「それで?今日は一体、なんの用なわけ?また、なにかの実験?」
「あ〜、まあな、今作ってる装置の試作品の実験でな。明美には果歩と一緒に、テストに協力して欲しいんだ」
夕方、唐突に呼び出されて行ったら、これだ…
このちょっとぼ〜っとしたのが昌也。うちの隣に住んでて、天才科学者…らしい。そう言ってるのは、妹の果歩ちゃんだけだけど。
昌也の話を要約すると、なにかの装置の実験で、いつもは果歩ちゃんが実験体になってるらしいんだけど、
被験者が一人だけだとデータとして不十分だとか言って、私にテストに協力して欲しいんだそうだ。
まあ、昌也は教えるのも上手くてさ、いろいろ勉強方面で世話になってる手前、断りにくいんだよね。
果歩ちゃんは無事みたいだし、爆発とかの危険はないだろうから大丈夫でしょ。と、言うことで気軽に引き受けたんだ。
「じゃ…果歩の部屋で用意してきて。俺、玄関で待ってるから」
玄関ね…外ですることなのかな?…珍しい…そういえば、最近犬の散歩してるのを見たとか、母さんが言ってたっけ。
しかし、犬の散歩ね…あんま、似合わないな。でも、少しは研究以外のこともするようになったのかな?感心感心。
「今日はお姉ちゃんも一緒なんだよね?果歩嬉しいな〜」
ああ、可愛い…昌也と同じ遺伝子からできてるとは思えないくらい可愛い!
こうちっちゃくて、明るくて、私の妹にしたいくらいだよ!
ああ、髪の毛を小さなツインテールにしてるとことか、まだ膨らむ兆しすらないオッパイとか、
柔らかそうなお腹にある可愛らしいおヘソとか、そ、それから、その下のツルツルの…ああ、まだ生えてないんだね♪…
…って!なんで裸なの!?
「ほら、お姉ちゃんも速く脱いで♪」
「ちょ、ちょっとまって!これは何の実験なの!?」
果歩ちゃんの話を要約すると、
認識を変化させる装置だかの実験で、首輪型の装置を使って人を犬と認識させよう!と言うことだそうな。
裸になるのは、服を着てると認識の変換が複雑になって、脳の認識変換がうまくいかない場合があるとかないとか…
で、裸に近い方がいいらしい。
「この首輪をつけると、私は周りの人には犬に見えるの?」
「うん。設定次第でいろいろ出来るようにするらしいけど。ちょっと見ててね」
そう言うと果歩ちゃんが首輪をつけて、何かを操作する。
一瞬、頭の中というかなんというか、視界がグニャリとしたような感覚がしたかと思うと、目の前には犬がいた。
うん、どう見ても犬にしか見えない…でも、不思議なことに犬だということはわかるんだけど、
なんか微妙に靄がかかったような感じで、犬種とか特長とかはなぜかわからなかった。
この犬が…ほんとに果歩ちゃんなの?
「アウン?…アンアン!」
犬の果歩ちゃんが何かするとまたグニャリとした感覚がして、果歩ちゃんが立っていた。
「ね!?すごいでしょ!?やっぱり天才だよね!」
「あ〜、確かにすごいとは思う…」
なんか、使い方次第では覗きとかしょっぼい犯罪から、もっと大きな悪事にも利用できそうな危なそうな代物だ。
「面白いんだよ!果歩がお外で裸なのに、みんな犬だと思ってるんだもん」
「…ひょっとしなくても、最近昌也が散歩させてる犬って…」
「もちろん果歩だよ。うち、犬飼ってないもん。ね、お姉ちゃんも速く脱いで、一緒にお散歩しよ♪」
私も仕方なく裸になってその装置をつけてみる。
えっと、このボタンを押せば犬になるはず…
あれ?…犬になってない?…でも首輪のランプが光ってるから利いてるはずなんだけど…
「わあ〜、お兄ちゃんとは違う犬に見える!お姉ちゃんはこんなふうなんだ〜」
「あれ?ちゃんと利いてるんだ…誰が犬になるかで、見える犬って違うの?」
果歩ちゃんは何を言ってるかわからないって顔してる。そうか…言葉も犬のものに聞こえるのか。
果歩ちゃんも首のボタンを押して、犬に…なってない?
