「タクシー」  
 
真夏の夜  
「んぐぅっ……ううぅ」  
くぐもった悲鳴が車内に響く。  
大きな影が動くたびに、途切れ途切れの声が洩れる。  
なんの変哲もないタクシーの車内  
陽気に喋り続ける運転手の後方  
後部座席では陵辱が繰り広げられていた。  
女性は必死で足を何度も運転席にたたきつけ、気づいてもらおうとするが、  
時折振り返り、陽気に笑い声をあげる運転手の目には、この惨劇は映っていないようだった。  
 
キィィ  
 
車が赤信号で交差点の最前列に止まる。  
数人の人がタクシーの横を通りかかるが、誰一人として彼女におきている悲劇に気づかない。  
不自然なほどタクシーが揺れているにも関わらず…  
「んぐうっ!うぅぅっ!」  
益々激しさを増す動きに、女性はただただ首を振り、涙を溢れさせるだけだった。  
(なんで……なんでこんなぁ…誰か助けて…たすけ…)  
胎内に脈動する化物の性器が、ビクビクと射精の兆候をつげる。  
「だめぇ…もう…ださないでぇ……」  
 
*グルルウゥル*  
 
化物は女性の肩を強く抱きしめ、深々と抉りこむと大量に放出を開始した。  
「あぁぁぁあぁぁあぁぁ……」  
女性は喉を反らせ、胎内で渦巻く熱流に悲鳴をあげる。  
足先を反らせ、ガクガクと小刻みに震えさせて放出が治まるのを待つだけだった。  
 
 
 
「はぁ…サイアク…タクシー使うかぁ」  
大林沙耶(さや)はため息をついた。  
沙耶の足元には一枚の張り紙があった。  
”この場所に停車されていた自転車は撤去しました”  
いつもなら駐輪場に止める自転車を、遅刻しそうになった為に慌ててこの場所に止めたのだ。  
そして運悪く撤去されてしまっていた。  
「なんで今日なのよ…」  
沙耶は口を膨らませ、やつあたりするように靴で張り紙を蹴りつける。  
「ふぅ……もっと近い所に引っ越そうかな…」  
もう一度ため息をつくと、沙耶は駅前のタクシー乗り場へと向かう。  
何台かタクシーが連なって止まっており、すぐにタクシーへと乗ることが出来た。  
「お客さん。どちらまで?」  
運転手は愛想のいい笑顔で聞いてきた。  
「○○町の○○学校の側までお願いします。」  
沙耶は自分の家の側の学校を指定すると、ぐったりと体を後部座席に預けた。  
タクシーなら10分もかからないだろう  
運転手の陽気な問答に相槌を打ちながら、沙耶はぼーっと外を眺めていた。  
 
キッ  
 
赤信号になった為、タクシーが停車した。  
 
ガチャッ  
 
「えっ?」  
突然後部ドアが開けられ、ナニかが車中へと入ってきた。  
 
沙耶は慌てて振り向き、呆然とソレを見上げる。  
ソレは全身を滑らせた白い男のようなモノだった。  
しかし髪は無く、顔ものっぺりとしており、服も一切身に着けていない。  
化物はそのままタクシーに乗り込み、沙耶の隣に座った。  
沙耶は慌てて壁際に張り付くと、目の前の運転席を叩いた。  
「ちょっ!ちょっと!運転手さん!なによ!これ…なんのよ!」  
しかし運転手は沙耶の叫びにも反応せず、相変わらず陽気に喋り続けている。  
「ひっ…」  
沙耶は怖くなり、両手でカバンを抱きかかえソレを見つめた。  
ソレは沙耶の反対側に手をそろえて座り、じっと前方を見つめている。  
「ねぇ!ちょっと!車とめてよ」  
バンバンと荒っぽく何度も座席を叩くが、反応は変わらない。  
 
ガシッ  
 
「ひぃっ!」  
視線をそらしているうちに、近寄ってきた化物に沙耶は肩を掴まれた。  
袖なしの服を着ていたため、ぬちゃっという生暖かい感触が肩の辺りに広がる。  
「ひぃぃぃ!近づかないで!」  
沙耶は顔を真っ青に染め、顔を背けてカバンをぶつけるように手を伸ばし  
化物を引き剥がそうとする。  
 
ズボッ  
 
(え……?)  
そのあまりのおかしな感触に、思わず閉じていた目を開き、前を見た。  
押し付けるようにして伸ばしていた手が、カバンごと化物の体の中へともぐりこんでいた。  
 
