「まっさくーん、これは何だぁ?」
雅之が家に帰った途端、姉の樹理が妙な笑みを見せた。
その手には如何わしい本がある。
「あ、それっ!?」
雅之は途端に顔を赤らめてその本を奪い取った。
男子中学生ならば興味があって当然だが、実の姉に見られて良いものではない。
「あんたもそんなの、見る歳になったんだね」
「……う、うっせぇな、人の部屋勝手に漁んじゃねぇよ!」
雅之は憮然とした表情を見せる。
3つも年上だというのにデリカシーのない姉だ。
ギャルだかヤンキーだか知らないが、身内への手癖の悪さは勘弁して欲しい。
雅之が足音荒く階段を上り始めた時、ふと樹理がそれを呼び止めた。
「ねぇ雅之。それよりずっと凄いの、見せてあげよっか?」
雅之が振り向くと、樹里は目を光らせ、口端を吊り上げた歪な笑みを見せる。
それは彼が知る姉の陰湿さを上書きするものだった。
「……!」
背筋がぞっとする。しかしその笑みで示唆される性的な話は、
思春期の少年にとって余りにも魅力的だ。
「……あたしの部屋に来なよ。ババアとかに見つかんないようにね」
樹里はそう言い残し、雅之に先んじて階段を上った。
雅之が久々に入る樹里の部屋は、相変わらず小汚いものだった。
古い服やペットボトルで足の踏み場もない。
樹里はブレザーを脱ぎ捨てながら椅子に腰掛け、雅之にも折り畳みの椅子を勧める。
そしてパソコンを立ち上げた。
「ホントすっごいのだよ、心の準備しときなよー」
樹里は手慣れた様子でパソコンを操作し、フォルダの一つをクリックする。
題名は『優芽(ゆめ)』となっていた。
開かれたフォルダの中にはいくつかの動画ファイルが見受けられる。
『優芽 8/28』 『優芽 9/4』 ・・・
ファイルの題名にはそのように名前と日付が付けられていた。
日付が今年のものだとすれば、ちょうど一ヶ月ほど前からの記録となる。
雅之はいよいよ如何わしさを増し始めた状況に、生唾を飲み込んだ。
樹里は弟のその反応を楽しみながら、最初の記録、『優芽 8/28』を再生する。
しばしの読み込みの後、素人撮りらしい不安定な画面が現れた。
青畳に床の間が映し出される。
画面手前側には菖蒲の生け花、奥には薄っすらと陽を通す障子が見えた。
いかにもな日本家屋だ。
その美しさは、カメラマンの卵が好んで被写体として選びそうに感じる。
そしてカメラが回ると、その場に似つかわしい楚々とした情景が映りこんだ。
着物に身を包んだ長い黒髪女性が、茶を点てている。
歳は樹里より少し上か。和装が似合う美人だ。
だが、なぜかその着物の裾ははだけ、妙に艶っぽい膝頭を覗かせていた。
淡い桜色の肌が情欲をそそる。
画面には茶を点てる規則正しい音が響いていた。
盆と鉄瓶を使った簡略的な点茶ながら、その動作は洗練されており、
一朝一夕の真似事ではない事を窺わせる。
手入れの行き届いた黒髪といい、かなり育ちの良い娘である事が窺えた。
彼女が茶を点てる音は耳に心地良い。
だがその規則的な美音を邪魔するように、虫の羽音のようなものが何処からか聴こえてもいる。
雅之の隣で画面を見つめる樹里が、その音に口元を綻ばせた。
羽音の他にも、画面には和の雰囲気を乱すものが入っている。
茶を立てる娘を面白そうに見守る娘達だ。
胡坐を掻いた制服姿の不良少女が数人。
その中には今まさに画面を覗き込んでいる樹里の姿もある。
雅之がはっとして隣を向くと、樹里はどこか得意げに目を細めた。
画面内の少女達は、茶を点てる娘の頬が徐々に赤らみ、茶筅を持つ手に力が籠もり、
形の良い正座がもぞもぞと蠢くのを可笑しそうに眺めている。
「……粗茶ですが」
やがて娘が点て終わった茶を差し出した。
少女の1人がその椀を取り、品なく喉を鳴らして一息に飲み干す。
