#1  
 
金曜日の午後10時、長い残業が終わって帰宅した後、有里は自分の部屋でパソコンを立ち上げた。  
(最近、残業続きで大変だったわ・・・)  
有里はため息をつきながら、さっそく、ブックマークの中から「○×エクセレント・ホテル」を選択した。  
 
有里は社会人7年目の20代後半、大手電機メーカーの事務職で働いている。  
愛嬌があって、仕事に真面目に取り組む有里は上司や同僚からの信頼も厚かった。  
彼女は1年前に実家を出て、一人暮らしを始めていた。  
大学以来からの同い年の彼氏が有里にはいるのだが、ここ2年は倦怠期でエッチすることもなかった。  
有里にはそれがちょっと寂しかった。  
それはともかく、彼女はどこにでもいるようなごく普通のOLだった。  
 
「○×エクセレント・ホテル」はいわゆる都内でも一流ホテルで、  
女性一人で泊まれるレディースプランが充実していた。  
有里は「○×エクセレント・ホテル」のホームページのレディースプランの欄をクリックした。  
明日の夜、有里は一人でレディースプランを楽しもうと考えていた。  
(ここに泊まるのも3ヶ月ぶりかぁ)  
日ごろ仕事に頑張っている有里は、数ヶ月に1回、自分へのご褒美として  
高級ホテルのレディースプランを楽しんでいた。  
 
(明日の土曜日はレディースプラン空いているかな?  
全身エステ付きで、食事はちょっとリッチなのがいいかな)  
有里がホームページでいろいろコースを選んでいると、そこには見慣れないバナーがあった。  
 
「新装オープン!ちょっとエッチな脱出ゲームにチャレンジしてみませんか?」  
(何これ?)  
有里は不審に思い、なんとなく試しにそのバナーをクリックしてみた。  
 
「○×エクセレント・ホテルは、ちょっとエッチな脱出ゲーム(通称:DE・eRO)を皆様に提供します」  
 
☆☆レディースプランで当ホテルに宿泊の皆様へ☆☆  
日ごろでは味わえないような、非日常的でスリルのある刺激を味わってみませんか?  
このゲームでは、貴方の知力、体力、運のすべてを使って、監禁された状態からの脱出に挑んでもらいます!  
脱出ゲームは10種類。当日、10種類のゲームの中からランダムに1つのゲームが選択されます。  
もちろん、秘密は厳守。このゲームで起きたことは、○×エクセレント・ホテルの威信にかけて  
外部には絶対漏らしません。  
また、本番行為(性行為)も絶対にありません。  
 
脱出に成功すると、当ホテルの最高級のデラックス・スイートルームに無料でご宿泊できるようになります。  
また、脱出に失敗した場合でも、当ホテルチェーンの商品券10000円分をご提供します。  
軽い気持ちでスリリングなゲームにチャレンジしてみませんか?  
脱出ゲームに参加される方は、下記の「参加希望」ボタンをクリックしてください。  
 
(・・・)  
有里はじっとモニターを見つめていた。  
一流の○×エクセレント・ホテルにしては嘘みたいな話に思えた。  
けど、ホームページを見る限りでは、どうやら本当にこの脱出ゲームは実在するようである。  
そして、好奇心旺盛な有里は、この説明を見てちょっと自分の身体が疼いているのに気づいてしまっていた。  
彼氏とはもうしばらくの間エッチをしていない。  
自分の身体から出てくる疼きを抑えるためにオナニーは時々するが、それもごく普通のものだった。  
 
(非日常的な刺激って、どんなものなんだろう?ちょっとだけならいいかな)  
普段の冷静な有里だとありえない話だが、金曜日の夜10時、  
仕事で疲れ果てていた有里には正常な思考回路は残っておらず、  
流れのまま本能的に「参加希望」ボタンをクリックしてしまっていた。  
 
 
#2  
 
次の日の午後1時、有里は○×エクセレント・ホテルにチェックインした。  
ホームページの説明では、ゲームの開始は午後1時半からと書いてあった。  
チェックインするとき、有里はフロントで何か言われるのではないかと  
とても恥ずかしかったが、フロントでは脱出ゲームについて何の話もなく逆に拍子抜けしてしまっていた。  
 
