漆黒の闇の中で呟く者がいた。
「シェリル・ドリス…教会の一人娘で敬虔なシスター。
ドリス神父は少々手強い………だが」
ターゲットを見つめると、男はクスクスと笑い続けた。
日も沈み静寂に満ちた夜。
森を抜けた村外れの教会に、けたたましい音が鳴り響いた。
「し、神父様、ドリス神父様!」
中年の無精髭をはやした男が一人、教会の扉を叩いている。
しばらくすると、扉を開ける音がして中から誰かが出てきた。
「宿屋のロイですね。一体どうしたのです?」
蝋燭を手に持ち、落ち着いた口調でシスターが言った。
「あ…シスター・シェリル」
天に召された母親に似て、いつ見ても清楚で気品溢れる姿だ。
だが、透き通るような白い肌や、修道衣の上からでもわかる見事な身体のラインは
蝋燭の灯りのせいか、扇情的で思わず釘付けになってしまう。
「大丈夫ですかロイ?顔が赤いですよ。もしかして熱があるのでは?」
「え…っ!?なな、何ともありませんよ。あはは……あっそうだった。今、村が大変なんでさぁ!」
聖職者に見とれてしまった自分を恥じ、ロイは慌てて話し始めた。
奇妙な人間が村に現われたのは、三日前だったという。
村の入り口付近に旅人らしき少年が倒れていたそうだ。
まだ息があったので、村人がとりあえずロイの宿屋へ運び介抱してやると、
翌日には目を覚まして食事も平らげたとか。
何でも少年は神を探している旅の途中で、この辺にも神スレがないか村人達に聴き回っているらしい。
「神?神スレ…とは、どういう意味なのです?」
「へぇ、それが俺っちにもどういう意味なのかさっぱりで…。
他にもガゾーやドーガをupしてくれる神や、ショーガツとかいう日にはオミクジってやつで、
運がよければ神や女神になれるとか言ってましたがね」
ロイが頭を掻き掻き説明していると、教会の中からドリス神父の声がした。
「それは聞き捨てなりませんね」
「あっ、神父様っ。もしかすると、まだ少年とはいえ邪教徒なのかもしれませんぜ…。
なんせ奴が笑う度に、周りに変な草が沢山生えるのを村人も俺っちも、この目で見たんですから!」
邪教徒と聞き、ドリス神父の眼鏡をかけた穏やかな顔つきが、一瞬だけ強張る。
運よく神になれるとか笑うと生える草等、にわかには信じ難かったが、
ロイが嘘をついているようには思えない。
今はまだ村人達に直接危害は及んでいないようだが、
その少年をこのまま放っておくわけにはいかなかった。
「ふむ…分かりましたロイ。今から村へ行きましょう」
「お願いします神父様!」
ロイは感謝しながら何度も頭を下げた。
「シェリル、私は少しの間ここを空けます。教会のことは頼みましたよ」
「はい、お父様。でも、何か嫌な予感がするのです…」
と、シェリルは心配そうに長いまつげを伏せた。
「何も心配いりませんよ。 夜が明ける頃には戻りますから、
シェリル特製の温かいスープを作っていてくれると有り難いのですが?」
ドリス神父が優しく微笑むと、シェリルも微笑み返した。
「ええ、分かりました。きっと私の思い過ごしですね。
神の御加護がありますように…」
シェリルは十字を切ると、教会を後にする二人を見送った。
教会を任されたシェリルだが、いざ一人になってみると妙に心細かった。
そんな心を静めようと礼拝堂で祈りを捧げていると、
カタン…
「………!?」
礼拝堂の奥から物音がした。
奥にはドリス神父とシェリルの部屋があるが、音がしたのは自分の部屋の方だ。
恐る恐る部屋に入ると、風で開いた窓がカタカタと鳴っているだけだった。
シェリルは安堵したものの、自分がまだまだ未熟者であることを痛感する。
胸に下げた十字架に手を置き、月明かりが差し込む窓を見上げ、祈る。
「主よ、どうかお導き下さい…」
と、シェリルが呟いたその時、邪悪な気配と共に唐突に黒い影が部屋の中に浮かび上がった。
「今晩は…シスター・シェリル」
「っ……!だ、誰…?!」
困惑しながら後ずさりするシェリルに、男はゆっくりと近づいてゆく。
黒くて長い髪が風に煽られ、美しい顔立ちが見えたが
紅い瞳とねじれた角、尖った耳に黒い翼、口元から覗く牙…。一目で男が人間ではないと知る。
「ま、まさか…悪魔!?」
「そうだと言ったら?」
悪魔の瞳が妖しい光を放ち見開かれると、
修道衣が引き裂かれ、シェリルの長い髪と形の良い乳房がまろび出る。
「きゃあ!………く…っ!」
シェリルは怯みながらも、胸の十字架をかざして聖句を唱えるが、
悪魔がパチンと指を鳴らすと、十字架は鎖ごと引きちぎられ床に落ちる前に四散した。
「フフ…そんな児戯ごときで私をどうにかできると思ったのか?
