「あなたがいけないんですよ」
「……っ」
そういわれて男にベッドへ押し倒された少女は、顔を背けるだけで、抵抗らしい抵抗をしない。
はたから見ていると、初めての行為にただ恥らっている……恋人同士の和姦に見える。
が、押し倒している男には十分すぎるほどこの行為は強姦だとわかっていた。
少女が抵抗しないのをいいことに、服をゆっくりと脱がしていく。
男の態度は恋人を抱くのとなんら変わらない……動きだった。
少女がこういうことは初めてだと知っている。
男に触られた先から体中がこわばって緊張しているのが伝わってくる。
でも抵抗されないことをいいことに男は少女の体をむさぼった。
どうして? と、少女の瞳が言っている。
「あなたがいけないんですよ……」
男は、自分の行動を棚に上げて何度でもその言葉を繰り返す。