そして椀を置き、大いに眉をしかめた。
「おー苦い苦い。ねぇセンパイ、いやがらせスか、この不味さ」
そう吐き捨てながら茶菓子を貪る。
茶の湯を全く理解しない行動。茶を点てた娘もさぞ気分を害した事だろう。
だが彼女は、憤るより前に、着物の上から下腹の辺りを押さえて俯いていた。
その頬は赤らみ、額に薄っすらと汗を浮かべている。
明らかに性的な羞恥を感じさせる佇まいだ。
「もう我慢できないって感じですね。見せてくださいよ、あそこ」
少女の一人がそう言うと、娘はしずしずと立ち上がり、着物の前を肌蹴る。
上等そうな薄いシルクのショーツが露わになった。
そして驚いた事に、その下着の一部が小さな卵形に盛り上がり、微かな唸りを上げている。
画面内に漏れ続けていた羽音の正体だ。
まだ中学生の雅之でも、その震えているものがローターという玩具である事は知っていた。
娘はそれを下着に潜り込ませたまま正座し、茶を点てていたのだ。
雅之はそこで初めて、娘の赤面していた訳を理解した。
「こっち見えないッスよー、もっとお股ひらいて下さーい」
少女達に野次を飛ばされ、あるいは膝頭を掴まれて、娘はがに股の姿勢を取らされる。
カメラが娘の前面に回った。
上等な薄いショーツに、楕円形の濃い影が出来ている。
濡れているのだ、と雅之は直感した。
その楕円形の影が、楚々とした娘の『女性器の容』なのだという事まで解る。
雅之は再び生唾を飲み込んだ。刺激は強かった。
少女達は娘が濡れている事をなじりつつ、ショーツからローターを引きずり出す。
それは娘の愛液を纏いつかせて艶やかに光っていた。
「うっは、ついてるついてる。私って上流階級のお嬢様ですーって顔してるくせに、
ローターをクリに貼っ付けてしばらく置くとこうなっちゃうんですねぇ?」
少女がそれを眺め、舌を這わせる。
「うーん。美味しいよ、お嬢センパイの愛液?」
目の前で自らの愛液を舐められ、娘の表情が明らかな嫌悪を示した。
「うーわジュリ、マン汁舐めんのは流石にキモいわー」
「いや、ほとんど無味無臭だよ。お嬢センパイはおまんこも毎日綺麗に洗ってるんだって」
少女達は好き勝手を言いながら、娘のショーツに指を這わせ始める。
濡れたショーツの盛り上がりで、先ほどまでローターの宛がわれていた場所がわかった。
耳かきの先ほどしかない小さな器官。
だがこの清楚な娘は、そこに小さな器具をつけて過ごすだけで、ショーツを濡らすほどに愛液を零したのだ。
雅之は、そこが重要な器官である事が理解できた。
「クリトリス、っていうんだよ」
陰核の膨らみを凝視する雅之に、樹里が告げる。
「クリトリス……」
雅之は、その不思議な響きの言葉を繰り返した。
着物を肌蹴たがに股の姿勢で、娘は陰核を弄くり回される。
「でもホント濡れちゃいましたね、高そうなショーツがお蜜でヌルヌルになってますよ。
感じちゃったんですか?」
少女にそう声を掛けられると、娘は気の強そうな目で睨み返した。
育ちはいいが、かなり気が強いと見える。
「おぉこわ!」
少女らはその視線におどけて見せながら、彼女の肉芽を舌と指で延々と刺激しつづけた。
ショーツが皺に塗れる。
「うっ、くうっ……!!」
娘は目を固く瞑り、着物の裾を掴んで恥辱に耐え忍んでいた。
舌での嬲りでショーツに染みが広がる。
そしてその濡れたショーツを持ち上げる尖りも、初めに比べて大きさを増したように見える。
「ふふっ、カタくなってきた、カタくなってきた。
神様って平等ですよね。あたしらみたいなカスでも、センパイみたいなお嬢様でも、
ココを弄くると同じように感じて濡れるように作ってくれてるんだからさ。
だから解りますよ、ホントはもう叫び出したいぐらいなんでしょ?
