とりあえずフィーナの服も出来たし、これでようやく普通の生活を過ごせるようになった。
…いろいろと恥ずかしい目にもあったがな。下着買ったりとか…
それはともかく。その時から買い物が好きになってしまったらしく俺の買い出しによく付き合うようになった。
たまにいらん物買わされたりもするが…それでもなかなか楽しい。
…そういえば、前にフィーナが暴走したことがあったが…あれは何だったんだろう…確かあの時最初に…
いや?それはありえないだろ。…でもこいつの素性を考えるとなぁ…
4 『増えたーッ!?』(タイトルと本編は関係…は一部あります)
「ちょっと、和也?どうしたのいきなり立ち止まって…」
俺の前を歩いていたフィーナがこちらを向く。ちなみに今の服装は淡い色のブラウスに巻きスカート。
「あ、いや。少し思うところがあって…」
今俺たちは買い物帰りで河川敷を歩いている。休日だというのに人通りが少ない。
買い物袋を持った俺の前には車両屋台のメロンパンの紙袋を抱えたフィーナ。
「…んふふふ…めろーんぱんぱんめろんぱーん…」
「何だその歌は…?」
「べっつにいいじゃない。カリカリふわふわおーいしーなー…」
突然、子供が作った「自分のテーマ」のような歌を歌いだした。…そんなに嬉しかったのか?
ついさっき、『ちょうど懐もあったかいし。』とこいつにメロンパンを買ってやったんだが……安いやつ。
とか考えていたらさっきの上機嫌はどこへやら、フィーナが少しむくれていた。
「…どうした?」
「…笑ったでしょ。いま。あたしの『めろんぱんの歌』を聞いて。」
そう言われて、軽く吹き出してしまった。…そんなタイトルだったんか。
「あー!また笑った!もう、和也には絶対にあげない!」
頬を膨らませながら紙袋を抱きしめる。…ほんとにガキだな、こいつは。
「はは、そう怒るなよフィーナ。…別にお前の取るつもりはないからさ。」
まあ、そんなところが可愛いと言えば可愛いのかも知れないが。とりあえずフィーナの頭を撫で…
「――久しぶりですね、ファイ。」
そう声をかけられて、顔を向ければ…河川敷の途中、道幅の広がった場所に彼女がいた。
年は二十代後半だろうか。まるで飾りのないパーティードレスのようなワンピースの上にケープのようなものを羽織っている。
「そちらの方は見ない顔ですが…今のクライアントでしょうか?」
そう言いながら、切れ長の紅の瞳をこちらに向けた。ショートの蒼髪が風に揺られる。
「……おねえ…ちゃん……」
紙袋を取り落としそうな声で、フィーナがつぶやいた。
…確かに、似ている。俺が最初に思ったことはそれだった。
「初めまして。俺は稲村和也と言います。…あなたは?」
俺の言葉に、彼女は微笑みながら返してくれた。
「私の名前はダリアと申します。…和也さん…ですね。失礼ですが、あなたはファイのクライアントですか?」
「お姉ちゃん…!この人は…」
フィーナはダリアに言葉を返そうとして、慌てた様子で喋るが…
そんなフィーナに目だけを向け、一言。
「私は、彼に話をしているのです。」
その一言だけでフィーナは固まった。視線をまた俺に戻し、答えを待っている。
「…いえ、彼女とはこの前知り合ったばかりですんで。」
「では、次の質問を。ファイとはどのように知り合いましたか?」
「ゴミ捨て場にいたのを拾いました。…と言っても、拾ったんじゃなくて『拾わされた』ですが。」
ダリアの出す質問に正直に答えを返していく。
「…最後の質問です。あなたは…『どれだけ知っていますか?』」
その言葉に、フィーナと俺は軽く反応した。
(…なるほど……こりゃどう答えても…なぁ…)
ちらりと視線をフィーナに向ける。…ダリアが質問しているのは、『バイオ・アーマーの事をフィーナから聞いたか』だろう。
「YES」なら問答無用で、「NO」でもフィーナを見たので口封じに。…この先に待つのは嫌な未来のみ。
それは即ち…死。良くても廃人だろう。
視線をダリアに戻し、一回深呼吸してこう言ってやった。
「…こいつの体はすべて知り尽くしました。…どこを撫でれば感じるのかも、です。」
後半は軽い冗談だが、その答えを聞き、またダリアは微笑んだ。
「そうですか。なら……」
右手を上げ、俺に人差し指を突きつけた。
(…やっぱりな。…だが…)
「…この世から消えてもらいます。」
(冗談言うんじゃねぇ!)