しかし、部屋に入ると、有里はすぐにベッドの上に1枚の紙があるのを確認した。  
「脱出ゲームは午後1時半より地下3階のピーチルームで行います。  
時間までに部屋の鍵だけを持ってピーチルームにお越しください」  
説明書を見て、有里はちょっとドキドキしてしまった。  
(ホームページの話は本当だったんだ・・・)  
正直な話、この紙を見るまでは、有里はホームページのことはおとぎ話くらいにしか考えていなかったのだ。  
 
午後1時半、高鳴る胸を押さえて有里はエレベータで地下3階に降りた。  
地下3階はもちろん客室はなく、とても殺風景で薄暗い雰囲気だった。  
ひとけのない廊下を進み、「ピーチルーム」の扉の前に有里は立った。  
(すごく緊張する・・・)  
有里は思い切って扉を開けた。  
 
扉を開けると、そこは2メートル四方の非常に狭い部屋だった。  
人は誰もいなかった。  
部屋には、有里が入ってきた扉と、もうひとつ部屋の奥に続く扉があった。  
そして、目の前にモニターが1つあるだけの、殺伐とした雰囲気だった。  
しかし、有里が部屋に入って扉を閉めると、「ガチャ」と入口の扉がロックされる音が響いた。  
(えっ?)  
有里がちょっと慌てている間に、モニターにメッセージが表示され始めた。  
 
「ようこそ。エロ脱出ゲーム(通称:DE・eRO)へ」  
「これから、貴方がチャレンジするゲームを選択していただきます」  
「目の前のキーボードのエンターキーを押してください」  
「なお、前に選んだことのあるゲームは今回の選択では排除されます」  
 
有里は状況をつかむのにちょっと時間がかかったが、  
とにかく目の前のキーボードのエンターキーを押すしかなさそうである。  
有里はエンターキーを押してみた。  
 
すると、モニターの画面が切り替わり、  
「あなたの挑戦するゲームが選択されました  
もう一度エンターキーを押してください」  
というメッセージが表示された。  
 
有里はもう一度エンターキーを押してみた。  
 
モニターの画面がまた切り替わり、  
 
「脱出ゲーム#5 サーティーン・ハンド・ゲーム(thirteen hands)」  
 
と表示された。  
 
(何、サーティーン・ハンド・ゲームって?13本の手?)  
有里には何がなんだかさっぱりわからなかった。  
 
「しばらくお待ちください」  
とモニターに表示され、目の前の壁の向こうで「ガタガタガター」と大きな音がした。  
有里には知るよしもなかったが、この部屋の奥のスペースに、  
#5の脱出ゲーム用の部屋が部屋ごと移動してきるのであった。  
それぞれの脱出ゲームごとに部屋の構成が異なるので、  
各脱出ゲーム用に部屋が用意されており、ゲームが選択されるとその部屋が移動してくるという仕組みになっていた。  
 
しばらく時間が経過した後、モニターには  
「準備が完了しました。前の扉を開いて奥の部屋にお入りください」  
と表示された。  
有里は言われたとおりに前の扉を開いた。  
 
奥には、10メートル四方の、さっきいた部屋よりもはるかに広い部屋があった。  
しかし、この部屋も四方の壁は真っ白で、人は誰もおらず、物も何もなく、  
殺風景な部屋だった。  
ただ、一番奥の壁には、直径15センチ程度の穴がたくさん空いており、それぞれの穴は  
黒いゴムシートで塞がれていた。  
まるで壁にもぐら叩きゲームがセットされたような感じである。  
 
(何なの、これ・・・)  
有里はだんだんと現実感がなくなってきた。  
しかし、有里が部屋に入ると、また扉が閉まってしまい、外からロックされて扉を開くことができなくなってしまった。  
有里はこの殺風景な部屋に閉じ込められてしまったのだ。  
 
 
#3  
 
今度は、部屋にあるスピーカーから音声が流れ始めた。  
「ようこそ、有里さん。これから脱出ゲームを開始します。」  
 
有里はちょっと身構えた。  
(いよいよゲームが始まるんだ。どんなことになるんだろ?)  
 