「いっ!いやぁぁぁ!」  
慌てて手を引き抜こうとするが、もぐりこんだ腕はビクともせず、気持ちの悪い感触だけを伝えてくる。  
 
ガシッ  
 
暴れていた沙耶の両腕を、化物は白い両手で掴むと、ゆっくりと引き抜きはじめた。  
ゾワゾワッとする悪寒と共に腕が引き抜かれ、沙耶の両手首が見えてくる  
引き抜かれた手には持っていたカバンの姿はなかった。  
「ひぃっ」  
化物は手を掴んだまま横に拡げると、体を倒して沙耶にのしかかってくる。  
「いやっ!いやぁあぁっぁあ!」  
沙耶は首を振ってなんとか化物から離れようとするが、狭いタクシーの車内  
逃げ場はなく、あえなく化物にのしかかられてしまった。  
体中に生暖かくねっとりとした感触と、嗅いだ事のない匂いが鼻をつく。  
化物はそのまま顔の部分を沙耶の首筋へと当てた。  
「うぅぅっ!」  
ゾゾッとする悪寒が走り、沙耶は顔をしかめる。  
その頬には涙がつたい、恐怖で体を震わせていた。  
化物はゆっくりと顔を押し付けるように沙耶の首筋、顎、頬と移動し、  
最後にきつく噛み締められた唇へ、大きく口を開いて吸い付いた。  
「んぐぅっ!んんぐう」  
逃げようとする沙耶の口に吸い付いた化物の顔は離れようとせず、舌のようなもので  
その艶やかな唇をなぞり続ける。  
そして強引に唇を割り開かせると、噛み締められた歯の一本一本をなぞっていく。  
そして息苦しくなって少し力が緩んだ所を見計らって、一気に口内にもぐりこんだ。  
「うぐぅぅぅぅ!」  
もぐりこんできた舌は、沙耶の舌を捕らえぬちゃぬちゃと絡みつく。  
強烈なディープキスは延々と続き、必死に抵抗していた沙耶の力が段々と弱まっていく。  
 
「ぷふぁあっ」  
そしてようやく舌が引き抜かれた時には、沙耶の体は軟体動物のようにぐったりと横たわっていた。  
化物はそんな沙耶に再び覆いかぶさると、力なく開かれた口に吸い付いていく。  
「うぐうぅっ!うぐっ…うぅっ…う……」  
抵抗もやめ、化物のなすがままに口内を嬲られ、沙耶はただ泣き続けた。  
 
ビリッ!  
 
そんな音と共に、沙耶が着ていた服が驚異的な力によって破り捨てられていく。  
残った下着もあっというまに剥がされ、沙耶は一糸纏わぬ姿にされてしまった。  
「もうやめて…いやぁ…」  
沙耶は顔を両手で覆った。  
化物はそんな沙耶の両足首を手に持つと、大きく割り拡げた  
キュッとひきしまった下半身の中心には、黒い茂みとその影に小さな性器が見える。  
「やっ…うそっ…やだっ!」  
化物はそのまま股間を沙耶の下半身に押し付けた。  
「ひっ!」  
不自然に熱いモノが沙耶の性器に押し付けられる。  
沙耶が今まで見たものとは比べ物にならないほど長く、そして気味の悪いモノだった。  
化物は腰の位置を調整すると、ペニスの先端を沙耶の股間に押し付ける。  
 
「ちょっ!まって…まだ…いやっ」  
 
ツプッ  
 
先端が少しもぐりこんだ。  
しかしすぐに押し込もうとはせず、浅く何度も何度もこすり付けてる。  
* グゥフルゥルル *  
化物は声帯があるのか、うなり声をあげた。  
 
ドンドン!  
 
沙耶は拳を握り締めて、何度も何度も化物の胸板にたたきつけるが、意に介した様子はない。  
 
ズルルルルッ  
 
「ふぐうぅっ!」  
胎内を押し広げられていく感覚に沙耶は顎を仰け反らせた。  
一息に子宮口まで突き上げられ、沙耶はビクビクと体を大きく反り返らせた。  
「…あ……ぁ……は…いたっ…ぃ…」  
奥深くまでもぐりこんだペニスは、圧倒的な存在感を沙耶の体に焼きつける。  
化物の体表にまとわりついている粘液と同じものが、化物のペニスから分泌されているらしく  
それを胎内で伸ばすかのように、ゆっくりと塗り込められていった。  
「ふぅっ……うぅぅっ…」  
徐々に胎内の挿入がゆるやかになってくると、化物は沙耶の腰に手を回して強引に持ち上げた。  
そして後部座席の背もたれに、沙耶の体を合わせると太腿をV字に割り開かせる。  
そしてゆっくりと腰を引くと、猛烈な勢いで突きこみを始めた。  
「うあ!うあぁぁぁっ!あぁああっ!」  
前戯もまともにしてもらえず、ほとんど濡れていなかった胎内からは  
鈍痛が響き、沙耶は悲鳴をあげた。  
きつく張り出したエラに膣肉を掻きだされ、押し込められる。  
首を左右に振り、涙を流して、沙耶は目の前の化物の胸板をたたき続けた。  
「助けてぇ!お願いぃ!きづいてぇ」  
なんとか前にいるはずの運転手に助けてもらおうと、ガクガクと揺れる足を伸ばし、  
運転席にたたきつける。  
しかし運転手は一向に気づく気配はない。  
誰かと楽しげに話しを続ける運転手は、たまにこちらを覗き込んだりしているはずなのに…  
 
