朱美は限界だった。  
最後に斗司明と交わってから、約一ヶ月が経とうとしている。  
その間、朱美は小遣い稼ぎのための行為はもちろん、  
自慰さえも許されなかった。  
斗司明の命令である。  
朱美は、命じられたときには、奴隷としての役割は果たすが、  
経済活動まで束縛されるつもりはないとして反論したのだが、  
そのまま、有無を言わせず押し切られてしまったのだった。  
朱美はこれまでの期間、幾人かから行為を持ちかけられてはいたが、  
何かと理由をつけて丁重に断ってきた。  
斗司明は、この手の約束を破ったからといって、  
残虐な仕置きをしたり、朱美が肉体を捧げるきっかけとなった、  
例のビデオを公開したりすることはない。  
朱美にはそのことが明確にわかっていた。  
にもかかわらず、律儀に言いつけを守っているのは、  
斗司明の失望を買いたくないからだった。  
 
命令に従順な奴隷でありつづければ、棄てられることはない。  
いつまでも、彼女の肉体が耐えうる限り、斗司明は彼女を使いつづけるだろう。  
その関係が終焉を迎えたときを思うと、明美は虚無感と絶望感に苛まれるのだった。  
そして、そんなふうに考える自分は、  
もはや奴隷として引き返せないところまで来ていると思い、  
自嘲してしまうのである。  
兎にも角にも、最後の行為から一ヶ月間、朱美はひたすらに虚しい時間を耐え、  
体の疼きを堪えてきた。  
冷厳な優等生の仮面を被ってはいるものの、  
太く、逞しいものを見るたびに尻孔をひくつかせ、下着を濡らす。  
自身の変態性をいやというほど認識したのは三週間目までだった。  
四週間目に至っては、妄想と現実の境界が曖昧になりつつあった。  
狂う。  
狂ってしまう。  
朱美は焦燥に駆られた。  
 
肛門に力を込めて窄ませたり、指で押し広げたりを繰り返し、  
執拗に尻からの快楽を貪った。  
そこにいないはずの斗司明の視線が、ぽっかりと口を開けた肛孔の奥、  
淫らに蠢き、斗司明によって灼かれ、  
熟れ爛れたそこをねっとりと睨めつけるのを感じ、  
下腹部の女の臓器が震えるのを感じた。  
「随分とお楽しみじゃないか」  
朱美は全身から血の気が引くのを感じた。  
肩越しに振り返ると、そこには聞き間違えるはずもない声の主、  
斗司明が立っていた。  
斗司明は憮然としたような表情で、  
口元だけを皮肉っぽく笑みの形に歪めていた。  
「なぜ」  
朱美には理解ができなかった。  
この部屋の鍵は図書室準備室に下がっている一本だけ。  
鍵を持って中へ入り、内側から施錠すれば誰も入ることはできない。  
そして、自分は確かにドアをロックしたはず。  
「なかなかいい顔だぜ。  
その、なにが起こったのかわからない、って顔。  
まあ、種明かしをすりゃあ、簡単なことだ。  
合鍵を作っただけだ」  
斗司明はポケットからカラビナのキーホルダーを引っ張り出した。  
その先に、朱美によく見覚えのある形の鍵が揺れていた。  
 
「学校施設の鍵を勝手に複製したんですか。  
いけない人ですね」  
朱美は内心に必死で冷静さを取り繕って言った。  
「その学校施設で、自分でケツの孔こじ開けて  
淫行に耽ってるやつに比べりゃまだまだ未熟だぜ」  
斗司明は鍵をチリンと鳴らし、ポケットにしまいこんだ。  
「俺がいいって言うまでセックスもオナニーも禁止だって言ったよな」  
斗司明の声に重圧が加わった。  
「お前、俺が一体、いついいって言った」  
「申し訳ありません、ご主人様」  
朱美はうつむきがちに呟いた。  
「まあ、俺も話がわかる人間であるつもりだから、  
なんでこんなことをしてたのか言えば、許してやる」  
そう言う斗司明の目は意地悪い光を湛えていた。  
「申し訳、ありません」  
朱美は同じ事を呟いた。  
「まあいいさ、お前が言いたくないんならな。  
お前との関係はこれでおしまいでも、俺は構わないぜ。  
この前の由美香ってあの後輩、  
今はまだまだでも仕込めば使えるようになる」  
「そんな」  
朱美の声が震えた。  
「肉奴隷でい続けたいのか?」  
朱美の視線が床をさまよい、静かに頷いた。  
変態だな、と斗司明は笑い、  
「じゃあ、なんで言いつけを破ったのか、教えてもらおうか」  
と朱美に迫った。  
 