「あのね、なんか自分が犬になると認識が混乱するとかで、中和装置もついてるとか。で、首輪装着者には他の首輪の
変換効果も中和されるとか何とか…とにかく、お姉ちゃんが自分が犬に見えないのと同じで、果歩も犬に見えないんだって」
ああ、だから果歩ちゃんの言葉も普通に聞こえるし…か、可愛い裸も見えるのか。
「でも、最初はドキドキしてすごかったよ!だって、自分ではわからないんだもん!ほんとに犬に見えてるのかな?とか、
ほんとは普通に見えてるんじゃないかな?とか、もうほんと不安だったよ〜」
ああ、この実験をもっと早く知っていれば…
そうすれば果歩ちゃんの可愛い裸とか、不安そうなとことか、たくさん見られたのになぁ…
「じゃあ、そろそろいこうか、お姉ちゃん」
「ちょ、ちょっと待って…ほ、ほんとに犬に見えてるんだよね?」
「うん。お兄ちゃんは私達が犬に見えるか、確認しなきゃいけないから。もしも装置が動いてなかったら、大変でしょ?」
「…うん」
ああ、そうか。確かに果歩ちゃんの言うとおりだ。
もしも、裸で外に出てから故障してましたじゃ、ほんと大変なんてもんじゃない。
でも、やっぱ裸であいつの前にいくと思うと、緊張する…
だ、大丈夫だ。今の私は犬にしか見えないはず。問題は無い!
トテトテと玄関に走っていく果歩ちゃんの後について、私は胸やアソコを隠しながら歩く。
ほ、ほら、見えてないとわかっていてもさ…やっぱり、隠したくなるもんなのよ。
「はい、お兄ちゃん、首紐つけて」
果歩ちゃんはあごを少しだけ上に向けて、顔を昌也の前に持っていく。
まるでキスをせがんでいるかのように目を閉じて、手を後ろにやって、ちょっとだけ背伸びをして…
すごい…
裸で首輪をつけた女の子…その首から垂れ下がる太くて長いリード…それを掴んだ、服を着た若い男…
私も、今から…あんな感じになるんだ…
「明美も、こっち来て…」
呼んでる…いかなくちゃ…
私はそうするのが当然のように、果歩ちゃんの真似をする。
昌也の前で、胸もアソコも隠さずに、まるでキスをせがむかのように目を閉じて、ちょっとだけ背伸びをする…
見えていないとわかっているからこそ出来ること。もし、見えてたら…こんな恥ずかしいこと、死んでもやらない♪
えへへ、首紐、つけられちゃった…本当に犬になったみたい…昌也の、ペットに…
昌也の手にしっかりと握られた首紐…機嫌を損ねたら、思いっきり引っ張られちゃったりして♪
「あ、お姉ちゃん。ちょっと大変だけど、犬だから四足歩行だからね。あと、膝とか痛いからコレ着けてね」
渡されたのは、膝の辺りから足の先までを覆えそうなモコモコした太い靴下みたいな物と可愛らしい犬の手っぽい手袋…
…本格的なような、そうでもないような…
昌也がドアを開けて、それに果歩ちゃんが続く。
わ、私、今から…裸で、外に出るのか…
夕方の時間帯だから、火照った体には風が心地よくて、意外と悪くないかも。
あ、小さな女の子が果歩ちゃんを撫でてる。そのすぐ側には母親っぽい人がいる。
「ほら、ワンちゃんもう一匹来たよ」
「あ、こっちも可愛い〜。おいでおいで」
うん…今、私は犬なんだ…
「アン!」
なんとなく犬っぽい鳴き声をあげて、できるだけ急いで子供の前に行く。
「や〜ん。可愛い〜」
うん!どうせ、みんなには犬にしか見えないんだから、開き直って楽しんじゃおう!