忌々しいドリス神父も私の罠にかかり、今頃は下僕と戯れているだろう…クククッ」
「罠!?では、村に来た少年というのは…!」
「御名答」
楽しげに言うと、悪魔はシェリルをベッドに押し倒す。
悪魔に唇を塞がれたシェリルは、一瞬何が起きたのか分らず身体を硬直させた。
だが、舌を入れられると我に返り、手足をばたつかせて抵抗する。
「んむぅ…んん…!」
シェリルが抵抗すればするほど悪魔は歯列をなぞり、舌を絡め、強く吸いついてくる。
そうして、何度も深く舌を絡められている内に頭の奥が痺れ、
丸で魔法に掛けられたように、シェリルの身体から徐々に力が抜けていった…。
しっとりと手に吸い付き、柔らかくも弾力のある乳房を悪魔はゆっくりと揉みしだく。
「…け、汚らわしい…っ、くっ……離し…なさ…い」
瞬く間に桜色の乳首は勃ち上がり、悪魔はそこに音をたてて吸いつきながら軽く歯を立てる。
乳首を舌先で転がすと、シェリルは艶かしく身体をよじらせた。
悪魔は太股から中心部へと手を這わせ、敏感な部分を探る。
「いや…っ」
純白の下着の上から指を押しつけてみると、そこは既にしっとりと濡れていた。
誰も触れた事がない聖域を、悪魔の細長い指が弄ぶ。
上下になぞる度に湧き出てくる愛液が指先を潤し、
濡れて張り付いた布地は、くっきりと秘裂の形を浮かび上がらせてしまう。
悪魔が下着を剥ぎ取ると、秘裂からツ―――…っと透明な糸がひいた。
「クククッ…聖職者といっても所詮は女」
「いやぁ!」
その光景にシェリルは涙を滲ませ、恥ずかしさの余り両手で顔を覆った。
耳まで紅く染めたシェリルを眺めながら、悪魔は膣に指を入れ、少しずつ埋めていく。
「はっ…ぁ」
シェリルが溜め息のような声を漏らす。
濡れていても膣はきつく、丸で指を奥へ奥へと引き込もうとするかのように、蠕動を繰り返している。
指を前後に動かしてみると、くちゅぷっ…と音がして、一層シェリルの膣から愛液が溢れ出した。
膣を探るような指の動きに、はしたない水音が嫌でもシェリルの耳に届く。
「いや…、いやぁぁっ」
「ここは教会…お前の淫らな声も神に聞かせてやるといい」
「ぅう…っ…!」
シェリルは唇を噛み、必死に声を押し殺そうとしたが、悪魔の性戯の前では無駄だった。
浅く、深く、ゆっくりと円を描き、巧みに指を動かしてシェリルを悶えさせる。
ぬるつく愛液を掬い取り、濡れた指先で肉芽を撫で上げ軽く摘んでやると、
「あんっ!」
ついに、堪えようとしても堪えきれない喘ぎ声が漏れ、シェリルは白い喉を仰け反らせた。
ここが教会というのにもかかわらず、堰を切ったように甘い声をあげる。
その様子を楽しむように、悪魔はシェリルの両脚を広げ、その間に顔を埋める。
悪魔の温かい吐息を感じたシェリルは懸命に脚を閉じようとしたが、容易くこじ開けられてしまう。
ぬらぬら濡れそぼった桃色の秘裂に、悪魔の長い舌が触れる。
「…………!!」