興味半分、不安半分の有里。  
 
音声が続いた。  
「部屋の奥方の白い壁を見てください」  
「そこには4つの赤いボタンがあります」  
「壁を背にして、4つのボタンを同時に押して10秒が経過すれば、扉のロックが開きます」  
「これで、脱出成功です」  
 
有里は目の前の白い壁を見た。そこには、たしかに4つの赤いボタンがあった。  
4つのうち、2つは、地面すれすれの低い位置に、約1メートルの間隔で設置してあった。  
そして、残りの2つのボタンは、それぞれ、地面すれすれの位置にある各ボタンのちょうど約1.8mくらい真上の位置に設置してあった。  
すなわち、4つのボタンは、縦1.8m、横1mの長方形の各頂点に位置するようになっていた。  
 
そして、これらの4つのボタンは、先ほどのもぐら叩きゲームみたいな直径15センチ程度の穴の周囲に設置されていた。  
すなわち、4つのボタンが頂点をなす長方形の領域の中に、穴が20個ほど空いていた。  
それぞれの穴は黒いゴムシートで塞がれているが、よく見ると、このゴムシートには切れ込みが入っていた。  
 
(壁に背を向けて、4つのボタンを同時に押すとなると、壁に背中をくっつけて、  
足を思いっきり開いて両足首で地面すれすれの2つのボタンを押して、  
さらに両腕を思いっきりバンザイして両手で押さないとダメね)  
 
有里はさっそくゲームへのチャレンジ方法を考えていた。  
 
しかし、次の音声で有里は体をこわばらせた。  
「4つの赤いボタンは、服を全部脱いでもらって裸の状態で押さないと無効です」  
 
えっ、うそ、そんな・・・  
裸にならないとダメなの・・・  
 
有里はどん底に落とされたような感じがした。いきなり裸になるなんて・・・  
 
 
有里の頭はめまぐるしく回転する。  
(サーティーン・ハンド・ゲーム・・・。もしかして、この穴から手が出てきたりするの?)  
それぞれの穴は黒いゴムシートで塞がれているが、切れ込みが入っているので  
穴の向こうから何かされるのかもしれない・・・  
 
しかし、有里が躊躇しているのに関係なく、音声が終わると、部屋は静まり返り、  
有里がこの部屋から脱出するには音声の指示通りにするしかなさそうだった。  
 
しばらくの間、有里はためらっていたが、ついに彼女は意を決した。  
(10秒なら、仕方ないわ・・・)  
 
有里は着ていたワンピースを脱いだ。  
そして、意を決してブラとショーツも脱いで、彼女は裸の状態になった。  
色白の有里の裸体が露になる。  
(恥ずかしい・・・)  
部屋に誰もいないとわかっていても、羞恥に耐えるのがやっとだった。  
有里は右手で秘所を隠し、左手でおっぱいを隠した。  
 
そして、4つのボタンのある壁に近づく。有里は背中を壁にくっつけた。  
 
(緊張する・・・)  
 
まず、両足を少しずつ開け始めた。しかし、1メートルの間隔は有里にとっては  
思ったよりも広く、両足の足首がそれぞれボタンに到達するときには  
有里は大また開きを強いられる状態となった。  
(ちょっと、これ広げすぎじゃないの)  
有里は心の中でちょっと抗議したくなった。  
 
そして、両手を広げ、バンザイの姿勢になる。  
腕を思いっきり伸ばして、ようやく両手がボタンに触れた。  
 
有里は、裸のX字状態を強いられながらも、両手、両足で4つのボタンを同時に押した。  
(こんな格好、生まれて初めてだわ)  
有里には恥ずかしすぎるポーズだった。  
 
「1、2、3」  
音声がカウントを始める。  
 
(何もありませんように・・・)  
有里は心の中から祈った。  
 
「4、5、6」  
 
10秒間が有里にとってとても長く感じた。  
 
「7、8」  
 
(あともうちょっと・・・)  
 
「9」  
 
(なんとか終わって!)  
 
「10」  
 
しかし、「10」がコールされる瞬間、壁の穴から4本の手が飛び出して、  
有里の両手首、両足首をぐっとつかんだ!  
 
