そ〜っと、静かに歩く少年がいる。  
絹糸のように柔らかく艶のある金髪に、海の青と同じ色の瞳。「陸の真珠」  
と詠われる母の面影を色濃くうつしている、とても美しい少年。  
少年は椅子に座り、テーブルに足を乗せて昼寝を楽しむ大男の背後に立つと  
「死ねや!この糞オヤジ!!!」と剣を振りかざす。  
ザクッという音と共に大男は振り返り、分厚い聖書に刺さった剣を少年に投げる  
「なんだ、まだ男に戻ったのか?せっかくお前に良く似合うドレスを用意した  
のに。・・・・親の心子知らずとは、良く言ったもんだな・・・」  
芝居がかった仕種と台詞は少年を簡単に激怒させる。  
「っ、俺は男だって、言ってるだろう!。嫌がる子供に無理矢理くしゃみさせる  
ようなヤツは親じゃねえ!。其処動くなよ。お前なんて死んだ方が国の為だ!」  
また飛びかかる少年を軽く抱き上げ、手にもった羽の付いているペンの羽部分  
を少年の顔の前で振る。  
「ほれ、さっさと俺の大好きな可愛い姫に戻・・・」  
突然後頭部を鈍器で殴られうずくまる大男。背後には素晴しく魅力的な女性が  
青筋を立てて怒りのオーラを振りまいている  
「貴方・・・王子の意に添わない事はやめて下さいと言いましたよね?」  
「いや、だってな?珍しい布地が手に入ったんだ。美しいおまえと、瓜二つ  
のこいつにお揃いのドレスを着せたいと思うのは当然だろう?」  
「それが余計な御世話だって言うんだよこの糞おやじ!」  
と叫ぶ王子の頭を軽く小突き女性は大男の首根っこを掴み細い腕で軽々と引きずり始める。  
「王子、今日は狩りに行くのでしょう?父上は私がきちんと叱っておきますから、  
早くお行きなさい。・・・あと、次『糞オヤジ』などと言ったら、私が怒ります  
から、よく覚えておきなさいね?」  
ヒヤっとする程強いプレッシャーをほんの少しだけ少年に向け、女性は大男と  
去って行く。  
「ちくしょう、俺がもっと大きかったら、あんな糞オヤジぶち殺して母様を  
俺のモノにできるのに」  
悔しそうにつぶやき、少年は狩りの準備を始めた。  
 
「ったく、なんでこんな良い天気に、奉仕活動な訳〜?」  
かん高い声が森の木々に吸収される。  
「仕方ないじゃない。王子が狩りに来るんだから。下々の私達は、美しい王子  
が、茨や、尖った木の枝で怪我をなさらないように、足元を整えるのが義務なのよ」  
穏やかに話す少女。  
「・・・アンタ、本当に本気でそんな事思ってる?」  
かん高い声で話す少女が、疑った表情で問いかける。  
「思う訳ないでしょう・・・」穏やかながらも怒りは隠しきれない少女。  
今日は街に買い出しに行きたかったのだ。こんな退屈な作業はしたく無い。  
「ねぇマリア?」かん高い声の少女が猫なで声を出す。  
「アタシさ、すっごくイイ事考えたんだけど、ちょっと付合わない?」  
大きな瞳をキラキラ輝かせてそう言う時は、誰が何を言っても聞きはしない。  
穏やかに見える少女は、諦めて話を聞く事にした。  
「・・・そんな事、できるの?」  
「大丈夫よ〜。アタシとアンタの魅力にまいらない男なんていないわよ」  
自信たっぷりに胸をそらせて言い切る少女。  
「アリス、馬の音がする。王子がもうすぐいらっしゃるわ。」  
「よし、じゃあ計画開始よ♪」少女は宣言する。  
 
卵王子の楽しい狩りは、前途多難のようだ。  
 
「ねえ、ちょっと上手く行き過ぎて無い?」  
勝ち気な少女がほんの少し気弱になる。  
「・・・私も、そう思うけど・・・」  
 
二人の前にはベットが埃っぽいのだろうか、可愛く「くしゅんっ」  
とくしゃみをし、すやすやと涎を垂らしながら爆睡中の王子がいる。  
狩りに来た王子達の前でマリアが倒れてみせて、近くの小屋へ  
連れて行ってもらい、王子だけ眠らせて従者を帰し、眠っている  
王子にいたずらをしてやろうという、なんとも無謀な計画だった  
のだが・・・上手くいってしまったのだ・・・  
眠ってしまった王子をそのままに、従者が一人も残らず城に戻るなどと、  
あってもいいのだろうか?  
 
