根元「えっと…じゃ、今日は農学部の方の出し物見てみない?昨日は屋内で騒がしいの多かったし」  
絵理「………うん、それで、いい………」  
俺が差し出した手を恥ずかしそうに取りながら絵理が腰かけていた段差から立ち上がった。  
あんな事があった後だ。絵理をこのままあの現場の付近に連れて行くのは酷と言うものだ。  
男子学生「すっげ……あんな可愛い子、ウチの大学にいたのかよ……」  
女子学生「でもあの恰好は無いと思わない?あんな胸とかお尻とか見えそうなカッコウで……」  
男子学生「確かに暑くはなって来たけど……でも露出しすぎだよな……」  
男子学生「ってかあのすぐ傍にいる奴彼氏かよ?うらやましいなぁ……」  
女子学生「ね、あの人じゃないの?さっき中央食堂の前で騒ぎ起こしてたの……」  
男子学生「ああ、アレって報道部が問題起こしたせいらしいよ……」  
そうでなくても絵理の肌色率の高いエロい恰好に通行人が自然に、そして露骨に目を奪われている。  
まだ絵理がハイキックを放った際に大事な部分を子供に見られてしまったのを知ってる奴ばかり、と言うわけじゃ無い様だが。  
それでも絵理の噂は少しずつ広まって行ってしまうのは間違い無いだろう。  
ただ逆を言えば、その噂のお陰で絵理の今の格好がボディペインティングではなく非常に露出度の高い恰好と思う奴が増えそうだ。  
でも、それから絵理の事を大事な部分が見えてしまいそうな服を着ている羞恥心の薄い女などと思われては困る。  
確かに絵理は露出度は常に99パーセント(残りは靴とか靴下)位だが羞恥心は人並み以上だ。  
絵理の露出度の高さは淫らさと神聖さを併せ持っていると俺は思う。それがわからない男に絵理は渡せない。  
どんな格好のボディーペインティングであろうとこの目の前の絵理のナイスバディは俺だけのものだ。  
根元「…………ゴク…………」  
絵理「………?どうしたの………急に固まって………」  
絵理をこっそり見つめようとしたのだが、思わず思い切り目が合ってしまう。  
しかし、俺も何もしないでこのまま今の絵理と一緒にジッとしてると、どうしても妙な気分が沸き起こって来る。  
絵理本人の前でその肌色部分をじっくり観察するってわけにもいかないが、絵理から目を逸らしていても  
その肌色の部分が日光を眩しい位に反射している様な気がして、そしてその反射した光が俺の本能を刺激して来る。  
そう、思わずその部分に手を伸ばして触れて撫でまわしてみたくなるほどに。  
ここ数日絵理の事ばかり考えて寝不足が続いてる精神状態には甘美でいて厳しい責めだ。  
駄目だ駄目だ。絵理とはもっと仲良くならないといけないのにこんなやましい気持ちばかりでは。  
早い内に絵理をエスコートする事に頭を切り替えなくては。  
俺の通う大学は大学としてのレベルはあまり高い方じゃないが、それでも文系や理系の多くの学部がある総合大学だ。  
そして農学部の方の学祭での展示はあまり騒がしさとは関係無い物が多い。  
大学内で飼ってる羊やヤギ、ウマやウサギ、ニワトリなどとの触れ合いのイベントや、農学部の付属農場で実験的に栽培  
している無農薬栽培の野菜や米の販売イベント、牛やヤギの乳搾り、それらから作った料理の屋台、ビオトープの公開、農工機具の試運転、  
場合によっては大学の近所で生まれた犬や猫の子供の里親探しなどを、まさしく誰もが安心して身に来れるような至極まともな展示が多い。  
……農学部に限らず、展示側が学部学科が中心だと真面目なのは当たり前なんだけどね。  
