目の前にいる美しい少女。天蓋付きのベッド上で、ゴテゴテと過剰な装飾の  
ついた下着姿で仰向けになっている。家は裕福で、家族も素晴らしい人達だ。  
だが、全てを持っている人間などいない。俺は少女が唯一得ていない場所に  
キスをしていた。左の膝があるはずの場所に。  
 
彼女は、左膝から下を得ることなく、生まれてきた。  
 
彼女の矜持なのだろう。義足を一度も装着する事のなかったその場所は滑ら  
かな柔らかさを保っている。その感触を味わうように唇を這わせると、ふぅ、  
とため息のような吐息を漏らした。自身の右手をそろそろと薄い胸を包む下  
着の下に這わせる。俺はベッドに投げ出されていた彼女の左手をとり、もぞ  
もぞと動く腰の中心へ導いてやった。微かなためらいを見せた後、おそるお  
そる下着の中へ手を入れた。くちゅ、と微かな音。  
 
それを見ることもなく、彼女の左の太腿の内側に舌を這わせる。白磁のよう  
な肌にぬらりとした跡を刻むように。びくり、と体を跳ねさせながら少女は  
両手の動きを速める。ふー、ふー、ぐちゅ、ぐちゅ。吐息と水の滴る音が重  
なる。  
 
少女の体がたてる音を聞きながら太腿の裏に舌を這わせていると、小さな小  
さな声で、口で、お願いします。と囁いてきた。顔を見ると羞恥と興奮で首  
の下まで赤くなっている。わなわなと震える唇は期待と恐れを示しているの  
だろうか。  
 
唾液でてらてらと輝く左の太腿を静かにマットに沈める。  
少女の下着に手を掛け、下に降ろす。左から先に抜けた。右足までは  
脱がせず、膝のあたりで下着を止める。  
ピンク色の襞に舌を這わせると、小さく腰が跳ねあがった。暴れる腰  
を押さえつけ、膣口から核まで舐め上げる。はっ、はっ、んっと荒い  
呼吸音。いつもの如く、声を出さないように手の甲を噛んでいるのだ  
ろう。なんとなく、手の甲に着くのであろう歯形を思い出す。  
 
特に何の感慨もなく舌を動かしていると、少女の体がびくり、びくり  
と蠢動する。ようやく終わる、とほっとしながら膣口に舌を深々と差  
し入れる。ひっかけるように上に舐め上げると大きく腰が跳ね、脱力  
するとともにぶわり、と愛液があふれ出た。  
 
俺が俯きながら口もとの愛液を手の甲で拭っていると、少女が、どう  
ぞ、と呟いた。  
表情は、上を向いているので読み取れなかった。  
 
俺は萎えかけていた性器をズボンから取り出し、少女の左の太腿を捧  
げ持つ。  
性器を下端にあてがった。少女の体が微かに反応する。すぐに性器は  
力を取り戻した。  
 
腰をあさましく前後する。顔が、目が熱い。頭も熱病にやられたかの様な熱  
さだが、不思議とどこかが冷えていて、無我夢中に腰を振る自分を嘲笑する。  
Sexual Perversion。Paraphilia。Psychopathia Sexualis。  
うるせえ。うるせえ。  
 
我慢することもなく射精する。少女の太腿から腰まで飛び散った。  
 
少女は天蓋を見続けていた。  
 
力が抜け、性器をさらけ出したまま少女の上で手をつく。乱れた息を整えな  
がら太腿に飛び散った精液を見つめていた。少女の清らかな肌の白と異なる、  
汚らわしい、白。  
 
ゆるり、と少女の左手が太腿に伸び、精液に触れる。そのまま肢体に飛び散っ  
た精液をつなげるように上体に登っていく。  
 
その指に誘われるように顔を上げると、上体を起こしていた少女を目が合った。  
近い。吐息が微かに顔に当たる。  
 
指は腹を抜け、乳首を跳ねあげ、彼女の唇に当たる。ちろり、と毒々しい程の  
赤い舌が指を舐めた。  
 
視線は絡んだまま。  
 
その目が写すのは、哀しみ?怒り?蔑み?それとも他の何か?  
 
少女の瞳の中の己を見る。どんな目をしているのだろう。  
 
開け放たれた窓から、金木犀の香りを乗せた風が吹きこんでいた。  
 
 
 

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