「あうぅっ!あぅうううっ!」  
激しい突きこみに、時折グリグリと子宮をこね回され、再び突きこみが開始される。  
口を大きく開き、胎内で暴れまわるペニスの感触に悲鳴をあげ、激しすぎる突きこみに  
呼吸もままならない。  
そんな沙耶の口に化物は吸い付き、口内をも陵辱した。  
「ふぐぅっ…ふぐふぅっ…」  
顔を真っ赤に染め、息苦しさのあまりに意識が飛びそうになる。  
しかしすんでのところで化物は口を離し、動きをゆるやかに止めた。  
「はぁ…はぁっ…はぁっ…も…もう…や…あぁぁっ!」  
落ち着いた頃を見計らって再び攻めが始まる。  
(こんな……おかしくなる…くうっ…)  
 
グチャグチャッ  
 
激しさを増す水音と共に、胎内で動くペニスはビクビクと脈動を始める。  
「やっ!だめっ!だしちゃ…やめて!おねがいぃ!」  
両手を胸板に添えて押し戻そうとするが、そんなことではビクともせず  
より深く押し込むように突き上げられる。  
小指を噛み締め、全身を汗でしたらせて沙耶は体の奥底から昇ってくるような感覚に恐怖した。  
そしてビクつくペニスは、最後に勢いをつけて沙耶の胎内に押し込められた。  
* グルウゥルゥッ *  
子宮口に熱いペニスが押し付けられ、その先端から強烈な勢いで熱い精が放出されてくる。  
 
ドプドプドプッ  
 
「あああぁぁっぁあっ!」  
胎内に大量の精が注ぎ込まれるのを感じながら、沙耶は化物にすがり付いていた。  
 
ペニスをくわえ込んだ胎内は、注ぎ込まれる熱量に焼き尽くされていく。  
「くぅっ……ふうぅぅっ…」  
じわーっと胎内で熱が広がり、体の芯がゾクゾクっと悪寒を走らせる。  
最後の一滴まで注がれた後、沙耶は抱きしめていた両手をだらんとシートに放り出した。  
「はぁ…はぁ……はぁ…」  
(おわっ…た…の?)  
 
ズンッ  
 
「ふぐうぅっ!」  
ぐったりとしていた沙耶の体が持ち上げられた。  
その弾みで胎内を深く押し上げられ、沙耶は悲鳴を上げる。  
化物は沙耶の体を抱えたまま、器用に狭いタクシーの車内で反転し、  
シートに座り込んだ。  
 
ズンッ  
 
「あうぅぅっ!」  
座った瞬間またしても胎内を深く抉られ、沙耶は頭から化物の胸板に倒れこむ。  
胎内に埋まったペニスは、放出したにも関わらず、力を失う事無く沙耶の胎内を押し広げていた。  
「はぁっ…はぁっ…」  
ふるふると体を小刻みに震わせ、沙耶は熱い息を吐く。  
 
(なんで……頭がボーッとする…)  
朦朧とする意識に沙耶は頭を抱えた。  
 
ガタンッ  
 
「あふぅっ…」  
タクシーの揺れで子宮が小突かれ、沙耶は小さい喘ぎ声をあげる。  
ふと外を見るとなぜか高速に乗っているようだった。  
(なんで高速なんかに……)  
駅から沙耶の家まで10分程度のはず  
その間に高速に乗るような道はないはずだった。  
高速の継ぎ目を通るたびにコツン、コツンと子宮を叩かれ、その度に沙耶は熱い息を吐く。  
「んんっ…」  
沙耶は下半身に溜まる熱に耐え切れなくなり、グっと身をよじった。  
「ああぁぁっ!」  
埋まったままのペニスが胎内でよじれ、甘美な快感を生み出す。  
沙耶はその快感に取り付かれたかのように、おずおずと腰を動かし始めた。  
最初はゆっくりと…  
徐々に大胆に  
ぬちゃぬちゃと車中に水音が響き、沙耶は髪を振り乱して、腰を振り続けた。  
「あぁぁっ!すごいぃ!…あふぅっ…」  
全身汗みずくになり、無我夢中で快楽を貪り続ける。  
 
パーーーッ!  
 