「えっ、何、これ?」  
 
有里はX字状態で拘束されてしまった。  
 
 
#4  
 
天井から20インチの大きさのモニターが降下してきて、  
X字状態で拘束されている有里の目の前2メートルくらいのところで止まった。  
 
そして、モニターには次のような表示があった  
「さあ、これからが本当のエロ脱出ゲームの始まりです」  
 
「ルールを説明する前に、あともう2本の手に出てもらいましょう」  
モニターから音声が流れると、有里の両脇の下で2本の手が壁の穴から飛び出してきて、  
有里の右おっぱい、左おっぱいを鷲掴みにし、両おっぱいをそれぞれもみ始めた。  
(いゃぁぁ、何これぇ)  
有里はかすかに悲鳴を上げる。  
 
しかし、そんな有里にお構いなくモニターは説明を始めた。  
「これから貴方には4択クイズに挑戦してもらいます。  
クイズに1問正解すると、手が1本、壁の奥にひっこみます。  
しかし、クイズに正解しなかった場合には、手が1本さらに壁から出てきます」  
 
「われわれは13本の手を用意しています。  
それぞれの手には、担当が決まっています。  
第1の手は右手首  
第2の手は左手首  
第3の手は右足首  
第4の手は左足首  
第5の手は右乳房  
第6の手は左乳房  
第7の手は右わき  
第8の手は左わき  
第9の手は右脇腹  
第10の手は左脇腹  
 
そして、第11の手はクリトリス  
第12の手は膣  
第13の手は尻の穴です」  
 
「現在、6本の手であなたを押さえていますが、もちろん6問全部正解する必要はありません。  
この拘束から脱出できれば、あなたの勝ちです。  
扉のロックはもうすでに解除されています。  
両足首と片手がフリーになったら、もう片手が拘束されていても何とか振りほどいて脱出できるでしょう」  
 
「ただし、第7〜第10の手まで出てこられると、これらの手に全身をいたぶられて、クイズどころじゃないでしょうね」  
 
「そして、第13の手が出てきたところで、さらにクイズに正解しなかった場合には、  
脱出失敗として、厳しいお仕置きをいたします」  
 
両胸をそれぞれ手で揉まれながら、有里はかろうじて説明を聞いていた。  
(何とか、クイズに正解しないと)  
だた、両胸をもむ手は巧みで、有里は感じないようにするのに精一杯だった。  
 
「今回のお仕置きは、13本の手で押さえられながら、1時間、電気マッサージ器を有里さんの  
秘部に当てさせていただきます」  
 
そう音声が流れると、モニターには1本の電気マッサージ器が大きく表示された。  
 
(えっ、そんなの無理!)  
有里は悲鳴を上げそうになる。昔、彼氏に電気マッサージ器を試されたことがあるが、  
有里は5分も耐えることができなかった。  
それ以来、電気マッサージ器は刺激が強すぎるとして、彼氏には使わせないようにしていた。  
(あんなの1時間も当てられると、死んじゃうよ・・・)  
「なんとか、脱出しないと!」  
有里は意を決した。  
 
 
#5  
 
「それでは、クイズを開始しましょう」  
「第1問  
 応仁・文明の乱が終結したのは何年?  
 1. 1457年  
 2. 1467年  
 3. 1477年  
 4. 1487年」  
 
いきなり、とんでもなくマニアックな問題である。  
(そんなの分かるわけないじゃないぃ)  
有里は焦ってしまった。しかし、第1問から正解できないと、今後の展開がますます厳しくなるのを  
有里自身が感じていた。  
 
「1番」  
あてずっぽうで有里は答える。  
(お願い、勘でも当たって!)  
 
だが、有里の思いはすぐに打ち砕かれる。  
「ブッブー。不正解」  
無常にもモニターから音声が出されると、有里の右わきで壁の穴からさらに1本の手が出てきた。  
その手は有里の右わきをおもむろにくすぐり始めた。  
「ちょ、ちょっと、いやぁぁ」  
くすぐりの快感に我慢できなかった有里は思わず声を上げてしまった。  
 
両おっぱいをそれぞれ揉んでいた手は、今度は有里の乳首を集中的に責め始めた。  
両方の乳首を集中的に指先でコリコリされて、有里は悶絶しそうになっていた。  
(はぅあぁぁ)  
思わず吐息が漏れる。  
 
