まだまだ太陽が高い日中だった。
久しぶりに会った彼はちょっと肉付きが良くなっていたけれど、昔の骨骨ロックに比べるとちょうど良くなっていた。
『久しぶりだね。』
そう言って笑う彼は、やっぱりあの日のままで、…うん、可愛い可愛い。
普通にご挨拶をしながら歩くと…あれ?何故にラブホテル…?
いや、まぁもう良いですけどね。
部屋に入るなり、後ろから彼の香水が匂って、気が付けば彼の腕に抱かれていた。
『変わってないね。全然。』
そういいながら、あたしの体を確かめるように指先がなぞっていく。
つー…と首筋を触れると、つい、体が跳ねてしまう。
そのまま、首から背中、背中からお腹、服に潜り込むと次は上に……いかない。
そして、耳元で甘く囁く。
『ねぇ…僕の大好きなアレ。変わってないよね?』
ベッドの上に組み敷かれると、もう逃げられない。
大きくM字に広げられた脚の間には、彼が嬉しそうな顔してソレを眺めてる。
『あー、やっぱり良いね。小さいクリちゃん。可愛いねぇ。』
ニコニコしながら、ただ見つめるだけ。
その状態がすでに10分。
…もう、限界に近い。
『んー?ねぇ…ヒクヒクして、汁が垂れてきてるけど…どうしたの?』
限界に近いソコを見つめながら、何も知らないふりをして私に声をかけてくる。
「…別に。何もない」
顔を背けたまま、そう一言だけ呟く。彼はいつもこうだった。『知らないふり』『わからないふり』をしてあたしを虐める。それはもう…嫌になるほどに。
『そっかぁ…何もないんだ。じゃあこのままで良いよね。』
彼に視線を向けると、満面の悪魔の笑みが脚の間から覗いていた。そして、言葉とは裏腹に、ゆっくりと脚の付け根を撫でていく。
ここからは我慢大会になる。
「ッん…ちょっと…止めてよ…」
ゆるゆると脚の付け根から割れ目までを指が往復すること、早10分。
『んー?何を?だって何もないんでしょー?だったら触ってても良いよね?』
悪魔の笑顔は変わらない。やけに弾んだ声が耳障りに聞こえてくる
『それとも…ココが良かったとか…?』
指先が、ピンッと軽い音を立てて、もう限界だったソレを弾いた。
「ーーーッ!!」
『あぁ、ごめんごめん。もっと優しくして欲しかったぁ?でも、弾きがいがある程、大きくなってるよ?固くて赤くて…やっぱり可愛いねぇ。』
優しい言葉と可愛い笑顔とは真逆な指先が、クチュクチュと勃起しているソレを左右から挟んでは擦りあわせてる。
「やぁっ、ちょっ、待って、ソコ、は!!」
『ソコってドコー?コレのこと?コレってなんて言うんだったっけ?ソコ、なんて言葉で言われてもわからないや。』
首を傾げて知らないふりを続ける彼の親指が、グッと押し潰してくると、そのままクルクルと指の腹で擦られた。始めはゆっくりと。次第に押す力と擦る力が早く強くなっていく。もう、止まらない。絶頂がそこまできてる。
「んぅっ、だか…らっ、ダメってば!!!イッちゃ…ッ!!!!」
『名前。ちゃんと教えてくれるまで止めてあげない。』
そう甘く呟くと、彼はただ擦る指からギュッと摘んで卑猥な水音を立てながら擦っていく。
「無理っ、もぅ…やぁぁあッ!!」
一度体が縮まって、そしてクリトリスから頭まで電流が走る。あっという間に絶頂を迎えさせられる。それでも、弄る指は止まる気配がなかった。
「ッ!!!!イッた!!も、イッたから…あぁっ!!」
『んー?だって、名前。教えてくれてないじゃん。名前教えてくれるまで止めないよって、さっき言ったでしょ?ほら。止めてほしいなら教えてよ。コリコリに勃起して、さっきから感じてばっかりのコレの名前。教えてくれないなら…食べちゃっていい?』
ようやく指先をクリトリスから静かに離すと、両方の親指でぐいっと広げ、指の変わりに舌を突き出したにこやかな口元をゆっくりと近付けてくる。ぬちゃっ、といやらしい音がした。
「やぁぁあ、待っ、んぅぅうっ!!」
下から上に、下から上に。イッたばかりの敏感なクリトリスを、丁寧に熱い舌が舐めあげていく。
地獄は、終わりそうにない…
おわり