「さて、今日の私はオンナノコの日です。」
「そのようですな。」
「ですが、私はシたい。しかしながら、ケツマンコは、事前準備をしておりません。」
「そうですな。」
「されど、クチマンコは先程歯を磨いて頂いたので、したくありません。」
「ほぉ。」
「と、言う訳で、ワ☆キ☆マ☆ン☆コ!バッチコーイ!」
柚香(ゆずか)様が、天蓋付きのベッドの上でネグリジェから覗く短い四肢を、バタバタさせて気合を入れる。
事故で失ったのは、美しい四肢だけだった。母親譲りの美貌は、衰えるどころか以前より華麗さを増している。
ついでに気合と根性と性欲は3倍増しになった。貧相な胸は変わっていない。
「柚佳様、黙ってお休みください。早くお休みにならないと胸の成長の阻害になります故。」
「うっせー!クソ執事のくせに主人の傷抉るんじゃねぇ!揉んでデカくしなさい!命令だからね!ほら早く!」
ワガママと口の悪さも3倍増しだった。やれやれ、と柚香様の胸をネグリジェの上からマッサージする。
揉むほど無いので、自然とそうなる。以前マッサージと言ったら噛み付かれたので、これは禁句だ。
「ん・・うん・・気持ちいいよぉ・・・。」
身を悶えさせながら柚香様が喘ぐ。薄く透けた布を押し上げる薄桃色の乳首を指で軽く摘む。
「あ!ああ!いやぁぁん!」
体が跳ねる。四肢がない分、自由奔放に動きまわる体だった。濡れた目で私を見て、にやり、と笑う。
「ほら、クソ執事ぃ。前戯はいいからさっさとクソチンポで私のワキマンコに汚いザーメン撒き散らしなさいよぉ!」
私はチャックを下ろし、性器だけ露出させ、ベッドの上に正常位で柚香様の腋にあてがう。
柚香様が腋で私のモノを締めつけた。滑らかな肌は、汗で濡れていた。ゆっくりと動く。
柚香様の熱く荒い吐息が私の下腹部にかかる。ちろちろと柚香様の舌が腰のあたりを舐め回す。
「ああん!クソ変態にワキマンコ犯されて気持ちいい!あんたはダルマ女のワキマンコは気持ちいいの!?ねぇ!?」
「ええ、気持良くなければダルマで変態でワキマンコをクソ変態に犯されて喜ぶお嬢様の執事など、やっておりません。」
あはは、と柚香様は楽しげに笑う。先走り汁と、汗で滑りが良くなった腋を犯し続ける。
口や膣と違った、乱雑で粗野な締め付けは痛みに近い快感だった。
「ああ、気持ちいいよぉ・・・ワキマンコぉ気持ちいいよぉ・・・!」
柚香様は気違いじみた行為と自分の言葉に酔って、うなされるように喘ぐ。
やがて来た絶頂を耐える事なく、柚香様の腋へ白濁液を撒き散らす。
「あ、ああん・・・ふふ・・・こんなに、いっぱぁい出しちゃってぇん・・・」
柚佳様はうっとりとした表情で腋へ舌を伸ばして、届く範囲の白濁を吸い、舐めとった。
柚香様の体を清め、寝付かせるためにまたベッドに登る。
柚香様の上に被さり、体重を掛けぬよう腕と足で支えながら、絶妙に体は合わせる。
ずいぶん前に「クソ執事、寝れないから肉布団になりなさいうふふ」から始まった就寝前のイベントだ。
正直、ツライ。柚香様が微笑みながら、私を見る。とても綺麗だ。本当にそう思えた。
「ほら、もっと私に体を近づけなさい。本当にダメな執事ねぇ。肉布団一つできないのかしら?」
はいはい。体を近づける。短い四肢が動いて私の体に触れた。たぶん、抱きしめられているのだろう。
柚香様の顔が首に近づく。唇が頸動脈に触れた。噛み付かれたら終わりだな、とぼんやり思う。
ぼそぼそと、微かに呟いた。ありがとう、と。私も小さく呟く、どういたしまして、と。
すー、すー、と大きく息を吸う音。私の匂いでも嗅いでいるのだろうか。香水は付けていないが。
やがて、呼吸音は小さく、規則正しくなった。柚香様を見る。穏やかな表情で眠っていた。
天使のような寝顔、か。神様も腰を抜かす程の美しくて口の悪い天使だ。
静かにベッドを降り、羽毛布団を被せる。おやすみなさい。そっと、部屋を出た。