「第2問  
 黒海の最大水深は何メートル?  
 1. 2106m  
 2. 2206m  
 3. 2306m  
 4. 2406m」  
 
また、誰にも分かることのないような問題だった。  
(こんな問題卑怯だわ)  
有里がそう思っても、事態はなんら変わらなかった。  
 
「3番」  
「ブッブー。不正解」  
 
2問連続不正解。今度は有里の左わきで壁の穴からさらに1本の手が出てきた。  
有里は両わきをそれぞれくすぐられ、耐えられないような悲鳴を上げる。  
 
第3問、第4問もそれぞれ、有里にとっては卑怯なマニアック問題だった。  
正解できるはずもなく、第3問、第4問も不正解だった有里は、  
さらに両脇腹を責められるようになってしまった。  
裸でX字状態に拘束され、両方の乳首はそれぞれ親指と人差し指でコリコリといじられ、  
しかも両わき、両脇腹をくすぐられ、有里は頭が真っ白になりそうだった。  
(もうこんなの無理・・・)  
(お願い、たすけてぇ)  
 
 
#6  
 
有里が責められている壁の後ろには、9人の男がぎゅうぎゅうに詰められた状態にいた。  
それぞれ、ホテルの従業員や、旅行会社の役員、ホテルのお得意様の課長等、  
○×エクセレント・ホテルの上顧客であった。  
 
「今日の女の子はスタイルも良くて感度もいいし、格別じゃのう」  
身なりのいい中年の男は、そういいながら壁越しに有里の両乳首をまさぐっていた。  
この男の担当は、両乳房である。  
ほかにも、右手首担当、左手首担当、右足首担当、左足首担当、  
両わき担当、両脇腹担当、クリトリス担当、膣およびアナル担当の男たちがいた。  
なお、手足の手首の担当はホテルの従業員である。  
 
今のところ、クリトリス担当の男、膣およびアナル担当の男以外の7人の男が、  
壁越しに有里の身体をいじめて抜いていた。  
 
男たちが詰めている部屋にもモニターが用意されており、有里を正面から撮影する小型カメラの映像が  
この男たちのいる部屋のモニターにも映るようになっていた。  
「今日の女の子はほんと綺麗だよな。肌も透き通るような色白だし」  
「こんな清楚な娘を陵辱できるなんて、今日はツイてるよな」  
壁越しで男たちは有里の身体に満足していた。  
 
「だいぶ女の子も感じてきたようだのう」  
両わき担当の男がそうつぶやくと、  
「くすぐりだけじゃ単調だから、そろそろ痛みも与えてあげるかのう」  
両脇腹担当の男が答えた。  
 
そして、両乳房担当、両わき担当、両脇腹担当の男たちは、それぞれ有里の身体から手を離した。  
身体をまさぐる手が離れ、一瞬落ち着く有里。くすぐり責めが止まり、ちょっと安堵した顔になった。  
 
しかし、その後、6本の手は、両乳首、両わき、両脇腹を一斉に思いっきり親指と人差し指でつねり、  
つねった指を90度回転させた。  
「きゃぁぁぁぁ、痛いぃ」  
思わず悲鳴を上げる有里。しかし、両手、両足を拘束された有里には何もできなかった。  
有里はつねられた痛みでおもわず涙目になってしまう。  
 
だが、負けず嫌いの有里はだんだんこのゲームに怒りを感じてきていた。  
(どうして、こんな目にあわないといけないの!)  
何とかクリアして、自分の身体をもてあそぶ男たちを見返したくなってきた。  
 
 
#7  
 
次の第5問が出されるときには、有里は体力的に相当追い込まれていた。  
だが、彼女には何とかゲームをクリアしようと気持ちはまだ十分に残っていた。  
(次の問題には絶対正解するわ。少しでも、手を減らしていかないと)  
 
だが、次の4択問題でも有里は不正解になってしまう。  
4分の1で正解できるはずなのに、今日は有里にはとことん運がなかった。  
 
すぐに、有里の脇腹あたりからさらに1本の手が出てきて、  
有里のクリトリスをいじり始めた。  
(お願い、もうやめて・・・)  
クリトリスを触られて、有里は頭がおかしくなりそうだった。  
 
次の第6問はなかなか始まらなかった。  
 
その間、クリトリス担当の男は有里のクリトリスを覆う皮をゆっくりと剥ぎ、  
むき出しになった敏感な部分を執拗に指でなぞった。  
 
指でなぞられるたびに、有里の身体はびくって反応してしまう。  
クリトリス担当の男の責めはとても巧みで、  
どうクリトリスを責めれば女を感じさせるかを知り抜いていた。  
 
