6.  
 
廃工場の建物内で尻もちを突くように座っていた由愛に追いつくと、  
呼吸を整えた彼女はこう切り出した。  
「ねえ……このいたずら……あなたのせいなんでしょう?」  
「へえ……気づいちゃったんだ?」  
「そりゃ、気づくわよ!怪しいのはあなたぐらいしかいないもの!」  
「だったら、どうする?」  
 
由愛はきっと俺を睨む。  
「訴えてやるわ!どうやって私にいたずらしたかは知らないけど……  
二度と学校にいられなくしてやるんだから!!」  
あーあ、しょうがない。  
「それじゃあもう、二度と反抗する気が起きないぐらい徹底的にやらないとね……?」  
 
俺の言葉を聞いて、彼女はごくりとつばを飲み込んでから大声を上げる。  
「やってみなさい、その代わり絶対に……」  
俺はゲーム機を見て、大爆笑した。  
なぜこのタイミングで笑うのか理解できない由愛は、  
きょとんとして、その後馬鹿にされたと思って怒り出す。  
「ふざけないで、何がおかしいの!」  
いや、怒るのではなく怒ったような表情を作る。  
 
「そ、それじゃあ、もう、二度と……」  
笑いすぎて涙が滲んだ目で俺はゲーム画面の一点を見つめる。  
「抵抗する気が起きないぐらい、徹底的に犯して」  
犯すという単語に、ゲーム内の拡大された由愛の割れ目がひくひくと蠢いた。  
「もう我を忘れて気が狂うほどに嬲って」  
嬲るという単語に、ゲーム内の拡大された由愛の割れ目がとめどなく白みを帯びた涎を漏らした。  
 
いや、もうゲーム画面を見るまでもない。  
彼女の上の口も、半開きになって期待するかのように蒸れる様な吐息を漏らしている。  
ゆっくり近づき、彼女の耳元で俺は力強くゆっくりと呟く。  
「性奴隷や肉人形になりたいってお願いしなくなるまで、凌辱しつくしてやるよ!」  
そう宣言した瞬間、由愛の割れ目はきゅきゅっと閉じ、わずかな飛沫を飛ばした。  
「……おいおい、言葉だけでイったのか?」  
 
スカートの裾を強く握りしめた由愛は何度か体を震わした後、  
たっぷり2分間は目をつむってから、俺を恍惚とした表情で見上げつつ  
「イ……イくわけ……ないでしょう……」  
と答えた。  
「そっか。まあどっちでもいいけどな」  
 
俺はまずゲーム画面内のローターを彼女の体にたくさん固定し始める。  
撮影元の画像は一つでも、撮影すればするほどゲーム内のローターを増やすことができるのだ。  
ゲーム内にはすでに三桁を超える数のローターが存在していた。  
脇腹、耳元、首筋、手と足の指と指の間、臍、背筋、肩甲骨、肩、脇、  
くるぶし、乳房、乳首、足の裏、掌、肛門、肛門内、陰核、膣口。  
全部の場所に総数100を超えるローターを固定する。  
 
自分の体に視認できない何かが次々とくっついていく感触に、  
最初のうち由愛は恐怖でひきつった顔をしながら俺を見つめていたが、  
乳首や陰核といった粘膜部分にローターがあたると、  
頬が期待と興奮でうっすらと朱に染まるのを俺は見逃さなかった。  
じゃ、第二ラウンド開始と行きますか。  
 
と、由愛が俺のズボンの裾を掴む。  
「……なんだよ?」  
「……私、そろそろ家に帰りたい」  
おいおい。ここに来て止めるとかなしだろ。  
「ここに来て俺がお前を解放するとでも?」  
 
そんな要求通ると思ってるのか?そこまで頭が悪い女とは思えない。  
なにより、彼女が“ゲーム”を楽しんでいるのは“もう一つの口”を見れば明らかだ。  
形の上だけでも凌辱を嫌がっているポーズを示したいのだろうか。  
プライドのために自分が肉欲に負けたと俺に悟らせたくないのか?  
……それとも、この要求にはなにか裏の意味でもあるのか?  
俺があれこれ考えていると、由愛がぽつりと呟く。  
 
