茜色に染まった資料室で、朱美は白い裸身を、
次第に弱まっていく陽光と、斗司明の視線に曝していた。
斗司明が顎で先を促す。
朱美は、斗司明に背を向けると、四つん這いになった。
ふっくらとした尻肉の間の谷間、排泄のための窄まりから、
紫色のリボンが生えていた。
朱美は尻を高く掲げ、ねだるようにそのリボンを揺らした。
斗司明が歩み寄る。
膝をついて朱美の尻に高さを合わせると、リボンを掴んだ。
ゆっくりとそれを引っ張る。
朱美の肛門が、内側からの圧力でぷっくりと膨れた。
「あぁ」
朱美から声が漏れた。
リボンの先のものが、肛門を押し広げて、這い出した。
ビー球ほどの大きさの金属球だった。
金属球からは、細く短い金鎖が伸びており、
それはまた、朱美の体内にへと続いていた。
斗司明がまたリボンを引っ張る。
二つ目の金属球が水音をたてて抜け出した。
斗司明は、三つ目、四つ目と、次々引き出す。
金属球が肛門を内側から圧迫し、
その壁面を挫りながら抜け出すたびに、
危うげな快感が朱美の体を震わせ、秘裂の奥から蜜が溢れ出す。
斗司明は金属球を一つ一つ、焦らすかのように抜き取るかと思えば、
急に三つ四つを一度に引き擦り出したりして、
緩急をつけて朱美を弄んだ。
腸液で濡れ汚れた金属球の鎖の長さは、
すでに五十センチに達していた。
斗司明はすでにリボンではなく、
朱美の体液で汚れた金属球鎖を掴んで引き出していた。
ぐいと引くと、これまでにない抵抗感があった。
それにも構わずに斗司明はゆっくりと鎖に力をかけた。
すでに紅くほぐれていた蕾が、これまでにない大きさで膨らむ。
朱美が苦痛に呻いた。
蕾が紅く花開いた。
その中央からは、そこに似つかわしくない、
無機質に輝く金属球が顔を出した。
いままでのものより遥かに大きい。
ピンポン球より二回りほども大きいそれは、
腸液でぬらぬらと光りながら朱美の腸内から這い出ると、
糸を引きつつ、ごとりと床に落ちた。
「私は、あなたのものです。
お好きなようにお使い潰しください」
朱美が淫蕩な笑みを浮かべた。
肉の花弁が、蠢いた。
「使い潰したりはせんよ。
じっくりと、愉しませてもらう」
斗司明は、すでにいきり立っているそれを、
ズボンから引き出した。
硬く、雄々しく、凶暴に咆え猛るようなそれは、
斗司明の獣性を凝集させたかのようだった。
斗司明は先端を朱美の肛門に触れさせた。
潤んだ花弁が、ひくんと動いた。
斗司明は、槍のように突き込んだ。
斗司明の陰茎は、朱美に深々と突き刺さった。
朱美が黄色い悲鳴をあげた。
その日も、またそれからも、
資料室には互いの肉体に溺れあう、
獣たちの吐息がはかなくたなびいた。
(了)