だんだんと、有里の身体は敏感になってきて、1回でなぞられる刺激が  
大きくなってきた。  
(はううううぅぅ)  
クリトリスをなぞられるたびに、有里は快感に耐えられなくなってきた。  
 
そして、執拗なクリトリス責めに、有里の理性の限界がきてしまう。  
「ああああぁあぁ」  
有里は、自分の意思に反して、あまりに敏感になったクリトリスを責められ続けて  
全身が痙攣していまい、彼女はついにイッてしまった。  
 
両乳房担当の男がつぶやく。  
「お嬢ちゃんにとってこんな屈辱的なことはないよな。  
X字に拘束されて身動きできない状態で、自分の意思に反してイカされるなんてなぁ。」  
 
 
#8  
 
部屋に静寂が戻る。  
イカされた後、有里は肩で息をするのがやっとだった。  
身体中に痙攣の余韻がまだ残っていた。  
(お願い、もうやめて)  
心の中でつぶやくのがやっとだった。  
両手首、両足首はぐっとつかまれて、立ったままでイカされるのは有里にはすごく辛すぎた。  
だが、幸いにも、両手、両足を押さえる手以外の手は、有里の身体から一時的に離れていた。  
イカされて、身体が敏感になってしまった有里には、  
もしこれ以上また身体中を手でまさぐられると、もう耐える自信はなかった。  
 
ちょっと有里が落ち着くと、モニターの表示が切り替わった。  
 
「ここで、貴方にはリタイアする権利が与えられます。  
リタイアした場合には、もちろんゲームは失格ですが、  
これ以上、膣やアナルが責められることはありません」  
「リタイアした場合には、すぐに罰ゲームに移ってもらいます」  
「もちろんまだ挑戦するのも自由ですが、その場合はもっときつい責めになるでしょうね」  
 
「どうしますか?有里さん」  
 
壁の向こうの男たちは、有里がここでリタイアすると予想していた。  
 
だが、  
(私、こんなインチキなゲームには負けない・・・)  
負けず嫌いの有里の決意は固かった。  
なんとか、こんな卑怯なゲームはクリアしないと、有里自身の気持ちが納得できなかった。  
 
「まだやります」  
 
有里はモニターに向かって宣言した。  
 
「いいでしょう」モニターが応える。  
 
その瞬間は、7本の手が有里の身体を再び襲った。  
7本の手は、両乳首、両わき、両脇腹、クリをそれぞれ一斉に思いっきり親指と人差し指でつねり、  
つねった指を180度回転させた。  
「ぎゃぁぁああぁあ」  
あまりの痛みに有里は大きな悲鳴を上げる。彼女の目からは自然と涙が流れていた。  
(こんなのひどい、ひどすぎるよ)  
 
モニターから音声が流れる。  
「我々に降伏しなかったお仕置きですよ。」  
 
再び有里はこれらの手によって徹底的にいじられるようになってしまった。  
しばらくの間、有里はいいようにもてあそばれ、その体力は限界に近づいていた。  
 
 
#9  
 
モニターから音声が出る。  
 
「では、次の第6問にいきましょう」  
 
(はぁ、はぁ、はぁ)  
 
有里は肩で息をするのがやっとだった。  
 
「第6問  
 イチローの2005年のヒット数は何本?  
 1. 206本  
 2. 216本  
 3. 226本  
 4. 236本」  
 
(ここは絶対に答えないと・・・)  
有里は心に誓った。  
(206本ってことはないはず、2か3だわ、きっと)  
 
「3番」  
(お願い、当たって!)  
 
緊張の間が空く。  
 
だが、無情にも不正解のコールがモニターから出されてしまった。  
 
その瞬間、待ってましたとばかり、有里の股の下からさらに1本の手が出てきて、  
人差し指と中指をぐっと有里の膣の中に侵入させた。  
この時点で有里のあそこはもうぐじょぐじょに濡れていて、  
2本の指はすんなりと奥まで入ってしまった。  
「いよいよ、俺の出番だな」  
膣およびアナル担当の男は、待ちわびたように微笑んだ。  
 