「私の家……私ひとりで……家族いないから……近所のお惣菜屋さんで……  
 夕飯買わないと……食べるものないから……だ、だから……」  
しばし、由愛の言葉を反芻し、彼女の意図を推測する。  
「まあいいさ。君の家に行ってみようか。  
 ただし君の話が嘘で家族がいたらどうなるかわかってるよね?」  
ま、家族がいてもいなくてもこのゲーム機があればどうとでもなるさ。  
 
 
7.  
 
「あら、由愛ちゃん」  
俺が自転車を引き、由愛は俺に寄り掛かるようにして由愛の家に帰ろうとしていた矢先、  
40歳ぐらいのおばさんに呼び止められた。  
「あ……こ、こんばんあ……」  
由愛は唇をかみしめながら必死に答える。  
「始めまして、どうもこんばんわ」  
 
おばさんは明るく挨拶してきた俺のことをジロジロと眺めた。  
「あなたは……」  
俺は愛想よく自己紹介をする。  
「おれは上月さんの同級生です。  
 今日、彼女が気分が悪いって言うんで、俺が送ってあげてるんですよ」  
 
何かに耐えるように俺の腕にすがりつく由愛を見て、  
おばさんは心配そうに声をかける。  
「大丈夫?おばさんの家に来る?」  
「だ、……大丈夫です……あなたには、関係な……ひぃ」  
俺が、ポケットの中に入れたゲーム機のタッチパネルを触る。  
おれの触った場所は、ローターのリモコンスイッチがある場所だ。  
 
俺にすがりつく腕から伝わる振動が、より強くなる。  
振動するローターの数を一気に倍にしたのだ。  
「由愛、心配してもらってるのにそんな言い方はないだろう」  
由愛は泣きそうな顔をして俺の方を見て、  
そしておばさんの方に向き直り、弱々しく頭を垂れた。  
「ご、ごめんなさい……あ、あの、もう、大丈夫です……  
 彼が、ついていてくれるんで……」  
 
俺たちのやり取りを見ていたおばさんはへえとかまあとか呟き、  
にやにやしながら頷いた。  
「そう、彼氏がついていてくれるなら安心ね」  
おばさんの彼氏という言葉に由愛は何かを言おうとしたが、  
口を半分開いただけでそれ以上反論はしなかった。  
おそらく反論してこれ以上路上でローター責めに遭う時間が延びるのを恐れたのだろう。  
 
おばさんは由愛に化粧くさい顔を近づけると、茶目っ気たっぷりにからかった。  
「大丈夫よ、家族がいない間に彼氏連れ込んでたなんて  
 お父さんとお母さんには言わないでいてあげるから」  
「あ、あの……私、おうちに……」  
「あらごめん、気分悪いのに引きとめちゃって、ふふふ。  
 でも安心したわ、いくらご両親の仕事とはいえ女の子の一人暮らしは危険だから、  
 こんな彼氏がいてくれれば少しは安心よね」  
 
俺ははははと笑うと、軽く会釈して由愛を引きずるようにしておばさんから距離をあける。  
角を曲がっておばさんが見えなくなると、由愛は途端に悪態をついた。  
「誰が……彼氏よ!」  
「なら否定すりゃよかったのに」  
「そんなことに……今は時間かけたくない……」  
 
しかし、由愛のうちに両親がいないことは本当だったわけだ。  
「で、お惣菜屋はどこだ?」  
「やだ……もう、行きたくない……」  
「あれ?いいの?」  
「こんなんじゃ、行きたくても、行けないよお……」  
足元を見下ろす由愛の視線を追うと、彼女の足は膝までぐっしょり濡れていた。  
 
「……じゃ、君の家に行こうか」  
由愛は、顔を背け黙って頷いた。  
廃工場で由愛が自分のうちに家族がいないと、わざわざ凌辱者の俺に明かした理由。  
それはつまり廃工場のようないつ第三者が邪魔するか分からない場所ではなく、  
誰にも邪魔されない家という空間で俺に犯されたかったからじゃないか?  
俺はゲーム機を開いて、全てのローターの振動を弱から中へひきあげる。  
由愛の家に帰るころには、彼女の足は膝どころか靴下までずぶ濡れになっていた。  
 
 
8.  
 