クリちゃんこんなになっちゃったらさぁ」
少女達は娘の陰核に刺激を与えながら囁く。
「う、う……っ!!」
娘は否定するように首を振ったが、そのシルクショーツの染みは次第に拡がっている。
そしてついに、その脇からとろっと蜜が伝い落ちた。
「…………あ、ああ、あッ……は……!!」
やがては娘の膝が笑い始め、立っていられない様子になっている事がわかる。
「おいおい、あんなクソ生意気な態度取ったんだから、この程度でヘバんないで下さいよ」
「すっかり感じちゃってる。こりゃ相当オナニーしまくってるね、このお姉さん」
少女達は娘を笑い、がに股の姿勢を取らせながら、その柔な肉の芽を苛み続けた。
一つ目の動画ファイルはそこで途切れた。
「……誰なんだよ、あの女の人」
雅之が問うと、樹里は待っていたとばかりに笑みを浮かべる。
「あたしらの1年上のセンパイだよ。
朝岡優芽(あさおかゆめ)っつってさ、超タカビーな風紀委員なわけ。
いちいち2年のあたしらにまでガミガミお説教垂れてくんの。
あたしの周りじゃお嬢センパイって言われて、かなり嫌われてたなぁ。
教師とか優等生組には大人気みたいだったけど」
樹里はそこで一枚の写真を取り出した。
先ほどの和装の女性が、そのイメージ通りにきっちりと制服を身につけ、
背をしゃんと伸ばして歩く姿を映したものだ。
だがその麗しい写真は、画鋲や赤ペンで散々に汚されていた。
それは樹里達の恨みつらみをよく表している。
「……ま、この通り結構嫌われてた訳だよ、お嬢センパイは。
で、その妹があたしのクラスに居たんだけど、こいつはこいつでムカついてね」
「やっぱり高飛車だったのか?」
「いやいや、そうじゃないけど、何しろお嬢様だからさぁ。
なんつーか、ムカつかない?すっとろくて何でも他人頼りのグズなのに、
あたしらが欲しい物何でも持ってる奴がいたらさ」
あたしらは許せなかったから、そいつ散々にイジメたんだ。
でもそれも飽きたから、ついでに今度はその姉ちゃんも行こうってなったわけ。
妹の援交写真やら諸々をネタに姉を揺すってさ。
正直そんなのでアレが動じるか微妙だったんだけど、案外コロッといったね」
樹里は恐ろしい事を嬉々として口走る。
雅之は言葉を失っていた。素行の悪い姉だとは思っていたが、これほどとは。
だが同時に彼は、胸を高鳴らせてもいた。
写真に写る凛とした女性と、先ほどの映像の女性を結びつける。
どちらも輪郭は同じ、涼やかな目元も、吸い寄せられるような唇も。
本人だ。この美しい女性が、本当に姉たちによって淫乱にさせられたのだ。
その事実が胸を焼いた。
「そっからは、優芽センパイを自宅で調教してるんだ。
広い屋敷だし、昼間は親がいないらしいから。
まぁホントは私らと一緒に下校した妹もいる筈なんだけど、
ヘタレだから部屋から出てくる事はないしね。
結構調教したんだけど、あたしらだけで楽しむのも勿体無いじゃん?
だからこうして、先輩がクリトリス責めで悶える様を撮影して、
顔にモザイクかけたのをネットで一週間限定で配信するようにしたんだ。
小遣い稼ぎにね。
モザイクかけてても美人なのは解るし、スタイルはそもそも抜群だし、
肝心のクリちゃんはモザイクなしで反応が全部解るにしたからさぁ、もう超人気で。
詳しくは言えないけど、かなりの金になったよ。
ちなみにこれはその貴重なオリジナルデータだから、顔のモザイクなし。
これが見れることに感謝しなよ?」
樹里が誇らしげにそう語り、興奮冷めやらぬ様子で次の動画を再生する。
一方の雅之は、恐ろしさを感じながらも思春期の渇望に抗えない。
身を乗り出してブラウザを覗き込んだ。
※
『優芽 9/4』。
そのファイルに記録されていたのは、優芽の何とも屈辱的な姿だった。
彼女は一糸纏わぬ丸裸のまま、天井から両手首を吊り下げられ、
下に通された竿竹へ大股を開いた状態で膝を巻きつけている。
その両足首は纏めて股の下で縛り合わされていた。
ちょうど竿竹に足の甲で乗ったまま、胡坐縛りをされたような格好だ。
当然体を隠す事など出来るはずもなく、腋の下や揺れる乳房、
恥じらいの場所などを晒すがままになっている。
その前方に少女達が集まり、優芽を観察していた。
「いーい格好ですよセンパイ、綺麗なお身体が丸見え。
あそこの毛もきっちり処理してて、神経質なセンパイらしいです」
