「ん……あっ……嫌ぁ……ああっ!!」  
 
彼女は、もう何時から始められたのかさえ思い出せない程の快楽の果てで、声を上げた。  
先程から、ずっと、目の前のこの男に快楽を与え続けられているにもかかわらず、その男から受けるこ  
の行為には、一向に終わりが見えないようにも思えた。  
 
「……も……許して……」  
 
「本当に、良い声で啼くなぁ……でもね、まだ君を許すつもりなど、更々無いよ。  
今も……ほら……こんなに感じながら、心の中で、誰の名を呼んでいた?  
それは許さないと最初に言っただろう?……君には、まだまだ……お仕置きが必要なようだね」  
 
短く整えられた銀色の髪と同じく、アイスブルーの色味を帯びて冷たく輝く瞳と釣り合う程の美しい  
容姿を持つその青年は、彼女を目の前でそう言って、冷酷に微笑んだ。  
それから、つい先程、自らのものをあてがい、その白濁した精液を放ったばかりの彼女の秘所へと、  
自らの指を乱暴に捩じ込むようにして、再び差し入れた。  
 
「ほら……君の此処は、まだ、こんなに濡れているんだろう?。  
……ついさっき、俺のものを受け入れてから、  
また達しそうになったばかりだというのに、まだ物足りないらしいな。  
……俺の指を咥え込むようにして、まだこんなに締め付けてるじゃないか。  
……おまけに俺の腕にまで、零れる程、君の此処から溢れ出る蜜が滴り落ちてるんだけどね……」  
 
「嫌っ! ……も……止めて……」  
 
彼女は、先程から、その青年から与え続けられる快楽に、ずっと喘ぎ続けていた。  
しかし、彼女がその菫色の瞳から涙を零し、快楽から逃れようとすればする程に、細くしなやかな曲線  
を描く彼女の腰は、濡れた音をたてながら、無意識に揺れていた。  
 
「ほら、嫌じゃないだろう? ここで、こんなに感じているのに、嘘をつくのはいただけないよなぁ……  
……やっぱり、君には時間をかけて、まだまだ色々と教え込まないと駄目かな」  
 
青年は、そんな彼女の腰をもう片方の腕で抱くようにして、その束縛を強めると、彼女が快楽から逃  
れようとしていた、その腰の動きを止める。  
そして、その言葉とともに、彼は彼女の腰に置いていた自らの手で、彼女の華奢な背中の窪みをな  
ぞるようにして、肩甲骨へと指を滑らせた。  
それから、肩甲骨の側に在る、小さな窪みに指をかけるようにすると、そこに強く力を入れて、彼女の  
背中を掴む。  
 
「……きゃあぁっ!!!」  
 
その瞬間、彼女は、彼の腕の中で、叫ぶように悲鳴をあげながら、身体を大きく反らせた。  
 
「くくっ、痛いか? そうだろうなぁ……ここは、君の大切な翼があるところだもんなぁ……  
でもね、そうやって、翼を封じたままでいると、もっと痛い目に合わすよ……解ってるだろう?  
 ……ほら、君の翼を拡げてごらん」  
 
「う……く……」  
 
彼女は、その青年の言葉に従って、瞳を涙で一杯にしながら、自らの魔道力で、今までその背中に  
封じていた純白に輝く翼を出現させる。  
その美しい翼は、彼女が、その身体を束縛されているベッドから、ほんの少し、身体を浮かせるように  
した瞬間、周囲に真っ白な小さな羽根を舞い散らせながら、瞬く間に彼女の背中へと出現していた。  
それは、彼女の菫色の瞳と、絹のように滑らかな漆黒の髪に彩られた華奢で美しい容姿に加えて、  
彼女が、天使の中でも稀に見る純粋なる魂を備えた者であるのだということを立証するには、十分な  
輝きを備えたものだった。  
 
「……どうりで……さっきから、あんなに穢してやっても墜ちない訳だな。  
これだけの聖属性の気を兼ね備えた翼を持ってるなんてね……これからも、色々と楽しめそうだ。  
君が本当に、あの高位天使……ザドキエルの妹君、リディシエル殿だったとはね……」  
 
