私、白鳥沙夜と加奈、愛の三人は小学校からの付き合いで、放課後に宿題を片付けながら、おしゃべりを
するのが日課なんだ。で、今日もいつもどおり宿題を片付けながら、おしゃべりを楽しんでたんだ。
今回の宿題は量も普通でそれほど時間はかからなかったんだけど、結構話に花が咲いていつもより少し遅くなっちゃって、
そろそろ帰らなきゃというときに、加奈が言い出したことが今回の冒険のきっかけだったんだ。
「ねえ委員長、またこの前みたいのやらない?」
この前…それと、このにやけた笑い方…なにを言いたいのか、なんとなくわかるけど一応聞いてみる。
「…この前みたいのって?」
「だから…ヘソ出しみたいの」
まあ、大体予想どおりの答えだ。
「…やるわけないでしょ。この前のはボタンが取れちゃったし、二人がどうしてもって言うから仕方なくやったんだから」
「大丈夫だよ。今回はヘソとかお腹とかは出さないから」
…それのどこが「ヘソ出しみたいの」なんだか…お腹出さなかったら、それはもう別物でしょ。
加奈は結構ひどいところがあるのはこの前思い知ったから、もう怪しい頼みは出来るだけ聞かないことにする。
「嫌。また恥ずかしいことされるに決まってるんだから」
「ねえ、いいんちょ。そんなこと言わないでさ〜、話だけでも聞いてよ」
…どうも愛もグルみたい。ますます怪しいよ。
「…もうあんな格好はしないよ。だから、言っても無駄だからね」
……ほんとはちょっと興味なくもないけど…でも、あんまりやりたいとも思わない。
この前だって、知らない人とか先生とかに見られて…ほんとに恥ずかしかったんだから…
「はぁ〜、残念だよ〜。しょうがない、明日男子達にこの写真を見せてあげるとしよう」
加奈が取り出した携帯の画面には、私の上半身、それもあのときのヘソ出し写真が写っていた。
「なっ!?い、何時の間にそんなの撮ったの!?」
「ん?委員長が先生の隣でウットリしてるときに…でも、男子達きっと喜ぶよ。委員長って結構人気あるから」
わかりやすい脅迫…そりゃヘソ出しくらい、普通の子なら平気なのかもしれない…でもね、私にとっては大変なこと…
男子にあんな写真見られたら…男子が私をどんな目で見るか考えたら…それだけで、もう顔が赤くなってく気がする…
「ねえ沙夜、お願い聞いてくれる?」
何時の間にか、加奈は私を名前で呼んでる。いつもは委員長なのに…
…そういえば先生の前では、沙夜って呼んでたっけ…なんか、変な気分…まるであの時みたいな…
…写真のこともあるし、しょうがないんだよね……
そう、仕方がないんだよ…
「……わかったよ……今度はなにするの?」
二人の目が待ってましたといわんばかりに輝く。
「服装は、そのままでいいよ」
「あ!でも、スカートはちょっと短くした方がいいかも」
「ああ、その方がいいね。少し折ってみて」
私は変にならないように気を使いながら、スカートを2回ほど折ってみる。
もともと、私のスカートは膝丈ほどで二人より少し長めだから極端に短くはならないけど、これでも私には少し不安だ。
「う〜ん、まあそのくらいでいいか。じゃあ、手を後ろに組んで」
…え?後ろに組む?…嫌な予感しかしないよ…
「いい?暴れちゃダメだよ」
手首を何かが擦る感触と、少し強い締めつけに、自由を奪われた拘束感。
…ああ、やっぱりこういうことになるんだ…
いつもの私なら、怒って止めさせるだろう…でも、なぜか怒る気になれなかった…
「あんまり動かない方がいいよ。痕が残っちゃうかもしれないから」
「大丈夫だよ。嫌なら外してあげるから。でも、写真のことは忘れないようにね」
…結局強制みたいなものじゃない…
二人があんまりひどいことするとは思えないし、逆らわない方がいいかな…
「じゃあ、帰ろうか。鞄は愛が持ってあげるね」
こうして、私の二回目の冒険が始まった。
昇降口を出ると、風を強く感じる。