由愛が震える手で玄関のカギをかけると、  
俺は彼女の唇にキスをして、涎まみれの口の中へ舌を差し込む。  
それだけで、由愛の全身ががくがくと痙攣して、俺の腕の中で崩れ落ちた。  
「ひ、ひああああっぁあああぁぁっぁ」  
手を離すと、そのまま玄関にぺたんと寝ころぶ。  
 
そこで、全身の粘膜部位以外のローターの振動を強へ引き上げる。  
「ふひぃいいいいいぃぃぃっ」  
陸に揚がった魚のように、寝ころんだ由愛の体が跳ねまわった。  
「おいおい、靴も脱がずによがるなんてどれだけ淫乱だよ」  
俺は彼女の足をゲーム機で固定し、靴を脱がすと固定を解除し、  
ゲーム機の由愛を操って現実世界の彼女を無理やり立たせる。  
 
「ひっ、はぁ……と、とめてぇ……」  
由愛は上ずった声で、憐みを誘うように哀願する。  
でも、それが男の獣性を刺激することが彼女には分からない。  
逆にもっとひどいことをしてみたくさせるとは気づいていない。  
「俺が満足したら止めてやるよ」  
玄関から突きあたりにある扉を開けると、リビングに通じていた。  
 
部屋の中に大きな3人がけのソファーを発見すると、  
俺はソファーに由愛を押し倒す。  
正直ベッドのある部屋まで行くのは、俺も由愛も限界だった。  
だらしなく開いた由愛の口の前に、俺は先走りで汚れた男根を差し出す。  
「咥えろ」  
由愛は口を閉じたまま涙交じりの瞳でいやいやと首を横に振った。  
 
ま、普通はそうだろうとも。  
俺はゲーム機の中の由愛の口を開かせ、開いたまま固定した。  
「?!」  
由愛は突然自分の口が開いて少しだけ驚くが、  
もう大きく取り乱したりはせず抵抗もしなかった。  
何度も奇妙な目に遭って逆らうことは無駄と学習したのだろう。  
「じゃ、行くぞ」  
 
俺は由愛の口にペニスを突っ込む。  
「ふぐっ」  
おお、これがフェラチオ、いや、イマラチオか!  
見下ろすと、由愛が、昼間俺に冷やかな視線を送っていた高慢ちきな女が、  
半泣きになりながら男根を咥え舌でしゃぶっている。  
なんという征服感だろう、そして気持い……  
あれ、あんまり気持ち良くない。  
 
確かに舌はあったかくてぬるぬるしてちょっと気持ちいいんだけど、  
そこまで気持ち良くないなあ。  
これなら自分の手でしこった方がまだいいかも。  
俺は今まで見たエロDVDや遊んだアダルトゲームから得た拙い知識を必死に思い出す。  
ああ、そうか、唇だ。  
口を開けたまま固定していては、唇がペニスにほとんど触れず、気持ち良さが全くないのだ。  
 
俺はローターの動きを止めると、由愛に語りかける。  
「なあ、俺今からお前の口動かせるようにするけど、  
俺のナニ噛もうとか考えるなよ?もし噛んだらお前を素っ裸にして学校に放置してやる。  
俺本気を出せばそんなこと朝飯前でできるんだからな」  
由愛は恐怖に目を曇らせながらゆっくり首を縦に振る。  
「じゃ、ほい。もう口動かせるだろ?俺のナニを吸ってくれ」  
おずおずと、由愛が唇で俺のナニを吸い上げると、途端に腰が砕けそうな快感が走った。  
 