絵理の気分をそれとなく落ち着かせてやるには丁度いい展示だと思う。  
根元「絵理さん、本当に脚、大丈夫だよね?ツラいなら肩貸すけど?」  
絵理「……ッ…!だ、大丈夫……」  
あれ?絵理、だいぶ打ち解けて来てくれてると思ったのに、喋り方が最初の出会ったばかりの頃みたいになってる。  
いや、確かにあの頃の絵理の喋り方も俺にとっては萌え要素以外の何でも無いんだが。  
まさか、俺のウッカリで恥ずかしい目に遭うのが多いせいで好感度が初期値に逆戻り……ってそんなゲーム展開でもなさげだが。  
 
ここはひとつ……  
根元「あ、良かったらまた俺が絵理さんの事、運んでく?昨日みたいに……って……痛てて…ごめん、ごめん」  
昨日の様にと言うのは言うまでも無く絵理をお姫様抱っこにする事だ。  
絵理「良かったらって、何言ってるのよ、もう……!ッ……」  
俺の発言に思わず俺の腕を軽く抓って来る絵理だったが、すぐに顔を赤くして顔を背けてしまう。  
ううむ……俺と一緒にいるのが嫌になったというわけでは無い様だが……。  
やはりさっきの恥ずかしいハプニングが尾を引いてるせいなんだろうか……せっかく打ち解けて来たと言うのに  
絵理が素直に出し物を楽しめないのでは困る。何としても俺はこの学祭期間に絵理との距離を密接にする計画なんだ。  
根元「ええと、今日の農学部の出し物は……あ、絵理さん……今年は犬猫の子供の里親探しやってるから、見てかない?」  
絵理「え……?犬猫……何で大学に……」  
根元「ああ、ウチの大学は近所で生まれた犬猫の子供とかの里親探しとかに協力する事があったりするんだ。見てこうよ、ほら……!」  
絵理「ぁ……ちょ、ちょっと……根元くん………ッ………」  
強引に手を引こうとしたんだが……あれま、いつもみたいに躊躇った様な抵抗があんまり無い……。  
根元「絵理さん……何気に凄く楽しみにして無い?」  
絵理「やだ、そんな事………そりゃ……嫌いじゃないけど……ニヤニヤしないでよ……」  
あのビルの中での猫の世話とか思い出せば、絵理は犬とか猫の類には弱いのは確かだろう。  
そういや、絵理があのビルで世話してた猫達はいったいどういう関係なんだろう。  
根元「ほら、ここ……朝まだ早いから、あんまり人もいない事だし、とりあえず覗いてこうよ、ほら」  
絵理「でも、私の住んでる所……犬も猫も飼えないんだけど……」  
根元「ああ、そこまで深く考えなくていいよ、ただ見たり触ったりしてくだけでもいいみたいだからさ」  
絵理「………大丈夫なの?根元くん、前に…クシャミしてたけど……」  
根元「え?あ、多分大丈夫だよ。アレルギーの薬飲んで来てるし、マスクも持ってるし……」  
絵理「ぅ………で、でも…………」  
根元「あ、ひょっとして……動物触ってる時の顔とか、あんま見られたくない、とか……あ、絵理さんッ…ゴメン…待って!」  
絵理「変な事、言わないでよ……誘ったの、根元くんなのに……もう……」  
犬猫の里親斡旋が行われている区画から立ち去る素振りを見せようとする絵理だが、俺が手首を掴むと大人しく立ち止まるあたり  
本当は立ち去るつもりはない様子だ。案外わかりやすいね。  
その建物の中は、動物独特の臭みみたいなものは漂ってない。元々、獣医や畜産関係の建物ではないから常日頃から動物を連れ込んでるわけじゃないのだろう。  
それなりに人を集める事が出来るだけに、いきなり人が引いてしまう様な臭いのする建物は使わないらしい。  