私達はノタノタと犬と言うより亀のように歩く。
ああ、それにしてもすごいカッコだ。果歩ちゃんもだけど、私も昌也の前を四つん這いで歩いてる。
昌也から見れば、私達のアソコもお尻の穴も見えてるんじゃないかな?…私の大事なところが全部見えてしまっているのに、
犬にしか見えない。そう思うと、なんだかもっと見せたくなってくるから不思議♪
お尻を振りながら歩いて、気を引くように意味もなく鳴いてみたり。
果歩ちゃんも犬仲間ができたのが嬉しいのか、私に体を擦りつけたりしてくる。
なんか、果歩ちゃんは犬っていうよりも、猫みたいで可愛いなぁ。
ああ、今なら果歩ちゃんが楽しそうだったのがよくわかる。…もう、すっごい開放感!
それに、みんなに気づかれてないのが楽しいの!
こんな往来で裸なのに、オッパイもアソコも丸見えなのに誰も気づかない。
背徳感…なのかな?ばれたらイケナイ事してるのが、もう楽しくて!
誰も気づかない。まるで果歩ちゃんと私の二人きりの世界みたい…まあ、一応昌也もいるけど、犬にしか見えないんだし。
ひょっとしたら昌也も、私達の裸が見られないことを心の中では悔しがってたりして…そんなことはないかな?
私達の進行方向から、見知ったおばちゃんとその子供たちの姿が見える。
「あ〜ら〜、えっと、あ!そうそう、昌也君じゃない?元気?あら可愛いワンちゃんね〜」
「わあ〜、可愛い!ね?ね?触っていい?」
「いいでしょ?いいでしょ?触ってもいいよね?」
ちょっとうるさい感じのおばちゃんと、やっぱりちょっとうるさい感じの双子の男の子のよく似た親子だ。
「あ〜、まあ、乱暴にしなければ」
子供達はやっぱり小さいほうがいいのか、果歩ちゃんの体をべたべたと触っている。
「あ!くすぐったい!あは、ははは!やあ!ン、そんなとこ…や〜ん」
子供達は遠慮なく、果歩ちゃんの体を触っている。胸も、それからお尻も…たまにだいじなところのすぐ側も。
「あ!この子喜んでる!もっと触って欲しいんだ!」
「可愛いな〜!尻尾ナデナデしてあげる!」
「あ、やめて…お尻もお胸も撫でないでぇ…」
子供達には尻尾が見えてるのか、一人はお尻を、もう一人は胸の辺りをもみくちゃに撫で回してる。
悪気とかは無いんだろうし、二人とも犬を撫でてるだけなんだろうけど…
すごい…エッチに見える…
裸で首輪をした女の子が弱弱しい抵抗をしながらも、小さな子供達にお尻や胸を触られている…
…なんか…一度そう見えると全部の動作が、エッチなものに見えてくる…
一人の指が胸の小さな突起を掠め、もう一人は剥き出しのお尻を撫で回す。
果歩ちゃんは緩慢な動作でお尻を振ったり、体を揺すって抵抗するんだけど、それを見た子供はさらに容赦なく胸や
背中に手をやり、背筋をなで上げ、小さな突起を掠めるように、時に引っかかるように指を滑らせる。もう一人は、
恥らうようにゆっくりと動くお尻の上に指を這わせて、それから逃れようと恥ずかしそうに大きくお尻を振っても、
そんなこともお構い無しに、果歩ちゃんの柔らかそうなお尻を撫で回す。
いくら拒絶しても、抵抗すればするほどに、執拗に子供達は果歩ちゃんの胸を、お尻を好き放題にいじり、
それを止めようともせずに見ている昌也と、子供たちの母親。
こんな道の真ん中で、誰が通るかもわからない場所で…裸で、首輪をつけた果歩ちゃんがこんな小さな子達に弄ばれているんだ…
人が犬になるって、こんなにエッチなんだ…
まるで子供達はこの犬が果歩ちゃんだと…裸の女の子だとわかってるんじゃないか…そう錯覚しそうになるほどの、
いやらしい光景…
「お、お兄ちゃ…お姉…ひゃん!たすけてぇ…」
あ!そうだ、変なこと考えてる場合じゃないよ!昌也は…ぼ〜っとしたままだし…
私が何とかするしかない!…って言っても、下手なことできないし…そうだ!
