【リョナ描写注意】  
 
 
◆  
 
「……ぶはぁ…あ……」  
 
ぬるりと硬いヒルコを口から引き抜いてやると、涙と鼻水まみれの『カオリ』は狂ったようにせわしなく喘ぎながら、全身を波打たせて私に懇願した。敗北してもなおボーイッシュな彼女が保っていたある種の勝ち気さはもう微塵もない。  
 
「も、もう許じで……勘弁じで下さいぃ……」  
 
「ふざけないで。あんたたちが澪ちゃんにしたのと同じことだよ?」  
 
ここは私たちの基地になっている高野先生の部屋。冷酷な声で言い捨てた志保はチラリと私を見て拷問の再開を告げる。今日ばかりは私のヒルコ、おまんこから長く伸びた快楽の触手は恐ろしい責め道具だ。  
 
「さあ莉子、続けてあげて」  
 
「も、もういやぁ!! 助けてぇ……」  
 
ヒュンと唸ったヒルコの先端は、カオリの憔悴した顔の前でひたと止まる。青ざめた彼女は絶望に震えながらも必死に唇を閉じるが、それは全く無駄な抵抗だった。  
 
「早く口を開けなさい。また鼻を塞がれたいの?」  
 
「は、はうぅ……」  
 
カオリはしばらく涙を流しながらガチガチと歯を鳴らしていたが、やがて観念したように眼を閉じて、小さくその唇を開いた。  
 
「……そうそう、そうやって素直にしてたら、あんたのヒルコだって死なずに済んだのに……」  
 
……事件が起こったのは私の不注意からだ。私が不在だった週末、澪ちゃんは一人で北中の友人を訪ねた。相手は小学校時代の同級生だったらしいが、その帰り道に彼女はふっつりと消息を絶ってしまった。  
北中には私たちとは別の『根』から殖えたグループがいるから絶対に近づいてはならない、という志保からの指示を、私がもっと澪ちゃんの肝に命じさせるべきだったのだ。  
 
夜遅く、ボロボロになった澪ちゃんは近くの河原で見つかった。そして胎内のヒルコまで失っていた彼女から事の一部始終を聞いた私たちは、信じられぬ怒りに震えることになった。  
敵(もはや事実上、北中グループはそう呼ぶべきだろう)に捕らえられてから約半日、散々弄ばれ嬲り者にされた澪ちゃんは、まだ小さなヒルコをこの少女、北中のカオリという生徒の手で無惨に引き裂かれていたのだ。  
 
「……ぐえ……え……」  
 
「因果応報よ。よく味わいなさい……」  
 
わざと口腔より太く膨らませたヒルコを、私はゆっくりカオリの喉に押し込んでゆく。なかなか可愛い顔立ちの彼女が脂汗を流し、ひくひくと白目を剥く表情は凄惨だ。しかしこの制裁だけは断じて酷く行わなければならない。  
 
「……どう? 美味しいでしょ?」  
 
すぐに澪ちゃんの報復を決めた私と志保(とあまり役に立たない高野先生)は、かなり強引な正面突破でリーダー格のカオリを拉致した。  
志保の情報網、そして高野先生の車と部屋を自由に使えたことが襲撃成功の大きな要因だったが、たとえ彼女たちの背後にどんな『根』が這っていようと、自らに繋がるヒルコを殺された怒りは私と志保を止められなかっただろう。  
私たちは強い。初めての闘いで私のヒルコは見事な働きを見せてくれた。鞭のように雑魚をなぎ倒し、カオリを捕らえたヒルコは、もう母体である志保のヒルコと遜色ない力を備えている。そう、私は強い。  
 
「ふ……ぎぃ……」  
 
「……苦しい? でもまだまだ許さないよ……」  
 
志保のヒルコに海老反りで手足を縛られ、ギシギシと全身を絞り上げられる苦悶。臓府に達するまで太いヒルコを口から捻じ込まれ、息も出来ずに噎せかえる苦悶。  
血の気の失せた手足で空を掻きむしり、じょろじょろと失禁するカオリの姿を自宅療養中の澪ちゃんに見せてやりたかったがあの怪我では無理はさせられない。  
 
思えばよく澪ちゃんの親は『自転車で川に落ちた』などという嘘を信じたものだと思うが、今は健気に新しいヒルコを欲しがる澪ちゃんの回復を祈るのみだ。  
 
「許じて……もう許してぇ!!」  
 
三回……四回……五回。じっくり休憩を挟んで慈悲を乞う叫びを吐かせながら、隆々とそそり立つヒルコを喉の奥深く咥えさせる。ついに六回目の休憩で泡を吹いたカオリは、びくんびくんと大きく痙攣して気絶した。  
 
「……こんなところかしらね……そろそろ莉子は澪ちゃんのとこへ報告に行ってあげて」  
 
まだヒルコでカオリの手足を絞め付けたまま志保が言う。そういえば結局野放しにしたカオリの手下たちを、志保はいったいどうするつもりなのだろうか。  
 
「うん、わかった。それでこの子はどうするの?」  
 
「……私は今からこいつに自分の仔を仕込むわ。こうなったらもう、北中も私たちのものにするしかない……」  
 
今後のことは志保の判断に任せるのが賢明だろう。しばらくして巻きつけたヒルコを身体から解いてやり、水を与えてカオリを起こした志保は少し穏やかな口調で怯えきった彼女に語りかけた。  
 
「……楽な姿勢で答えなさい。『カオリ』って名前はどんな字を書くの?」  
 
「……か、香りの香に……織物の織です……」  
 
今から志保と香織が繋がると思うと、ちょっぴり僻みっぽい気持ちが芽生えるが、きっとすぐに香織は身も心も志保に屈服し、私たちの頼れる仲間になるだろう。  
 
「……そう。じゃあ香織はこれ……私のヒルコをどう思う?」  
 
「……すごく太くて……立派です……」  
 
身支度をした私が寝室から出ると、リビングではまた高野先生が呆けた顔で小さな自分のヒルコと戯れていた。  
 
 
END  
 
 

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