「やばい……遅くなっちゃった……」  
塾の友達と話し込んじゃって、すっかり遅くなっちゃった……  
お父さん、怒ってるだろうなあ……。  
 
お父さん、まだ起きてるかな(そりゃさすがに11時にはまだ寝てないか……)  
まずいなあ、お父さんに会わないうちに、こっそりお風呂に入って寝ちゃおう。  
お風呂が玄関のすぐそばで良かった……  
ちゃっちゃと服を脱いで、さあ、お風呂に入っちゃ  
 
「めぐみ!ちょっと来なさい!」  
 
わあああ、お父さんに気付かれてた!!しかもカンカンだよ!!  
「帰ってきてるんだろ!?早く出てきなさい!!」  
ああ、どうしよう、私もう服脱いじゃったのに……  
でも、1秒でも遅れたらお父さんますます怒るだろうなあ……  
かと言って、素っ裸で出て行くわけにもいかないし……  
 
結局、私はパンツだけを穿いて、脱衣所を出て廊下を歩いていった。  
早くお父さんのところに行かなくちゃ……小走りになると胸が揺れる……  
考えてみりゃ、家の廊下を裸でうろつくのって初めてかもしれないなあ  
もう私、高校生なのに、何で裸でお父さんのところに行こうとしてるんだろう……  
 
お父さんだけが居るリビング。テレビが小さな音量で眩しくちらついている。  
お父さんに呼ばれてしまったから、今の私は、裸のままでお父さんにお説教されないといけない……。  
「た、ただいま……」  
「めぐみ!今何時だと思ってるんだ!!」  
お父さんと目が合った!うわ〜、恥ずかしいよお〜!  
おっぱい丸出しのまんまで、お父さんの前に出て行っちゃった……!  
 
それから結構長い間、私は裸のままでお父さんからのお説教を受け続けた。  
お父さんは私が裸なことを全く気にしていないみたいだった。  
 
お父さんはいつも通り、手にしたボールペンの背中で、私の頭や肩を少し強く小突きながら説教している。  
ビンタみたいな痛い体罰はないから、これが多分、体罰の替わりなんだと思う。  
……そんなことより、裸でいるせいで身体が冷えきって、寒いよ。  
鳥肌立ってきちゃった……。  
 
「お父さんに心配をかけたこと、わかってるな?」  
「はい、ごめんなさい……っくしゅん」  
「次はもう、こんなことはないな?」  
「はい」  
「約束だぞ!」  
そう言ってお父さんは、ボールペンの背中を私のおでこに強く押し付けた。  
そして……  
「ひいぃっ!!ちょ、お、おと……」  
 
寒くて鳥肌と一緒に立ってすっかり敏感になっていた、私の胸の先っぽ。  
お父さんは何を思ったのか、ボールペンの背中で私の乳首を、くりくり捏ね回していた!  
「恥ずかしがらせるのもいいかもしれんな……もしまた約束を破ったら、似たような罰を与えるからな」  
 
お風呂の中で、私は思い出していた。  
お父さんが私の乳首をボールペンで撫でていたのは、ほんの数秒間。  
でも、そのほんの数秒間が、とても恥ずかしくて、とても惨めで、……そして、とてもくすぐったくて、とても気持ち良かった。  
お父さんは純粋に、たまたま私が裸でいたから、お仕置きとして娘を恥ずかしがらせることを思いついたんだと思う。  
(単純に、乳首みたいに膨らんだものが、手持ち無沙汰なボールペンの行きどころとして丁度良かったのかもしれないけど……)  
冷えきった身体が湯船で温められ、急激に良くなった血行のせいでまた立ってきた乳首を指で捏ねながら、私は考えた。  
もう絶対、門限は破らないようにしよう。  
すごく恥ずかしいから……  
 
 

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