「ほんと。ビラビラもまだ未使用みたいに綺麗なピンクしてますねぇ」」
恥じらいの部分が様々に品評される。
優芽は羞恥に焦がれたのか、縛られたまま必死に腰を捩った。
足元の竹竿がギシギシと音を立てる。
「そんな恥ずかしがる事ないでしょう、もっとよく見せてくださいよ」
少女は優芽の反応を可笑しがり、白いテープを取り出した。
それを陰核の上と局部周りの5箇所に貼り付ける。
これにより、優芽の陰核と陰唇は常に外気に晒される形となった。
「…………!!」
言葉を失う優芽を囲み、少女達が嗜虐的な笑みを浮かべる。
「さぁて。今日はセンパイのお豆ちゃんを、筆で可愛がってあげますよ」
少女達はそう言い、屋敷の床の間にあった桐箱を拾い上げる。
蓋を開けると、大小様々な筆が姿を現した。見るからに高級なものだ。
少女達は筆のいくつかを取り上げ、指先で撫でて感動を表す。
「うっわこれ、マジ気持ちいい!毛先が柔らかくって、チクチクとか全然しないよ。
めっちゃ高いコートのファーみたい。うーん、こりゃ癖になるわー」
「ホントだー、高級な筆ってこんな風なんだねー!」
「うんうん、これならクリちゃんに使っても全然オッケーじゃん?
むしろ気持ちよすぎておかしくなっちゃうかも。
アタシなんかすでに指で毛先撫でるのやめらんなくなってるしさぁ」
毛先の心地よさを堪能した後、彼女らはその筆を手に優芽に向き直る。
そして顔を引き攣らせる優芽の秘所に近づけた。
細い筆先が陰核の包皮を撫でる。
「っつ!」
優芽は柳眉を顰めた。そのまま極細の筆が包皮を捲り上げるように動くと、
柳眉も細かに震え始める。
柔らかな筆先は包皮を優しく剥き上げ、本体との隙間に入り込んで、
その場所で踊るようにのたうった。
「あ、ああ!?くうぅっ、そ、そこ、根元……っ!!!」
優芽がつらそうな声を上げる。
その彼女に、もう一本の筆が迫った。
その毛先は陰核を下から舐め上げ、尿道の入り口をくすぐるような動きを見せながら、
巧みに刺激を与え続ける。
上と下から挟み込まれ、細やかな筆先でくるくると刺激される状況。
「んゥううう、くっンンンーー……!!!」
優芽は顎を引き、唇を引き結んで声を堪えていた。
だが代わりに竹竿がぎしっぎしっと煩く鳴り、彼女の得ている快感を物語る。
「イイ声出てんじゃん。アソコもひくんひくんって物欲しそうになってるし」
「腰もエロい動きしてるしねー。あはっ、お尻の穴もキュッと締まってて可愛いー!」
陰核を、秘裂を、後孔を。
恥ずべきあらゆる場所を少女に間近から覗き込まれ、変化を指摘される。
吊るされたまま胡坐縛りの格好を取る優芽を後ろから見れば、
白い尻肉が引き締まり、膝裏の上部分が深く筋張っている事が見て取れた。
その強張りは陰核への筆責めでもたらされるものだ。
そう考えた上で彼女の上げる声、晒す表情を見れば、感慨もひとしおだった。
やがて、大小様々な筆に苛まれるクリトリスは小豆大にまで大きさを増す。
映像を注意して見ずとも筆の毛先から覗くほどだ。
そこは快感にうち震え、溢れた愛液にまみれていた。
「ふふ、すっごいよセンパイ。濃いお蜜がとろぉぉって、こーんなに」
一人がその愛液を筆先に絡ませ、糸を引かせながら優芽の眼前に晒した。
「はぁ、はあ、あうあぁっ……!!」
優芽は口を開いて空気を求めながら、自らの変化の証を眺める。
濡れているのは彼女自身も嫌というほどに解っているだろう。
熱い蜜は、内腿を滑り落ち、足首の結び目へ滴っては濡れ光らせているのだから。
少女達はその反応に気をよくし、溢れ出る蜜を筆先で陰核へ塗りつける動きをし始めた。
ぬめらかな潤滑を得た筆先が、陰核の表面を踊る。
「んくううううぅーーーっっ!!!くううンんんああーーっ!!!」
優芽の顔が天を仰ぎ、歯を食いしばって何かを否定するように黒髪を揺らす。
だがそのさ中にも、彼女の秘唇はより一層の熱い蜜に塗れていった。
撫で、擦り、舐め、剥き、撫でる。
その終わりのない筆先の動きに、優芽の陰核はいよいよ赤さを増した。
それは何十分続いたのだろうか。
「ああ、う、お、お豆が、お豆が膨れて、はちきれそうっ……!!」
優芽はついに涙を流し、悲痛な呻きを上げはじめた。
飽きられるまで、何度も、何度も。
やがてようやくに脚を解かれた時、彼女は立っていられずに腰砕けになる。
「あーれぇ、解放された途端に床オナですか?