女子学生「あ、見に来たんですか、どうぞ〜。まだ人がほとんどいないから触りやすいですよ」  
案内役の女子学生が俺達に気付いてわざわざ扉を開けてくれる。  
根元「見に来ただけだけど、いいかな?」  
女子学生「はい、かまいませんよ。あっちが犬と猫……他にもこっちにもちょっと変わった動物もいますので」  
根元「じゃ、絵理さん……最初犬猫の方見てく?」  
絵理「べ、別に………どっちでも………あ………」  
根元「へぇ……こりゃ、ホント、可愛い盛りだなぁ………」  
絵理「…………わぁ…………」  
犬猫用の部屋の柵で仕切られたスペースにまさしく可愛い盛りの子犬や子猫達が歩いたり跳ねまわったりじゃれ合ったりしている。  
一応犬と猫のスペースは柵で仕切られてるがお互いに興味津津に柵の隙間から匂いを嗅いだり鼻をつきあわせたりもしている。  
絵理が思わず無防備な表情を晒して、その様を見つめている。瞳をキラキラとさせてまで。  
根元「へぇ………」  
絵理「っ………な、何……?」  
根元「あ、いや、何でも無いけど……絵理さん、猫の世話とか得意でしょ?遊んでやりなよ。」  
絵理「別に……そんな、得意って………」  
それでも、子猫独特の愛らしい声が聞こえて来ると、絵理の方も誘惑に負けて子猫達の放たれている柵に近寄って行く。  
 
絵理「………ね、根元くんはどうするの………?」  
あ……絵理がチラホラと俺の存在を気にして視線を投げかけて来る。  
動物相手に気を許しまくってる様を見られるのがよっぽど恥ずかしい様だ。  
根元「ああ、俺一応アレルギーの薬飲んでるから今は良いけど……途中でクシャミが出たら猫がビックリするし」  
猫同士で遊ぶのに飽きていた子猫達が絵理に興味を示してヨチヨチと歩み寄ってきた。  
絵理「ぁ………ッ…………!」  
ふらふらと誘惑に負ける様に絵理がその場に膝をついて腰を落とす。  
絵理がしゃがみ込んだ事でさらに興味を持った子猫達が絵理を取り囲むように集まってきた。  
絵理「ん……よしよし………わぁ……柔らかい……んっ……」  
絵理が遠慮がちに手近な子猫の顎を撫で、お腹を見せる子猫の腹を優しく撫で始める。  
絵理「ちょッ……そんなに……って何で根元くんニヤニヤしてるのよ……」  
あの建設途中のビルで猫と戯れてる時も俺に見られて相当恥ずかしがってたもんな。  
あの時みたいに猫に優しく甘い声で語りかけたりする所までは俺が見ているとなかなか踏み込めないのか。  
それでも、だんだんそんな絵理のプライドが猫達のおねだりする様な誘惑的な仕草によって溶かされつつある。  
絵理が差し出す手をジャンプして飛び越えたり、その掌に飛び乗ろうとしたり、長い髪の毛にじゃれつこうとしたり。  
絵理「やんっ……そんないっぺんに……きゃッ……そこはダメ……」  
まだ絵理しか柵の中に入っていないとはいえ、絵理の人気は子猫の間でも大したものと言うべきか。  
子猫は概して人懐っこかったり、あまり人間を警戒する事は無いが、それ以上に絵理が動物に優しいのが猫に伝わってるのだと感じる。  
猫独特のパンチを絵理の手に繰り出す奴や絵理の膝に飛び乗ったりする奴もいるが、どいつも爪を立てたりはしない様だ。  
とはいえ、絵理の方は遠慮の無い子猫達の数の多さに結構大変そうだ。  
絵理の剥き出しの肌に子猫達の柔らかい毛が擦りつけられる。その度に絵理がくすぐったそうに身体を揺する。  
だが、そうしている内に絵理は俺の視線を気にする余裕がだんだん無くなって来る。  
