「ふぅ・・・」
深いため息をつく人魚王子
「大丈夫か?姫・・・やっぱり明日から二人だけで食事するか?」
「ううん・・・そんな事しなくてよい。王も王妃も僕の事、気に入ってくれているんだ。
それはとても嬉しい事だよ?・・・ただ、ナイフとフォークを使った食事はまだ3回目だから
・・・マナーというのは、難しいね」
「昔から使うのが当たり前な俺からみても美しく優雅だったけどな・・・」
それでもそう見せるために内面でとても苦労しているのだろうと思い、陸の王子は人魚王子の
頭を撫でる事にする。気持ちよさそうに目を細めて陸の王子にしなだれかかる人魚王子。
「そういう風に見てもらえるならいいんだ。慣れるまでは仕方ないのだから、気にしないで」
「わかった。その分、こうやって甘やかしてやるから、素直に甘えてくれ」
「ありがとう」
陸の王子の頬に自分の頬を擦付ける人魚王子に、とうとう我慢も限界な陸の王子は服を脱がせにかかる。
「おい、陸の王子っ」
「風呂入ろう姫」
人魚王子を脱がすと自分もさっさと脱ぎ、昨日と同じように部屋に用意させた風呂に向う。
「今日は自分で洗うからね」
多分無理だろうなと思いながら、一応抵抗してみる人魚王子だった。
「姫、昨日頭洗ってないだろ?ほら目つぶれ」
いきなり頭にお湯をかけ始める陸の王子。
「ちょっと、自分でやるって言っただろう?」
「頭と背中は自分じゃ難しいんだよ。姫のをやったら俺もやってもらうから。それでいいだろ?」
人魚王子にはそれでよくない理屈を述べてさっさと頭を泡立て始める。
普段粗野な言動しか見せない陸の王子だが、こういう時はとても繊細に動かせる指でもって
人魚王子の身体の力を抜いていく。
「どうだ姫?」
「・・・気持ち良いね・・・」
強く優しく頭皮をマッサージされて溶けそうな顔になりながら答える人魚王子
「そうだろ?・・・よし、もう流すぞ。泡が目に入ると痛いから動くなよ?」
静かな部屋にザ−ッとお湯を流す音だけが響く。
「陸の王子ありがとう」
「よし、次は背中だ」
「え?あ・・ソコはやめ・・・てぇっ・・・」
意地悪く笑う陸の王子はたっぷり泡を付けた両手で尻の上から首の下までを丹念に撫で上げる。
「・・・・・くぅっ・・・・・・」
真っ赤になって声を上げないように唇を噛み締めるが、それでも声が漏れる。
「姫、素直になるって言ったよな?可愛い口が痛いって泣いてるぞ?」
そっと唇を舐めると人魚王子の口が開き艶声が溢れ出す。
「はあっ・・・そんな風に撫でたらっ・・あ、ひゃぁうっ・・・だめだぁああっ・・・」
「姫、最高に可愛い・・・大好きだ・・・愛してる・・・・だから、前も洗わせろ」
泡だらけになった背中に抱き着き手は人魚王子の腰と胸に伸ばす
「だからって・・・ソレはなにか文章的に間違えて・・・あ、そんなにしないでっ・・・ああぁああっ」
胸を丹念に揉まれてピンと硬くなってきた桜色の乳首を強く擦られて泣叫ぶ人魚王子
「今日は逃がさないから、覚悟決めて素直になった方がいいぞ?」
耳朶を軽く噛みながら言うと、それだけでまた震える人魚王子。
「り、陸の王子・・・解ったから・・・覚悟はもうきめたから、これ以上は勘弁してくれないか?