カリや裏筋に柔らかい唇が触れ、マジで気持ちいい。  
やべえこれ超気持ちいい!  
俺はローターの強さを戻すと、ゲーム機を置き由愛の後頭部を掴んで必死に腰を振りたくる。  
「んー、んぅー」  
苦しそうなのか心地よいのか分からない声を由愛が上げるが、  
そんな呻く姿が余計に俺の征服感と嗜虐心を満たし、ますます気持ち良くなる。  
「おい、出すぞ!」  
 
童貞の俺にはそれ以上耐えるのは無理で、すかさず口の中に精液をぶっ放す。  
ペニスを引き抜くとせき込みながら由愛が下を向いて精液を吐きだそうとするが、  
すぐに首をそれ以上傾けられなくなる。  
「?!」  
その上、口まで閉じられなくなった。  
まあ俺がゲーム機で操作したからなんですけどね。  
 
泣きだしながら俺を見上げる由愛に微笑みながら命令する。  
「口の中のザーメン全部飲めよ。じゃないと一生口開けないから」  
ついに彼女は泣きだしてぽろぽろと涙をこぼすが、俺は許さなかった。  
まあ少しかわいそうな気がするから、  
飲み込むのに集中できるようローターの動きだけは止めてあげよう。  
どれだけ泣いても無駄と知った由愛は、諦めて泣きながらザーメンを飲み込み始める。  
童貞が4日分ため込んでいた精液は量が多く、粘り気もあってなかなか由愛は嚥下できない。  
 
その間に俺はゲーム機のいまだ機能が分からないアイコンを触って最後の仕様把握に取り掛かる。  
×印は撮り込んで3D化した画像を消すものだった。  
自転車と木の画像を消し、次にカメラのアイコンをタッチする。  
途端に、ゲーム画面の由愛の体やローターが半透明になる。  
それは、ゲーム内に撮り込み3D化した物体の内部を、  
半透明にして映し出すモードへ切り替える機能だった。  
 
由愛の半透明になった首を拡大して映し出すと、そこにはまだ喉に張り付いた精液があった。  
現実の由愛を見ると、必死に喉を動かしているが、粘度が高すぎてなかなか喉から落ちないようだ。  
流石にちょっとかわいそうだと思って俺は喉に張り付いた精液を  
タッチペンでこそぎ落すと、由愛が咳き込んだ。  
そうか、このカメラを使えば体の中を触ったり操作することまで可能になるのか。  
俺はにやりと笑い、最後の超必殺技をかましてやろうと画策した。  
 
 
9.  
 
俺はぐったりとソファへ横になった由愛のスカートをたくしあげる。  
下着を見られても、もう由愛は憎まれ口をたたかず反抗する素振りを欠片も見せなかった。  
俺はゲーム機の中でカメラ機能を使って彼女の体内を映し出し、ある操作を施す。  
「ふぁっ?!」  
強張った声をあげる由愛に俺は問いただす。  
「痛いか?」  
 
「……なんか、変な違和感が……何を、したの?」  
「痛くないならいい。なあに、より気持ち良くなれるお呪いさ」  
俺はペニスを出したまま由愛の上に覆いかぶさる。  
一発出したぐらいじゃまだまだこの脱童貞を達成したばかりの勃起は収まりそうもない。  
どろりと愉悦に融けていた由愛の眼が、俺のずるむけになったペニスを見て光を取り戻す。  
「待って……」  
「待たない」  
 
「お願い、もう、最後までしてもいいけど……中には、中にだけは出さないで!」  
予想通りのセリフに、笑みがこぼれる。  
「やだね」  
なおも何か言おうとする由愛を抑え込み、俺は腰を突きだした。  
「いっ、……」  
由愛の純潔を、俺のペニスが突き破る。  
 
「いたいっ……」  
俺の背中に回した由愛の手の爪が、制服越しに俺の肌を抉る。  
ペニスを締め潰されるような強い締め付けを感じながら、  
俺は由愛の頭を撫でる。  
「……痛いか?」  
 
