「どうしてお前はそう手が早いんだ?」顎と左右の頬を擦りながら人魚王子を睨む陸の王子
「陸の王子がバカなのがいけない」真っ赤な顔で睨み返すが、
その姿があまりにも可愛らしくて陸の王子は人魚王位を抱き締める。
「こんなに可愛い姫に手を出さないなんて、できる訳なかろう?・・・俺はかなり
我慢してるんだ。意地はって俺をじらさないでくれ」
我慢しているのは良く解る。解るから何も言えなくなる人魚王子は、そっと陸の王子を抱きしめかえす。
「よし姫、俺が洗ってやるからな。・・・殴るなよ?」物言わず飛んでくる拳を、何とか避ける陸の王子だった。
人魚王子に前を向かせてだっこする状態にしてから、人魚王子が反抗する間を与えず
手の指を腕を、うなじを、丁寧に洗いはじめる。初めは緊張していた人魚王子も、
安心して身体の力を抜きはじめる。肩、背中・・・と手が廻ると逃げようとする人魚王子を
そのまま背中から抱きしめ右手を胸に、左手を臍の上に置く。
『逃がすわけないだろう』
胸をやわやわと揉み、腹は円を描くように撫で続ける。敏感な桜色の突起は
触れないようにもみつづけると、人魚王子が訴えるような瞳で陸の王子を睨む。
「姫、ちゃんと言葉にだしてくれ」
「・・・いじめないでくれ・・・」
「いじめてないぞ?俺は真面目に姫を洗っている」
そう言うと人魚王子の腰を掴んで持ち上げ、クルッと自分の方へ向かせると、
片方の足を高く上げ、足の裏に口付けをする。
「ひゃうっ」予測できない行動にとうとう声を上げてしまう人魚王子だが、
片足を掴まれているので抵抗できない。そんな人魚王子を横目にもう片方の
足も掴んで両足を自分の肩の上に乗せてしまう。
大股開きで息も絶え絶えなのに、なんとか感じているのを隠そうとする人魚王子に苦笑する陸の王子。
「ったく、俺の姫は強情だなぁ」
左の人さし指で膣の入り口を撫でる。水とは違う熱い液を感じて、そっと第一関節まで中に入れてみる。
「きゃう?!」悲鳴を上げる人魚王子。魔女も陸の王子も今まで手を出さなかった
その穴は、3cm程しか注入していないのに、物凄い締め付けで陸の王子の指を
拒む。『・・・これは、先がながそうだな・・・』情けない表情をする陸の王子
のペニスは、人魚王子の片手で握りきれない程度には大きかった。
左指を動かさず、抱え上げた足を片手で洗う。
陸の王子の右手が動く度に左指がぎゅうぎゅう締め付けられる。
「くうっ・・・」感じる度、逃げようとする度に膣に差し込まれた指が
その存在を強く主張するので、人魚王子は身体に力を入れて少しでも
感じないようにするのだが、それは膣圧も上げてしまうので逆効果になり、
最初は異物でしか無かった陸の王子の指は、今まで知らなかった快感を目覚めさせる。
「はぁ・・・あ・・あぁっ・・・」一度出てしまった艶声は止められない。
眉間に皺をよせて耐えていた人魚王子だが、うっとりと快感に酔いはじめる。
洗い終わった両足を静かに湯の中へ降ろし背中を撫で上げながら抱き締める。
「あ・・・っ・・」感じるより、恥ずかしさで赤くなる人魚王子。
「姫、堪えるな。何も恐く無い。女の身体はそういうモノだ。俺はお前を傷つけない。
・・・だから、素直に感じてくれ・・・・」
声を漏らさないよう閉じようとした唇に舌を入れる。逃げる人魚王子の舌をからめとり、
ずっと動かさずにいた左手を動かしはじめる。親指はプクリと膨らんだクリトリスに、
中指は肛門の上に、移動し、強く弱く振動を与えはじめる。
「ん、んむぅ」人魚王子の腕が陸の王子の胸を叩いて訴えるがそれを無視して手の
動きをほんの少し強め、舌を噛まれる前に引き上げる。
「あぁっ・・」口を解放された瞬間仰け反る人魚王子。
陸の王子は満足げに、左の人さし指をさらに奥へと進入させる。
絶頂に達して弛緩している身体は素直に陸の王子の指を受け入れた。
『姫、指入ったぞ』と耳もとでささやきたかったが、殴られるのはいやだったので
そっと頭を撫でることにした陸の王子だった。
人魚王子は黙って頭を陸の王子の肩に乗せる。身体中を貫かれるような感覚が襲うが、
それについて反抗する気持ちは無い・・・というか、消えた。
優しく頭を、髪を撫でられる事で、考える余裕がもどってくる。
人間の女として生きる事を決めたのだから、自分はもっと素直に陸の王子に
心と身体を解放するべきなのだろう。そう考えて陸の王子の行動を思い返すと、
一生懸命自分が痛がらないよう、素直に感じられるように努力してくれている
