「せ……先生、やめてくださっ、んん……!」
平時なら消毒薬の匂いに支配されているはずの保健室に甘い空気が混じる。
「どうして……?今日の検査の結果、満足いかなかったんでしょう?
だからこうして協力してあげてるのに」
女養護教諭の手が少女の胸を柔らかく蹂躙する。
衣服も剥ぎ取られベッドの上で震える女生徒のいたいけなみずみずしさとその背徳的な画は
飾り気の無い簡素な寝台と対照的に映えてむしろ強調されるようだった。
「そんな、だ、だからって、こんな……ぁんっ!」
少女を後ろ手に拘束し抵抗するすべを奪っているのは、
まさに今日の身体検査で胸囲・腹囲を測定したメジャー。
ほどき逃れようとしても、測られていたときには実感しなかった強度で紅潮した柔肌に食い込む。
「こんな……こんなカラダはいやっ、いやぁ!」
純白のシーツの上の光景がモノクロに変わっていく。
否、桜色だった少女の肌の色が変じているのだ。白地に黒のまだらに。
色だけでなくふさふさした体毛を生じ始めたそれはもはや肌と言うより毛皮と言うべきか。
最初は養護教諭の手に収まってしまうような慎ましやかなサイズだった胸も、
今では揉みしだく指の間から弾力のある柔らかな肉がこぼれ溢れるような豊満な乳房と化していた。
「本当にいやなの?……こんなに、気持ちいいのに」
その乳頭をくりっとつまむと、少女の声のトーンも変わる。
「ひぅっ!?ん、ぁあ……!」
縛られ責められ始めた最初は困惑と羞恥の声を、
自分の肉体の変化に気付いた頃には驚愕と恐怖の悲鳴を上げていたが、
今発しているのは明確に、快楽に伴う嬌声。
甘い声を漏らして半開きになった口の中で舌が膨れ上がり、口吻部が顔の前面へとせり出す。
「んー、口の中は結構きれいねー。これからは特に臼歯を大事にしてね?……"草食系"なんだから」
変化しつつある口腔内を観察しつつ養護教諭が言う皮肉にも言葉を返せず、
伸びた耳も含めた全身がびくんびくんと震えるばかり。
全身を駆け巡る感覚に耐えるようにベッドに突っ張っていた足の先は
いつしか硬く黒い蹄にとってかわられていて、食い込んだシーツが裂けそうだった。
「じゃあそろそろ……いただきます」
養護教諭の口が乳首に吸い付くと少女の身体はびんっと硬直する。
「ひぐぁ、あ、あ゛あ゛ぁぁーっ!!!」
裏返った絶叫に近い声と共に乳頭から白い液体が噴き出す。
激しい快感が電流のように全身を駆け巡り、神経を焼きつかせてしまいそうな快楽信号は背筋を貫いてその末端、
尾てい骨で行き場を失って一瞬とどまり、しかし許容量を超えて破裂するかのように弾けた。
女性である彼女には知る由も無かったが、その迸る感覚は男性の射精時の体感に似たもので、
悦楽に身体を痙攣させつつ、細長い肉が……尻尾がずっ、ずずっ、ずるぅっと伸びていく感触に喘ぐ。
ぷしゃあっと潮を吹いた愛液がシーツを濡らすのを止めることができなかった。
「あ、あぅ……あぁ……」
口の端から流れる涎はあまりの気持ち良さに酔っている故か、それともその動物の特徴によるものか……
「……ぷはぁ、ふふ。……願いどおり、立派なバストになったわよ。……子牛ちゃん」
焦点も合わず蕩けきった瞳は、その言葉に喜びを感じたかどうかは判然としなかったが……
養護教諭からは、緩んで半開きになった大きな口がわずかに笑みの形に見えた気がした。
悦びなら、感じていたのかも知れない。
終わり。即興。ちょっとお題の反映が弱いかも知れないスマソ。