「言ったでしょう、兄上を助けてくれるなら……兄上に手を出さないなら、何でもするって……」  
 
リディシエルと呼ばれた少女は、先程から自らの身体を凌辱し、弄び続けている、その男に鋭い視線  
を向けながら言った。  
 
「ふうん……さっきからの俺との行為で結構、感じやすくなってきた割には、まだ余裕があるなぁ。  
でもね、君がその美しい、生まれたままの姿を俺の前に晒しながら、  
そんな風に気丈に振舞っていても、何の意味も無いよ。  
まして、あんたの大事な処で、俺の指をこんな風に美味しそうに咥え込んだまま、  
芳しい蜜を溢れさせてるんだからな……」  
 
「っあ、あぁっ!! ……嫌あぁっ!! ……もう、止めて……」  
 
彼女は、自らの膣内に差し込まれた青年のしなやかな指の動きに勝手に反応し、自らの身体に生じていく熱い疼きに必死に耐えようとして、思わず青年の腕を掴む。  
 
「おや、もう、降参かな? まあ、君、ついさっきまでは、処女だったし。  
まだ全く、躾が済んでないからね……これから、もう少し、楽しませてもらおうかな」  
 
青年は、そう言いながら微笑むと、彼女の狭い膣内の更に奥深くへと複数の指を一気にねじ込むよ  
うにして進めながら言った。  
 
「……えっ、きゃあぁあ! あっ! ……嫌ぁあ!!」  
 
彼のその指の動きは、先程まで彼女が受けていた快楽を与える為だけに施されていたものとは異な  
るもので、彼女は、悲鳴を上げながら、その華奢な身体を震わせた。  
 
「あ、ごめん、さっき、処女膜を破ったばかりだったよなぁ……これは、ちょっと痛かったかな?  
 じゃあ、もう少し、優しくしてやるよ、ほら、さっきみたいに、感じながら、泣き叫ぶといい」  
 
「ああっ……んう……ふ……嫌ぁ……!!」  
 
彼女は、自らの膣内に差し入れられた、彼の指が、快楽を与える動きへと変わった途端に、彼女は、  
先程の悲鳴とは、異なる艶めいた声を上げた。  
彼女は、先程から彼に執拗に弄ばれるうちに、その指の動きがもたらす快楽をその身体で覚え始め  
ている自分に気づくと、今までも流していた涙を余計に止めることができなくなった。  
彼は、そんな彼女の様子を冷酷に見つめながら、その指の動きを更に強める。  
 
「さっきも言っただろう?  
……お前、俺の指をこんなに締め付けながら、今、ものすごく感じてるだろ……  
こういう風にされるのは、もう、とっくに嫌じゃ無くなっているくせに……  
だけど、お前が素直に感じてるんだって、言わない限り、この快楽からは、逃してやらないよ……」  
 
彼は、細い腰を再び無意識に揺らし始めていた彼女の耳元で、そう囁くと、その指をわざと少し、緩  
慢なリズムで動かようにした。  
それから、彼女の柔らく形の良い胸へともう片方の手を当てると、まろやかな膨らみを揉みしだくように  
してから、その頂にある桜色に染まった、小さな突起を摘んだ。  
 
「……ん、きゃあぁあっ! ……嫌ぁあ!!」  
 
胸の頂を少し強く摘まれた瞬間、彼女は、それに敏感に反応して、声をあげた。  
その声を聞きながら、彼は一層締め付けてくる彼女の潤んだ膣内から、一度指を引き抜いた。  
そして、先程、意識を失う直前の状態にまで落とし込み、弄ってやった際も、彼女が最も敏感に感じ  
ていた小さな花芯へと指をあて、ゆっくりと動かし始めた。  
それと同時に、彼女の胸を先程よりも、強く揉みしだきながら、胸の突起を掌で擦るようにして弄ぶ。  
 
「……ふ……あぁあっ!! ……嫌ぁ!!」  
「お前さぁ……見た目と違って、本当に可愛くないなぁ……さっきも一回、これで達しかけただろ。  
もう、意地を張っても無駄だと思うけど」  
 
彼は、そう言いながら、また彼女を絶頂の一歩手前まで導くと、再びその手を止めた。  
もう先程から、ずっと、彼は、こうして幾度となく、彼女を絶頂の一歩出前まで、導きながら、彼女が気  
を失うことを決して許さなかった。  
 