ダリアの言葉と同時に複数の気配。『ノーネーム』たちが辺りから飛び出し、俺に銃口を向けている。
だが、すでに俺の体は動いていた。自分の右側、川のほうへ飛び退け、身を隠す。
ガッ!
何かを蹴り倒す音。その後に俺の近くに何かが落ちてきた。
「あんたも応戦しなさいよ!女の子に守ってもらって恥ずかしくないの!?」
上からフィーナの声。…誰が女の子だ、と心でつぶやきながら、落ちてきたもの…グロック18を手に取った。
セレクターをセミにして、顔を出した瞬間に2,3人を撃ってやる。
タン、タン、タン!
乾いた音の数だけ奴らが倒れた。反撃が来る前に下に戻り、横に移動する。
今度はセレクターをフルにして、上を確認しながら横倒しにしてトリガーを引く。
タラララララララ!
リコイルで射軸が勝手に横にずれていくので、簡単に数人を撃ち倒せた。
これぞ必殺モーゼル撃ち(勝手に命名)。リコイルだけで面攻撃ができる楽しいかつ便利な撃ち方である。
…って、もう音してないよ。とりあえず頭を半分覗かせ、大丈夫な事を確認。さっさとフィーナの元へ。
「大丈夫か!?」
「……少し弾当たった。よく確認もせずに撃ちまくるんじゃないわよ。」
「…そりゃすまん。」
辺りはフィーナの攻撃と俺の弾で倒れたノーネームばかり。そこに立っているのは俺とフィーナと…
「やはり、ファイにはこの子達ではダメなようですね。」
どうやら今までただ見ていただけらしいダリア。手には変わった形のデリンジャー。
「こうなると私自身であなたを消し、ファイに…」
がっ
ダリアの足が何かを蹴ったらしく、下を見る。俺もつられて下を見ると…
「…あぁぁぁぁっ!?俺の食料がぁぁぁ!?」
買い物袋が投げ出されて、無惨にも中身が散らばっている。…袋の下が濡れているのは卵だろう。ああ、特価198円の卵が…
「…………」
…おや?なぜかさっきから下を向いたままダリアが止まっているが…
「今よ。お姉ちゃんに近づいて。」
そう言い残し、ダッシュでダリアの背中に回りこみ、羽交い絞めにする。
「…なっ!?ファイ、やめなさい!何を…」
そんな事を言ってもがいているダリアの手から、デリンジャーを奪い取った。
「あっ!返しなさ…」
「和也!お姉ちゃんの言葉はいいからこれを取って!」
フィーナの足が指し示すものは…
「な、何でこれを…」
「いいから早く!」
少し苛立ったフィーナの声を聞いて、あわててそれを渡す。
「…っ!?ファイ、やめなさい!お願いだからそれだけはやめて!」
それをフィーナが手に持った瞬間ダリアが悲鳴のような声を上げる。
「や・な・こっ・た!…でぇい!」
それのパッケージを開け、中身を取り出すとそれを、
べしゃ。
「〜〜〜〜〜〜ッ!!?」
ダリアの顔面に押し付ける。…って
「おいちょっと待てや!何やって…」
俺の制止の声も聞かず、フィーナはグチョグチョとそれを顔面に塗りたくっている。
ちなみにさっきからダリアは電気ショックか何かを食らったように痙攣しっぱなしだ。
……じわぁぁぁぁ…
…あ、失禁した。スカートの股の部分から広がる水のシミ。
しばらくして、フィーナがダリアの顔面にこびりついた白いものをぬぐうと、見事に白目をむいて気絶していた。
…うあ。舌が出てるよ。口の中にもたっぷりと白いものが入っている。
「…さてと。じゃあ家に帰るわよ。ほらあんたも荷物持って。」
完全に気絶したダリアを担いだフィーナが、地面に両手をついて落ち込む俺に一言。
そんな俺はと言うと……
_| ̄|○o0(今日の夕飯が…せっかく久しぶりに湯豆腐にしようと思ったのに…)
そこら辺にぼろぼろと落ちた白いもの…豆腐のかけらを見ながら本気で落ち込んでいた。
ダリアを家に持ち帰り、とりあえず服を着替えさせて(無論俺のシャツ…ちょっと胸が苦しそうだ)意識が戻るのを待った。
その間、フィーナに『何で豆腐ぶつけたら気絶したんだ』と聞いたところ、彼女いわく『トラウマらしい』とのこと。
