、熱い舌が上下に動く。
舌にある瘤が秘唇の上部にある突起をこね回し、鋭い刺激を巻き起こした。
閉じられていた秘唇は、舌での愛撫により左右に割り開かれ、ピンク色の肉壁を露出させる。
奥からは愛撫に反応して、愛液が滲み出し、獣人の舌を楽しませた。
獣人は舌を尖らせると、ゆっくりと秘唇を掻き分けるように入れていく。
「ふぁあぁぁぁっ……おくまで……はぁ……あつぃ…」
侵入してきた獣人の舌を、胎内の肉壁一枚一枚がきつく締めつけていく。
ジュルジュルとすするような水音が友子の耳朶を打ち、羞恥に頬を染めた。
チュプ……チュプゥ…ジュプッ……
「ふぅぅん……んふぅ、はぅっ……くぅん…」
暗く静かな室内に延々と水音は続き、その舌使いの激しさに友子は指を噛んで堪えている。
折り曲げられた腹部には獣人の唾液と、友子の秘唇から溢れ出た白い愛液が溜まっていた。
「あぁあっ…もう……はぁ……はぁ…」
(熱い……おなかがあついよぉ……んぅっ……)
もじもじと腰を揺らし、腰を獣人の顔に押し付ける友子
獣人は股間から顔を離すと、友子の腰を下におろした。
(あ……入れちゃうんだ……)
処女を失う
そう気づいた時、友子は恐怖から怯えるような表情を浮かべた。
「はじめて……なの……」
獣人にそう言うと、友子は顔を真っ赤に染めてうつむいてしまう。
獣人はうつむいた友子の顔を上げさせると、恥らう友子の唇を奪った。
長い舌を友子の舌に絡め、友子の口内を舐めまわしていく。
友子もそれに答えるように舌を伸ばし、陶酔したような表情を浮かべる。
長いくちづけを終えると獣人は友子の腰を引き寄せ、秘唇にペニスを当てた。
そしてのこぎりで引くように、ゆっくりと前後運動を開始する。
「ふぅっ……うぅ…」
熱い幹に擦られ、根元の毛でクリトリスを刺激され、友子の秘唇は奥から愛液を溢れさせる。
こすり付けられたペニスは、友子の愛液でぬめりだし、淫靡な光沢を放ちはじめた。
充分濡れたと判断したのだろう。
閉じた秘唇の入り口に先端を当てて、ゆっくり押し込んできた。
「あぁあっ。入ってきた……」
途中、なにかにひっかかるような感触が胎内で感じられた。
(あぁ……くるんだ……わた…し…の……)
プツッ!
奥で切れるような音がし、熱いペニスがグッと奥まで入り込んできた。
「なにぃ!これ……ああぁぁ…すごぃぃっ!」
化物のペニスが中に入ってきた瞬間、友子はあっという間に絶頂に達した。
「あつぅぅっ!ああぁぁっ……!」
深々と突きこまれたペニスは、友子の中で炙るような熱を放つ。
喉を大きく反らせて、獣人の肩に爪を立てる。
処女を失った痛みはすぐに消えてしまい、後には体の中で燃えるような熱を放つペニスの感触。
そして始めて味わった絶頂による気だるさ
そんな友子をいたわるように、獣人は優しく髪を撫でていた。
そんな獣人の心が嬉しくなり、友子は獣人の首に手をまわすと、毛で覆われた頬に唇をつける。
深い深いキス
口の端から涎が溢れだし、口のまわりがベトベトになっても友子はやめようとはしなかった。
獣人も、積極的に送り出してくる友子の舌を楽しむかのように頭に手をまわして答える。
ようやく口を離した時には、友子の目はうつろになっていた。
「はぁぁぁっ………」
蕩けた笑みを浮かべ、友子は深く息を吐いた。
ぐいぃっ!