ざらついた舌は花弁をなぞり上げ、敏感な肉芽を舌先でつつき、優しく転がす。
「っあ!あ…んん…っ、ひぁ…っ」
指とは違う感触にシェリルは狂乱した。
悪魔の頭を引き離そうとしたが、這い纏わる舌に腰がとろけてしまい手に力が入らない。
「ああっ…お、おかしく…なっちゃ…ッ、あぁん!」
「そうだ…おかしくなるがいい」
腰をひくつかせて刺激に耐える姿を見ながら、悪魔はシェリルを味わい続ける。
膣に指を差し入れ、軽く曲げる。
シェリルが最も感じる場所を何度も擦り上げると、喘ぎ声が高く響き始めた。
そのまま剥き出しにした肉芽を断続的に吸うと、きゅっと膣口が指を咥え込んで痙攣した。
そして尚も膣と肉芽に追い込みをかけると、
シェリルはいやいやをしながら悪魔の髪を掴んで身悶えた。
「やあっ…!ぁ…あっ……ぃッ、いゃあぁあぁあぁぁ…ッ!」
瞬間、シェリルの背中が弓なりに仰け反った。
嬌声と共に愛液が弾け、快楽の飛沫が悪魔の顔を濡らす。
太腿で悪魔の頭を締め付け、ビクンビクンッと数回痙攣すると、
シェリルの身体は力なくうなだれた。
唾液と蜜で溢れ返るそこから顔を離し、悪魔は目の前のシェリルの淫靡さに蠱惑され、凝視した。
処女の聖職者が苦しそうに快感に耐え、絶頂に達したその表情には堪らないものがあった。
「フッ…堕とし甲斐がある」
悪魔はまだ息が荒いシェリルと、ベッドの側にある大きな鏡を交互に見るや否や、口元をつり上げた。
――――その頃村では
不安、敵意、恐怖感…。集まった村人達が、興奮気味に宿屋周辺を取り囲んでいた。
どうにか村人達をなだめたドリス神父は、ロイに案内された部屋に赴き、例の少年と会った。
少年は椅子に腰掛けたまま窓から外をじっと眺めていたが、
ドリス神父が近寄ると、少年は振り向きにっこりと微笑んだ。
まだあどけないその顔つきや表情は、村にいる少年達と何ら変りはない。
奇妙な気配を除いては。
「神父様っ、こいつには気をつけた方がいいですぜ!」
不安気な表情でまくしたてるロイを優しく諭すと、ドリス神父は少年に語りかけた。
「君の名前は?」
「…ネラ」
「どこから来たのです?」
「……………」
「ネラ、君は神を探す旅をしているそうですが、その神について詳しく話してくれませんか?」
「……は、…で、……お」
「…お?。今、なんと言ったのです?」
ぼそぼそと小声でしゃべるネラが、何を言ってるのかよく聞き取れない。
ドリス神父が聞き返すと、少年の肩が小刻みに震え出した。
ネラは泣いているのではない。
先程までのあどけない顔つきが、ニヤニヤした顔に変化する。
ドリス神父を何度も指差し、ネラは狂ったように笑い声をあげながら転げ回った。
「し、神父様、ほら…これ!これ!これっ!」
ロイの言っていたことは本当だった。
ネラが笑う度に床一面に草が生えてくるのを、ドリス神父も目の当たりにする。
もはや、ネラが邪悪な存在なのは疑う余地なしだった。
「おお…神よ」
ドリス神父は静かに目を閉じると、聖句を唱え始めた。