「いやぁぁぁぁあぁぁ」  
有里は大きな悲鳴を上げる。  
だが、この悲鳴に関係なく、2本の指は膣の中でぐりぐりと有里を責める。  
膣からふとももにかけて、有里の愛液がどぼどぼと流れ落ちる。  
「こりゃ彼女は膣でも感じるタイプだな」男は喜んだ。  
 
「もう一本はいるかな」  
膣およびアナル担当の男がそうにやつくと、薬指も膣の中に突っ込んだ。  
そして、3本の指で、有里のGスポット近辺をこすり始めたのだった。  
膣の中からGスポットを、膣の外ではクリトリスを執拗に責められて、  
すでに身体が敏感になっていた有里は、再び無理やりイカされてしまった。  
 
だが、今回はイカされても手の動きは全然止まらなかった。  
イッた後も、執拗にクリトリスと膣の中を責められる有里。  
もう理性はほとんど残っておらず、有里の限界はとっくに超えていた。  
(もうダメ、お願い、やめて)  
だが、有里の哀願など、誰も聞き入れることはなかった。  
 
今の有里の状態はというと、  
裸でX字に拘束され、足が大きく広げられた状態で両手両足は押さえられ、  
両方の乳首はそれぞれ指先でコリコリ責められ、  
両脇腹と両わきは指先で突かれ、さらに、クリトリスは皮がはがれた状態で指で  
激しくこすられ、さらに膣の中は3本の指でかき回され、  
これ以上な陵辱ぶりだった。  
 
 
#10  
 
モニターの画面には、有里にリタイアを勧めるメッセージが表示された。  
「もうリタイアしないと、あなたの身体が持ちませんよ」  
「あなたはもう十分頑張りました。もうこれで十分じゃないですか」  
 
だが、有里はここまでの状態に追い込まれても、リタイアを選択しなかった。  
(こんな酷いゲームで屈服させられるなんて、あんまりだわ)  
彼女はこんなにまで責められながらも、いいようのない怒りがこみ上げてきていた。  
(なんとかこのゲームに勝って、見返さないと)  
(これ以上、電気マッサージ器1時間なんて、到底耐えられないわ)  
 
「なんとか、正解してみせる」  
 
有里は気力を振り絞って叫ぶ。  
 
「では、次の第7問にいきましょう」  
 
 
追い込まれた有里は頑張ってクイズに答えた。  
だが、無常にも、またしても不正解だった。  
 
「では、最後の手に登場してもらいましょう」  
 
そういうと、有里の尻の後ろからさらに1本の手が伸びてきて、  
ローションで塗りたくった人差し指の第1関節を、有里のアナルに突っ込んだ。  
有里にとっては、アナルに人の指を突っ込まれるなんて、もちろん初めての体験だった。  
今までとは違う、生理的嫌悪感が有里を襲う。  
 
(これだけは嫌ぁ)  
 
だが、指は有里のアナルにさらに侵入する。  
有里は必死で尻の穴を閉じようとする。  
だが、アナルに突っ込んできた指は、有里のアナルの中でその第1関節と第2関節との間で  
執拗に往復させた。  
 
(いやぁあぁぁ)  
アナルの中で指をピストンされ、有里は絶叫する。  
必死で尻の穴を閉じようとしているのに、それをこじ開けようとする指に  
有里はもう抵抗することができなかった。  
 
(こんなの、あんまりだよ)  
有里は今まで体験したことのない、屈辱的な状態にもう精神的にもボロボロだった。  
 
しつようにピストンしていた指は、少しずつ有里のアナルの奥に突き進んでいた。  
そして、人差し指の第2関節も完全に入り、ついには指の根元まで入ってしまった。  
 
そして、ここから有里にとって究極の責めが始まった。  
膣に入れている3本の指と、アナルに入った指とで、膣とアナルの間の肉壁を  
サンドイッチしながら激しくこすり始めたのだ。  
生まれて初めての感覚に、有里はもうとっくに限界を超えていた。  
もう何回イカされたかわからないくらい、有里は何度も絶頂に達していた。  
 
 
#11  
 
「では、次の問題にいきましょう。これが最後の問題になりそうですね。」  
 
そうモニターに表示される。  
 
ゲームが始まってから、もう30分が経過していた。  
 
(これだけは、正解をはずさないようにしないと・・・)  
 
有里は朦朧とした中でも、まだあきらめてはいなかった。  
(こんな卑怯なゲームに屈服させられるなんて、絶対いやだわ)  
どんな絶望的な状態でも、有里はまだ頑張ろうとしていた。  
 