少し短めのスカートが、風に吹かれて捲れそうになる。
「…あの、ほんとにこれで帰るの?」
「うん。スカート、捲れないといいね」
「いざとなったら、あたし達が助けてあげるから、大丈夫だよ」
…いつもと格好はそれほど違わないはずなのに、なんか頼りなく感じる…
ブラウスはなにも変わらない…それなのに、後ろ手に縛られた私は自然と胸を張る格好になる。
…やだ…下着が…透けてる…
うちの制服のブラウスは、それほど透けやすくはないんだけど、胸を張って押し付けられたブラの線が
うっすらと出てしまっている。
スカートの方も、少し強い風が吹くたびに、頼りなく揺れて私を不安にさせる。
いつもより、少しだけ短いスカート。普通の子なら平気なくらいの長さ。
それでも、私の心はどんどん不安になっていく。
でも、不安の最大の原因は、手首に巻きついている何か…
もしも何かあっても…もしもスカートが捲れてしまっても、私には隠すことすら出来ない…
二人は大丈夫だって言ってくれてるけど、手を拘束されている…それだけで恐怖心が大きくなっていく…
うっすらと透けた下着の見えるブラウスと、少しだけ短くなったスカート、そして後ろ手に縛られた格好で、
人の中を歩くんだと思うと、恐怖心の中に少しだけ…高揚感のようなものが混ざり始めていた。
帰り道、私達は前から見る分には、何も変なところはないはずで、すれ違う人も特に気に留めた様子もない。
でも、私は人が見えるたびに心臓の鼓動が早くなる。
今日は本当に風が強く、たまにスカートが捲れそうになるから、もしも誰かの前でそんなことになったら
と思うと、それだけで心臓のドキドキという音がはっきりとわかるほどに強くなる。
ただ歩いてるだけで、こんなに緊張するなんて…
幸いなことに、まだ誰かの前でスカートが捲れてはいないけど、何時捲れるかはわかったものじゃない。
「ねえ、あんまり面白くないね」
「そうだね〜。風で捲れたりしないもんね」
…二人は気楽なもので、こんなこと言ってるし…
私がどれだけ緊張してて、どれだけ心細いか、少しはわかって欲しいな…
「じゃあ、次の人のときは、ちょっと遊んでみようか」
「いいんちょ、楽しみにしててね」
ああ、なにされるんだろう……
二人の言葉は私の不安を増幅させ、緊張を高めていく。
後ろ手に拘束された無力な私は二人のオモチャのようなもので、何をされても抵抗できない…
そう思うと、体の中がカッと熱くなって、ムズムズとした何かが沸き起こってくる。
今の私は二人に頼られる委員長ではなくて…二人の意のままにされる…オモチャなんだ…
!…前から人が歩いてくる。若いサラリーマン風の男性だ。
なにをされるのかという不安と同時に、少しだけ高揚感のようなものが沸いてくる。
男の人は私達を特に気にするような様子もなく、少しずつ距離が近づいていく。
心臓がドキドキしてる…今からなにをされるのかな…
ブラウス捲くられて、またヘソ出しにされたりとか…それとも、やっぱりスカートに何かされるのかな…
手を拘束された私は、二人になにをされても抵抗すら出来ずに、男の人の前でいいように遊ばれちゃうんだ…
でも、二人は何もしないまま、男の人が通り過ぎていってしまった。
ほっとした……でも、拍子抜けだよ…
あ…なんか今になって、さっき考えたことが恥ずかしく思えてきちゃった…
そうだよね…いくらなんでも、いきなりそんなことはしないよね…
「さて…沙夜。回れ右」
加奈が私の体を回転させると、さっきの人の後姿が見える。
「いいんちょ、大きな声はダメだよ♪」
「?…ンン〜〜〜〜…」
愛は言葉と同時に私のスカートを捲り上げ、加奈は私の口を押さえる。
やだ…そういうことは、せめて前もって言っといてよ…
幸い男の人は、私の口からもれ出た悲鳴に気づいてないけど…私、今、下着が丸見えだよぉ…