「あぅぅっ!」
陶酔していた友子の腰に獣人の手が回され、寝そべっていた体を引き起こされる。
座位の体勢になり、ズンッと子宮を突かれて、友子は目の前の獣人に抱きついた。
ふさふさとした毛に覆われた肩に、友子は顔をうずめてハァハァと荒い息を吐いた。
(気持ちいぃ…はじめてなのに……すごい奥まで入ってきてるよぉ…)
ふるふると顔を振る友子の姿に興奮したのか、獣人の鼻息が荒くなる。
ヌププッ
獣人は膝の後ろに腕をまわすと、ゆっくりと友子の体を持ち上げた。
それによって、挿入されていたペニスが引き抜かれ、纏わりつくように秘肉が口を伸ばす。
「あぁぁっ…あぁぁぁぁっ……」
抜けそうなほど引き抜かれたペニスは、獣人によって再び奥まで挿入される。
ゆっくりゆっくりと、中の感触を味わうかのようにじわじわと入れられた。
ペニスが動くたびに、肉壁は幹に吸い付くように纏わりつく。
張ったエラで抉りだされるたびに、友子は喉を反らせ高い喘ぎ声を放った。
ゆったりとしたリズムでの挿入が、徐々にテンポを上げて動き出し、それにあわせるように
喘ぎ声のリズムも早くなる。
「あっ!ああっ!…あんっ!ああぁっ!はあぁっ!」
きつい胎内はすぐにペニスに順応し、燃えるような快感を友子に伝えてくる。
友子はどこかに飛ばされてしまいそうな気がして、両手を獣人の首にまわしてしがみついていた。
「んあぁぁっ!ああぁっ!」
ゆさゆさと揺さぶられるたびに、腰がくだけそうな快感が走り、友子は頬を染めて喘ぎ続ける。
友子自身も徐々に大胆に腰を揺らし、快感をより強くしようとしていた。
突き上げにあわせて腰を振り、痺れるような快感に熱い吐息を漏らす。
「気持ちいぃっ!いいよぉ
もっとついてぇ!………おくまでぇ…」
再び絶頂が近づいてくるのを感じ、友子はギュッと獣人の胸板で拳を握り、両足を獣人の腰の後ろでクロスさせた。
獣人も友子の腰をしっかりと固定し、体奥をズンっと強烈に突き上げる。
「ああぁあぁぁぁあああぁぁぁあっ!」
その拍子に獣人の固い体毛に秘唇の入り口全体を撫でられ、友子は絶頂に達する。
絶頂による強烈な締め付けに、獣人もついに射精の引き金を引いた。
ドプドプドプッ!
「はあぁぁあっぁあっ!」
体奥にビシャッビシャッと熱い体液が吹きかけられ、その熱量に友子は休む事なく再び絶頂へと駆け上がる。
体中を痙攣させ、ギュッと厚い獣人の胸板を抱きしめて絶頂の快感に身を任せる。
おなかの奥に溜まる熱を感じながら、友子は陶酔するように獣人に体を預けていた。
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「ふぅっ……」
濡れた髪をタオルで拭き取りながら、一美は部屋のドアを開けた。
「友子!ちょっと!なにしてるのよ!」
一美は床に寝転がり、熱い吐息を吐いて寝ている友子の姿を見つけて叫んだ。
友子の側に駆け寄り、耳につけたイヤホンを外そうとする。
耳から外されそうになったところで、友子はようやく一美に気づき、慌てて手で耳を覆った。
「やっ!やだっ!はずさないで!もっと…もっとつけていたいの!」
一美の手を振り払うように体をよじり、友子は半狂乱になって、暴れる。
お互い揉みあうようにイヤホンを引っ張り合い、一美は友子から片方だけイヤホンを奪い取った。
そして自分の耳にイヤホンを装着する。
「んっ…」
耳につけた事で落ち着いたのか、一美はボーッと天井を見上げてだらしなく口を開いた。
気づけば二人は同じ薄暗い部屋の中、獣人を前に座り込んでいた。
友子のほうは、すでに獣人のペニスを口にくわえ込み、ジュルジュルと音を立てて吸い上げている。
ゴクッ
一美は喉を鳴らすと、よたよたと這いより、友子の側へと寄り添った。
友子はチラッと一美を見た後、目を閉じて、口の中で暴れるペニスに熱心に奉仕を続ける。
そんな友子の妖艶な姿に、一美は心が高ぶるのを感じた。
「友子……私も…」
顔を近づける一美に、友子はそっと譲るようにペニスから口を離した。
唾液でベトベトになったペニスを細い手で軽く握る。
「熱い……」
高い体温が掌を通して感じられ、一美は心臓の鼓動が高鳴るのを感じた。
ヌチュッ
最初はおずおずと、徐々に大胆に、手を上下に動かしてペニスをしごく。
片手から両手に、そして口を寄せて亀頭の先を丁寧に舐めまわす。
視線を上げると、獣人は気持ちよさそうに目を閉じて喉を鳴らしていた。
そんな様子を嬉しく思い、さらに熱心に奉仕する。
グルゥッ
獣人のうめき声は徐々に大きくなり、それに伴ってペニスの脈動は徐々に強くなってくる。
(あぁ……また出されちゃう…)
昨日から今日にかけて、幾度も注ぎ飲まされた体液が放出されるのを感じ、一美ははしたなく喉を鳴らした。
両手で優しく握り締め、唇を締めて口内に注がれるのを待つ。
グルウゥゥッ!