物足りなかったのかなぁ」
少女達が蹲った優芽をなじる。優芽は必死に立ち上がろうとするが、出来ない。
その生まれたての子馬のような動作からは、彼女を襲った快感の深さが十分に読み取れた。
その次の動画では、日付は9/11になっている。
ここでの優芽は、布団に仰向けで寝かされ、両腕を背中の後ろでアームバインダーに拘束され、
その拘束具についた金具を足首に繋がれていた。
正座のまま後ろへ寝転ぶような格好だ。
綺麗な黒髪が頭の下でばさりと広がる様は艶やかだった。
その下にある、今度は何事が起こるのかと見開かれた瞳も。
今回は裸ではない。
下半身に黒いタイツを履かされており、秘部に当たる部分だけが破かれている。
腰周りと足の付け根に当たる部分にはタイツ独特の黒い線が見えた。
下手に何もつけないよりずっといやらしい。
タイツを履いていると、令嬢であると同時に有能なキャリアウーマンのようにも見えた。
「ほーら、剥き剥きしてあげますよー?」
1人の少女が優芽の横に屈みこみ、その陰核を指で弄くり始めた。
「あっ!あッう!!!」
優芽は今までの映像に比べれば大きめの声を出す。
そしてその声と同様、指で弄くられる陰核も、すぐに繁みから姿を現すほどに膨らんだ。
「しっかり開発されたもんよねぇ。指でちょっと弄くってやるだけで、すぐ勃起するんだもん」
赤面する優芽の前で、少女達の笑いが起きた。
ひとしきり笑い者にした後、優芽の股の間に洗面器が置かれる。
そして『生理食塩水』と書かれた瓶の中身が空けられた。
「さぁ、センパイ。今日はまた、一つ上の快感に連れて行ってあげますよ」
1人がそう言い、ローションを指に垂らして優芽へ塗りつけた。
その指が触れた場所、すなわちこれから責められる場所を感じ取り、優芽が声を上げる。
「そこっ、おしっこの……!?」
「そうよセンパイ、怖い?まぁいくら怖いって泣いたってやめないけどさ」
少女は言いながら、エネマシリンジで洗面器の中身を吸い上げた。
そしてその細いチューブの一方を、ゆっくりと優芽の尿道へと近づける。
「い、いやあっ……!!」
優芽が身を強張らせる中、チューブの先は尿道口へと沈み込んだ。
綿棒よりも細いものだ。痛みはさほどないだろうが優芽の慄きは止まらない。
真面目一筋な彼女にとって、尿道に何かを入れるなど、想像さえした事が無かったのだろう。
「ほぉら、チューブの差込みは終わり。
今度は液が入ってきますよ、ちょっとキツいけど我慢してくださいねー」
少女は嬉々として告げ、シリンジのポンプを握りつぶした。
ボココッ……と泡の音がし、薬液が吸い上げられる。
薬液は尿道に入ったもう一方のチューブへ。
「うあっ!!!何それ、しみるっ……!!」
優芽が腰を捩って苦しんだ。少女達がそれを押さえつける。
「大丈夫ですよ、病院でも使われる生理食塩水なんですから。
ほら、つらいならチャッチャと出しちゃって下さい」
少女は一旦チューブを抜き出し、洗面器を優芽の腰の下に滑り込ませる。
優芽は腕を背中に敷くように拘束されているため、ちょうど腰が浮く形だ。
腹圧もそれなりに掛かっており、チューブが抜かれた尿道からは勢いよく尿があふれた。
赤く盛り上がった小さな唇から飛沫が飛ぶ。
それは洗面器の中で食塩水と交じり、透けるような琥珀色を作り出す。
「あ、はぁうっ……!!」
屈辱的な放尿が終わった後、優芽が疲れきったように目を閉じた。
だがその脚の間に座る少女は、今一度洗面器の内容物を吸い上げる。
そして、注ぎ込んだ。
「あぐっ、ま、また……!?」
「そ、もっともっと尿道をほぐしてあげます。センパイの出したおしっこでね。
元々センパイの膀胱にあったものなんだから問題ないでしょう?