絵理「どうしたの、ほら……キミはちょっと小さいのね……ほら、捕まえたっ………」  
とうとう仔猫の可愛らしさに絵理がその内の一匹を抱き上げる。  
さて、俺は絵理が子猫の所にいるのなら、子犬のゾーンに…と思ったが、絵理の様子を観察しないのは勿体ない。  
けど、あんまり猫に近づき過ぎるとアレルギー反応で鼻がむず痒くなりそうだ。  
……と思ったら、いい物発見。子犬や子猫に与えるためのミルクの入った哺乳瓶が用意されている。  
ガマの穂型や釣り竿タイプの猫ジャラシや小さな毬も一緒に置いてある。  
哺乳瓶一本分の粉ミルク、ちょうど良い温度のお湯の入った電気ポットが部屋の片隅に何セットか用意されている。  
幸いまだ時間が早く、室内に俺と絵理、係員役の学生がいる程度で人数も少ない。  
もう沢山の人間が入った状態で、もっと遅い時間に来ていればこれを体験する事も出来ないだろう。  
他の客から飲まされたミルクで猫達ももうお腹一杯状態になってるだろうからな。  
子猫達をあやすのに夢中になってる絵理を尻目に、俺は係員に頼んで猫用の哺乳瓶を準備させてもらう。  
こんな体験ができるなんて絵理もきっと密かに喜ぶに違いない。  
根元「絵理さん、絵理さん……猫にミルクやろうよッ。……って…ををッ!?」  
絵理「ど、どうしたの……?」  
絵理が子猫を一匹胸に抱きかかえているのだが、今日の絵理が胸の前で手を組んでると、一瞬上半身裸に見えてしまう。  
そしてそのまま膝をついてる絵理の下半身の方に視線を送って見ると、うわ……絶対に傍目から見れば上半身どころか全裸に見えてしまう。  
当然ボディーペインティングには普通の衣服並みの厚みなんて無い。それが絵理が裸に見えるのに一役買っていた。  
この後新しい連中がこの部屋に入ってくれば、全裸の女の子が猫に囲まれてると一瞬だろうけど錯覚しそうだ。  
その錯覚に全く間違ってる所は無いんだけどね、それを知らないのは俺以外。  
これは何ともありがたいショット……。そう言えば今日の俺はデジタルカメラ持ってるんだよな。  
絵理って普通に写真を撮らせてくれるように頼めば、絶対恥ずかしがって表情とか硬くなりそうだ。  
昨日葛城に写真を撮られた時もかなり困ってたからな。  
こう言う相手には不意打ちで写真を撮るに限る。うん、俺は今の絵理の表情が目的の大半だ。  
絵理がいい感じに全裸に見えるからというのがきっかけではあるけど、それ以上に絵理の貴重な表情だから。  
根元「あ、でもその前に、絵理さんそのまま……はい、チーズ!」  
絵理「え?あッ………!」  
 
突然写真を撮られたのに気づいた絵理のキョトンとした表情。いい写真が撮れた。  
絵理「ちょ……やだ、根元くん……ずるい………いきなり……」  
根元「まぁまぁ……ほら、哺乳瓶……あげてみなよ……」  
絵理「う、うん………あッ……暴れないの……喧嘩しちゃダメ……」  
哺乳瓶に気付いた子猫達が我先にと一本しか無いそれに突進するように群がってきた。  
絵理が抱きかかえてる一匹に飲ませようとする前に、床にいた子猫の一匹がそれに飛びついた。  
しかしテレビとか見てても思うのだが、哺乳類の子供ってのは哺乳瓶を見た時の反応がすさまじいものだ。  
目的の猫とは違う猫が飲み始めてしまったのに一瞬困った絵理だが、一心不乱に哺乳瓶にむしゃぶりつく猫に思わず頬を緩ませる。  
絵理「あ、飲んでる……ほら、根元くん……ぁ、………!」  
子猫達が一本しか無い哺乳瓶を吸う権利を争って小競り合いをしたり、絵理におねだりをする様な視線で見上げるのを  