もし、もしも、今あの人が振り返ったら…私は下着を見られて…手を動かせない私は、隠すことも出来ないんだ…
そう考えるだけで、心臓はドクドクと強く速い鼓動を刻む。
「いいんちょは下着も、飾りがなくて真面目な感じなんだね」
「沙夜、ショーツが丸見えだよ?あの人がこっちを見たら、大変だね。きっと、すごく恥ずかしいだろうね」
…ああ…お願いだから、こっちを見ないで…振り返らないで…
口を塞がれ、スカートを捲られて下着を晒した、惨めな私を見ないで…
弱い私、辱められている私、名も知らない男性の視線に晒される私を、頭の中でイメージすればするほどに、
体は火照り心は昂っていく。
なにをされても抵抗できずに、恥ずかしい姿を晒すオモチャ…
…それが…今の私なんだ…
「わあ、いいんちょ、顔真っ赤だぁ」
「ほんと、こんなにウットリしちゃって…ああ、可愛いなあ、もう!」
「…私、そんな…ウットリなんて…」
スカートを下ろされても心臓はドキドキと速い鼓動を続け、額には冷たい汗。
ほんの僅かな時間下着を晒しただけで、男の人には気づかれてはいない。
それなのに…この高揚感はなんなのだろう?…どうして、こんなにもドキドキするのだろう?
恥ずかしいから?
…もちろん、それもあるけど…でも、それだけじゃない……
むしろ……仲の良い友達に手首を縛られ、ショーツを晒しながら隠すことを許されない、この状況…
いつもは頼られる二人に虐げられている…それが一番、私の心をときめかせているのかもしれない…
「ねえ、もうちょっとだけ、スカート短くしてみない?」
今ですら普段のスカートより短いのに…でも、私にはもう二人の逆らう選択肢はなかった。
私が頷くと、手が使えない私の代わりに二人は何回かスカート折る。
誰もいないとはいえ、こんな道の真ん中で少しずつスカートが短くなっていく。
風が吹くたびに短いスカートが頼りなく揺れ、剥き出しの太腿も撫で上げていく。
肌を撫でる風の感触が、無防備に晒された太腿を意識させる。
「見えないかどうか見るから、少し歩いてみて」
二人の目が私のスカートや太腿に集中する中、何度か行ったりきたりしてみる。
私が足を動かすたびにスカートはフワッと持ち上がり、そのたびに私の心をゾワゾワとした何かが駆け抜けていく。
「う〜ん、見えそで見えない…そんな感じ?背の小さい子なら、もしかしたら見えるかも」
「大丈夫だよ、少しくらい見えたって。それに沙夜も、その方がドキドキして楽しいでしょ?」
…楽しくなんかないよ…でも、二人の前をこんな短いスカートで歩くのはドキドキして…
嫌じゃなかった…
二人の視線を意識するたびに…風が足を、太腿を撫で上げるたびに、体は熱く、心は高鳴っていく…
さっきまでと違って、すれ違う人は男女問わず、私を、私の体をいろんな目で見るようになった。
太腿を剥き出しにして、下着すら見えそうな私に、いろんな感情のこもった視線が絡みつく。
驚いた顔の男性や私の体を眺め回すいやらしい男性、冷たい目や蔑んだ表情で私を見る女性。
短すぎるスカートを穿き、胸を張って歩く私は、自分の体を見せつけているように見えるのだろう。
すれ違う人達には、私が後ろ手に縛られていることなどわかりはしないのだから。
彼らの目は一様に蔑みの色を含んで、私の顔や足や胸を這うように無遠慮な視線が私の体に纏わりついていく。
下着の線が透けた胸も、短いスカートから覗く剥き出しの太腿も、
彼らにとっては私が望んで見せているようにしか見えないのだから。
「やっぱり、みんな見てるね」
「ほら、あの人もいいんちょの足見てるよ」
「いや…言わないで…」
二人は誰かが通るたびに私に囁きかけて、見られてることを意識させる。
「ほらっ、もっとちゃんと歩かなきゃ」
「きゃっ!?」
加奈の手が私のお尻を撫で上げて、スカートがフワリと持ち上がる。
だ、誰も見てないよね…
後ろを見ると、たぶん小学生になったばかりくらいの小さな男の子が驚いたような顔で私を見てる。