遠慮せず何度でもして下さいね。尿道の開く所から放物線まで、全部見ててあげますから」
少女は子供に諭すように言い、優芽の膀胱へ液体を注ぎ込む。
その外的な力であっという間に尿意の限界を迎えさせられながら、優芽は失禁を繰り返すしかなかった。
後輩達が笑いながら見下ろす前で。
「さて、と。これだけおしっこしたら尿道も緩んだだろうね」
少女達が優芽の秘部を覗き込んだ。
優芽の尿道は、今やチューブの直径と同じだけ口を開いてしまっている。
「ここからが本番だよぉ、センパイ?」
少女の1人が綿棒を取り出し、ローションを掬い取りながら優芽の尿道へ近づけた。
「んん……!」
綿棒の先が尿道をくぐり抜けた。
それを優芽は感じただろうが、拘束された状態ではどうする事もできない。
少女はそのまま、2本指で綿棒を押し進める。
そしてそれ以上奥へ入らない所までいくと、ゆっくりと綿棒の先を蠢かす。
まるで膀胱の壁を擦るようにだ。
「う゛!」
その感触が不気味なのか、優芽は眉を顰めて身を捩った。
しかし少女は気にも留めず、たっぷりと膀胱を弄くった後にゆっくりと引き抜いていく。
そしてまた、やはりゆっくりと挿入していく。
それら一連の動きを延々と繰り返した。
「やめ、やめて!おしっこの穴なんて、入れていい場所じゃ……!!
あっ、はう、ああう、ああ、あッ……!!」
優芽は尿道責めに何度も非難の声を上げていた。
しかしその声には、次第に喘ぎが多く含まれるようになっていく。
そして熱い吐息が。
挿し込み、舐める様に回して、引きずり出す。
そしてまた挿し込む……。
それを繰り返されるうち、優芽は枕に頭を預けたまま、吐息しか漏らさなくなる。
その薄く開かれた瞳は、熱に浮かされたように虚空へ視線を投げ出していた。
その優芽の傍に少女が座り、耳元へ囁きかける。
「ねぇ優芽センパイ。今のセンパイの頭の中、当ててみせましょうか。
『ゾクゾクして』るんでしょう?
尿道の奥辺りを擦られるたびに、気持ちよさが湧き上がってきて……」
少女の言葉に、優芽は首を振る。
「あはは、そうして否定しても無駄ですよ。
あたし達には、ほじられる尿道の上で、あなたのクリトリスがギンギンに勃起してるのが丸見えなんです」
そう畳み掛けられると、優芽は目を見開くしかなかった。
「……どう……して……おしっこの、穴で……」
「当然ですよ。あたし達が普段見てるクリトリスっていうのは、陰核の先でしかないんです。
その大部分は、樹が根を張るように女のお腹の中に広がってる。
その『クリトリスの根元』の特に太い部分が、尿道のすぐ傍にあるんですよ。
そこを薄皮一枚って近さでほぼ直に擦ってるんですから、感じないわけないですよね」
少女は優芽のクリトリスに触れた。
散々根元から刺激され、ついに小豆ほどの大きさになった陰核亀頭へ。
大きさだけではない。色合いも茹で小豆の赤みにそっくりだ。
尿道を長らく責め蕩かしていた綿棒が抜き去られ、代わりの責め具が秘部に近づく。
白いマッサージ器だ。
ヴウウウウン、と鳴る力強い駆動音に、優芽が何事かと身を捩る。
「すごい音でしょ?威力も同じぐらいあるって期待してくれていいですよ」
少女のその声と共に、充血した淫豆へ責め具が押し付けられた。
「くあぁぁあああう!!!!」
優芽の海老反りになった背中が震え、同時に足の指先も強張った。
腹筋にも縦一本の深い線が入る。
「あははっ、すごい。足ピーンってなってる」
「叫び声も今までとはオクターブ違うねえ」
「そりゃそうでしょ。あそこまで焦らして、クリ勃起させたんだから。
もうこっから逝きっぱじゃない?」
少女達の盛り上がりをよそに、優芽はそのスレンダーな腰をうねらせて身悶えた。
「うくああああ!!!あッああ、うふああああっっ!!!
