今回は安全にプランBで行こうかな  
 
ではミッション開始だ  
 
部屋に三カ所の超小型監視カメラと盗聴器  
 
送信装置もついてるから、これで奈緒美の行動は車の中のモニターで逐一監視出来る  
 
後は催眠ガスを噴出する機械を棚の裏やベッドの下に設置する  
 
この機械からはガス@とガスAがそれぞれ噴出される  
ガス@は無色透明無臭だが、効力があまりない  
 
しかし、女の子1人をふらふらにするには充分だ  
 
そこにガスAが登場する  
 
ガスAは薄いピンクのガスで、@に比べたら物凄い良く効く  
 
10回も吸えば瞬く間に昏睡だ  
 
ただピンクの色があるから当然気付かれるし、家の中から逃げ出されればおしまいだが、ガス@の効果でまともに歩くことさえ出来ないだろう  
 
俺は準備を終えベランダから逃げ出した  
 
無論ドアには内側から鍵をかけるのを忘れない  
 
さらにベランダのドアにも外から固定具をつけた  
 
ベランダからも逃げる可能性は捨てきれない  
 
後は奈緒美が帰ってくるのを待つだけだ  
 
 
 
 
それから6時間後の午後2時、奈緒美の家から遠くのファミレスの駐車場でモニターを見ていたら、帰宅した奈緒美が映った  
 
「あがってー?」  
「おじゃましまーす」  
「うわー、きれいな部屋ー」  
 
あれ?と思ってよく画面を見ると、なんと奈緒美の友達だろう女の子が二人も部屋に入ってきた  
 
まずいな、奈緒美一人だけの誘拐なら翌日の朝に家に返せば、あれ、朝まで寝ちゃったよで良かったが、三人はまずい  
 
どうするか、延期するか…………  
 
しばらく考えた俺は、依頼を延期することにした  
 
じゃあどうするか?  
 
奈緒美の友達の二人をよく注視する  
 
ひとりは小柄で幼児体型、だがほんわかした雰囲気でかわいい  
薄い黄色のワンピと白のカチューシャがよく似合う  
 
もうひとりも肩までくらいの髪を後ろでまとめた素朴だがかなりかわいい子だ  
 
中肉中背よりむしろスリムなのに胸だけ大きい  
 
他の二人があまり大きくないだけに一際目立つ  
 
今からこのかわいい女の子達が奈緒美の部屋で無防備に昏睡に落ちる  
 
なら犯るしかないじゃないか  
 
俺は催眠ガス@の遠隔スイッチを入れアパートに向けて車を発進させた  
 
 
 
モニターを見ながら車を走らせていると、15分しないうちに三人はあくびをし始めた  
 
「ふぁああ…………なんか眠いー」  
「私もー」  
「疲れたんじゃない?今日の社会学とか」  
「あれは流石に眠くなるよねぇ」  
 
 
今三人は気付かない内にガスを吸わされどんどん体の自由を奪われている  
 
その証拠に少し彼女達の呂律は怪しく、またまぶたも少し下がって来ている  
 
 
 
奈緒美の家の前に着いた  
 
俺は車を降りて、奈緒美の部屋のドアに寄りかかり、ガスAのスイッチを入れた  
 
モニターを出して中を確認する  
 
「なんか………変な匂いしない?」  
 
「ていうか………何?この音………………?」  
 
やがてピンクのガスが部屋に充満してくる  
 
「や、何これ…………」  
 
「火事……かな……?」  
 
「とにかく………外に出た方がいいよ………!」  
 
ところが三人の内二人は何とか立ち上がれるが一番小さい子がソファーから立ち上がれない  
 
「あいちゃん、どうしたの………!」  
 
「なんか…………からだが………動かない………立てないよ…………」  
 
あいちゃんと呼ばれる子は体が小さい分薬の周りも早かったみたいだ  
 
「奈緒美ちゃん、早く………ドア開けて………!」  
 
なんとかもう片方の子があいちゃんを立たせてドアに向かう  
 
「ドアが………開かないの………!」  
 
「なんで…………!?」  
 
さっきからガチャガチャやっているが、俺が全力で押さえてるせいでドアはびくともしない  
 
「なんで…………開かないの!?」  
 
「そうだ、窓………!!」  
 
「あいちゃん…………しっかりして!!」  
 
二人は口を押さえながら窓に向かう  
 
あいちゃんも何とか支えられながら移動する  
 
ガチャガチャ―――――!!  
窓はロックしてあるからなんの問題もない  
 
「窓も開かない………!」  
「そんな……………」  
 
 
ピンクのガスは既に部屋中に充満している  
 
 
「えほっ………!!だれかぁ………!!」  
 
「だれか…………助けて…………!!」  
 
 
あいちゃんは既に落ちただろうな  
 
だが壁をドンドン叩く音が中から聞こえてくる  
 
画面はもはや一面ピンク色だ  
 
「駄目………息が………」  
「やだ…………くらくらする………なにこれ…………」  
 
「やだぁ…………やだぁ……………」  
 
やがて画面は静かになった  
二人とも落ちたみたいだ  
 
窓を開けてゆっくり換気してから部屋に侵入すると、三人共部屋の中に倒れ込んでいた  
 
麻酔薬を染み込ませたハンカチをそれぞれの顔に当てがう  
 
まずはあいちゃん  
 
眠ってじっとしているとまるで小学生みたいだ  
 
だが規則的に上下する胸や腰のくびれは紛れもない女の体だ  
 
そのかわいい唇と鼻にじっくりとハンカチを当てがう  
さらに深く昏睡させる  
 
 
 
次は胸の大きい子だ  
 
うつぶせに倒れているので仰向けにすると、胸がたぷん、と揺れた  
 
同じように昏睡に落とす  
 
 
次は奈緒美だ  
 
同じくうつ伏せに倒れている奈緒美を起こす  
 
すると目がうっすらだが開いている  
 
意識があるのか?  
 
ささやかな胸をつんつんすると、僅かにびく、と反応した  
 
「ん………………」  
 
口元をべっとりとした布で覆われ、完全に奈緒美は意識を喪失した  
 
さて、人形が三体出来た  
どれから遊ぼうかな?  
 
 

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