…何しろ、昔戦場で初めて人間の脳みそを触ってしまい、それが『生ぬるい豆腐』のような感触だったからだそうだ。
……食事中の方、ほんとにすまん。と言っても俺なんてフィーナにリアルに語られたせいで一生豆腐が食えなくなりそうだ。
「……ん、ん…」
そんな感じで最悪の気分を味わっていたとき、ダリアの意識が戻った。
「…ここは……」
「気がつきましたか?」
辺りを見回そうとして俺と目が合い…慌てて飛び退く。
「な、なぁ!?なぜあなたが…!?」
「いや、そんなに驚かなくても…まあ、あの馬鹿フィーナのせいで気絶させたのは確かですし、おまけに…」
ちょっと気まずくなって頬をかく俺。
「漏らして…ましたから……」
あー。彼女の顔が見れない。それでもちらちらと見ると、顔をトマトのように真っ赤にしていた。
「…恥ずかしいところを…お見せしたからには……やっぱり消えてもらいます!」
ダリアは自分の太ももを探り……何もない事に気づく。
「デリンジャーは預からせてもらいました。いつ撃たれるかわからないんで。それと、あの馬鹿は俺がきつく叱っておきましたから。」
……ちなみに、俺たちがいるリビングの隣の寝室に簀巻きにされた青い物体があるのはここだけの話だ。
「……もぉやだぁ…恥ずかしくて死にそうですぅ…」
そんな言葉を漏らしながら、ダリアは顔を隠し俯いて、ただ横に振っている。
…可愛いかも。って何考えてるんだ俺は。そんなダリアのそばに行き、頭を撫でてやる。
「別に誰にも言いはしませんよ。それに、あの状況じゃ仕方ないですって。」
「ですけどぉ…ターゲットにお漏らしを見られてぇ、更に情けで助けてもらったんじゃぁノーネーム達にまで笑われちゃいますぅ…」
外での威圧感はどこへ消えたのか…今ここにいるのはただの頼りないお姉さんである。
おまけに格好が格好だけにもう…我慢できん…
「ほら、こっち向いてください。」
俺はダリアの手を引き剥がし、こちらに顔を向けさせ…
ちゅく…
唇を触れ合わせた。そのまま舌を差し込む。
ぬるぬると舌を絡め、口の中を犯す。…しばらくして口を離した。
「…はぁ……よだれ…もっと……」
が、また口をふさがれる。…今度はダリアのほうから。
「んぷっ…ぷぁ…ちょっと待ってください。何で唾液なんか欲しがるんですか。」
というかあんたらは精液飲んで栄養にしてんだろが、とか心の中で加えつつ、口を話して俺が聞くと。
「私たちの体が特殊だってファイから聞いてますよねぇ?私たちは人の体液にはいろんな反応を示すんですよぉ。たとえばぁ…んんっ」
と、途中で俺の口から唾液を吸い取る。
「…人の唾液はぁ、私たちにとって媚薬みたいなものなんですよぉ。」
……媚薬。…要するにこいつらは唾液を飲ませればエロくなるのか。…って
「あ、だから…」
アレがあんなに暴走したわけか。
「…なんですかぁ?」
動きが止まったので、ダリアがどうしたのかと俺の顔を覗き込む。
「あ、べつに。何でもないですよ。」
そんなやり取りをしながらも、俺の手はダリアの胸に向かっていた。
やけに大きいので俺のシャツが胸を締め付け、乳首の形までわかる状態の両乳を手で包み込むように持つ。
「…ふっ……」
うん、やっぱ乳はこれくらいないと。ふにゅふにゅと揉みながら、そんな事を考える。
「…っくん…もぉ…いやらしい手ですねぇっ……んん…」
爆乳…とまではいかないが、それなりに質量のある乳をたのしむ。
「ねぇ…お願い…ですぅ……直に…触って…揉んで…くださいぃ…」
ふ、言われなくともそうするさ。すぐにシャツをたくし上げ…
ぶるんっ
なかなか形のいい乳がそこから出てきた…これはまた凄いなぁ…すぐにその膨らみ…じゃない、塊に食らいつく。
「そ、そんなぁ…乱暴にしないでくださいぃ…ふあ…」
乳全体や乳首を甘噛みしたりちゅうちゅう吸ってみたり…小さければ小さいなりに楽しいが大きくてもまた絶品。
何よりフィーナをそのまんま大人にした感じなので一粒で二度おいしい…違うか?
