「ではもう一度ルールを説明しますよ」
「はい……」
少女は力なく返事をするとコクリと頷く。
スーツを着た初老の男がゆっくりと少女の目の前の‘物,を指し示す。
それはまるで、いや、縁日の射的場その物である。
だが乗っている的が違う。
三角の小さな的にはそれぞれ金額が書かれていた。
「あの的に書かれている金額が君の獲得できる賞金です」
少女は指し示されたソレをじっと見つめる。
「‘当てなければダメ,等とけち臭い事は言わぬ、例え風圧であっても倒せば賞金獲得」
「ありがとうございます……」
少女は愛用の銃を持ったままプルプルと震える。
丁寧な口調の男だが、その奥にある残酷さを嫌というほど見てきた。
今までの‘ゲーム,で、敗れた少女達が如何いう目に合わされて来たか目の当たりにしているからだ。
それに。
少女は全裸であった。
「他の少女達を踏み台にしてまで頑張った努力が報われる、という物です」
にやりと笑う。
目が合い、びくりと、少女は目をそらす。
「さ、て、と、で、弾丸は幾つで……」
「3発で」
少女の即答に男は驚きで大きく目を見開く。
「ほぉ! たいした自身だね! だが良いのかね?」
「はい……」
問われてコクリと少女は頷く。
的の中には一千万以上の物も用意されている。
三発あれば問題は無い。
だが大きな問題があった。
「では‘アレ,を」
男が言い、テーブルの上においてあるケースを開ける。
ソコにはひとつの張り型が用意されていた。
張り型の先にはゼリーが塗られているのかテラテラと濡れている。
少女はごくりと喉を鳴らす。
「さあ、後ろを向きたまえ」
「は……い」
諦めたように頷くとユックリと後ろを向き、
今まで何度も遣ってきたようにゆっくりと男に突き出すようにお尻を向ける。
「ふふ、何度見てもこの瞬間は格別だ」
男が満足そうに頷き。
「ではいくぞ、力を抜きたまえよ」
そう言い。
ズブリと、少女の中にソレを突き立てた。
「!! ……っく! うう……」
凄まじい衝動が少女の体内をかき混ぜるが、歯を食いしばりながら必死に堪える。
「おお、相変わらず凄まじい我慢強さだ! 先ほど君が闘ったあの日本人の少女は泣き叫んでいたのにな」
規定の所まで入れ終わると男はスッと離れる。
少女は荒い息を吐きながらゆっくりと腰を上げた。
「弾丸は3発せいぜい頑張りたまえ」
クスクスと男は笑う。
「対戦相手がいないからといって、今までと同じようにソレを落としたら負けだ」
男は少女の股間に刺さった‘モノ,を指差す
「ソレに一発ごとに、電流が流れるのも一緒だ」
そう言われ、少女はビクリと体を震わす。
前に対戦したロシアの少女は、9発目の弾丸を発射しようとした時、電流に堪えきれず、
泣きながら失禁し、張り型を落として敗北を喫した。
あの時は何とか耐え切れたが先ほど対戦を終えたばかりで、身体が持つだろうか?
不安を払拭するように、足の間にギュッと力を入れると、妹の顔を思い浮かべる。
この賞金で自分は自由の身になれるのだ。
少女はラインに立つとゆっくりと照準を合わせた。
パン!
乾いた音を立て、弾丸は狙い道理に進み。
カキン!
高い金属音を上げて、的に当たる。
だが少女は絶望に満ちた顔でソレを見つめ。
ソレを見つめていた男は嬉しそうに頷いた。
「ははは、余裕だね、たった百万のスタートでよいのかね?」
「……う、クッ!」
先ほどからの連戦で、少女の精度が鈍ってきていたのだ。
「ま、ではイクよ、覚悟したまえ」
スイッチを押すと同時に、張り型が大きく振動するのと同時に電流が走る。
「アア!! アクウゥ!!」
思わず身体を大きく後ろに仰け反らせる、ズルリと股間より張り型が抜けそうになり、慌てて股間に力を込める。
「おお、危ない危ない! 落としたらアウトですからねぇ」
嬉しそうに男が笑い、少女は足に力を込めると、又再び目の前の的に照準を合わせる。
(さっきは少し右ずれた、今度こそ!)
意識を集中させ、的に狙いを定める。
指先が振るえ、手が震え、息が苦しく感じる。
股間の張り型は少女を責め立てていき、太ももを伝いしずくが床に流れ落ちる。
パン!
2発目の弾丸が空気を切り裂き。
少女の狙い道理の的を倒す。
と、安堵する間も無く、少女は太ももを閉じると、歯を食いしばり、来るべき衝撃に備えた。
「ほほう、コレは凄い! ではご褒美だ!」
カチッ。
音がし、
「……!!」
銃を杖代わりにし、少女は身を固くした。
と、
シンと静まり返り、何も起こらない。
「……!?」
不思議に思い少女が男の方を向いた瞬間。
今までに無いほどの衝撃が少女の体内に巻き起こる。
「ひっ! グウウウウ!!!」
不意を付かれての一撃に少女は堪らず大きな悲鳴をあげた。
「ははははは、ほう、そんな声で啼けるのかね!!」
男は満足そうに高らかに笑った。
「ひ、酷……! ひ、ひきょ……」
口をパクパクさせながら少女は目に涙を浮かべジッと男を睨む。
「すまんね、スイッチの故障か何かかな? お詫びに終わったら賞金を倍だそう」
「……!!」
瞳に涙を浮かべ、唇をかみ締めながら、体内を激しくかき回される衝撃に耐えながら、
ユックリと少女は狙いを定める。
が、しかし。
今まで以上に指は振るえ、足に力が入らず、涙の為に照準が合わない。
「お、お願い、神様、こ、コレをコレを当てさせて……!」
生まれて初めて少女は神という物に祈る。
「ほほう、君みたいな少女が神頼みとはね」
男が後ろでニヤニヤと笑う。
少女には愛用の銃が重く感じられ。
カタカタと小刻みに震え続ける。
堪りかねて足に力を込めようとしたその瞬間。
ズルリ。
「アア!? い、いや、だめ!!」
少女の中の張り型が、ズルズルと少女の愛液の為ずり落ちていく。
手で防ぐことを禁じられている為、必死で太ももを締め付けるが、余計に加速度を増して行った。
パン!!
堪らず少女は慌てて発射する。
だが。
チュポン!
「あっ!? あああ、いやああ!」
張り型は完全に抜け落ち、そのショックで少女は絶頂を迎えた。
弾丸は大きく軌道を外すと、カン、と、天井の照明を直撃した。
「フム、三発目を発射したな」
男はそう言うと、床に落ちた張り型を拾い上げる。
そして、放心している少女の足を掴むと、グイっと、中にねじ込む。
「ヒ、ヒグウウ、い、いやあ! 抜いて!!」
少女は必死に抵抗するが、力の抜けた身体ではろくに抵抗も出来ない。
瞬く間に、ねじ込まれると、男は無慈悲に三回目のスイッチを押した。
「あ、あぎぎぎいいい!!」
ブルブルと全身を震わせながら大きく体をそらせる少女。
「いい、いぎいい、イ、イクウウ!!」
強烈な振動が少女の体内を無慈悲に揺すり。
「だ、だめえええ!! イクゥッ!! イ、アアアアア!!」
ブジュ!!
凄まじい逝きっぷりに、股間の張り型をはじき飛ばしながら、少女は大きく悶絶し果て、
暗い絶望の闇の中に意識を埋もれさせていった。