「はぁん…」  
身を投げ出したベッドの上で、艶を帯びた吐息をする。  
 
今日の保守子は、散々だ。  
いつもの保守作業も、思考が乱れて、ままならない。  
昨夜、みんなとの食事でワインを飲んだのは覚えているが、  
その後記憶があやふやになって、気がついたら、ベッドで朝になっていた。  
サイドテーブルの上のメモと、下腹部に違和感。  
『今日1日、入れてなさい』と、  
あの女(ひと)の字かかれていた、メモの対象物は、自分の膣に入っている物だと想像がつく。  
恐る恐る膣に指を入れて触ってみると、親指大の大きさだろうか。  
風船にゼリーを入れた様なプニプニと柔らかい感触の、繭の様な物が、指に当たる。  
今までの経験で、これより大きな物も、入れた、いや、入れさせられた経験があるので、  
ただ入れている程度なら大丈夫だと甘くみていた保守子だが、その予想は裏切られた。  
 
この繭は、あの女が用意した物。  
ただの繭では有るはずでない。  
ローターの様に、しかも時々思いがけない時に、微弱に震える様になっているらしく、  
初めて振動した時には、甘い悲鳴を上げてしまった。  
また、グミの様な素材が、保守子の隙間を充填し一体になった感じがし、  
微弱な振動でも、より一層感じられる。  
しかも刺激するポイントが時々変わるので、  
保守子の柔らかい肉を、緩やかにかき回しているいるみたいに、  
繭が形を変えて居る気がしてならない。  
数時間後には、保守子の秘部だけでなく、思考までトロトロにとろけてしまい、  
何をするにも集中する事は、出来ない。  
 
「よし、取っちゃおぅ。」  
あの女が見ている訳でも無いし、もし何か有っても入れ直せば、バレることはない。  
パンツはとうに役に立たず、履いていない。  
膝まで濡れる蜜を隠すために履いたフレアスカートを、ベッドに寝たままたくしあげ、  
人差し指を入れてみる。  
十分に濡れた保守子の中に、指はすんなり入るものの、中の繭は水風船の様に、  
プニプニと形を変えて、なかなか取り出せない。  
「ぁんっ!ふぁっん!」  
自分の人差し指がかき回す事による新たな快感が、自分で始めたい衝動を我慢しつつ、  
頑張る保守子。  
中指も使って自分の蜜で滑る繭を取りだそうと、ようやく二本の指で摘んだ瞬間、  
中の繭が突然、金平糖の様に形を変えた。  
 
「ひゃっん!」  
グミ様な質感はそのままに、一本一本の柔らかい棘は、トロトロの保守子の肉に突き刺さる。  
ゆるゆるととろ火で炙られ続けた躰には、耐えられない痺れるほどの快感が、脊髄を駆け上がり、  
見開いた視界が、ホワイトアウトする。  
その一拍の後に、繭が大きく震えだした。  
「ふぁぁぁぁぁ、ダメ!あぁぁぁぁぁんっ」  
突然バイブを強にした様な振動が、言いつけを守らないお仕置きとばかりに、  
柔らかい肉壁の深くにまで突き刺さる棘から伝わり、保守子の躰がベッドの上で弓ぞりになる。  
辛うじて、二つの指は繭を摘んだままだが、柔らかい棘は取りだそうとする動きそのままを、  
膣壁をかき回す。  
もう、保守子の動きは、繭を取り出す動きではなく、快楽の糸を紡ぎ出すものだ。  
 
「あああんっ、止めて!逝っちゃうの〜!」  
繭の棘の数本が、保守子の奥の感じるポイントに突き刺さり、そのまま絶頂に押し上げた。  
逝った反動で、摘んだ指が外れたが、繭の震えは止まらない。  
「あああんっ、やめて〜!もう、だめなのぅ!」  
取り出そうとする指がなくなると、  
次に繭は明らかに形を変え、保守子の中を震えながら掻き回しだした。  
様々な形に形を変え、さらに保守子をとろけさせる。  
震える繭はGスポットと子宮口を同時に押し上げられ、保守子の躰がベッドで跳ねる。  
ますます潤う保守子の中で、緩やかにさらに複雑な形に変わり狂わせる。  
「あんっ!これ、すごいっ!そこはだめ〜」  
深い所を震えながらかき回される繭の動きに、誰も居ない安心感が、さらに保守子を乱れさせる。  
「ふぁんっ!らめ〜!また逝っちゃうの〜!」  
保守子はもう虜になっている自分に気がつきながら、  
繭から与えられる甘い電気で、またさらなる高みに、連れて行かれていった。  
 
今日も保守作業は出来そうにない。  
 
 

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