獣人の痙攣と同時に、一美の口内に熱い体液がほとばしった。
むせ返るような濃い精臭がつんっと鼻をつき、一美は眉根をひそめる。
それでも注がれる体液を、一滴残らず口内に溜め込むと、ペニスからこぼれないように引き抜いた。
「一美…」
側にいた友子は、一美に顔を寄せると閉じられている唇に自らの唇を重ねた。
「んっ」
友子の口内にも獣人の体液が入り込み、苦い味が口内全体に広がる。
(にがいぃ…でも熱い……すごく熱いよう…)
初めて味わう体液の味に、友子は顔をしかめながらもゴクゴクと飲み干していく。
二人の唇の間をヌチャヌチャといやらしい音が響き、それを見ていた獣人はゴクッと喉を鳴らした。
グルルゥルゥ
獣人は我慢しきれなくなったのか一美に飛び掛り、その細い腰を掴むと一息にいきり立ったペニスを突き刺した。
「はああぁぁぁぁぁぁぁあああっぁっ!」
その激しい背後からの突き上げに、一美は大きく体を仰け反らせる。
胎奥深くまで熱棒が埋め込まれ、子宮口をゴリゴリとこすりつけられた。
痺れるような快感が下半身で暴れ、脳裏を白く染める。
パンパンとかわいた音が室内に響き、その度に一美の艶めかしい喘ぎ声が響く。
獣のようなスタイルで貫かれる一美の股間では、たらたらと愛液が太腿を伝っていた。
「いいよぉ……すごい…はげしく…あん……て…
気持ちいいの……もっとぉ…」
隣の友子の視線を感じながら、一美は聞かせるように声をあげて顔を振り乱す。
背中には玉になった汗がはじけ、白い肌を艶めかせる。
胎内のペニスをきつく締めつけ、肉壁が描きだされる快美感に一美は涎をたらして喘いだ。
「あぅぅっ!ふうぅっ!ああぁんっ!イクッ!いくぅっ……はうぅうぅっ!」
一美は顔を床にうずめると、全身を激しく痙攣させて絶頂へと昇りつめた。
同時に膣は引き絞られ、獣人の射精を促がした。
グルゥゥゥッ!(ドクドクドク
「中にっ!あぁぁっ!はぁぁぁっ!」
ドクドクと子宮口に熱い体液が当たり、子宮内に溜め込まれていく。
「はぁぁ………」
長い長い射精
時折浅い絶頂に達しているのか、一美の体が小刻みに痙攣する。
一滴残らず一美の胎内に体液を注ぎ込んだ獣人は、
ペニスをゆっくりと引き抜くと側で見ていた友子の側に近寄った。
湯気だつペニスは、一美の愛液と獣人の体液でドロドロになっている。
友子はしなだれかかるように獣人のペニスに手を伸ばし、躊躇うことなく口に含む。
「んちゅ……くちゅ…んぅぅっ…」
夢中で友子はペニスをしゃぶり、顔にこすりつける。
綺麗な顔がベトベトになるのも気にせず、舌を這わせて奉仕を続けた。
「あぁあっ…もう…もう我慢できない……」
ペニスから顔を離すと、友子は立ち上がった。
「私も……私にも入れてくださいぃ…これを……」
友子は体勢を変えて、背中を向けると、お尻を大きく突き出して両手で尻肉を掴んで開いた。
その中心では濡れた秘唇がいやらしく華開き、誘うように蠢いている。
グルウウッ!
