「ご主人様、メイドブームは過ぎ去ったそうです」  
 
毎日巡回している某掲示板のスレッドを見ながら、メイドの麗が言う。  
 
「お前、メイドはブームとかそういうものとあんまり関係ないだろう」  
「メイドが終わったコンテンツになってしまったら私は路頭に迷わなければなりません」  
「だから関係ないって」  
「路頭に迷ったらどうしろというのですかご主人様」  
「だーかーらー」  
「ご主人様に散々弄ばれたこの身体ではもはや」  
 
ばたんっ。  
 
面倒だったので、押し倒してやる。  
 
「……びっくりするじゃないですか」  
「おい麗」  
「なんでしょう」  
「俺の中ではメイドは終わったコンテンツではない」  
「はあ」  
「なぜなら俺は今メイド服を纏ったお前に欲情してるからだ」  
「はあ」  
「……なんだその反応は」  
「いつもの事ですから」  
 
ため息をつきながら、俺は麗と唇を重ねた。  
彼女もまた、俺の背中に腕を回してくる。  
麗は本当に口下手な奴だ。  
今日はどのSSをネタにしたプレイをしてやろうか。  
 
 

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