笑い転げていたネラだったが、次第に苦しみ始め床をかきむしる。
それでも草は増え続け、床だけでなくロイの身体からも草が生えてきた。
「うわぁあああ!た、助け…うぐぐっ!」
顔や口の中から伸びた草が気道を塞ぐ。
「ロイっ!おのれ…悪魔め!」
ドリス神父は止めを刺すべく、ネラに十字架をかざして聖句を唱えた。
「―――大天使聖ミカエル、戦いにおいて我らを護り、悪魔の兇悪なる謀計に勝たしめ給え
天主の彼に命を下し給わんことを伏して願い奉る
ああ天軍の総帥、霊魂をそこなわんとて
この世を徘徊するサタン及びその他の悪魔を、天主の御力によりて地獄に閉じこめ給え!―――」
ネラが断末魔の悲鳴をあげると同時に、全身が青白い炎に包まれた。
息も絶え絶えのネラを、炎は容赦なく焼き焦がす。
「ぐはっ!お…おとり…は……成…功、はぁはぁ……教会の…女は、…お!」
ドリス神父にそう言い放つと、ネラはニヤニヤした顔のまま、その場から掻き消えた。
生えていた草も消え去り、部屋は何事もなかったかのように静まり返る。
「大丈夫ですかロイ!?」
ドリス神父が倒れているロイの身体を起こして声をかける。
「げほげほっ…な、何とか。それよりも神父様、奴が最後に言った言葉が気になる。
村は俺っちに任せて早く教会へ…!」
「ロイ…感謝します」
言うや否や、ドリス神父は駆け出した。
月明かりに照らされた一糸まとわぬ姿が鏡に映っていた。
「や、いゃあぁ…!」
ベッドの上で悪魔に後ろから抱きすくめられ、 鏡を前にシェリルの声が響き渡る。
膝の上からもがいて逃れようとするが、悪魔は非力なシェリルを嘲笑い、両脚を大きく開かせる。
「フフッ…よく見える」
「…お願…い…。み、見ないで…っ……」
シェリルのきつく閉じた目の淵から、大粒の涙が筋を描き零れ落ちた。
羞恥に顔を背け、消え入りそうな泣き声で懇願するその姿に、悪魔はゾクッとする。
指先で秘裂を左右に開くと、花弁が愛液にまみれて、ひく、ひく、と蠢いているのがわかった。
誘われるように指を膣に差し入れ、ゆっくりと往復させる。
「あ、だっ…だめえぇ…!」
「だめ? ククク…こんなに締め付けて言える台詞ではないな」
「ぃ…ゃ…、は…んっ」
膣から次々と愛液が溢れ出し、そこから響いてくる水音が大きくなるにつれ、シェリルの呼吸が荒くなる。
悪魔の指が充血して膨らんだ肉芽に触れると、シェリルの腰が大きく跳ねた。
「っあ!くぅ…ゃあ…っ」
肉芽を指先ではさみ、左右に揺さぶり執拗にこね回す。
もう一方の手も熱い膣を掻き回す。
ちゅ ぷちゅ ぬぷちゃっ…
「目をそらしても無駄なこと…これがお前の本当の姿なのだからな」
「ち…違う、そんな事…っ…、ふぁっ!」
鏡に映る紅い瞳と目が合う。
心は否定しても、鏡は残酷にも悪魔の腕の中で喘ぐ女の姿を映している…。
「っ!あぁ…っ、……う…違う…っ、違っ……」
「フフッ…ならば証明してやろう」
硬く熱を帯びた悪魔のペニスがシェリルの肌に擦れる。