見られたんだ…
すぐに顔が、かあっと熱くなっていくのがわかる。
「いいんちょのショーツ、あの子に見られちゃったみたいだね」
愛の言葉に、よりはっきりと意識させられて、私の体はさらに熱を帯びていく。
「そうだ!キミ、いいもの見せてあげるから、ちょっとこっちおいで」
いいもの…それが何のことかは大体見当がつく。
今の状況と、これまでの二人の行動、危険のなさそうな小さな男の子。
オモチャである私に、より大きな反応をさせるための新しい道具。それが、この男の子に二人が期待していること。
男の子は困惑の表情を浮かべ、私達三人を交互に見比べる。
来ないで、無視してどこかに行ってと思う私の中に、微かな違和感を覚える。
二人だけじゃなくて、私自身も…期待、してるのかも…
男の子は迷い、少し怯えながら、ゆっくりとこちらへと近づいてきた。
「あの…なんですか?」
気弱そうに、警戒心をその全身で表しながら、その目の輝きには好奇心が見て取れる。
「ねえ、キミ。女の子のスカートの中に興味ある?」
ストレートな質問は男の子の好奇心を大きく刺激したようで、さっきまでの警戒が嘘のように目をさらに輝かせ頭を大きく縦に振る。
「素直な子だね」
「お姉さんはそういう子は好きだよ。それじゃあ、沙夜、スカートの中、見せてあげようね」
「ちょ、ちょっと待って!せめて移動しようよ!」
ここは道の真ん中だよ。こんなところでなんて嫌だよ…
「そっか。じゃあ……あそこの団地の階段でいいかな。人なんてほとんど来ないでしょ」
あ…言ってから気づいた…見せることは否定してないことに…
まあ、しょうがないはず…だって、私は脅迫されてるんだから…うん…
ここは真ん中にエレベーターがある団地で、その端っこの階段の前。
エレベーターがついてるから、この階段を利用するのはせいぜい端っこの部屋の住人が少しくらいで
たぶん人も来ないと思うし、歩く音は意外と大きく響くから、気づいたら人がいたってこともなさそうな、たぶん安全な場所。
団地だけあって周りに同じような建物があるけど、他の建物からは上半身はともかく、下半身までは見えないだろうし。
少なくとも、予期しない相手から見られることはなさそうだ。
まあ、これからこの男の子に見せるんだけどね…
誰かが階段を上るのを少し待ってみるけど、誰も上がらない。
「あの、ここだと周りから見えちゃうから、階段の上だよね?」
「ん?そうだよ。お先にどうぞ」
ああ、やっぱこうなるのか…
私は一人、先に上がる。ほんの二メートルに満たない高さにある踊り場へ。
「うわぁ…」
男の子の嬉しそうな声が私の耳に届く。
「うん、やっぱり少し上ると、スカートの意味ないね」
「いいんちょ〜、バッチリ見えてるよ〜」
そのぐらい、わかってるよ…いちいち言わなくてもいいよ…
無視だ、無視。気にしたってどうなるものでもないし…
………
……
ああ…やっぱり恥ずかしいよう…
私が先頭を歩き、遅れて三人が続く。
下着を晒しながら、用心のため二階と三階の間まで上る。
「さて、じゃあ見せてあげて」
そう言われても、手が使えないんだけどな。
「あ…えっと…」
楽しそうな二人の笑顔に、期待に輝いた目をした男の子。
少しの間戸惑っていると、加奈が口を開く。
「ああ。自分で捲るのは恥ずかしいのかな?それならお願いしなきゃ」
恥ずかしいこと、言わせたいんだ…手、使えないこと知ってるくせに…
「えっと…あの、加奈、愛、スカート捲って」
「いいよ。沙夜は人に捲られたいんだね」
ひどい…私の手縛ったの、加奈なのに…
加奈は私の後ろにまわりこんで、私の体を抱くと、片手を太腿へと滑らす。
あ…私…ドキドキしてる…心臓の音が、加奈に聞こえちゃうんじゃないかってくらい、ドキドキしてる…
加奈の指が、ほんの僅かに太腿を撫で上げると、背筋をゾクゾクしたものが走る。
