とある国の騎士団。蒸し暑い倉庫の中で資料整理をしている二人がいた。  
 こんな事、下っ端にやらせればいいのに。機密保持の為に、団長と副団長自らが率先してやる事になっている。  
 しかも、副団長は真面目だ。汗でシャツが肌に張り付き、下着がうっすら透けているのも気付かずにテキパキと働いてる。  
 それがこの密室で、こっちを欲情させてるとは気付かずに。  
 別にこの女の事をなんとも思っていないのなら、俺はこの倉庫整理を押し付けていただろう。  
 しかし、俺はこの可愛げのない女に……認めるのは癪だが、好意を抱いている。  
 
「あーやってらんねぇ、汗をかくのは綺麗なねーちゃんの上だけにしたいもんだ」  
「……セクハラで訴えますよ」  
 キッと、にらみつけられる。しかし、いつもと違って過剰反応だ。こんなほのかに暗い部屋で二人っきりなのが彼女を少し意識させてるらしい。  
 いつもならクールなその横顔が……暑い所為ではない、だけの熱を帯びている。  
 
「セクハラっていうのはな、こういう事だろ」  
「!!」  
 
 俺は後ろから、彼女を抱きしめた。そのびくっとした反応は、こっちを十分に意識してる証拠。  
「や、止めてください、団長……っ」  
 いつもの気の強い喋りが、少し気弱になる。その汗をかいたうなじに舌を這わせた。強張った体の感覚を感じ耳を食む。  
「ひゃっ!!」  
「意外と可愛い声で、鳴くな。もしかして、期待してたのか?」  
「まさかっ!! や、止めてください、今なら悪戯で済ませますから」  
 気丈だがおびえる声。そんな言葉は、盛った男には届かない……むしろ、煽る。  
 ブラウスのボタンを上から順次外していく。その下には、色気のないベージュのレースの下着。  
「やっぱり、思ったとおり色気ねえ、な」  
「う、訴え……ますよっ!」  
「……出来るもんならな、やってみろ」  
 俺の手は止まらない、色気のない下着をすんなりと剥ぎ取ると、胸を直に揉んだ。張りのある肌に弾力のある肉感。  
 下着の下は、上物だ。重要なのは下着ではなく中身。  
「!!」  
「まぁ、上はもみ消すだろうな、上司命令だ、黙って抱かせろ」  
「そ、そん、なのは……業務に含まれてません」  
「補佐だろ、俺の健康管理もお前の役割だ」  
「……そんな、そういうお友達。団長には沢山いらっしゃるでしょ! その方達としてくださいっ」  
「最近はしてねーな」  
 
 お前としたかったから。そう言おうとすると、硬くなった乳頭をいじった途端「あぁっ!」という喘ぎ声に遮断されにやりとする。  
「お前も、溜まってるんだろ、素直になれよ」  
 男の影のない彼女が、触られただけで、この反応。  
 片手で両胸をもてあそびながら、空いた方の手は太ももを触りながらタイトスカートを上へ上へと捲り上げ、お尻を丸出しにした。  
 
 
 

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