脈動する先端が愛液が滴る秘裂にあてがわれると、
シェリルはふるふると首を振り、腰を引いて逃げようとした。
「あっ、だ…だめ、いや…っ!」
だが、その言葉とは裏腹に秘裂は開き、濡れた音をたてながらペニスを受け入れていった。
「クックック…覚悟するがいいシェリルよ。痛みと引き換えに真の快楽を与えてやろう…。
それに染まり切った時、お前は身も心も私のものとなり、そして魂は地獄へと堕ちるのだ!」
シェリルは慌てて腰を退けようとしたが、悪魔は逃さない。
素早くシェリルの腰を引き寄せ、ペニスをより深くねじ込む。
「あ!やっ、い…ゃぁああああっ!!」
シェリルの秘裂から太股へと、処女だった証が伝う…。
きつく締め付け押し戻す感触を感じながら、悪魔は根元まで一気に押し込んだ。
先端が子宮口にあたり、独特の感触がゾクンとするような刺激を送ってくる。
純潔を散らされたシェリルは、悪魔の言うように破瓜の痛みはなかった。
それどころか今までに無い感覚が急激に芽生え、身体中が火照り、鼓動も速くなる。
シェリルはその感覚に戸惑いながらも神にすがった。
「あ…ぁ…っ、主…よ……お慈悲を…っ」
粘り気を含んだ甘ったるい声が悪魔の耳に届く。
その声に突き動かされるように白い首筋に吸い付き、きつい膣を掻き回し始めた。
「…主よ……あぁ、お許し…下さ、ゃはっ…んんっ」
眉根を寄せた悩ましいその声に導かれ、悪魔は腰を動かしながら耳元で囁く。
「ここだな…シェリル?」
「ひぁっ!違っ…」
感じる場所を的確に探り当てられ、否定の言葉を発するが言葉にならない。
悪魔に犯されているにもかかわらず、抗う事が出来ない快感に、シェリルはぽろぽろと涙を溢れさせた。
紅い瞳が妖しく光り、唇の端に笑みを乗せて牙を見せる。
少しずつ突き当たる位置を変えながら、悪魔は自在にシェリルの嬌声を引き出す。
悪魔の腰の動きに合わせてベッドが軋み、
媚肉を掻き分けるペニスが、破瓜の血と泡立ち始めた濃い愛液に彩られていく。
「あんっ、い…やぁ……あっ…あ!」
ペニスは花弁をめくりあげ、媚肉を往復し、子宮口を押し上げる。
余す所なく膣を満たされる感覚と背徳な行為が、徐々にシェリルの理性を蝕んでいった…。
腰を繰り出しながら、悪魔は揺れ動く乳房を両手でつかみ、揉みたてる。
背後から乳房と膣を同時に責められ、
シェリルの全身に目眩がするほどの甘美な感覚が広がっていった。
鏡に映る蕩けきったシェリルの顔を見ながら、悪魔は欲望を満たすべく律動の速度を上げてゆく。
「あっあっ…あ…っ!やあ…っ、も、もぅ…ッ…」
シェリルが限界を訴えて達しようとするが、
悪魔はまだ許さず、きつい角度をつけて深く結合させる。
「んぁッ!あぁっ、あ、あ、あッ」
シェリルの腰が前後に震え、喘ぎ声の間隔が切迫したように速くなっていった。
下腹部から駆け上がってくる甘い刺激に、声が上擦っていく。
「あッ、あッ、あッ、ぁッあ…ッ……!