絵理が優しい顔で見下ろし、俺にもその微笑ましい様子を見る様に促す。  
根元「ああ、うん……いい光景だね……いろいろと……」  
はぁ……全裸の美女が小動物と戯れてる光景だけでも充分エロいが哺乳瓶でとはいえ授乳まで……。  
この猫の中の一匹でももし絵理の丸出しの乳首に気付く奴がいたとしたら……。  
いや、猫が人間の乳首に興味を持つ訳は無いか……でも絵理の乳首って普段はあの哺乳瓶の先端より小さいんじゃ…。  
もし、どれか一匹でも絵理の乳首にミルクをねだって直接吸いついたりしたら、絵理はどんな反応を見せてくれるかな……。  
案外絵理もそんな事を考えたりしてるのかな……。  
絵理「やだ……根本くん、この仔達……一つしか無いんだから……ほら、邪魔しちゃだめよ……ぁ、暴れないで……」  
絵理が胸に抱えてる猫はどうも身体が小さい気がする。未熟児と言う奴だろうか。周りの仔猫達よりも耳とか動きが幼いみたいだ。  
こう言う奴って、母猫から母乳を貰ったり、餌をゲットする時も出遅れて苦労したりするんだよな。親戚の家の子犬でもそう言うのがいた。  
とは言えそいつもミルクを飲みたいらしく、絵理の胸と腕の間から飛び降りようとしている。  
こらこら……そんな羨ましい位置に陣取ってるくせに、なんて贅沢な奴だ。  
しかも、もがく事で絵理の敏感な身体を柔らかい毛皮で刺激して……それにあいつが絵理の腕から飛び降りたらせっかくの一見裸に見えるショットが拝めなくなる。  
と、ちょうどさっき扉を開けてくれた係員役の女子学生が新しくミルクを入れたもう一本の哺乳瓶をもってこちらに近づいて来た。  
女子学生「あ、貴方もやって見るですか?一人一本まで何で、お二人ならもう一本出来ますよ?」  
根元「ああ、サンキュー……じゃあ、どいつに…」  
女子学生「その小さい子、どうにも要領が悪いから……彼女が抱いてる間に飲ませてやってくれません?」  
おお、なんて良い事をいう子だ。    
よしよし……まだ絵理の腕から降りちゃダメだぞ。そのままその体勢を維持しててくれ。  
根元「どれどれ……絵理さん、そいつにもいいかな……そいつには俺が……わッ、まだ早いって……」  
絵理「ね、根元くん……?やだ、どこに……えっ……ぇえっ……!?」  
その仔猫は俺が絵理の正面に回ってそいつの口元に哺乳瓶を持ってゆく前に体を絵理の腕から半分以上乗り出してむしゃぶりついて来た。  
ってか、俺の手の位置、絵理の乳房に極端に近いんですけど!何気なく手を動かせばそのまま当たりそうな距離だ。  
絵理「あ、ちょ……落ちる……んふぅ……あ……」  
思い切り乗り出したその仔猫の上半身はムニュっとした絵理の乳房に支えられている。  
絵理「やッ……んんっ……だ、ダメッ……はぁ……ッ……んっ……」  
さらにそいつが俺の手に持ってる哺乳瓶にむしゃぶりつきながら、絵理の右側の乳房を小さな肉球のついた前足でクイクイとプッシュし始めた。  
そう言えば猫の赤ん坊は母猫から母乳を貰う際に分泌を促進するために前足で乳房を刺激するとか聞いたけど…。  
大人になってもそう言った行動を取る習性が残っている猫がよくいると。  
絵理「根元くんッ………んッ………」  
絵理が困った顔で俺の方を見上げてくるが事態が事態だ。俺に頼むべき事が分からず、赤くなって俯いてしまう。  
何かこの光景って……子供が生まれたばっかの夫婦で言えば、奥さんが恥ずかしそうに赤ん坊に母乳をあげてるのを  
興味津津に覗き込んでる旦那さん……そんな光景に似て無くない?  