のがわかる。先走りの液が漏れていてもソレを主張せずに人魚王子を感じさせる
事だけ努力してくれていた陸の王子に対し感動を覚えた人魚王子は、とりあえず
苦しそうな陸の王子の下半身を解放してやる事にした。
「陸の王子・・・指を抜いてくれ」それでも恥ずかしくて消えそうな声で伝える
「痛いか?」残念そうにそっと指を抜く。その刺激に表情をしかめる人魚王子。
「っ・・・痛くは無い。でも、そのままだと、僕が動けないから」
そう言うと白く細い指で陸の王子のペニスを撫でる。
「姫?」
「陸の王子の言う通り、もう少し素直になろう。とりあえず今はこの苦しそうな
貴方の分身を解放してあげたい。・・・湯から出よう?」
「いいのか?」
「うん、いいんだ。・・・我慢させて申し訳なかったね?」
恥じらいながら微笑む人魚王子に、陸の王子はまた惚れ直し、
『姫じゃなくて、女神だな』とおもいながら、出そうになるのを堪えていた。
先程までとは別人のように陸の王子を感じさせる行為に没頭する人魚王子。
その指と舌は男が感じる所を知り尽していて無駄がない。
「ひ、姫?」その変わり様に困惑する陸の王子を気にせず人魚王子は口で
ペニスの先を吸引しはじめる。本当は全部入れてやりたかったのだが、大きくて
入らないので下の方は両手で揉み、ピストンさせる。
「どう?出そうかな?」
ペニスから口を離しそう尋ねる人魚王子が色っぽくて、我慢の限界にきていた
陸の王子は暴発し、溜まりまくっていた精液を人魚王子の顔の前で発射させてしまうのだった。
「姫済まないっ」慌ててタオルで人魚王子を拭く。自分の精液に塗れた人魚王子
は綺麗だった。どんなに穢しても穢れないのかもしれない・・・そんな事を考える
陸の王子は人魚王子の変化に気が付かない。
人魚王子は楽しくなってきた。感じさせられていた時は、気持ち良いのと恥ずかしい
のとでどうにかなってしまいそうだったが、陸の王子が限界を我慢し、そして我慢
しきれなかった時のあの表情・・・可愛い・・・唇に付いた精液をぺロリと舐め、
手を陸の王子のまだ元気なペニスに向ける。
「うぁっ」玉袋のスジをなでられて驚く陸の王子。
「まだ僕が貴方を感じさせる番だよ」そう宣言して耳たぶを軽く噛む人魚王子
「姫、どうしたんだ?」魔女が仕掛けた呪いだか暗示だかがまだ残っているのか?
そんな心配が快感よりも先にたつ。
「心配する必要は無いよ。僕はおかしくなってないから。ただ、感じさせられるだけ
なのは僕らしくは無いってことさ。」
肩に手を乗せ体重をかけると陸の王子はベットに押し倒される。
「僕の恥ずかしさと気持ち良さ、貴方にも味合わせてあげるから。少しじっとしていて?」
おでこにキス。そしてそのまま鼻を頬を舐めあげる。
普通ならくすぐったいだけなのに、人魚王子の舌には、唾液にはなにか魔法がかかって
いるかのように陸の王子を震わせる。
「姫、やめろ」懇願する陸の王子。人魚王子はその口を塞ぐ事で返事とする。
前歯を一本ずつなぞりあげ、舌の先にちょんと触れる。細い指はそっと陸の王子の
乳首をコリコリと弄り始める。
攻めるのは得意だが攻められるのは初めてな陸の王子はうろたえる。
長いキスを終えて首筋、胸へと移動し、空いた片手はペニスを撫でる。
「ううっ」悶える陸の王子を嬉し気に見つめる人魚王子。
『この大きすぎるのを僕の中に入れるのは無理だから、もう少し感じさせてあげる』
人魚王子の口は下半身へと下がっていった。
「ちょっとまて姫!」
慌てて人魚王子の方を掴み起き上がる。
「何?」邪魔をされて少し不機嫌な人魚王子に苦笑しながら、そっと背中をなでると、
「ひゃうっ」と小さく声をあげ、身体の力が抜けてしまう。
「あのな姫、俺を感じさせてくれようというその気持ちは嬉しいんだが、背中
撫でられてそんなになっちゃうようじゃ、ダメだろ?」優しく頭を撫でる。
「だって、僕ばかりあんな恥ずかしい姿を見られるのは・・・ズルイだろう?」
「恥ずかしくない。姫の感じる姿は凄く綺麗だぞ?」さらに頭を撫でる。
「陸の王子はズルイ。僕がそうされるのに弱いって、気が付いているくせに」
そういうと陸の王子の肩におでこを乗せ、首に手を回す。
「悪かったな。俺を急ぎ過ぎた。姫の心と身体の成長にあわせてゆっくりと
進もうな。時間はたっぷりあるんだし」
耳朶にキスをしながらそっと抱き締める。
『そう、姫はもう俺の元から消えないのだから、ゆっくり、やろう』
美味しいものはゆっくり味わって食べるタイプの陸の王子だった