も、もう…だめぇ…ッ!……く…る、き、きちゃ…ぁあッ!」
膣は収縮を繰り返し痙攣を起こす。流石の悪魔も息を詰め、そして最奥まで突き入れた。
「あぁあぁあぁぁぁ――――――ッ!!」
痺れるような快楽に飲み込まれ、絶叫しながらシェリルの膣がこれまでに無い程ペニスを締め上げた。
「っ…!」
白い乳房に黒い爪が食い込み、白濁が爆ぜる。
悪魔は眉間に皺を寄せると、絶頂に達したシェリルの子宮に滾る精を浴びせた。
腰をひねり、白濁を噴き上げながら子宮口を揺さぶる。
「あぅぁッ!あッぁ…んん…っ、あんぅ…っ………」
胎内で弾ける白濁の迸りに、とろけた表情を浮かべると、シェリルは快楽の波に身を委ねた。
力なく全身を悪魔に預け、時折思い出したかのように身体をビクッとさせる。
繋がったままシェリルの膣を悪魔がもう一度深く突くと、
行き場を失い泡立った白濁が、名残惜しそうに蜜壷から溢れ出した。
絶頂を伝える膣の淫靡な動きが収まると、悪魔はペニスをずるりと引き抜いた。
「んっ!…っは、はぁ、あぁ…ぁ……」
血と精液と愛液が混じった淫液が、ペニスから粘った糸を引いてシーツへ滴り落ちる。
横たわるシェリルの膣からは白濁が溢れ出し、
淫らに開閉を繰り返す花弁から股下へと、白濁が止めどなく流れ落ちてゆく…。
シェリルは達したが、この程度で満足する悪魔ではない。
もっともっと闇の奥底まで堕とさなければ…。
ベッドの上で、まだ絶頂の余韻に浸っているシェリルを仰向けにすると、
悪魔はくびれた腰を引き寄せ、一気に貫いた。
「あ…んっ」
達したばかりで敏感になっている身体は、簡単に火がついてしまう。
乱れた髪が貼り付いた顔は、すでに悦楽の虜となり
悪魔と契ってしまった身体は、シェリルにこの上ない快感を与えていた。
だが、悪魔はペニスを挿入しても先程とは違い、一向に動こうとはしない…。
「………ゃ、こんな…の…」
「こんな?…どうしてほしいのだ?」
「…っ、そ、それは…っ……」
言ってしまえば欲しているものは、すぐさま与えられるだろう。
それは自分が悪魔に屈し、魂が地獄へ堕ちることを意味している。
けれども、中途半端に焦らされた膣が……子宮が熱く疼く。
顔を赤く染めたシェリルが、恥ずかしさの余り言葉を出せないでいると、
悪魔はペニスを引き抜こうとする。
「ぃゃっ!…お、お…願い…。し……て…、動いて…下さい…」
「…いい子だ」
自らねだるシェリルを見下ろし、悪魔はゾッとする笑みを浮かべると、
膣口まで抜いたペニスを再び奥へと沈めていった。
「あぁああっ!」
シェリルの唇から悦びの声があがる。
悪魔が力強く腰を使い始めると、わずかに残っていた理性は一瞬で砕け散った。
焦らされた媚肉はうねり、ペニスにねっとりと絡み付く。
貫かれる度に、シェリルは深い官能に甘い声をまき散らした。
されるがままだったシェリルの腰は、いつしか悪魔を追いかけるように動き、
肉芽をペニスの根元に押し付け、より多くの快感を貪ろうとする。
「あぁっ……いぃ…っ、あぁぁん!」
たまらなく気持ちがいい。 教会、聖職者、教典、信仰、そして神……
全てを忘れ、無我夢中で腰を淫らにくねらせ悪魔にすがりつく。
「フフッ…それでいい」
「あっ、あ…っぁ…もぅ……ッ、ひぁ…っ!」
突き上げてくる腰に長い両脚を絡め、シェリルは身体を反らしながら悪魔の背に爪を立てた。
悪魔は溶けるほど熱いシェリルの膣を、思う存分に擦り上げ、最奥を突く。
今までよりも速い、射精に向かって突き進む激しい律動。