もう僕・・・って、人の話を聞けっ」
潤んだ瞳で甘く切なく頼まれて、言われたとうりになどできない。
脇腹を、お腹を、きゅっと引き締まった尻をむしゃぶりつきたくなる太ももを洗うと
人魚王子は諦めたのか素直に快感に酔い始める。
真っ白な肌が全身桜色に染まり、感じている事はまる解りなのに、
それでもなるべく声を出さないように堪える人魚王子が可愛くて仕方ない陸の王子。
「姫、姫の顔も身体も・・・アソコも溶けそうになってるぞ?」
大きな手でそっと股の間を隠すように包み込む。
「ひひゃあぁっ」
『よし、まずは一回目・・・』
今日は本気で攻める事にした陸の王子は、そのまま中指を膣に押し込んだ。
軽くとはいえ絶頂を迎えて朦朧としている人魚王子は身体に楔を打ち込まれた感覚に
意識を取り戻す。昨日と違い人魚王子の中を探るように動く指は人魚王子が知らない快感を
引き出し始める。
「あ・・・陸の王子・・・何をしているのだ?」
「ん〜・・・姫が一番気持ち良い所を探してるんだが・・・この辺どうだ?」
「んっ・・・あ、ダメだソコはっはぁうんっ」
「お、ココだな」
陸の王子の中指が人魚王子のGスポットを探り当て、ソコを刺激されてのけぞる人魚王子。
いいように操られているような気がして非常に悔しいのだが、陸の王子が全身で
『姫、好きだ!欲しい!』と訴えているのが通じているので拒絶する事もできず、快感の
渦の中に閉じ込められていく。もう、余計な事を考えていられる余裕は無い。
いつしか、陸の王子の指を求めて腰がぎこちなくではあるが動き始めた。
腰が動き始めたのを感じると、陸の王子は指を一旦引き抜き両手で人魚王子のヴァギナを
弄り始める。クリトリスと尿道を優しく撫でながら3本の指で人魚王子の膣口を広げる。
「んあっ・・・ああ・・・はあぁあっっっ・・・」
イきそうになったところで手を止め、人魚王子を抱き上げると柔らかいタオルに包む。
「姫、この続きはベットでな」
「ま、まだ続くのか?」
「あたりまえだ」
感じ過ぎて辛そうな人魚王子の額にそっとキスをして陸の王子はベットに向った。
「陸の王子・・・やっぱり今日は最後まで・・・やるのか?」
天を向いて解放を求める陸の王子のペニスを頬を引きつらせながら見つめる人魚王子
「姫がどうしても嫌だと言うなら・・・我慢するが・・・」
「嫌じゃないんだけど・・・無駄に大きいよね、ソレ・・・」
「大丈夫だ姫。慣れれば最高に気持ち良いから。それに、姫のココも大分広がってきてるから
そんなに痛く無いハズ・・・だぞ?」
ぬぷっと音をたてるようにして人魚王子の膣に指を滑らせる。先程は一本でもキツかったが、
今は2本の指が中を動いても人魚王子に苦痛の表情は浮かばない。
「あぁ・・ん・・ソコはやめろと・・・あ、ダメ・・や、やぁああんっ」
クリトリスと膣の中、そして胸まで同時に攻められて呆気無くイってしまう人魚王子を見て、
陸の王子は自分のペニスを人魚王子の膣口に当てる。
『コレなら・・・全部入れても大丈夫っと』
陸の王子のペニスはやっと人魚王子の中へ入ることに成功した。
「「っ・・・」」
あまりの存在感と痛さに声もでない人魚王子と、あまりの気持ち良さに声を出したら出てしまいそうな
陸の王子は互いに黙って抱きしめあう。
何分かそのまま抱き合い、落ち着いてきた人魚王子が上を見上げると必死に我慢している
陸の王子がいる。人魚王子は可笑しくなって、お腹に力を入れてみる。
「うわっ・・・姫、ただでさえぎゅうぎゅう締め付けてるんだからやめてくれ・・出しちゃうぞ?」
「そんな事言われても、どう反応していいか解らないよ」
「まあ、そうだな」
そう言うと腰を動かし始める。
「どうだ?もうあまり痛くはないか?」
「う・・ん。だいじょ・・あう・・・うぶ」
涙を零しながらも『痛い』とは言わない人魚王子が愛しくて仕方が無い。
少しでも早く痛みが消えるように陸の王子は人魚王子の胸を揉む事にした。
人魚王子は初めての快感に酔い続けていた。
絶対無理だと思っていた陸の王子のペニスが今自分の中に入っている。
中を無理矢理に広げられる痛みよりも、心と身体を包まれる暖かさと快感の方がずっと強い。
『これが・・・人間の女の身体か・・・』
人魚王子の身体は陸の王子を求めて動き始めている。無意識に動く腰を自覚してはいたが、
それを止める気にはならない。汗を流しながら腰を振る陸の王子が愛しい。
だから、コレは自然な事なのだ。僕はこの人間と生きて行くと決めたのだから。
「姫・・・俺、もう出そうなんだが・・・」
「うん・・・一緒に・・・イこう?」
人魚王子は陸の王子と共に絶頂を迎えた。
「姫、大丈夫か?」
「大丈夫」
「ありがとうな・・」
「今さらそんな事、言うな」
照れて飛んでくる拳を受け止め、陸の王子は人魚王子を抱きしめる。
「二人で、沢山幸せになろうな?」
「・・・うん・・・」
月明かりに照らされる二人は、幸せにひたっていた。
おまけ(蛇足)
「あうっ・・・」
人魚王子が何かを堪えるように小さく呻く。
「ごめんな姫、また大きくなっちまった」
「なんでそんなに何回も復活するんだ」
「ん〜・・・なんでだろうな?姫の中がこう・・きゅうきゅう締め付けたり
ぎゅっとなったりするのが悪いんじゃないか?」
「っ・・・そ、そんな事言うなっ」
真っ赤になって恥ずかしがりながらも、また官能の渦に飲み込まれて行く人魚王子。
『本当は入れっぱなしなのがいけないんだけどな・・以外と気がつかないもんだな』
人魚王子の初エチーは、かなりハードなものになってしまっていた