「はぅ…あのぉ…し、下もぉ…下の方も吸ってくださいぃ……」
言われてそこに手を伸ばせば、少し濡れていた。
「…あれ?濡れてるじゃないですか。一体どうしたんでしょうねぇ。」
「……和也さん、あなたが濡らしたんですぅ…おっぱいが気持ち良くてぇ…」
「それは俺と関係ないですよね。それに、もしかして唾液を飲んだ時点でこんなに濡らしたんじゃないんですか?」
「…いじわるぅ…」
その声と同時にとろりとしたものが入り口から出てきた。…ふむ。
とりあえず、フィーナのとは違い『熟している』そこを一舐め。
「きゃうぅん!」
外側の肉からヒダの一本一本まで丁寧に舐め尽していく。
「はあっ、そんなぁ…舐めないでくださいぃ…おかしくなっちゃうぅ……」
ひとしきり舐め、そこで顔を離した。
「…えっ?」
「舐めてほしくないんですよね。だからやめましたよ。」
きょとんとしているダリアにニヤニヤと黒い笑みで言い返す。
「ま、待ってくださいぃ、そんなぁ……」
「じゃあどうしてほしいんですか。言って下さいよ。」
そう言われてダリアは言葉に詰まった。
「……私のを…舐めて…」
「あれ?それは嫌だって言ってましたよねぇ。」
また黒い笑みを浮かべる俺。
「うぅぅ……ヒドいですよぉ…」
またもや出てくる愛液。…どうやら、彼女はいじめても濡れるらしい。
「さあ、どうします?あなたはどうしてほしいんですか?」
ダリアはまた固まってしまった。
「……あう…うぅ……和也さんの……入れてくださいぃ…」
「何を?どこに?」
わかりきった事だが、聞いたほうが面白い。ダリアは秘所を指で示して、こう言った。
「私のここにぃ、和也さんのをいれてくださいぃ…お願いですぅ…」
「…もうちょっと、ですね。ちゃんと言わないと。」
ダリアの顔はもう完全に赤くなっている。場所を示した指でヒダを開く。
「私の中にぃ、和也さんの熱いのを突っ込んでくださいぃ!」
「わかりましたよ。それじゃあ…」
こっちはもう戦闘態勢だ。まず俺のものを擦り付け、愛液を塗りたくる。そして…
「…いきます。」
ゆっくりと奥まで入れる。…中が蠢いて、なかなかいいかもしれない。
「あぁぁ…!」
やっと刺激が来たのが嬉しいらしく、軽く悲鳴を上げる。
体を動かしてみると、これがなかなか。フィーナのように全体が締まるのではなく、中で肉がうねり、揉まれている様な感じ。
「ふあっ、はぁ、あ、あっ、ひゃ、ああっ!」
中に突き込むたびに、きゅ、きゅと締め、声を上げる。
「はう、あ、うあぁ、あぁっ!あぁっ!くる、きちゃいますぅ!」
…えっ!?まだ早いような…
「ちょっと待て…」
「ふあぁぁぁ!くる、くるぅぅぅぅ!」
突然うねりが強くなり、俺のものを一気に絞り上げた。…痛いぞこら。
「……なんだよそれ。俺はまだ…」
しばらくしてから正気に戻ったダリアについ文句をたれてしまう。…早漏の女版か?
「すいませぇん…でもぉ、イかせる方法はまだありますよぉ…」
そう言って俺のものを抜くと、俺の股の間に入り、胸元に俺のものを置く。…まさか?
まふ…
「ふぅぅ…っ」
そのまま乳で俺のものを挟んでしまった。
「どうぞ、動いてください…」
俺は、言われたとおりに腰を前後に動かした。たっぷりと俺のに付いた愛液が潤滑剤になって、気持ち良く滑ってくれる。
…実際気持ちいいが。
これが伝説の「パイズリ」か…フィーナじゃできない芸当である。
ずりゅずりゅと乳の間を通るたびに音がする。…秘所とは違った快感が俺に伝わって来る。
「もう…そろそろで…出るわ…っ」
「なら、迎えてあげませんと、ねぇ。」
そう言いながら、ダリアの口が乳の間を通っている俺の先端に触れる。そして、顔に近づくたびに舌で先を舐められ…
「来た…っ!!」
思いっきり差し込んでから、俺は熱いものをダリアの顔に放った。
少しの間俺たちは放心状態だったが、やがて気を取り戻し、話し始めた。
「悪いが、俺を殺すのはあきらめてくれないか?」
「……それは、答えかねます。あなたは、国の最重要機密を知っているわけですから。」
「そう、か…」
国の最重要機密…ねぇ……そんなに大層な物とは思えないが…
「それなら…なあ、ダリア…さん?」
「何でしょうか?」
「あんたが俺を監視していればいい。……ま、そんな事言ってもたいそうな事はしないが。」
そんなもん言う気もないし、言いたくもない。言ったら絶対に『変人』扱いされるしな。
「それに、この事を他人に言っても信じないって。」
そう言ってから、俺は少し笑った。
――ま、なるようになるさ。
…ちなみにこの後、簀巻きから開放したフィーナにぶっ続けで4回逆レイプされた事を加えておく。
後半なんて、ダリアさんまで参加しちゃって…もぉいっそ殺して。
「だーめ。」
あぁうぅぅぅ……