「あッ、あッ、あッ、あ…ぁッ……イ、イッちゃ…ぁ…ああッ!!」
狂おしい刺激は子宮の奥底まで伝わり、絶え間なく押し寄せる快感の波が意識を犯した。
圧倒的な快楽がシェリルを襲う。
「ッあぁあぁあああぁぁ……ッッ!!」
「くッ…ッ!」
強烈な甘い締め付けに悪魔の息が思わず止まリ、膨張しきったペニスから滾る精が放たれる。
悪魔は射精しながら腰を動かし、これでもかというほど白濁を注ぎ込んだ。
射精しても悪魔のペニスは一向に萎えようとはしない。
むしろペニスが大きく脈打ち、濃厚な白濁を際限なく吐き出してはシェリルの胎内を満たしてゆく。
「ぁん゛ッッ!!んぅ…ッ、ぁッあッ!! …っ…く、ぁん…んッ……!!」
それは絶頂に次ぐ絶頂だった。
激しい律動と、止めどなく送り込まれる欲望が子宮に快感を与え続け、
シェリルの身体は普通の人間が味わう事はない、快楽の極みへと昇らされようとしていた。
「あッぁあッ!らめ、やぁ、また…ッ、も、ぁあッ…!!」
ギュッと閉じた目からは大粒の涙が、歯を食いしばった口元からは一筋の涎が流れ落ちる。
「―――ッッ!!ぁ゛あッ…ッ、ひあぁあぁああ――――――ッッッ!!!」
押し上げられたまま激しい追い討ちを受け、シェリルは再び絶頂へと達した。
言葉にならない声をあげ、ペニスをきつく喰い締めながらプシャッと愛液をしぶかせる。
胎内に再び灼熱の渦が巻き起こるのを感じながら、唇の端から涎を垂らし、
全身をぐったりさせると、シェリルは完全に気を失った……。
「クックックッ…これでお前は私のものだ」
シェリルの髪を優しく撫でながら囁く。
勝ち誇った悪魔の笑い声は高く響き、教会中にこだました。
息を切らせたドリス神父が教会に辿り着いたのは、東の空が白んでくる頃だった。
教会を後にする時、「嫌な予感がする」と言っていた娘…。
あの時、微笑み返してくれた顔が脳裏を掠める。
「シェリル!……っ!?」
扉を開けたドリス神父は愕然とする。
教会の中は、むせ返るような淫靡な香りと禍々しい空気に満ち、
それは悪魔が目的を達したことを告げていた。
叫ぶように娘の名前を何度も呼ぶ。
だが、気配はない。
まんまと悪魔の計略にかかり、娘を失ってしまった己の愚かさと罪深さに、ドリス神父は絶望した。
力なく膝を折り、がっくりと肩を落とす。
と、そこへ礼拝堂の奥から足音と聞き慣れた声が聞こえた。
「お父様…」
顔を上げると、生まれたままの姿のシェリルがいた。
駆け寄る愛娘を強く抱き締め、ドリス神父は歓喜の涙を流す。
「ああ…シェリル!よく生きて……シェリ…ルッ!!?」
ドリス神父の胸に短剣が深々と突き刺さる。
驚きの余り飛び出した目は見開かれ、大きく開いた口からは、声にならない声と血が漏れ出た。
シェリルがゆっくり短剣を引き抜くと、噴水のように鮮血が吹き出す。
「…がは…ッ!!」
「うふっ…お父様がいけないのよ。私はあの御方のためなら何でもするわ。
だからこうして、邪魔な存在を消すの…うふふ」
返り血を全身に浴びたシェリルは、絶命した父親を見下ろし、恍惚の表情でうっとりと呟く。
顔に滴る血を舌でちろりと舐めると、
シェリルは邪悪な笑みを浮かべながらクスクスと笑い続けた。
漆黒の闇の中で、その光景を覗き見ている者達がいた。
「クククッ…よくやった。我が忠実なる下僕、ニーチャン・ネラよ」
「うはwwww初めて御主人様に褒められたお!wwwwww
ふぅ〜それにしても、もう少しで死ぬとこだったお…。
クソ神父ざまーみろだお!wwwwwwwwwwwwwwwwww」
【END】