無意識に体が震え、加奈の指はそれを喜ぶように太腿を撫で摩り、徐々に上っていく。
ついに私のスカートに指が到達し、僅かにスカートがずり上がる。
見られる…今まで見たいな、事故とか、不可抗力じゃなくて…スカートを持ち上げて、この子に、見せつけるんだ…
でも、加奈の指はそこで止まり、私の太腿を撫でながらスカートから離れてしまう。
あ…どうして?…どうして…スカート捲らないの?……どうして…私は、こんなに…
「な〜んてね。やっぱり、あたしはいいや。どうせならさ。この子に捲ってもらおうよ」
「あ、それ、いいね。ほら、いいんちょ。今度はこの子にお願いしなきゃ」
二人とも、ほんとに意地悪だ……でも…私……
「あの、キミ、ス、スカート捲って、お願い…します…」
男の子はうんうんと嬉しそうに素早く二回頭を振って、スカートに手をかける。
短くて頼りなかったとはいえ、私の下着を守ってくれていたスカートはあっさり持ち上げられ、
好奇心に満ちた真剣な瞳が、本来人前に晒すべきではない下着を見つめている。
可愛いデザインなわけでもない、何か飾りがついてるわけでもない、ただの普通の白いショーツ。
それなのに、男の子はますます目を輝かせて、鼻息を荒くして、食い入るように顔を寄せて見ている。
瞬きすら惜しいように、今この瞬間を脳裏に焼き付けるように。
私…こんな子供に、下着を見られてるんだ…
恥ずかしい…
逃げ出したい…
もう帰りたい…
…この気持ちは嘘じゃない…でも…本当でも、ないのかもしれない…
恥ずかしさに比例して体が熱くなっていく。
真剣な瞳が…熱を帯びた視線が私の体の一部を這い回ってる…
気がつけば私は、足をもじもじとすり合わせて、お尻を引いていた。視線から僅かでも逃れるようとする、ささやかな抵抗。
せめて少しでも、大事なところが見られないように。少しでも、恥ずかしさを忘れられるように。
「ダメだよ、逃げちゃ」
「ひゃっ!?」
愛の手が私のお尻を優しく撫で摩りながら、お尻が逃げられないようにする。
「あっ!あたしもやろうっと」
加奈の手も加わって、二人は私のお尻を捏ね、撫でて、好きなように弄繰り回す。
「あ、やめて!お尻…そんなに触んないで…」
「いいんちょ、し〜っだよ。ここだって大きな声出すと、人が来るかもよ?」
「沙夜のお尻、柔らかくて、プニプニしてて、触り心地がすごく良いね」
抵抗することも、逃げることも、声を出すことも、全部封じられてなすがままに弄ばれる。
自分の体を、誰かの支配下に置かれること。誰かの意思で辱められること。
それがこんなにも、体を熱く、心を蕩けさせるなんて…
男の子は二人の手が私のお尻を撫で回していることに気づいて、控え目にお願いを口にする。
「あ、あの…僕も、触っていいですか?…」
触られる。
今日、はじめて会った男の子に…私の恥ずかしい場所を…
無意識のうちに体がブルッと震えてしまう。
「沙夜、触られるのは怖い?…そんなに嫌?」
「…うん…やっぱり、怖いし…嫌…かな…」
「そう…でもさ、嫌だからじゃ、この子、可哀相だよね。なにか代わりが、必要だよね!」
今まで聞いたことのないくらいの強い声が発せられると同時に、私の足から何かが引き摺り下ろされた。
…声が出せなかったのは、幸運だったのかもしれない。
もし声を出せたなら、私はなにも考えずに大声を上げてしまっただろうから。
太腿半ばに引っかかる布の感触と、アソコを撫であげていくひんやりとした風に、遅まきながら私の口を押さえる愛の両手。
たっぷり数秒間、頭は混乱し考えることはおろか、やや開き気味の足を閉じることすら出来なかった。
「うわぁ〜、うわぁ〜、お毛毛が生えてる!すごい、はじめてみたぁ、うわぁ〜」
「ほんと…チョロチョロッと生えてるのが可愛い…まだ生えはじめって感じだね」