「さて、今、この状況の中で、君は、俺の名前を呼べるかな?  
 そうしたら、君と俺とののこの情交をもう少し、早く、終わりに近づけてやるよ」  
 
先程からずっと、彼女を凌辱し、弄び続けているにもかかわらず、自らは、それに全く溺れている様子  
も無い青年は、冷酷に微笑みながらそう言った。  
 
「……嫌ぁあっ! ……ラグイエル!! ……もう、止めて! ……お願い…!!」  
 
その呼びかけに対し、彼女は、朦朧とした意識の中で、無意識にその青年の名を呼び、懇願してい  
た。  
先程、青年が無理やりに近い形で、彼女の純潔を奪ってから、その快楽の高みに押し上げられたま  
ま、ずっと果てることを許されていなかった彼女は、自らの意思を保つための意識の限界をもう、とっく  
に超えていた。  
 
「はは、俺の名を呼びながら、お願いすることが、ようやく出来たじゃないか。  
ま、ここまでしておいて、焦らすなんて、ちょっと可哀想な気もするけど……君が本気で俺を主だと認め  
てくれるまでは、終わらせることなんか、出来ないかな……」  
 
彼は、そう言うと、彼女の身体を愛しむように、愛撫していた手を一旦、止めると、その手で、真っ白な  
彼女の翼の根元を再び強い力をかけて掴んだ。  
 
「……きゃあぁあぁあっ!!! 」  
 
彼女がその激痛に耐えかねて、先程よりも一層、大きな悲鳴を上げた瞬間、青年は、その少女の泣  
き濡れた顔を自らの正面に振り向かせた。  
そして、彼女のその華奢な身体を押さえつけるようにして、覆い被さるようにしていたその姿勢のまま、  
その瞳を見据えるようにして、微笑みながら言った。  
 
「さあ、リディシエル、遊びは終わりだ!  
お前は、今、此処で、再び我が名を呼び、我を主とするのだから。  
それを受け入れられないというのなら、お前の愛しむ全てを今、此処で打ち滅ぼすことになるな」  
 
「この……悪魔っ!!」  
 
リディシエルは、何も身につけていない、自らの身体とは対照的に、漆黒の装束をその身に纏ったま  
ま、今、自らの身体を押さえつている青年――ラグイエルという名の悪魔を目の前に、憎しみに満ち  
た紫水晶色の瞳で睨みつけた。  
その銀色に輝く瞳の美しい青年の姿をした悪魔は、リディシエルからの激しい憎しみに満ちた視線に  
も、表情ひとつ変えることなく言った。  
 
「俺は悪魔だよ。お前にも初めから、そう言っていただろう。  
 そして、お前は、それを知っていても尚、俺の処へと助けを求めに来たのだからな。  
 同胞である筈の大天使アクラシエルに捕えられたお前の兄を  
それ相応の代償を払ってでも、救うためにな。  
もっとも、俺から見れば、実兄に対して、特別な感情を抱いている、  
お前の方こそ、悪魔である俺よりも余程、魔に魅入られた者に見えるがね。  
さて、リディシエル、  
君は、我が従僕として、俺の基に下らない限り、君の愛しい兄上を救うことなど出来ないよ。  
さあ、俺にこんな事までされた上に、全てを失う結末と、  
俺の従僕に下る方と……君はどちらを選ぶのかな?」  
 
自らの目の前で、穏やかにさえ見える表情で、冷酷に微笑んでいる悪魔の言葉に、リディシエルは、  
今、目の前にいるこの悪魔が、自らの身体を彼に捧げろと言った、その言葉の意味と重みを自分自  
身が、完全に軽く見ていたのだと、絶望的な気持ちになりながら悟った。  
それでも、その真摯な想いをたたえ、紫水晶の色味を帯びた瞳の視線をその悪魔へと真っ直ぐに向  
けて言った。  
 
