>>敬語世話焼き幼馴染
男「先輩、いい加減携帯に出てくださいよ……って部屋きたねえ!?」
女「あー。どしたのさっちゃんー」
男「どうしたもこうしたも音沙汰なしで一週間も学校さぼらんでください!
あと俺が先週掃除したばっかりなのになんですかこの部屋は!」
女「さっちゃん……、人は消費し、また生産する……。その過程ではさまざまな事柄が起きるの……。神秘的だと思わない?」
男「つまり趣味に没頭してロクに片づけどころかゴミをきちんと収集日に出すことすらサボってたって事ッスよね!?」
女「いひひ。正解だよん」
男「笑い事じゃないっすよ! ちゃんとメシ食ってんスか! 風呂最後に入ったのいつ!」
女「えとね、ごはんは納豆ごはん食べたよ。お風呂は確かね、三日の夜?に入った。か、な?」
男「今日はもう七日っすよ!? あと納豆食った後は茶碗をとりあえず水に付けろって何回言わす気だアンタは!」
女「えー、だって流しまでいくの面倒くさいんだもんー」
男「良いです、もういいです。とにかく片付けしてメシ作っときますからアンタは風呂に行ってください」
女「んー、さっちゃんがわたしのこと『先輩』とか『アンタ』とか言わずに昔みたいに『みい姉ちゃん』って呼んでくれたら考えてあげる」
男「ちょっ……!?いきなりなに言いだすんですか!?」
女「最近のさっちゃんが他人行儀なのがいけないのー。ねえ、呼んでくれないの? ダメ?」
男「こ、このトシになってそういうガキっぽい呼び方はちょっと……」
女「ねー。呼んでよう。お願いだからさあー」
男「ぐ……。み、みみみ、みい姉ちゃん……」
女「あはは、ホントに呼んでくれたぁ。ねーねーさっちゃん、顔真っ赤だよ?」
男「あーもう、うっさいッスよ!!良いからとっとと風呂に入ってこい!!」
女「きゃー、怒られた! そいじゃ、ぴかぴかになるまで磨いてくるよ〜」
男「……はあ。まったくもうあの人は」
男「他人行儀とかなに言ってるんだか」
男「本当にそう思ってたら、こんな面倒くさい女の世話焼きになんか来ないッスよ」
男「ったく、本当に鈍いっつうかガキっぽいつうか全然わかってねえんだから」
女「ねーねー、さっちゃんさっちゃん!ねえ、パンツさあ、セクシー系がいい? それともキュート系がいい?」
男「はあ!?」
女「ん? だってお掃除とごはんが終わったら後で見るでしょ? あ、どうせホコリかぶるしもっかいお風呂入るからその時の方がいいかな?」
男「いや、ちょ、何の話だよみいねえ!?」
女「えへへ。まったくもう、さっちゃんたら全然わかってないんだから!」