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「…右…斜め上?」
次々と指示棒で記号や文字を指しても全く分からず、最後に答えたのも正直殆ど見えていない様だった
この子は視力が酷く悪く、いつもは分厚い眼鏡をかけているのだが
数日前に事故でその眼鏡を壊してしまい日常生活もままならないので学校も休んでいたのだ
しかし健康診断があり学校に来てもらってる医師や機械の都合もあるという事で今日出てきてもらったのだ
生徒数も多いので2日間ある学校診断で彼女のクラスが殆どの診断を終えた昨日ではなく
今日呼び出したのには勿論理由がある
キッカケは些細な事なのだが、私はただこの子の事が好かないという事
普段は分厚い眼鏡をかけているがその奥には愛らしい顔立ちそしてサラサラの髪
その容姿で将来勝ち組確定しているであろう事もこの少女に少しばかり恥をかかせてやろうと思った理由の一つだ
来る時には親に連れられてきたのだが帰りは私が送り届けると告げたので親は既に帰っている
「じゃあ、次は身体測定の方に移りましょう」
と、私は声をかけた