「……それでも、私は兄上を救いたい。ラグイエル、私は、貴方を私の主とする……から」  
「そうか、では、その証を改めて君の身体に刻んであげるよ」  
 
ラグイエルは、そう言うと、彼女の身体を引き寄せると、その額に軽く口付けた。  
それから、彼女の胸元へと同じように軽い口付けを贈り、その口付けを少しづつ、柔らかい下腹部か  
ら、彼女の秘所へと移していく。  
 
「……ん……ああっ! ……そんなところ……嫌ぁあっ……あぁあっ……!!」  
 
彼の腕が、彼女が両膝を合わせるようにして閉じていた、内腿へと割り入れられ、その秘所の花芯へ  
と口付けられた瞬間、彼女は、今まで、必死に堪えていた声を抑えることが出来ずに、艶めいた声を  
あげた。  
ラグイエルは、そんな彼女の様子に構う事なく、濡れそぼる花芯周りに溢れる蜜を自らの舌先で掬い  
取るようにして舐めてから、彼女の蜜壺の奥へと舌を差し入れた。  
 
「ふ……ああっ!! ……も……いや……ああっ!!」  
 
先程から受けていた、どの愛撫とも異なる、彼の舌先がもたらすその感覚に、リディシエルは、完全に  
声を抑えることができなくなっていた。  
それでも、ラグイエルの愛撫に抵抗するかのように、もう、全く力の入っていない手を彼の頭へと置く  
と、銀色の髪をつかもうとするかのように頼りなく動かす。  
そのリディシエルの仕草に気付いたラグイエルは、自らの唇を一旦、彼女の秘所から離した。  
それから、彼女の身体へと覆い被さるようにしたまま、彼女の潤んだ紫水晶のような瞳を見つめ、そ  
の涙を拭うように柔らかな頬へと軽く口づけた。  
 
「……や……なんで……急に……そんなに優しくするの……」  
「いや、すごく苛めてるけど……まあ、一応、君は初心者だからね……」  
 
リディシエルから不意に問いかけられたその言葉に対し、ラグイエルはそう返事をすると、彼女の艶や  
かな唇へと再び幾度か優しく口づけてから微笑んだ。  
 
「……さてと、これから、本当の主が誰か、君の身体にしっかりと刻みこんでやるから、覚悟しなよ」  
 
ラグイエルはそう言うと、リディシエルの潤みきった秘所へと自らのものを宛がい、その熱い膣内へと、一気に押し進るようにして、彼女を貫いていく。  
 
「……あぁあぁあっ!!!」  
 
彼女は、自らの狭い膣内へと一気に侵入してきた熱い塊がもたらす痛みに耐えきれずに、細い身体  
を弓なりに反らしながら、悲鳴をあげた。  
 
「……っ……さっきもそうだったけど……君の膣内は、やっぱり狭いな……」  
 
先程、その純潔を無理やりに奪った時と、ほぼ変わらない位の悲鳴をあげながら、リディシエルが痛  
みを堪えている様子を目にしたラグイエルは、彼女に合わせて、自らの身体を少しゆっくりと動かすよ  
うにして、徐々に彼女が快楽を感じていくペースに合わせてやる。  
 
「ん……ふ……あっ、や……あぁっ!」  
 
それから、リディシエルの呼吸が少し落ち着つき、彼女が再び快楽に反応して、艶めいた小さな声を  
上げ始めたことを確認すると、ラグイエルは彼女に対して優しい声で呼びかけた。  
 
「リディシエル……君の新たなる主は誰だ? そして……君は、今、何を感じている?」  
「……や……ラグイエル……これ……気持ち……い……」  
 
リディシエルは、自らの下腹部の更に下の方から押し上げてくるような痛みが、ほんの少しずつ、治ま  
っていくのに合わせて、ラグイエルが与える新たな快楽へと包まれていく。  
そして、その快楽のなかで、思わずそう、声をあげた。  
その声を聞いたラグイエルは、更なる快楽の中へと押し流されそうになってゆく、リディシエルの残り少  
ない意識へとたたみ掛けるようにして、問いかける。  
 
「おや、リディシエル、君……随分と素直になってきたじゃないか。  
君、実は、もう、さっきから、ずっとこうして欲しかったんだろう?   
そうやって、最初から素直におねだりしてくれてれば、もう少し優しくしてあげたんだけどね……。  
ん? リディシエル……君、俺にどうして欲しいの?」  
 