加奈と男の子の声が頭に響くと、少しだけクリアになっていく。と、同時に体中を熱い雷みたいな衝撃が駆け抜ける。
ついに、ついに私はこの男の子に…女の子の一番大切な場所も…見られちゃったんだ…
「ああ、びっくりした!いきなりはやめてよ…いいんちょ。手、離すよ?騒がないでね?」
「……やぁ、あ…見ない、でぇ…」
やっと絞り出した声は、小さく、弱い、懇願でしかなかった。
声も、体も、ぜんぜん私のいうことを聞いてくれない。強く抗議することもできず、開いた足を閉じることもできず、
名前すら知らない、今日はじめて会った男の子の前で、下着を下ろされ、スカートを捲られ、
それでもなお、はしたなく足を広げたまま、私は立っている。
視線を感じ、恥ずかしさが込み上げてきても、隠そうともせずに、ただ、立っている。
「沙夜、足、閉じないんだ……約束だもんね。スカートの中を、この男の子に見せてあげるって」
強調された「男」という言葉。その言葉が私の中で、何度も、何度も、繰り返される。
そうだ…男の子なんだ…こんな小さくても…男、なんだ……こんな小さな男の子が、私の女の子の部分を見て、
こんなに目を輝かせて、真剣に、真剣に見て、目に焼き付けて…この子は私達と別れたあと、何度も、何度もこの光景を
思い出すんだろうな…何度も、何度も、私のアソコを思い出して、その度にこの子はドキドキしながら、私のことを、
思い出すのかな?…そのときは、パーツじゃなくて、私自身のことも思い出すのかな?…
この子が大きくなったら、私のことを思い出しながら、エッチなことも…するのかな…
もう私の心は、いつもとは少し違うものになってしまったみたい。恥ずかしいし、嫌だと思うし、出来るなら
今すぐにでも逃げ出したい。そう思ういつもの私の中に、もう一つの心がある。
恥ずかしさを感じるほどに、男の子を意識するほどに、心の奥から、嬉しいと、心地良いとさえ思う、もう一つの心。
もっともっと、この子の中を私で満たしたい…この子に、私を覚えていてほしい…忘れないで欲しい……私の恥ずかしい姿を…
「ねえ、あたし達に触られるのは嫌じゃないよね?」
強く、否定を許さない言葉。今の加奈に否定を返すことは出来なかった。
「そう。愛、ちょっと胸をいじめてあげて。君は良い子だから、見学しててね」
愛が後ろに立ち、私を抱きしめるように手を回して、服の上からさわさわと胸を撫でる。
「あ…乳首、固くなってるね」
…小さい胸を触られるのは…なんかアソコとは別の意味で恥ずかしい…
明らかに人より劣っている…凹凸のほとんどない私の胸…
「いいんちょの乳首。服の上からでも、ツンって立ってるのが分かるよ…ほんとは、弄って欲しかったのかな?」
「嫌……小さくて…自分の胸、好きじゃないの…」
「そうかぁ…じゃあ、愛がいいんちょの分まで、いいんちょのオッパイ好きになってあげる」
愛は素早くブラウスのボタンを外して、ブラをスルッと持ち上げると、擽るように乳首を弄繰り回す。
「やぁ、ん…お、お願い…あ、や…触らないで……ほんとに…ん、嫌なの…」
「ほら、どんどん固くなってくる。こんなに敏感で可愛いのに、嫌っちゃ可哀相だよ?」
「うんうん。色も綺麗だし、とっても素敵だよ。そうだ。唯一の男の子に聞いてみようか。ね、君はどう思う?」
「は、はい…あの、か、可愛いと…あ、あの、すごく可愛いです!」
…やだ、すごく…恥ずかしい…もう、アソコも見られちゃってるのに…ちっちゃい胸を見られるほうが、恥ずかしいよ……
見ないで…胸は、嫌なの…そこだけは見られたくないの…
「オッパイ見られるの、恥ずかしいんだ…もう、アソコまで見られちゃってるのにね……でも、おかしいなぁ〜。
あたしにはもっと見て欲しくて、ピンと立ってるように見えるよ」
加奈の言うとおり、私の乳首はフルフルと震えながらもピンと立って……まるで、喜んでるみたいだ…
