オレ達が自室で寛いでいると、
「とりっくおあとりーとお菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうぞ」
と、いきなり何の前フリもなく隣に座っていた幼なじみ兼恋人のA子が言い出した。
「何言ってんだ?てか、英語のつもりか?明らかに日本語の発音だろそれ」
オレはA子の戯れ言にいつも通りバッサリ言い捨てる。
「も〜今日はハロウィンなんだよ〜お菓子をくれないと悪戯されちゃう日なんだよB男君〜」
顔をムスッとさせながらA子が言いつのってくる。
ハロウィンなのは知っているが、お菓子を上げないと悪戯される日って…どういう解釈の仕方なんだ…。
はぁ…と溜め息を吐きつつオレはA子に向き直った。
「じゃあ悪戯してみろよ」
「ふぇ?」
オレの言葉に間抜けな声を上げるA子。顔まで間抜けヅラになってるぞ。
「だから菓子なんて用意してなかったんだよ…だから悪戯しろよ」
「…」
オレの提案に面食らったのかA子が挙動不審な態度を見せる。
そんな顔も我が幼なじみながら、馬鹿わいい…と思ってしまうオレは
病院に行って検査してもらった方が良いのだろうか。
しばらくうーうー唸っていたかと思うと、急に顔を上げオレを見つめる。
「ふにゅ!」
変な掛け声と共にA子がズボンの上からオレの下半身…平たく言うとオレの息子をむんずと掴む。
「ふご!?」
いきなりの行動にオレまで変な声が出てしまった。
「な…何してんだお前は!?」
目の前でオレの息子をモミモミフニャフニャしているA子に声を掛ける。
あ…声が上擦ったかもしれん。
「ぶーB男君、前にここがオレの弱点だって言ってたから…」
そう言いながらも、なおも息子を揉んでくるA子。あ…マズい息子が少し固くなってきたかも。
「前にエッチした時に、その…おちんちんが弱いって言ってたから…だから悪戯です!」
勝ち誇ったように言いながら、延々と揉んだりさすったりしてくるA子。
「お前…馬鹿だろ!」
言うが早いかオレはA子をサクッと持ち上げベッドに連れて行った。
「ななな…なんでB男君〜!?」
いきなりの事にA子はバタバタと手足を振り回すが、そんな物じゃオレの息子はおさまらないぜ。
「今度はオレが悪戯する番だからな…覚悟しろよ?」
そう言うとオレは恋人の唇を塞いだ。