でも、現実に従者は総て城へ戻り  
王子は自分達が飲ませた薬によって熟睡している。  
遠目に見ても少女のように美しい王子だが、至近距離で見ると  
少女にしか見えない。肌も髪も、森で生活する自分達よりずっと  
柔らかく美しい。二人は嫉妬心が押さえきれなくなってきた。  
 
「とりあえず脱がしちゃおう」  
アリスはそっと王子の服に手をかける。  
「ちょっとマリア見てよ!」  
「え?・・・胸が・・・あるわね?」  
 
王子は男だったはずなのに、何故かお椀形の綺麗な胸がある。  
勢いで下も脱がすと、幼女のようにぴったりと閉じた無毛のワレメ。  
好奇心から二人で快感を求めあう事もある二人は全裸の美しい少女  
を目の前にして、淫美に微笑みあう。  
「やっちゃう?」  
「もちろんだわ」  
そして王子の腕と足をベットに縛り、身体中に香油を塗り始めた。  
 
薬で熟睡していた王子は、そのぬるぬるとした感触に意識を  
取り戻し目を開けると、それなりに可愛い少女が二人、  
自分に油を塗り付け、触って欲しく無い所を重点的に撫でている。  
「おい、お前ら・・・」怒って怒鳴ろうとしたとたん、口を塞がれ  
「あら、王子様・・・いえ、お姫様、お目覚めですかぁ?」  
と嫌らしい笑い方をするアリスに言われ、ワレメ部分に油を垂らし擦り  
はじめるマリアには妙に丁寧に  
「姫様に気持ち良くなって頂こうと、御奉仕させていただいております」  
と言われてしまう。  
「むがむぅ!・・」くぐもった怒声をあげる王子を楽し気に眺めながら、  
二人は自分が一番感じる所を徹底的に弄る。その指は王子と同じ歳の少女とは  
思えない程巧みに動き、経験の無い身体を無理矢理快感に目覚めさせる。  
男でいる事を望む王子はペニスを使っての単純な自慰ならば経験もあるが、  
こんな、背筋がゾクゾクして全身が溶けるような快感など味わった事は無い。  
初めての強烈な快感に飲まれてしまい、怒りに染まっていた瞳はトロンと潤み、  
「ん・・・んむぅっ・・・」と塞がれた口から艶声が漏れだす。  
『この状況は許せるモノでは無いが・・・キモチイイのはイイかもしれない』  
と、少し危ない事を考えはじめたいた。  
 
「姫さま綺麗ですよ〜。王妃様より綺麗かも♪」乳首を捻りあげる度に、  
仰け反り涙を流して感じまくる王子を眺めながら意地悪く言うアリスの言葉で、  
王子の理性が戻る。  
『母様にならいいが、こんな下賤な娘達にこの俺が嬲られるなどと、認めるわけにはいかない!』  
「んむう!!んがうう!!!」  
王子が本気で嫌がり始めたその途端、熱気で暑いくらいだった部屋が急に寒くなった。  
「ちょっとどうしたの?」  
「わからない・・・きゃあっ・・」  
 
明かりが消え、おびえて叫ぶマリア。  
暗く寒い家が、外側からガンガン叩かれ、  
バリッと凄まじい音がしてドアが外されて、  
人前に姿を現す事などあり得ない人外の大男、トロルが表れる。  
「「きゃあ〜っっ」」縛りあげた王子を残して逃げる二人。  
何も無いはずの道なのに、何故か茨や蔦、木の枝などが足元を  
塞ぎ、二人は傷だらけになりながら森から出て行った。  
『困ったなあ・・・淫乱娘の次は巨根なトロルかよ・・・俺の処女喪失、決定か?』  
あまりの展開にかえって冷静になる王子だが、  
予想に反してトロルはそっと王子を縛っていた縄を解き始めた。  
「ダイジョブカ?オウジ」低く情のこもった声が響く。  
「ああ、大丈夫だ。助けてくれてありがとう。しかし、普段姿を  
現さないお前がどうしてだ?。外には精霊達の気配もするが?」  
トロルは恐ろしい顔で一生懸命笑い、  
「オウジ、オウヒノダイジダカラ。オレタチ、オウヒスキ。  
オウヒカナシム、オレタチモカナシイ」と話す。  
「母上と仲が良いのか?」  
「オウヒ、ヤサシイ。モリニ、カワニヤサシイ。ミナ、オウヒダイスキ」  
トロルのその言葉と共に、膨大な数の意志が王子に伝わる。  
きっと、森の、川の、いや、国中の精霊、妖精達が自分に伝えて  
いるのだろう。  
王子は理解した。自分が従者を連れずに好きな事ができるのは、  
国中の人で無い者達に守られているからだと。  
そしてそれは母のお陰なのだと。王子は呟く。  
「・・・まいったなあ・・・母様をモノにするなんて、できるのかな?」  
母の偉大さは理解しても、その母に愛される父の偉大さは理解できない  
卵王子の実らない初恋は、まだまだ続きそうだった。  
 