「あはっ、震えてるね…そんなに恥ずかしいの?…まあ、いいか、沙夜が好きになるまで、あたしが愛してあげるよ♥」
「こんなに可愛いのにね。愛も、いっぱい可愛がってあげるね♪」
「え…や、あ!」
私の胸の上を二十本の指が舞い、ツンと突き出した乳首を、撫で、弾き、摘む。小さすぎる膨らみは、撫でることくらいしか
出来ず、自然と指はその矛先を乳首へと向かわせる。後ろ手に縛られ、その上、愛に抱きつかれる格好の私は、
四本の手と二十本の指からまともに逃げられるわけもなく、せいぜい体を揺することくらいしか出来なかった。
二人の指は遠慮することなく、私の胸を弄ぶ。体を揺すって逃げても、そんな僅かな動作では逃げられず、
逃げた先にも指があり、敏感な突起を掠め、それがかえって私に更なる快感をもたらす。
「あ、ん…もう、触ら…ないで」
「可愛い声…そうだ。愛、ちょっと乳首摘んでくれる。こう、突き出す感じで」
「うん。わかった。コリコリしてて、とっても触り心地いいよ♪」
にやっと加奈が笑い、人差し指を一本ずつ立てて、ゆっくりじわじわと近づけてくる。
「な、なにするの?…あ、やぁん」
突き出された乳首を、加奈の爪が軽く引っかくと、ピリッとした刺激が私の中を駆け上っていく。
軽く、時にはちょっと痛みが走るくらい強く、何度も、何度も、繰り返し引っ掻く。
「ね、沙夜。オッパイいじめられるの、気持ちいいでしょ?」
「…そんなこと…ない…」
「そう…じゃあ、気持ちよくなるまでやってあげる」
「え?…あ、やめてぇ…」
「どう?認める気になった?」
ほんの僅かな時間だったと思う。だけど、動きを封じられて敏感な突起を何度も何度も引っ掻かれ、
その光景を男の子に見られ続けるのは…すごく……恥ずかしくて…
男の子が私を、私の小さな胸を一生懸命に見てるんだもん……そんなの、耐えられないよ…
「…はい……気持ち、いい…です…」
「良い子。じゃあ、ご褒美ね。愛、肩を押さえて」
愛の指が離れても、私の乳首はピンと立ち、期待のその身を震わせる。
親指と人差し指で円を作り、その手を私の胸の前へもっていくと、勢いよく人差し指が撓った。
「痛っ!…い、痛いよ…やだ…怖いよ…」
ピンッという音と共に、私の胸に痛みが走る。それほど強い痛みではなかった。けど、無防備で敏感な部分を
痛みを与える為に弾かれるのは、怖い。
「勘違いしないの、コレはご褒美だよ。いじめられるの、気持ちいいんでしょ?だったらコレも、気持ちいいんじゃないかな?」
ピンッ、ピンッ、何度も指を撓らせて、乳首を弾く。強さに緩急をつけて、弱く、弱く、強く、また弱く。
何度も、何度も、弱くもどかしい刺激とそれに混ざる強くて甘い痛み。
押さえつけられた不自由な体で懸命に逃げても、すぐに指は的確に乳首を捉え、逃げたお仕置きとばかりに
より強く、より甘美な、ご褒美が与えられる。
「やめ、て……気持ちいいです…だ、から…もう…お願い…」
「そう、気持ちいいんだ。じゃあ、もっとして欲しいよね?」
「そんな……許して…もう、私…」
ふと、男の子と目が合う。幼く、純粋な瞳が、私を見つめている。それなのに、私は…
小さな子供の前で、オッパイをいじめられて、はしたない声を出して感じている…
この子の中に、私の姿が刻まれていく。私のはしたなく、肌を晒し、感じている姿が…
イケナイことなのに…恥ずかしいことなのに…私は、それを……喜んでる…
この子に見られることも、加奈と愛にいじめられることも…体が震えるほどに、嬉しく思ってしまう…
長く、甘く、苦しい、ご褒美が終わると、スカートが捲られる。
「あはっ、すっごい濡れてるね!ほら、お漏らししたみたいだよ」
足を伝う何本かの濡れた軌跡と、ポタポタと垂れ、ショーツに作られた新しいシミ。
それが、私の快感の強さを物語っていた。
「乳首を弾かれて感じるなんてさ。沙夜って、ほんとに…変態なんだね」
変態?…私…変態、なの?