歯を食いしばった由愛が、必死に首を縦に振った。  
「じゃ、気持ちいいので相殺してやるよ」  
俺はローターのスイッチを強にする。  
「ふっ」  
今までどおり乳首、肛門、陰核、膣口といった粘膜部分のローターは、  
動かさないでおいてやるが。  
 
「ふあああああぁぁぁあぁああっっ」  
由愛の声は発情した猫のように甘く、  
もう痛みを訴えているだけではないのが明白だった。  
全身を抱きしめると、ゲーム内ローターの生じる振動が彼女の全身越しに伝わってきた。  
まるでローターがみっしり入った抱き枕を抱いているかのようだ。  
すると痛みで硬直していた彼女の膣内に変化が起こる。  
うねうねと、俺を中へ導くように膣壁が蠢き始めた。  
 
そこで俺は、最後のゲーム操作を行う。  
処女膜がなくなり、ぽっかりと開いたゲーム内の彼女の膣内に、  
たらふくローターを詰め込んだのだ。  
「ひぃあああああああっ」  
俺を3D化していないので、ゲーム内に俺は存在しない。  
ゲーム内の由愛の膣口は現実世界の俺のペニスによりパックリ開いているが、  
ゲーム内に俺はいないからそこへローターを挿入することが可能なのだ。  
 
そして俺はそのローターのスイッチを含めた全ローターをONにして、振動を強にする。  
「ひっいっ、いあああああああああああああああぁぁぁぁっ」  
脇腹に4つ。耳元に4つ、首筋に4つ。両手と両足の指と指の間に合計16個。  
臍に1つ、背骨に沿って13個、肩甲骨に4つ、鎖骨に4つ、脇に6つ。  
くるぶしに4つ、乳房に16個、両乳首を左右から挟み込むように4つ。  
足の裏に8つ、掌に4つ、肛門から直腸まで8つ、陰核を上下に挟み込むように2つ。   
膣の入り口から最奥まで6つ。  
 
合計108個のどれだけ暴れても取れないローターによる、地獄のような蠢動快楽責め。  
俺は慌ててゲーム機を放り投げて由愛の体を抱きしめる。  
そうしないと、気持ちよさで暴れすぎた彼女の体がソファから落下しそうだったからだ。  
そして、最後の責め……俺のペニスによるピストン運動を開始する。  
「ひいぃ?ひあああぁぁっ?!ひあああああああああぁぁぁっ」  
ピストン運動の快楽と、ローターによる責めの快楽が同時に膣内に沸き起こり、  
由愛は唇の端に涎の泡をためながら悲鳴のような嬌声を上げ続けた。  
 
ついさっき処女膜を散らしたとは思えないほど、  
由愛は中を突かれ乱れに乱れた。  
「はは、淫乱だっ、な!処女膜、ぶち破られた、数分後にっ、中で感じ始めてるのかぁっ?」  
そして俺の限界も近かった。  
ただでさえ由愛の中が蠢いて気持ちよかったのが、  
ゲーム機内で彼女の中に入ったローターが振動することにより、  
現実世界の由愛の膣壁に触れる俺のペニスも振動させられ始めたからだ。  
 
やばい、これ超絶最高に気持ちいい!  
童貞卒業直後の俺には耐えられない、でも、まだだ。  
俺は荒々しく腰を振りながら、とめどなく襲い来る射精感を押し殺しつつ由愛の耳元で叫ぶ。  
「中に、中に出すぞ!」  
由愛は、首を横に振って悶え叫んだ。  
「だぁめぇ、らめ、なかはらぁめええええぇぇえぇっ」  
 
彼女は怖がっているが、多分中へ出しても妊娠しないだろう。  
なぜなら、さっきゲーム機を操作して  
半透明化と固定機能で彼女の子宮口をぴったりと閉じた状態にして固定したからだ。  
だけど、それは由愛に教えない。妊娠させる恐怖を植え付けたまま、俺は再度中出しを宣言する。  
「駄目だ、中にぶちまけるぞ!」  
「いやっいやゃあああああああああああぁぁぁぁぁっ」  
 