 
絵理「えっ……やだ、そんなに一度に……んっ……慌てないの……」  
新たな哺乳瓶に気付いた子猫達の数匹が絵理の膝の上に乗るとそのまま後ろ足で立ち上がりながら絵理の胸の前で組んだ腕に前足をかけて哺乳瓶に  
首を伸ばそうとしたり、下乳と太股の間のスペースに潜り込ん出来たりしている。  
絵理「きゃぁ……くすぐったッ……ぁ、そこはっ……そんな所……ッ……ひゃんっ……」  
猫が乳房の下を通るたびにその乳房が俺の眼下で淫らに暴れ、波打っている。  
根元「ご、ごめん絵理さん……ってか絵理さん予想以上に懐かれすぎ……」  
絵理「何を……謝って……んっ……」  
根元「だって、そんな位置で飲ませちゃって……」  
絵理「い、いちいち言わないでッ…………!」  
さらに別の子猫の一匹が絵理の太股に飛び乗ってから、絵理の胸の谷間の下から上へ顔を出そうとしているのだ。  
絵理の肌に爪を立ててはいない様だが、子猫独特のフワフワした産毛が絵理の素肌を容赦なくくすぐる。  
絵理「やんッ……胸……ッ……服がずれちゃう……」  
ついに一匹の子猫が首をふりながら絵理の胸の谷間からムニュっと顔を出した。  
絵理「えっ……きゃぁあッ!?やだ、そんな所……」  
根元「うわ……うわあ………」  
普通にビキニみたいな服を着てればこのままポロリと胸がこぼれそうだが、絵理にはそれは無い。  
いや、でも……片方の乳房は腕によって押えられているのだが、猫が顔を出す際に押し上げた方の乳房が腕に乗っかってしまっている。  
そしてその新しい猫が絵理の抱きかかえる猫の吸いつく哺乳瓶に首を伸ばそうとするのだが、さすがに絵理も体勢を維持するのが厳しくなり。  
絵理「あ、ダメ……一度にそんな無理だから……落ち着いて……ぁ、だ、ダメ……!」  
片方の腕だけで、さらに柔らかすぎる乳房の上だけで猫二匹が乗るスペースなんてうまく維持できるわけがない。  
絵理がふらついたのを察した膝の上の猫やもう片方の手から哺乳瓶で授乳する猫が絵理から離れてゆく。  
二匹の猫がバランスを崩して絵理の身体からするりと滑り落ちそうになる。一匹は哺乳瓶にむしゃぶりついたまま。  
そのせいでおれの持っている哺乳瓶の先端がむしり取られるように外れてしまい、それが絵理の胸から顔面に降りかかる。  
絵理「きゃあ……やッ……目にッ……んッ……!?」  
生温かいミルクが目に入ってしまって驚いた絵理が膝をついたまま倒れそうになる。  
根元「だ、大丈夫?絵理さッ……よっと……」  
そんな絵理の肩と後頭部に手を添えて支えてやるのだが、絵理……二日連続で似たような目に合うとは……。  
しかも絵理が膝をついて座った体勢で俺がその目の前に立ってるとは……絶対に他人が見たら誤解するかもしれない。  
―――――“俺が絵理にぶっかけた”と。いや、間違っちゃいないのだが、決して卑猥な事はしていないと思う。  
絵理「きゃぁっ……ぅぷッ………んん………やだ…あ、ありがと、根元くん……」  
根元「ちょっと待ってて……今、ハンカチ出すから……」  
こんな所、人に見られたら、言い訳が大変だ……第一絵理は今朝あんな目にあったばっかりだというのに。  
ポッケから取り出したハンカチで絵理の顔についたミルクをふき取ってやろうとするのだが、タイミング悪すぎるよな、本当に。  
女子学生「やだぁ……あの人達何やってんの……こんな所で……」  
男子学生「な、何だこの光景……ひょっとして俺ら来ちゃ悪かった……かな?」  
女子学生「あの人、彼女にあんな格好させちゃってる……」  
本日二組目のここへのお客さんと思われる一組のカップルが驚いた顔つきで俺たちの方を見ているのであった……。  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  
 