「そんな…そんな、こと……そんな…こと…」
「普通の女の子が、あんなことで感じると思う!?こんなに濡れると思う!?そんなわけないでしょ。
今もこんなに乳首尖らせて、もっといじめて欲しいんじゃないの?」
強く、痛みを感じるくらい強く乳首を摘まれ、甘い痺れが私の中に広がっていく。
「認めちゃいなよ。変態だってさ。そしたら、もっともっと気持ちいいことしてあげる。
手始めに…この子にショーツをあげる、ってのはどうかな?沙夜のエッチな匂いと恥ずかしいシミが沢山ついた
このショーツをプレゼントして、沙夜は短いスカートにノーパンで帰るの…素敵だと思わない?」
「そ、そんなの……恥ずかしいよぉ…」
「恥ずかしい、だけ?だけなの?普通の子なら、絶対嫌なんじゃないかな?あたしは嫌だな。そんなこと」
私だって、嫌だよ…でも、それを否定しきれない…どこか、奥の方で、求めてしまう…
「言ってみなよ。私のショーツを貰って下さい、ってさ…気持ちいいよ。変態の沙夜なら、きっと…」
長い逡巡の後、小さな声が響く。
「わ、私の…ショーツを、貰って…下さい…」
もう、いいの…私は…変態なんだ…
「ごめんなさい!やりすぎました!許してください!!」
私の手の紐を解いた加奈の第一声はこんなだった。
「うん…愛も最後の方は、普通に引いたよ」
「そうだね…ちょっとやりすぎかな…でも、私も結構大胆なことしてたし…ほんとに嫌なら、もっと抵抗…出来たと思う…」
男の子と別れてからは、私達はいつもみたいな感じにすぐに戻った。
あの子とお別れして、すぐに紐も解いてくれたし、私達はもういつもどおり。
ただ少しだけ、傍目にはわからない変化が私にはあった。
「うん。でも、ほんとにごめんね…あたしが悪乗りしたから、ショーツ…」
「愛も、ほんとにあげるとは思わなかったんだけど…」
「あはは……だって、言っちゃったんだもん。あげなきゃ嘘つきになっちゃうよ」
さすがに、あれから少しだけスカートの丈を戻したけど、いつもよりは少し短かいかな?手が自由に出来る今なら、
風が吹いても押さえられるし…風が吹くと、ちょっとドキドキもするし…スースーするのも、案外嫌いじゃないし…
「…あの子、貰ったショーツどうするんだろ?まさか…使う、とか?」
「さすがに幼すぎでしょ。親とかに見つかんないといいけどね」
「別に押し付けたわけでもないし…いいんじゃない、私がいいって言ってるんだから…」
あの子、凄く嬉しそうだったけど…よく考えると、やっぱり将来が心配な気がする…
ま、まあ、最初から強制はしてないはずだし…その辺は、あんまり考えないでおこう。うん。
「それで、さ…沙夜は、もうこんなことしたくない、よね?嫌なら、もうしないし…あたしのこと怒ってるなら、
お詫びに何でも言うこと聞くし…それでも怒りが収まらないなら…その…」
「さっき言ったでしょ。抵抗しなかったのは、私の意志だよ。私、怒ってないし、加奈も愛も大好きだよ…
それに…二人のオモチャにされるのも……好き…かな…」
私の答えを聞くと、加奈の目がちょっとだけ怪しく光る。きっと…次の遊びについて、考えてるんだと思う。
今度、遊ぶときは何をされるのかな?遊び終わったばっかりなのに、もう次の遊びが楽しみだったりして…
やっぱり変態さんだね、私って。
終わり