。微スカ、子宮責め注意。  
 
ここは辺境にある、それはそれはとても小さな、女王が統治する王国。  
資源が特別豊かでは無いが、それにより侵攻されることもない為、平和な国である。  
そして変わった習慣として、女王は代々受け継いだ触手を胎内に宿している。  
ある年齢になると、娘は母から触手を受け継ぎ、それで元服となる。  
 
折しもクーデリアにとって、今日がその日であった。  
城に設置されている沐浴場で身を清め、民衆の集まる広場へと向かう。  
この儀式は重要で、赤の他人に触手を受け渡すなど有ってはならないため、  
必ず民衆の前で、一糸纏わぬ姿で行うのが原則である。  
突き刺さるような視線に曝されて、クーデリアは頬を紅潮させる。  
もちろん次代の女王たる者、いくら恥ずかしくても俯いたり、目を逸らすことをは許されない。  
凛とした表情で、いずれ自分が治める民衆をしっかりと見据えなければならない。  
 
「クーデリア様、失礼します。」  
二人の侍女が、クーデリアの透き通るように白い四肢を台座に固定する。  
肌が傷つかぬように革のベルトではあるが、力いっぱい暴れても、ほとんどびくともしない。  
緊張と羞恥心を落ち着かせるために、ゆっくりと深呼吸を繰り返す。  
 
「ほんとに立派になりましたね、クーデリア。母は誇りに思います。  
 あなたがこれからも健やかに育ち、この国をよりよくしていくことに期待をします。」  
クーデリアをそのまま大きくしたような整った顔立ちとしなやかな体躯を持つ母、マリアもまた衣類を身につけていなかった。  
分娩台に似た形の台座に腰を掛けると、侍女に向かって小さく頷いた。  
「それではマリア様、始めます。痛かったり、異常を感じたらすぐにお申し出ください。」  
侍女の一人が両手を使い、マリアの秘裂をゆっくりと広げていく。  
内部は触手によってか、すでに蜜に満ちて糸を引いている。  
もう一人が、奥に見えた子宮頸部をつまみ、手前に引っ張り出し、人為的に子宮脱を起こさせた。  
苦しそうな呻き声をあげるマリアの姿に、民衆は生唾をごくりと飲み込む。  
膣外に出て、外気に晒された子宮は不自然に盛り上がり、時折蠢いている。  
つまんだ手を離し、子宮を絞るように握ると、子宮口から水色の触手がぴちぴち暴れながら顔を出した。  
荒い息を上げて、身体を痙攣させながら無事に触手を出産したのである。  
いろいろな液でぬらつき、てらつく触手をすぐさま丁寧に持ち抱えて、クーデリアの前へと持っていく。  
 
「心の準備はよろしいでしょうか?  
 大丈夫ですよ。ゆっくり息を吐いて、力を抜いてください。」  
指すらも受け入れたことの無い、綺麗に閉じられたスリットに触手の先端をあてがう。  
刹那、未成熟なピンク色の膣肉を無理やり掻き分け、勢い良く潜りこんでいく。  
クーデリアは初めて味わう未知の感覚と異物感に声も出せず、口をぱくぱくさせた。  
そしてすぐにまた、表情がより苦悶に満ちたものに変わる。  
触手が子宮口に辿り着き、子宮内部へ入ろうとしているのだ。  
彼らの出す粘液は媚薬作用と弛緩作用を持っているとはいえど、パスタ一本分しか無い穴を短時間で拡げる。  
それがどのくらい辛いか、想像には難くない。  
 
………じゅるん。  
20分程度で狭い通路を強引にこじ開けて、触手が子宮壁を擦りながら、子宮内に侵入した。  
常人ではまず味わうことの無い快感を脳にいきなり叩き込まれ、深い深い、生まれて初めての絶頂を迎える。  
目は半分白目を剥いて、口はだらしなく半開きで、獣じみた嬌声を上げた。  
括約筋が緩み、尿道から黄金水がアーチを描きながら堰を切ったようにじょろじょろと音を立てる。  
その間に触手は完全に子宮に入ったようで、証拠としてクーデリアの下腹部が不自然に波打った。  
民衆はそれを見て、無事に受け継がれたことと、元服を祝福し多種多様な賛辞を送ったのであった。  
 
「はぁー……はぁー……お母様、無事に終わっ!?」  
深く息を吐いて呼吸の調子を整えようとした瞬間、クーデリアの身体が跳ねた。  
触手が子宮よりさらに奥、卵管を拡げ、卵巣まで入ってきたのだ。  
容態の急変に慌てて侍女が駆け寄り、触診をすると、打って変わって落ち着き払った様子で  
「マリア様、おめでとうございます!  
 触手様に気に入られたということは、クーデリア様は三十代に一人の逸材です。  
 きっとすばらしい統治をしてくださりますわ。」  
ちょうど落ち着いていたマリアはそれを聞いて非常に喜び、侍女と手を取りあった。  
 
だが当の本人は、それどころではなかった。  
拷問のような責め苦に、歯を食いしばることもできず、耐え続けているのだ。  
おまけに意識を無理やりに触手によって繋ぎ止められ、気絶もできない。  
あたりの音さえ聞こえているかも怪しい。  
「クーデリア様、聞こえていますか?  
 儀式の第二段階です。本当に辛いと思われますが、頑張ってください。」  
耳元で侍女が囁くと同時に、クーデリアと触手に更なる変化が訪れる。  
触手の分泌する特殊な液体によって、初潮の訪れていない未熟な卵巣が排卵を始める。  
しかもホルモンバランスを滅茶苦茶に弄られて、休むこと無く排卵し続ける。  
強制的に発情させられ、ますます全身が朱に染まっていく。  
風が触れても感じるほど全身を敏感にされてしまうが、そのままおよそ一週間、絶頂することは許されない。  
触手が種を残せるように一番大切な場所を、改造される。  
それが、選ばれし者だけの、儀式の第二段階である。  
強烈な牝の臭いが漂う中、クーデリアは意味を持たないとろけた言葉を発し続ける。  
まだ、儀式は始まったばかりである。  
 
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「…んっ…!そろそろ生まれて来たいのですか?」  
二十歳ぐらいの女性が、城のバルコニーにある椅子に腰を掛けた。  
美しいラインを保ちながらも、お腹が妊婦のように膨らんでいてそれがびくんと震える。  
女性の足元に一滴の、粘度をもった液体が滴り落ちた。  
下着を付けておらず、後を追うように少しずつ水たまりが広がる。  
「や……!ここはお外ですから、だめっ!です!お部屋に戻っ…ああっ!ああああぁぁぁ!!!」  
嬌声を上げて、全身が痙攣して、濡れそぼった秘裂を割り裂いて、水色の小さな触手が頭を覗かせる。  
一匹がぼとりと地面に落ちれば、続けて二匹目が。三匹目が。産むたびに絶頂を繰り返す。  
最後に大きな一匹を胎内に残して、八匹が外に放たれた。  
 
そんなことを知らないバルコニーの向こう側では、今日も平和な一日が続いていく。  
女性が少女であった時よりも少しだけ豊かに、続いていく。  
 
 

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