自分が誤解とはいえどんな目で見られてしまったかを察して真っ赤になり黙り込んでしまった絵理を連れて俺達はその場を後にしていた。  
あの後床面に落ちた哺乳瓶と毀れたミルクを舐めとってる仔猫達を見て事情に気づいたカップルからの誤解は無事に解けたのだが。  
幸いにも猫が体を擦りつけたり、こぼれたミルクを拭き取ったことで絵理の体の塗装が薄くなってしまったという様子はないのだが。  
………絵理の身体がどうやら興奮状態になってしまっているのか……白いはずの肌がすこし赤く染まっている。  
さらに言えば少し呼吸が乱れていて。そして敏感になってしまった身体を庇う様な歩き方をしている。目が潤んで顔が蒸気してるようにも見える。  
男だったら思わずその表情に妙な気分を起こしてしまうのではないかと言う程の表情だ。  
そして、今日のビキニ状の服…アクセサリーや柄に見える様に塗装された乳首が少し勃起してるように見える。  
一昨日から割と絵理は触られまくったり接触を起こしたりであの敏感な身体を刺激され続けてるはずだが、もう我慢が限界なんだろうか。  
絵理「ん……はぁ……ん…………」  
根元「………絵理さん、大丈夫……?ひょっとして気分とか悪くなった……?」  
絵理「だ、大丈夫………ん……ただ、猫の毛がくすぐったかったから……私くすぐり苦手だから……」  
やっぱり……身体が強制的に発情したような状態になってるのかな……今の絵理のあの肩や腕を軽くなでたらどんな反応をするんだろう。  
どうしよう……絵理が間近でずっとこんな表情をしていたらどうしても俺まで妙な気分になってしまう。  
何とかしてやりたいけど……でも具体的に俺は何をすればいいんだ……。  
あの肌を思う存分撫でまわして絵理をイカせてやるべきだとでも言うのだろうか。  
でも俺と絵理の仲はまだそこまで発展してるわけじゃないし、今の絵理を辱める事なんて……。  
何とか絵理の気分転換を図って発情状態を抑えてやることは出来ないだろうか。  
何か良いアイディアを……それとも準備室に絵理を連れて行って休ませてやるべきだろうか……。  
絵理「………?根元くん………電話、鳴ってる………」  
根元「え?あ、本当……誰だ、こんな時に……って部長……あ、やべ……もうすぐ交替の時間じゃん……もしもし…」  
部長『おう、根元……お楽しみの最中かと思うけど、あと15分で交替だぞ……絵理ちゃんにもちゃんと伝えとけよ』  
根元「うわ……もうそんなに時間が経っちゃったのか……わ、わかったっす……出来るだけスグに行くんで…」  
部長『ああ、その間一時間絵理ちゃんは俺に任せ………』  
部長が言い終わる前に俺は電話を切る。  
根元「ごめん、絵理さん……あと15分位で俺今日あの絵の展示の方をしないといけないんだけど……絵理さんその間どうしようか?」  
絵理「え……そんな………でも………」  
絵理が困っている。今朝からあんな大事な部分を子供に見られるハプニングに見舞われ、そして身体を発情状態にされてるんだから無理もない。  
俺も今の絵理を一人で置いて行くにはかなりの不安があるんだが、いったいどうすれば……  
 A・絵理を信じて待ち合わせ場所を決めて今からの一時間、自由に学祭を見学してもらう。  
 B・絵理も美術サークルの展示室に連れてゆく。そこで待っていてもらう。  
 C・たぶん準備室に部員が何人かいるからそこで待っていてもらう。  
 D・15分の短い間に何とか絵理の気分転換を図る。   
 E・昨日のロッカー内でのハプニングと似た様な事態を起こして絵理をイカせてみる。  
 
 

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