「おかしくなりそうで」  
「何だって」  
「エッチなことが頭の中にだんだん溜まって、  
妄想なのか、現実なのかがだんだん分からなくなってきて・・・・・・」  
「それで」  
「男の人と擦れ違うだけで、  
あそこが濡れて、お尻がひくひくして止まらなくなるんです。  
私は、私って、変態なんでしょうか」  
朱美は顔を涙で濡らしながら尋ねた。  
「間違いなくな」  
斗司明は深く頷いた。  
「まあ、俺としては二週間目ぐらいには挫折すると思っていたんだが、  
ひと月持つとはなかなかの精神じゃないか。  
じゃあ、アナルセックス中毒患者にご褒美でもくれてやるとしようか」  
 
「私を、まだ使ってくださるのですか」  
「まあな、あの由美香ってのはこの一ヶ月で一回だけやったけど、  
お前に比べりゃまだまだ役者不足だ。  
それも結構前のことだから俺も溜まっててしんどい。  
お前の尻を思いっきり犯してやりたいぜ」  
朱美は涙を拭った。  
「わかりました。すぐに用意をしてきます。  
しばらくお待ちください」  
朱美は鞄を持って資料室を飛び出した。  
その口元には微かな笑みがあった。  
 
★  
 
斗司明は床に仰臥していた。  
手足を伸ばし、大の字になっている。  
その上に全裸だった。  
そのまたぐらに、朱美が顔を埋めている。  
朱美の舌が斗司明のものにまとわりつく。  
肉欲の漲ったそれに満遍なく唾液を絡ませる。  
朱美は顔に掛かった髪を掻き揚げた。  
白い頬が上気している。  
朱美は斗司明の腰を跨いで、膝立ちになった。  
朱美ももちろん全裸だ。  
「私はどちらを向けばよいでしょうか」  
「好きにしろ」  
斗司明はぶっきらぼうに言った。  
朱美は斗司明の顔を見下ろせる、その向きのまま、  
後ろ手に斗司明のものを掴んだ。  
もう片方の手で、窄みかけていた肛門を解きほぐす。  
ぐちゃぐちゃという淫らな音を立てながら、肉花が開く。  
蜜が滴り、唾液でぬめり光る、斗司明の亀頭に垂れた。  
「お尻に入れます」  
朱美はゆっくりと腰を下す。  
ほとびれた窄まりが亀頭をくわえ込んだ。  
 
微かな、そして粘っこい水音を立てながら、  
朱美の尻は斗司明の陰茎を呑み込んでいく。  
快感と喜悦が、朱美の体を震わせた。  
硬く、いきり立った斗司明の男根が、  
腸壁を擦るたびに、朱美は声をあげて身を捩らせた。  
斗司明の逸物は、朱美の中に収まった。  
すでに朱美は、涙で顔を濡らしている。  
呼吸は荒く、熱っぽい。  
「自分で動いてみろ」  
斗司明は命じた。  
ひと月の間、自らその淫乱な性に縄をうち続けてきた、  
この獣のような娘が、ひとたび自由を与えられるとどうなるか、  
斗司明にも興味があった。  
朱美はそれに応えると、腰を使い始めた。  
それは、今までにないほどにすさまじかった。  
朱美の直腸は、官能の溶鉱炉となったかのような熱を帯びて  
斗司明に絡みつき、揉みしだき、ねっとりと扱きあげた。  
括約筋が陰茎をくわえ込んで離さない。  
斗司明は堪らず、精を放った。  
朱美が嬌声をあげる。  
 
だが、朱美の腰はとまらない。  
剥き出しになった媚肉が潮を噴く。  
朱美の尻は、二人の体液の混合物でどろどろに汚れ、  
聞くに堪えない、いやらしい音を立てている。  
汗の雫が飛び、口元から零れた唾液が糸を引いて滴る。  
朱美は痴れ狂っていた。  
顔つきが、普段の落ち着きはらった仮面を脱ぎ去り、  
肉欲に沈む溺者のように、弛緩し、  
声を、涙を、鼻水を、涎を垂れ流していた。  
ただ、その瞳だけが、法悦に蕩けながらも、  
狂気じみた真摯さを帯びて、妖しく濡れ輝いていた。  
朱美の責めは止まる気配がない。  
自らはらわたをぐちゃぐちゃに引っ掻き回そうとするかのように、  
激しく腰を沈める。  
腰を浮かせる時には、喰らいつくかのようにして、  
括約筋が陰茎を締め上げる。  
斗司明は、されるがままに絞られつづけた。  
斗司明は恐怖すら感じていた。  
朱美はいまや、氷像のような美貌の優等生ではなく、  
官能の炎で自らも、相手も焼き尽くし、貪り尽くす、獣となっていた。  
髪を振り乱し、意味不明な叫びをあげる。  
朱美は泣き、そして笑っていた。  
 