膨大な数の「王妃愛してる」という思いに包まれてのんきに母の事を考える王子は熱気を感じてふと横を見る。  
トロルは申し訳なさげに目を逸らし背を向けるが、通常でも巨根としか言い様のないモノがさらに大きくなり  
天を向いて主張しているのは隠せない。  
「ト・・・トロル?」その意味を察し顔を赤くしながら王子が呼び掛けると  
「ゴメナサイオウジ。オウヒスキ。オンナノコノオウジ、オウヒニソックリダカラ・・・」  
『穴があったら、無いなら自分で深く掘って入りたい』そんな風に思うほどにトロルは  
自分の反応を罪深いモノだと思い、恥ずかしがっていた。  
そんな純粋に母に恋いこがれるトロルを見て苦笑する王子。  
「ほら、こっちに来いよ。手と口で良ければやってやる」  
「イイノカ?」  
「ああ、いいから。助けてもらって礼の一つもしないで帰るなんてできないしな。早く来いよ」  
トロルは真っ赤になって俯いていた顔を上げ、王子に近寄りひざまづくと足の甲にキスをする。  
「あぅっ・・・」  
それだけで背筋に電流のような快感が走る。先程の娘達のせいだろうか?全身が性感帯に  
なってしまったように気持ち良くて戸惑う王子だが、相手がこの純朴なトロルと言う事で  
安心し、素直に快感を貪ることにした。  
「オウジ、モットホカノトコロモフレテイイカ?」  
そう尋ねながら足の指を舐め、さらに大きな口の中にいれると舌で指の付け根を舐め回す。  
「あっ・・いぃ・・・ひゃあうっ・・・」  
意味不明な王子の艶声の『いぃ』という部分を了承の声と取り、そのまま足首、ふくらはぎへと  
手と口を進めるトロルの横に、『トロルだけなんて、ズルイ!』という声が響き、まばゆい光が表れる。  
光りが収まると、そこには全裸の王妃が立っていた。  
「母様!?」  
「オウヒ?」  
二人は同時に叫んで王妃を見る。良く見ると、そっくりだが目に力が無く人形のように無表情だ。  
『コレはワタシタチが創った王妃の似姿。実体を持たないワタシタチでも、こうすれば王子と触れ合える』  
声は王子に触れたい精霊と妖精達のモノだった。王妃の似姿が王子に抱きつきキスをすると、  
王子は自分から舌を伸ばし積極的に愛してやまない母の似姿を受け入れる。  
「母様・・・」  
『王子大好き』  
 
似姿が夢中でキスをしている間もトロルは熱心に手と口を動かしていた。ふくらはぎを、膝の裏を  
腿の内側を舐めるたびに王子の幼いワレメの温度が上がって行くのを感じ、嬉しくて更に熱心に舐める。  
トロルの愛撫と似姿とのキスでぴったりと閉じて中身の見えないワレメから誘うように愛液が溢れだし  
シーツに染みを作り始めた時やっと、トロルの舌はベロンとワレメを舐めた。  
長いキスを終えて似姿が王子の胸に視線を移すと、横になっても形の変わらない美しい胸の頂上は  
濃い桜色に染まりピンと上を向き固くなっている。  
フッと息を吹き掛けるだけで王子は仰け反り「きゃうっ」と可愛く鳴く。  
その声がもっと聞きたくて似姿は細く長い指で果実のような白く柔らかい胸を揉みしだき、  
トロルは手でワレメを開き、ぷくりとふくらみ主張しているクリトリスを舌先でそっとつつく。  
今までと比べ物にならない強い快感を同時に与えられて  
「ひゃああっっっ」とかん高い艶声で鳴き、王子は絶頂を迎えた。  
「オウジ、ダイジョブカ?」  
『王子、大丈夫?ワタシタチ、王子を気持ち良くできた?』  
手を止めて心配そうに王子を見つめる二人を抱き締める王子。  
「すげえ気持ち良かった。次はトロルを逝かせてやるよ。精霊と妖精達は、終わったらくしゃみして  
男になるから、その時沢山鳴かせてやるからな♪」  
 
陸の王子と人魚王子に育てられた卵王子の神経は、かなり強いようである。  
 

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