口では拒否する由愛は気づかない。  
彼女の両腕が、俺の背中をぎゅっと抱きしめていることを。  
彼女の両足が、俺の背中で交差してホールドしていることを。  
彼女の膣壁が、締め潰さんばかりに収縮して男根の脱出を拒んでいることを。  
彼女の全身が、俺を突き離すどころかもっと濃密な接触を望み、中出しを望んでいることを。  
そんな由愛が愛おしくて、俺はトリガーを引き放った。  
「おらっ、孕めっ!」  
 
最奥をついた瞬間、二人の脳内を最高級の快感が迸る。  
ペニスを大量の精液が駆け上り、それを膣壁で搾り取られる究極の愉悦。  
自慰の数十倍の快感に飲み込まれながら、俺は射精した。  
「いやああああああああああああっぁぁぁぁぁぁぁあぁあああっぁぁぁぁあっっ」  
由愛の背が折れんばかりに弧を描く。  
上になった俺を持ち上げるようにブリッジして、  
幾度か体を大きく痙攣させた後、由愛は潮を吹きながらソファに沈み気を失った。  
 
 
 
エピローグ  
 
 
俺がおっさんから魔法のゲーム機をもらって、  
そして上月由愛をめっためたにレイプしてから3ヵ月の月日が流れた。  
結局おっさんからは連絡ないまま、俺と由愛の関係はより歪みながら続いている。  
由愛の家で、あの激しい初体験をしたソファの上で彼女は俺を睨みつけていた。  
あれから毎日のように、俺は由愛をハメ倒した。  
そのため、由愛はセックスにはまり、成績もがた落ち……  
になると俺は思っていたのだが。  
 
しかし、セックスにはまった由愛の成績は落ちるどころか、逆に上がった。  
かつて校区No.1だった全国模試の成績は、今では市でNo.1になるほどに。  
「馬鹿ね、教えがいがないにもほどがあるわ。公式の一つも覚えられないのかしら」  
数学の教科書の前で、俺は眉を吊り上げた由愛にしかられている。  
俺はあれから毎日彼女に勉強を教えてもらっているのだ。  
 
初体験で失神した由愛が目を覚ました後、  
俺の顔を見てしばらく考えてから彼女はこう呟いた。  
『あなた……全国模試の偏差値は、どれ位なの?』  
凌辱者に対してのあまりにも場違いな質問に、  
俺はよくわからないまま40真ん中ですけど、と正直に答えてしまった。  
 
すると由愛は、大きくため息を吐いて  
『いっしょに勉強しましょう』  
と呟いた。訳がわからなくて目を白黒させている俺に、彼女はこう続けた。  
『だってあなた、こんなことまだ続けるつもりなんでしょ。  
 “肉奴隷になりたいってお願いしなくなるまで、凌辱しつくしてやる”とか言ってたし』  
……ああ、そんなこと言ったような。  
いざ他人の口から聞くとすごい頭の悪いセリフを言ったもんだなあ。  
 
『でも私はどれだけひどい目に遭ってもそんなこと言わないもの。  
 いつかあなたを訴える証拠を掴むまで、耐えに耐えてやるんだから』  
へえ、さいですか。  
『そうなると、私はあなたとしばらく付き合わないといけない。  
 でも私、頭の悪い人となんて表面上だけでも付き合いたくないから』  
……なんだそりゃ。  
『だから、私をレイプし続けたいのなら、せめて頭を良くしてよね』  
 
俺は思わず呆れて、同時に少し感動した。  
犯された相手にここまで上から目線でものを言う女なんて、他にはそういないだろう。  
回想している俺の頭に、由愛が軽くでこぴんを喰らわせる。  
「もう、人の話聞いてるの?」  
「え、……聞いてなかった」  
「……この前の偏差値が50だからって浮かれてるんじゃないでしょうね。  
 言っとくけど、まだ真ん中なのよ。まだまだ私には釣り合わないんだから」  
 