「……っぁ、ラグ……これ……して……」  
「聞こえないよ?」  
 
ラグイエルは、彼女の耳元で、そう囁くと、彼女を焦らすように、わざと浅く、緩慢な挿入を繰り返しな  
がら、リディシエルの言葉を待った。  
リディシエルは、彼のその行為に焦れたように、自らの細い首を小さく左右に振りながら、声を震わせ  
て言った。  
 
「……お願い……これ……もっと……して欲しいの……」  
「良くできました。と言いたいところだが、全然、伝わんないなぁ……まぁ、君、初めてだからね。  
今は勘弁してあげるよ」  
 
自らの顔を真っ赤にして、泣きそうになっていたリディシエルに対して、ラグイエルは事も無げにそう言  
った。そうして、それと同時に、彼女の狭い膣内を攻め立て、打ちすえるようにして、再び自らの腰を  
強く動かし始める。  
 
「あっあぁ!!……ラグイエル……い……あぁっ!! ん……ふぁ!!」  
「くくっ、当たり前だろう。俺が、今与えている快楽の全てを感じられるようにしてやってるんだから!」  
「ん……は……あぁあんっ、もう……や、気持ち……いい……の!!」  
 
リディシエルは、ラグイエルが彼女を確実に絶頂へと導くように、攻め立ていくのに合わせるかのように  
して、無意識のうちに自らの腰を揺らし始めていた。  
そして、徐々に、それだけではなく、ラグイエルが自らの膣内に幾度となく打ちすえる、熱いものが動く  
度に、それを締め付けるようにして迎え入れるようになっていく。  
そして、そのリディシエルの熱く潤んだ膣内は、ラグイエルが彼女に与える快楽に比例するように、彼  
自身にも、灼熱を帯びた、熱く滾るような心地良さを与えていく。  
 
「……っ!  
……リディシエル、さっき、初めての時も言ったと思うけど……もう少し力を抜いてくれないか」  
 
リディシエルは、ラグイエルのその言葉に、ほんの一瞬、振り仰ぐようにして、いつの間にか、彼女自  
身の身体に余分な負荷がかかり過ぎないようにするかのように、しっかりと抱き留めてくれていた、そ  
の悪魔の方へと、視線を向けた。  
そして、ほんの少しではあるが、自らと同じように、切なげな表情をしたラグイエルの様子に初めて気  
が付くと、驚いたように彼を見つめた。  
 
「……何?」  
「……ラグイエルも、気持良いって、感じてるの?」  
「な……お前っ! ……ば、馬鹿か!? ……感じなかったらこんなことしないだろう!  
まあ……前は、もう、俺の従僕だからな……お前が望んでいた絶頂に連れて行ってやるよ!」  
 
ラグイエルは、リディシエルのその様子を目にしながら、呆れたようにそう言った。  
そして、その言葉と同時にラグイエルは、リディシエルの腰に手を添えると、ひと際強く、突き上げるよ  
うにして、彼女の膣内を一気に貫き、再び攻め立てる。  
 
「ふ、あぁあぁあっ!! ……ラグイエル、ラグイエル!!」  
「……っあ!! リディシエル、そんなに俺を締め付けるな!!」  
 
彼女の狭いそこは、潤んだ蜜の音を響かせながら、彼の動きに合せて、ラグイエルのものを温かく包  
み込むむように、きゅうきゅうと締め付けていく。  
 
「……ああっ、気持ち……いいの! 私……も! ……もぉ……だめぇっ……いい……の!!  
ラグイエル、私……もぉ!! ……あぁあぁあっ!!」  
 
リディシエルは、一際高い声を上げて、ラグイエルの名を呼ぶと、その意識を失いながら、果てた。  
その彼女の様子を見届けたラグイエルは、彼女の膣内へと自らの精を放つと、リディシエルの頬へと  
自らの手を添えて微笑み、既に意識を無くした彼女の額へとキスを贈った。  
それから、彼女の安らかな寝顔を見つめながら独りごとを言った。  
 
「これだけ穢してやっても墜ちないとはね……  
全くコイツには、どんな高位聖霊の加護が付いてるんだか……まあ、これからが楽しみかな……」  
 
−end−  
 

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