そんな突然のクラクションの音に、沙耶はふと意識を取り戻した。  
 
沙耶の目の前、後部には夜の繁華街が広がっている。  
「えっ……」  
呆然と左右を見ると、ちょうど渋滞にひっかかっているらしく、人ごみ溢れる表通りの側だった。  
視線を目の前に戻すと、化物にのしかかりゆるゆると腰を振っていた。  
その下半身は幾度か射精されたらしく、結合部からは白い粘液が溢れだし、シートとの間で  
ぬちゃぬちゃといやらしい音を奏でている。  
「いっ!いやぁぁぁあっ!」  
沙耶は頭を抱えて大きな叫び声を上げた。  
半狂乱になり、化物から離れて車外へ飛び出そうとするが、しっかりと腰を掴まれており  
離れることはできない。  
それならばと足を伸ばし、鼻歌を歌っている運転手の座っている座席に蹴りを入れる  
しかし騎乗位の体勢からでは、力の入った蹴りは出せず、弱弱しい威力しか出せなかった。  
 
ズンっ  
 
「くふぅぅっ…」  
暴れる沙耶をこらしめるかの様に、化物は下から突き上げた。  
今まで動こうともしなかった化物は、急に激しく腰を降り始める。  
「ああぁ…あぁ…アアあぁぁぁ…」  
激しく突き上げられる度に、タクシーは激しく揺れる。  
しかし周りの人間は誰一人その怪異に気づく事もなかった。  
 
「らめぇっ!もう止めてぇっ!」  
もう体力の限界だった。  
体を支える事も出来ず、下から突き上げられるままに幾度も小さな波に襲われる。  
(なんで…あぁぁっ…だめぇ……ださないでぇ…)  
激しさを増す動きと共に、ペニスはビクビクと脈動して放出を伝えてくる。  
「だめぇっ!イ…イクゥ!あぁぁぁぁっぁあぁぁ!!」  
沙耶は一際甲高い声で叫んだ。  
頭の中が真っ白になり、今まで感じた事もないほどの快感が暴れまわる。  
 
ドクドクドクドクッ  
 
胎内に灼熱の渦が巻き起こるのを感じながら、口のはしから涎をたらし、  
ぐったりと化物に身を預け、沙耶は気を失った。  
 
ジャヤァァァァッ  
 
力を失った沙耶の下半身からは勢いよく小水が溢れだし、水溜りを作っていった。  
ゴポゴポと結合部からは精が溢れだし、小水と交じり合って悪臭を放つ。  
そんな沙耶の頭を優しく撫でた化物は、ゆっくりと体を起こした。  
 
グボッ  
 
そしてのっぺりとした顔にバレーボールが入るくらいの口が開かれた。  
 
その口を汗でベトベトになった沙耶の頭に覆い被らせていく。  
 
グボッ…グボッ…  
 
不気味な水音と共に、化物の口の中へと、沙耶の体が飲み込まれていく。  
肩が通過し、腰が通過し、残った足が通過した後  
タクシーの後部座席には化物と破り捨てられた服しか残っていなかった。  
化物は服をつまんで口の中に放りこむと、不自然に膨れたお腹を満足そうにさすった。  
 
キィィッ  
 
再び車が信号で止まると、化物はゆっくりと車のドアを開け、  
大きく膨らんだ体を揺らして外に出ると、ノッソノッソと歩き出した。  
すれ違う人達は化物の存在に気づきすらせず、楽しげに通り過ぎていく。  
 
そして残されたタクシーでは…  
 
「うぷっ……」  
突然車内を包み込んだ悪臭に運転手は鼻をつまんだ。  
慌てて窓を開け、外の空気を吸おうと咳をする。  
 
パッパーッ!  
 
その直後信号が変わったのか、後方の車のクラクションが鳴り響いた。  
運転手は慌てて左折のウィンカーを出すとタクシーを発進させた。  
悪臭に耐えながら、すぐに車を左に寄せて停車させる。  
「ケホッ!ケホっ!お…お客さん大丈夫ですか!」  
運転手は目に涙を浮かべながら後ろを振り向き目を見開いた。  
後部座席には人影は見せず、そのかわりに座席中に白い液体がこびりついていたからだ。  
ゆっくりと顔を前に戻し、呆然と運行メーターを見つめた。  
「に…に…まん…にせ…ん…」  
女性を乗せた場所から言われた場所までは二千円もかからなかったはず。  
震える腕を上げ、そっと袖をまくり時計を見る。  
「な…なんでこんなに…時間がたってるんだ…」  
背筋にゾッと悪寒が走り、運転手は硬直したまま動けなくなった。  
それから数分後、街中に絶叫が響き渡った。  
 
   -終わり-  
 

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