「別に浮かれちゃいないよ。ただ、由愛の顔に見とれてただけさ」  
由愛は、少し照れながら、  
「馬鹿ね」  
と言って笑った。かつては冷笑しか知らなかった  
とげとげした雰囲気が嘘としか思えない、朗らかで明るい笑みだった。  
 
思うに上月由愛という少女は、色々と気が強く不器用すぎるのだ。  
あの化粧くさいおばさんから聞いたが、  
両親の仕事の負担にならないよう一人暮らしをすると彼女自身が言い始めたらしい。  
両親がいないということが負担になっていると学校や親戚に思われるのを嫌い、  
由愛は必要以上に成績にこだわり優等生であろうとし、  
そんな姿が学校でも人を遠ざけてしまった。  
 
家だけでなく学校でも孤独になるという寂しい環境が、  
自分でも気づかないうちにストレスを蓄積させ、ストレスで成績は伸び悩みまたストレスを溜め、  
最終的に他人を自転車で跳ね飛ばしても良心の痛まない人間にさせてしまったのだろう。  
で、俺がそのストレスをゲーム機を使ったセックスで徹底的に、完膚なきまでに破壊した。  
その結果、ますます成績は良くなり、彼女は学校でも笑顔が絶えなくなり、友達も増えた。  
セックスってすげえ!……まあ魔法のゲーム機を使った超常セックスだからだろうけど。  
俺は鞄から魔法のゲーム機を取り出し、これ見よがしにテーブルの上へ置いた。  
 
途端に由愛が大きく息をのみ込み、唇を震わせ始める。  
「……まだ、勉強の途中よ?」  
「もういいだろ、俺はそろそろゲームがしたいんだ」  
「ほんと、馬鹿ね……」  
「由愛はさ、このゲームどんなゲームだと思う?」  
由愛は急に眼を逸らす。  
「え……知らないわよ、そんなの。……ゲームなんて興味ないし」  
 
それは嘘だ。もう由愛は、とっくの昔にこのゲーム機が不思議な力を持っていると気づいているはずだ。  
あれだけセックスの時にこのゲーム機を触っているのだから、気づかない方がどうかしている。  
でも、由愛はこのゲーム機に興味のない振りをする。  
魔法のゲーム機の能力に気づかないと演じ続ける。だって気づいたら終わりだから。  
『いつかあなたを訴える証拠を掴むまで、耐えに耐えてやるんだから』  
と言い放ったから、ゲーム機が異常な凌辱の証拠品だと判明したら、  
判明していることが明確になったら俺との関係が終わってしまうから。  
 
俺は、ゲーム機を置いて溜息を吐く。  
「ほんと、由愛って強情で不器用だな」  
「な……なによ!」  
「“彼氏になって欲しい”って俺に言えば、俺もまどろっこしい演技につきあわなくて済むんだよ?」  
「ば……」  
俺の言葉を聞いた瞬間、由愛の顔が石油ストーブのごとく真っ赤に染まる。  
 
「馬鹿じゃないの?!あ、あなたはた、ただのレイプ魔で、  
私はその証拠を掴もうとしているだけの関係なのよ!勘違いしないでよね!」  
……ここまでチャンスを与えても、否定しますか。  
まあ、でも。両親のためにストレスを抱え自らを追い詰め、  
ついにはレイプ魔に恋慕の念を抱いてしまうほどに自分を孤独へと追い込む、  
不器用で優しい彼女の歪な心が、妙に愛おしい。  
 
「……じゃ、いつも通りに嬲るとしますか」  
俺がゲーム機を持ち上げると、由愛は頬を染め軽蔑した口調を演じながら俺を詰る。  
「ほんと、ゲームやる人って馬鹿ね。……いつまで同じゲームやってるんだか」  
ゲーム画面の左下に表示されるプレイ時間は、もう120時間を超えていた。  
「まだまだ飽きそうにないな。それこそ一生飽きないかもね」  
俺はにやりと笑いながら、ゲーム内の少女を突いて由愛に喘ぎ声をあげさせた。  
 
 
終わり  
 
 

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