「はうぅぅっっ!」
獣人は白い尻を掴むと、ガチガチになったペニスを突きこんだ。
ズルルッと強い抵抗を受けながら、締め付けてくる柔肉を掻き乱し、奥へ奥へと押し込まれていく。
先端が子宮口まで到達すると、獣人はぐねぐねと腰を回すようにして秘唇の締め付けを楽しんだ。
「すごぃぃっ……奥が熱いぃ……
うごいてぇ……ズンズンついてぇ……」
友子は自分から獣人の腰におしつけるように体を揺らし始めた。
淫靡な光景に答えるように、獣人のペニスは硬さを増し、友子の胎内で脈動する。
「中でビクビクしてるぅ……こんなの……おかしくなっちゃぅ……
もう…あはあっぁあぁっ!」
吐息はあまく蕩け、胎内はくいちぎらんばかりにペニスを締めつける。
その締めつけに耐えかねたのか、獣人はゆっくりと動き始めた。
「あぁ!いぃぃっ!うごいて!もっとうごいてぇえ!」
張り出したエラに秘唇の肉壁を掻きだされるたびに、ゾクゾクと快感が背筋を走る。
ギリギリまで引き抜かれた先端が、ズンッと深く一息に子宮を抉るたびに秘唇から愛液が飛沫く。
「ともこぉ……」
側でぐったりと倒れていた一美が体を起こし、友子の側まで這って来る。
「んぅっ…!ああぁ…ひ…とみぃ……」
頬を染めて喘ぐ親友の姿に自分の姿を重ねて、一美はうっとりとその半開きになった唇を奪った。
「んんぅっ……くちゅ…んちゅ……ぬちゅ…」
熱いくちづけを交わしながら、一美は4つんばいになった友子の体の下へともぐりこみ、その細くしまった体を抱きしめる。
獣人の突き上げが、友子の体を通して伝わってくる気がして、一美は腹部が熱く火照るのを感じた。
(すごい……友子すごく感じてる……)
友子の心臓の鼓動、体温、そして下半身から溢れてくる愛液
抱きついていると友子が昇りつめていくのが感じられる。
獣人の突き上げは激しさを増し、友子は半狂乱のように顔を振り乱す。
「あぁぁっ!だめぇえっ…くる……きちゃうぅ……あぁあ……はあぁぁあぁっ!」
友子の絶叫と同時に、獣人もビクッと痙攣し、体液を放出する。
(あぁ……注がれてる、あの熱いの注がれちゃってるぅ…)
興奮のあまり、一美も体をビクビクと痙攣させ、軽い絶頂へと昇りつめた。
腕に力が入らなくなった友子は、ぐったりと床に崩れ落ち、下にいた一美へと身を任せる。
ギュッ
一美の抱きしめに答えるように、友子も一美の背に手を伸ばし抱きしめた。
「あんっ」
獣人のペニスが侵入してくる感触に、一美は熱い吐息を吐いた。
あれだけ出したにも関わらず、獣人のペニスは衰える事無く一美の胎内を掻き乱す。
「んんっ……ん…」
ズンズンと激しく突き上げるとおもむろに引き抜き、ぐったりしたままの友子の胎内へ挿入する。
「あぁあぁっ…」
意識を取り戻した友子は激しい突き上げに喘ぎ、一美の体を強く抱きしめる。
友子を激しく突き上げると一美に、一美を激しく突き上げると友子へ
二人の秘唇を、太いペニスが交互に突き上げ、卑猥な水音を響かせている。
「いいよぅ…気持ちいぃ…」
「んぅっ!奥までぇ!あぁぁっ!」
獣人から与えられる快感に二人は悶え、何度も絶頂へと昇り詰める。
二人の体奥へ体液を注ぎ終えると、獣人は身を整え、部屋を出て行った。
そしてすぐにまた別の人間ではない者が現れ、二人の体を貪るように犯していく。
数え切れないほどの絶頂と、体液を注ぎ飲まされ、二人は快楽へと堕ちていった。
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二人がイヤホンを外したのは、外が真っ暗になってからだった。
一美の親はまだ帰っていないらしく、家はシーンと静まり返っている。
一美の部屋で、二人はボーッと天井を見上げながら横たわっていた。
「これね、昨日夜に訪問販売で来たおじさんから買ったの」
一美はさわさわと二人の間に置かれていた本体を優しく撫でる。
友子も一美の手に自分の手を重ねて、本体を撫でていた。
「訪問販売?」
意外な答えに、友子は驚いた表情で聞き返した。
