ほかほかのパン屋であったかいパスタの阻止をした  
何を言ってるか分からないだろ?  
でも事実なんだ  
 
話は少し前に戻るがこの町には【ほかほかのパン屋】というお店がある  
店の名前から誰もが最初はパン屋と思うのだが、営業時間は夕方からで  
しかも店のメニューには和食・洋食・酒と様々な物が並ぶがパンは載っていない  
客層も中年男性が多いという何とも奇妙な店なのである  
しかし料理の味は美味しいと話題でそれを聞き付けてか  
時折若い女性も訪れる姿が確認されていると噂されているのだ  
 
先程、1人の女性が手にチラシを持って入ってきたのがそもそもの事の始まりだった  
「あっ、やっぱりこの店だったんだ」  
店内に入り、まず最初に目に入るメニューボードに大きく書かれた  
【本日限定メニュー 刺激のネハマタオエ ¥5000-】  
という文字を見て女性が呟いた  
「いらっしゃいませー」  
大きな音量の音楽に混じり店員の声があがる  
「あの、このチラシなんですが…」  
女性が手に持っていたチラシを店員に見せると  
「はい。そこに書いてある通り本日はこのチラシを持っているお客様は特別メニューを90%OFFの500円で召し上がれますよ」  
店員は説明の後、女性を近くの2人がけの席に案内して注文を聞いたのだが  
「このベーコンのクリームパスタをお願いします」  
メニューを見ながら女性はパスタの注文をしたのである。  
「えっ、あっ、あの~」  
店員は意表を突かれ言いよどんでしまった後に  
「あっすいません。チラシを持っていたので、てっきり特別メニューを食べに来られたお客様かと思いまして」  
と、慌てて説明をした。  
「確かにチョット興味あって来たんですけど、ネハマタオエ?って何か分からないし…」  
言葉を一度切り  
「このベーコンのクリームパスタが美味しそうなんで」  
と笑顔で答えた  
「分かりました。ベーコンのクリームパスタでございますね」  
店員は注文を受けて向き返ると厨房のスタッフの方に意味有りげな視線を送り  
「ベーコンのクリームパスタ入りましたー」  
と大声で告げた。  
しかし帰ってきた大声は  
「スミマセーン、パスタ先程切れましたー」  
という物だった  
店員は再び女性の方に向き直すと  
「申し訳ありません。本日パスタの方が終了してしまいまして」  
謝罪した後に  
「ところでお客様は甘い物と辛い物どちらが好みなんですか?」  
と訊ねた  
「甘味物よりどちらかというと辛い物の方が好きなんですよ」  
その応えを聞き店員は  
「それでしたら材料は企業秘密でお教え出来ませんが、本日の特別メニューは激辛の一品なんですよ!」  
「パスタの方で失礼してしまったので更にサービスさせて頂きますが如何でしょう?」  
ウィンク交じりに説明する  
「う~ん…、そうね折角だから食べてみようかな」  
女性の返答を聞き店員は  
「刺激のネハマタオエ入りましたー」  
パスタを阻止し見事に特別メニューを注文させたのである  
 
暫く待つと店員が見た事の無い料理を運んで来る  
「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ」  
運ばれて来た特別メニューを女性が一口食べたところ  
ヒック  
シャックリをしたかと思うとバタッとテーブルに伏せってしまった  
店員が女性を少し小突いて目覚めないのを確認した後に  
「先生お願いします」  
店の奥にいた俺に声がかかる  
俺は女性の所に行くと  
カ  
 
 

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