そして、最後まであきらめない有里に、ひとつのチャンスが訪れる。  
 
(両手首を押さえる手が、ちょっと緩くなってきているかも・・・)  
 
さすがに30分以上もずっと両手首を押さえていると、押さえるほうもちょっと疲れてきたのかもしれない。  
 
そう気づくと、有里は不意に両手を思いっきり下に引いてみた。  
 
すると、両手首を押さえる手が、有里の予想外の行動にびっくりしたのか、  
意外にも両手がそれぞれすぽっと抜けてしまったのだ。  
 
あっけにとられて驚く有里。だが躊躇はなかった。  
 
無我夢中で、両手で胸やわき腹をまさぐっている手を払いのけると、  
前に向かって全身の体重をかけて倒れ込んだ。  
 
「痛ったあ」  
全身ごと床にぶつかり、悲鳴を上げる有里。  
だが、あの悪魔の壁から身体が離れたのだ。  
かろうじて、両足首はまだ手に押さえられているが、  
思いっきり足をゆすぶると、足を押さえていた手も押さえきれなくなってついに足首も解かれた。  
あわてて壁から離れようとする有里。  
 
そこには、13本の手が不気味に壁から出ていた。  
(今まであんなのに私、責められてたんだ)  
改めて有里はぞっとした。  
壁から出た13本の手は彼女をこまねいているようだったが、  
有里はこれらの手に嫌悪感いっぱいだった。  
 
壁から離れ、彼女は裸のままでちょっと一息をついた。いままでざんざん責め抜かれた  
身体を休めるには、しばらく時間が必要だった。  
(こんなのでクリアでいいのかしら)  
だが、目の前の扉のロックは外れているようである。  
 
それから、有里は脱いでいた服を着て、大きな部屋から脱出した。  
一番初めに入った小さい部屋に戻ると、  
その部屋にあったモニターの表示が切り替わった。  
 
「脱出成功、おめでとうございます」  
なぜか、ファンファーレも鳴った。  
(何、これ)  
ちゃちな祝福に、有里はちょっとあきれた。  
 
モニターの前には、一本の鍵と1枚のDVDが置かれてあった。  
「当ホテルの最高級のデラックス・スイートルームの鍵になります  
また、このDVDは有里さんへの特別なプレゼントになります」  
(わたし、ゲームをクリアしたんだわ)  
ここで有里は初めて自分が成し遂げたことを実感した。  
 
 
#12  
 
ここはホテルの支配人室。  
2人の男がモニターを見ながら椅子に座っていた。先ほどまでの有里の脱出ゲームの一部始終が  
モニターに映されていた。  
 
支配人が声をかける。  
「今日の挑戦者はとても上玉だったな。」  
 
脱出ゲーム担当課長が答える。  
「ええ、こんないい女の子が挑戦してくれるなんて、久しぶりでしたからね。  
美人の挑戦者ならいくらでもいるのですが、最後まで屈服せずにあきらめないところが  
素晴らしかったですよ。ゲームとしても見ごたえがありました。」  
 
「最後はわざと脱出させたんだろ」支配人が質問する。  
「さすがご明察です。彼女には是非リピーターになってもらいたいですからね。  
アメとムチのうち、ムチだけじゃなくアメも与えないとリピーターにはなかなかなってくれませんからね。  
彼女は今頃、ホテルの最高級の部屋でリラックスしてますよ。」  
 
「そう簡単にリピーターになるものなのか?」支配人が尋ねると、  
担当課長は自信をもって答えた。  
 
「こんな非日常的な刺激は、普通の生活じゃ味わえないですからね。  
登山と同じで、終わった直後はもう二度とイヤだと思うのですが、  
時間がたつと、身体に刻み込まれた、無限の快感だけが思い出されるものです」  
 
「しかも、彼女には、自分が責められているときの一部始終を録画した、DVDを  
プレゼントとして差し上げておきました。  
身体がうずいたときに、家であれを何回も見返すでしょう。  
そうすると、そう遠くない将来、必ず、もう一度チャレンジしてくるはずですのでご安心ください。」  
 
「それは楽しみだよ」支配人は満足そうにうなずいた。  
 
終わり  
 
 

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