あああああイクイク、い゛ぐううううぅーーっっ!!!!!」
歯を食いしばり、涙の線を零し、やがては失禁さえしはじめる。
「うーわぁ、クリだけじゃなくて膀胱までバカになっちゃった?」
「甘やかされづくしのお嬢様ってやだねぇ。いい歳して、こんなにおねしょするんだ」
少女達は笑いながら、優芽が絶頂に達し続けるのを観察していた。、
優芽の桜色の秘部から、愛液がとろとろと溢れていく。
「あああああっ!!!だめっ、だめえっ!!っき、機械を止めて!!!
やらあ、いきすぎで、あああ、いぐいぐうううぎ、あううううイグううううっ!!!!」
そのうち内腿に痙攣が始まり、白目を剥き、枕に深く後頭部を沈みこませて意識を飛ばした。
すると一旦責めが止まり、気付けが行われる。
「ほぉら風紀委員長さん、まだ終わってないんですけど?」
頬を叩きながらそう呼びかけると、やがて優芽が意識を取り戻す。
そこからまたまた容赦のないマッサージ器での陰核責めが再開された。
「やめて、やめてえええっ!!!うん、うお、くぅおおおォおお!!!
いぐっ、いぐういぐっ!!あああ、くウ゛うううんあおおお゛お゛お゛!!!!!」」
優芽はほどなく白目剥いて2度目の失神を喫する。
その口の端には、大きすぎる快感のあまりか泡さえ噴き始めていた。
「ああいい声。ようやくカマトトぶった喘ぎじゃなくて、心からキモチいいって声が出たじゃん」
「へへ、あの潔癖症なお嬢様が、おおお、なんて呻くようになったなんて……泣けるよね」
「あはっ、ちょ見てよ。マッサージ器除けたらさ、もうすっかりズル剥けのデカクリになってんの!」
「マジぃ!?超受けるー!!」
少女達は楽しさに沸きながら再度の気付けを試みる。
「どうお嬢様?クリが気持ちイイ?」
「あはっ、あはっ、はぁあっ……も……もう、やめ……てぇ!!」
「やめて欲しかったら、クリチンポでイキますって言ってみなよ。
だらしなーくビンビンになったクリチンポでいっちゃいますってさ」
「……そ、そう言えば、いいの……?やめてくれるの……!?
…………っ!!!……く、くりひんぽでぇ、いきますゅっ、
だらひあくビンビンになったクリひんぽで、い、いっちゃいますぅっっっ!!!!!」
優芽は恥辱の言葉を吐かされながら、痙攣し、白目を剥いて何度目かの失神状態に陥った。
※
「どう、凄かったっしょ?」
全ての映像を見終えた後、樹里が雅之を振り返って言った。
場の雰囲気を思い出したのか、彼女も興奮状態にある。
「あ……ああ」
雅之はそう答えるのが精一杯だった。
樹里はその弟の反応に満足したように笑い、携帯を取り出す。
樹里が番号を選択した数秒後、その電話口から声が漏れ聴こえてくる。
女の喘ぎ声。
すっかり聞き慣れた声だ。つい今の今まで、パソコンから聴こえていた声。
「あたしよ。アンタ今なにしてんの?」
樹里が呼びかけると、電話の向こうの喘ぎが一時収まる。
「……い、今、朝のシャワーを浴びながら……ずっと、慰めていたの……。
あ、あああ、とまらない、だめっいく!クリチンポでいっちゃううぅっ!」
その狂ったような喘ぎを最後に、電話が切れる。
樹里が鼻で笑った。
「へ、もう昼過ぎだってのにあのお嬢様、完全にクリオナ中毒じゃん。
昂ぶってくると自分で“クリチンポ”とか自虐して悦に入るようになっちゃったしさ。
まぁ実際、散々弄くりまくってすっかりズル剥けのデカクリなんだけどね。
責めてない時だってなんでか勃起が止まんないみたい。
せっかくのお嬢様が台無しだわー。
事情知っちゃったワケだし、あんたそのうち嫁に貰ってやれば?」
姉はそう言い残して椅子から立ち、嬉々として衣装箪笥から余所行きの服を選び始める。
そういえば今日は9/17日。
映像の最後の日付から、ちょうど一週間後だ……。
終わり