すでに尻からは斗司明が放った白濁が溢れ、  
縁が捲れて、紅く擦れていたが、朱美が止むことはない。  
斗司明の逸物は萎えることも許されずにしゃぶられ続けている。  
斗司明は、朱美を制止するべく、彼女の白い腿を掴んだ。  
むっちりと柔らかな腿は、彼女の陰部から垂れ流しになった腺液で、  
ぬるぬると汚れていた。  
引き離そうと力を込める。  
朱美が鳴いた。  
一層激しく腰を振り、抵抗する。  
斗司明は上体を起こした。  
朱美をそのまま押し倒す。  
純粋な力では、斗司明は遥かに朱美を上回っていた。  
体液でどろどろになった、朱美の尻の孔から男根を引き出す。  
あれほど激しく突きまくったにもかかわらず、  
括約筋は斗司明をなおもくわえ込み、離そうとしない。  
力任せに引きだす。  
亀頭が音をたてて抜けた。  
朱美は仰向けになったまま、股を広げ、身をくねらせている。  
肛門が、直腸に入った空気を、精液とともに排泄し、  
汚らしい音を吐き出した。  
朱美は、彼女の普段の姿を知るものが見れば  
卒倒しかねないような痴態を自ら晒して、  
斗司明を誘い、懇願した。  
聞くに堪えない卑猥な言葉が、濡れた桜桃のような唇から紡ぎ出される。  
斗司明は、完全に朱美に呑まれていた。  
 
狂気に取り付かれて精を求める姿は、すでに人ではない。  
斗司明は、自らがこの美しき淫獣の獲物であることを  
自覚しないわけにはいかなかった。  
怖れが頭の一角にはびこり始めているにもかかわらず、  
彼の陽根はまた固さと体積を増し、反り返ってきた。  
朱美が自ら尻を広げ、斗司明をねだった。  
白く汚れた紅い肉の花が、  
獲物を求めてぐちゅぐちゅと息づいている。  
斗司明は、朱美の尻に、己の肉を与えた。  
朱美の内臓が、悦びに震えた。  
狂喜の叫びが、隔絶された部屋にこだました。  
 
★  
 
斗司明が目を覚ますと、すでに外は暗くなっていた。  
窓の外の街灯の光が、室内を白く浮かび上がらせる。  
すでに制服を着た朱美が、壁にもたれて立っていた。  
「目が覚めましたか」  
その声は、すでにいつもの感情の薄い、淡々としたものとなっていた。  
表情も、行為に及んでいたときのすさまじさは、  
髪の一条にもなかったが、どこか憔悴したような、色褪せたような感があり、  
だが、それがかえって彼女の美貌を引き立たせていた。  
「申し訳ありませんでした。  
私ばかりが楽しんでしまい、  
あなたを楽しませるということをすっかり忘れていました」  
奴隷失格ですね、と朱美は小さく吐き棄てるように言った。  
「まるで、飢えた獣だったな」  
斗司明は疲れきった声を出した。  
「実際、飢えていましたから」  
朱美はポツリと言った。  
斗司明の脳裏には、意識が途切れるまでの朱美の姿が浮かび上がっていた。  
肉欲に飢えた。  
尻孔で獲物を喰らう淫獣。  
それが、この白皙の美少女の正体だった。  
 
「そろそろ帰ります。  
いいかげん服を着ないと、風邪を引きますよ」  
言われてようやく、斗司明は自分が裸のままだと言うことに気が付いた。  
どろどろに汚れていたはずの下半身が、綺麗になっているところを見ると、  
朱美が拭ってくれたのだろう。  
制服を着ながら、斗司明の頭をふと、些細な疑問がよぎった。  
鞄の中身を整理するために背を向けた朱美に、  
背後から近寄り、スカートを捲り上げた。  
案の定、下着は履いておらず、  
肛門は赤く腫れ、だらしなく口を開けたままになっている。  
その奥に、白い布切れが覗いていた。  
「こんなに広がっちまっちゃ、しばらくはおあずけだな」  
斗司明は鼻先で笑った。  
「お尻が戻るまでです。  
またひと月もおあずけなんて、今度こそ壊れちゃいます」  
朱美が恥ずかしそうに言った。  
「全くだ」  
斗司明は、その言葉に全面的に同意した。  
 
 
 

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