「うん、昨日ね。夜に訪ねてきたの。断るつもりだったんだけど、なぜか断れなくて…
それに見た瞬間にね。すごく欲しくなったの
で、値段聞いたらすごく安かったから、思わず買っちゃったのよ」
「そうなんだ…。じゃあ訪問販売じゃ私も買えないよね。」
がっくりした表情で友子は大きく息を吐いた。
ピンポーン
「あ、誰か来た」
一美は起き上がると、バタバタと階下に下りていく。
そしてすぐに、ドタドタと大きな音を立てて部屋に戻ってきたのがわかった。
「と!友子!」
一美はハァハァと荒い息を吐きながら、勢いよくドアを開けて叫んだ。
「ど…どうしたの?」
今まで見たことがない一美の様子に、友子は後ずさりした。
「き…きたのよ…ハァ…ハァ」
「なにが?」
「訪問販売!」
「ええぇ!」
友子も慌てて立ち上がり、一美と一緒に階下に降りる。
そして向かった玄関には、真っ赤なトレンチコートを羽織り、目元まで深々と赤いシルクハットをかぶった
初老の男性がいた。
「ほほほ…これはこれは元気なお嬢様方だ。」
「ど…どうして」
一美は驚いたような表情でつぶやいた。
友子も同じ気持ちだった。
「いやいや。アフターケアというやつですよ。使い心地はどうかなと思いまして」
にこにこと人のよさそうな笑顔で男性は、もっていたスーツケースを床に置いた。
「こちらのお嬢さんはお初ですな。初めましてボロンゾと申します」
丁寧に挨拶するボロンゾに、友子はただ「どうも…」としか言えなかった。
「あの…彼女、友子もあのプレイヤーがほしいみたいなんですけど……ありますか?」
隣にいた一美がおずおずと切り出した。
「あ、そうです。あのプレイヤー私も欲しいんです。
……ありますか?」
「こちらですね」
そういってボロンゾが取り出したのは、一美が持っていたのと同じミュージックプレイヤーだった。
「買いますか?」
「はいっ!」
友子は即答した。
プレイヤーは一美が言ったように、かなり安く買えた。
ボロンゾさんは二人に「お大事にお使いください」と言うと、また夜の暗闇の中に消えていった。
残された二人の手には、革製のミュージックプレイヤーが一つずつ
次の日からは休み時間にうっとりとした表情を浮かべて、音楽を聴く二人の姿があった。
「ねぇ。友子、一美も何を聞いてるの?」
隣の席にいた孝美が二人に聞いた。
「んっ…?」
二人はそっと目を開けると、口元に笑みを浮かべた。
「ねえ。なにきいてるの?」
もう一度聞いてくる孝美に二人は声をそろえて言った。
「ひみつ」
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「これはこれはボロンゾ様。よくぞいらっしゃいました」
スーツをきたキツネの顔をした支配人は、赤いスーツ姿のボロンゾを見つけ、かけよってきた。
店の前に出来た行列を見て、ボロンゾは口元に笑みを浮かべる。
店の中では、客とおぼしき獣人や、妖体の男達でにぎわっている。
「3番あきましたー」
ウェイターの獣人が元気よく声をあげた先には、薄暗い空間が広がり、その奥では全裸になった一美が
うっとりとした表情で荒い息を吐いていた。
待合室で待っていた妖体の男は、まってましたとばかりに鼻息を荒くし、3番とかかれた部屋に入っていく。
部屋のドアが閉められてすぐに、部屋の奥からは艶めかしい喘ぎ声が響き始めた。
他の番号がかかれた部屋からも、感極まった声や喘ぎ声が洩れ響いている。
「お客様もひっきりなしで、実に繁盛しています」
「ふむ。それはよかった。では約束のものをいただけますかな」
「はいっ!主人からうかがっております。」
支配人はそういって側にいた男から箱を受け取り、ボロンゾへと手渡した。
「こちらがS−1233シルビアです。お確かめを」
ボロンゾは受け取った箱を開け、中に入っていたワイン瓶を取り出し、ラベルを確認した。
「たしかに。ではアールス卿によろしくお伝えください
補充が必要な時はまたご連絡を」
ボロンゾはワイン瓶を箱にしまい、持っていたスーツケースに入れると
支配人に一礼し、店を後にした。
終わり