うかつだった、いくら汗をかいて気持ち悪かったからって、こんな人の通わぬ谷底の川で一人で水浴びなどしなければ。
そう彼女が思った時には、既に一糸まとわぬ裸身のまま、怪物の触手にとらえられて高々と持ち上げられた後であった。
蟲とも魚とも、蛇とも軟体動物ともつかない彼らは、腹に規則正しく並んだスリットから次々と触手を伸ばし、少女の体を撫でまわす。
駆けだしとはいえ冒険者である。その矜持にかけて、少女は声を押し殺して触手の感触に耐えた。
(くっ、やるならひと思いにやりやがれコノおっ!)
心の中で悪態を突くも、武器や装備は岸の方に乱雑に脱ぎ散らしてある。文字通り手も足も出ない。
だが怪物は不思議と危害を加える様子もなく、ただ拘束して興味深げに少女の体をまさぐるのみであった。
(こいつ…単に人間が珍しいだけなのか?ひょっとしたら、飽きたら放してくれるんじゃあ…)
そんな希望的観測を抱き始めた時だった。
「ひゃうっ!?」
気の緩みか乙女の性か、不意に股間から尻にかけてを撫で上げられた少女が、頓狂な悲鳴を上げる。
それに興味を示したのか、触手の動きが活発になり、少女のクレパスやアナルの周辺を重点的に責め始めた。
「わ〜〜〜〜っ!!こ、こらあっ。ヘンなトコ触るなぁ―――――っ!!」
おとなしい相手なら、放せば判るかも……そう思い声を張り上げた少女の甘い考えは、逆に怪物の興味に火をつけたらしい。
怪物は事もあろうに、少女のぴっちりと閉じた裂け目や硬く窄まったアナルに、触手の先端を捩じり込み始めたのである。
「あっ、うぐっ、入らないでぇ……きゃぁぁぁぁぁあ!!」
まだそういうことの経験がないせいか、硬く締まった二つの肉穴に容赦なく侵入する触手。
やがて膣側の触手が処女膜を引き裂き、膣の奥に達すると、
さらなる刺激を与え、反応を見ようと交互に緩やかなピストン運動を開始した。
「ひっく……こんなロストバージン、あんまりだぁぁぁ…あうぅっ!!」
怪物の目論み通り、少女からは様々な反応が返ってくる。
はじめは、破瓜と異物挿入の痛みにただ耐えるだけだった彼女も、体が馴染んで来るに従って、徐々に快楽を覚え始めていた。
「うぁぁ…やだよ…初めてバケモノに奪われて……初めてなのに……イッちゃ…はぁぁぁぁぁぁぁ!!」
初めてのオーガズムに達し、少女はその身をのけぞらせる。
最初の希望的観測の通り彼女が解放されたのは、既にとっぷりと日が暮れてからであった…