「アン!アン!」
一応犬っぽい感じで鳴きつつ、コロンとお腹を上にして二人の前に寝転がってみる。
「あ!ごめんね、君も遊んで欲しいよね。よしよし、撫でてあげるね!」
「ボクも撫でてあげる!こっちの大きい方も可愛いね!」
よし!コレで果歩ちゃんは大丈夫だ……その代わりに、私がピンチな気がするけど…
しかし、このカッコ…たしか、服従のポーズだったかな?…胸も、アソコも丸出しで…すごく、恥ずかしい…
寝転がって、手っていうか前足を胸の横に添えて、大きく足を開いて、胸もお腹もアソコも相手に全て晒したポーズ。
しかも、みんなに…見下ろされてるのがはっきりとわかるんだ…その視線が私に向けられてることも…
昌也も…私を見下ろしてる……昌也には…見えてないんだよね?…犬に、見えてるんだよね?
…そう…犬に見えても…私がはしたないカッコしてるのは、見えてるんだよね?
女の子なら見せちゃいけないところを、はしたなく足を広げてこんな小さな子供に見せつけて…
でも、私、犬だから…首輪もつけた、貴方の犬だから……いいよね?どんなにはしたなくても、犬、なんだから…
コロンと寝転がった私の方へ子供達の手が伸びてくる。
喉を二本の指で軽く引っかくように擽り、胸やお腹を乱暴にもみくちゃに触りまくる。
予想以上に乱暴で、予想以上に恥ずかしくて…予想以上に気持ちいい…
遠慮のない触り方は、自分が犬であることを脳に刻みつけ、服従者であることを焼き付ける。
当たり前なんだけど子供達は、私を犬として扱い体に触れてくる。それがもどかしくもあり、たまに想像以上の衝撃を与える。
ふとした瞬間、私のオッパイの先っぽを擦りあげたり、お腹から少しだけ逸れた指が恥ずかしいところに触れる。
その力の強弱すら物足りなかったり、痛いくらいだったりで、予想なんてできなくて備えることすらできず、
だからこそ、乳首を弾かれたときやアソコを乱暴に触られたときは、信じられないくらいの快感が私を駆け抜ける。
彼らにその意図はなくとも、胸やお腹、ときにはアソコという、敏感で普段なら誰にも触れさせることなどない場所を、
乱暴に撫で回されるだけでも恥ずかしいのに、その光景を昌也と果歩ちゃんに、特に果歩ちゃんには
裸で子供達の前に横たわる姿が…私の全てがありのままに見えてると思うと、それだけで私は…もう…
長い長い子供達とのふれあいが終わると、私の体は汗と砂にまみれ体中が汚れてしまっていた。
「あぅ〜、あの子達、遠慮無さ過ぎだよ〜」
「あの、お姉ちゃん、ありがとう…と、ごめんなさい…果歩のせいでこんなに…」
「ん?いいよ、果歩ちゃんのためなら、あのくらい…犬になるのも…結構楽しいし」
「…それにしても…そこのバカ兄!なんで助けてくれなかったのよ!」
「ん…いや…明美の反応を見ないと、データの意味がないから…」
さすが兄妹だね、昌也には果歩ちゃんの言いたいことがわかるんだ。
「データってね、いくらなんでも限度があるでしょ。私もお姉ちゃんも見てよ!こんなに汚れちゃったんだよ!」
「いや、お前はいつも実験の後には風呂に入るし、少しくらい汚れてもいいだろ」
…なんか、おかしい…普通に会話してない?
「ねえ、昌也…私も果歩ちゃんと一緒にお風呂入っていい?」
「ん?別に風呂くらい構わないけど、俺に聞くことか?」
明らかに話が通じてる…
果歩ちゃんを見るとしまったって感じの顔で、私から目を逸らす。
「あの、昌也は…私が犬に見えてるんだよね?ほら、私達が人に見えないか〜とか、動作の確認が〜とか何とか…」
「ん?ああ、確認したあと中和装置を作動させたからな。首紐をつけた辺りか。俺には二人とも人に見えるが…どうかしたか?」
首紐って…一番最初じゃないかぁ!!
私の脳裏にこれまでしたことが蘇る。
首紐をつけるときに、まるでキスをせがむようにしたこと。
昌也の前でお尻を振りながら歩いて、その上、気を引きたくて犬っぽく鳴いてみたりしたこと。
どこも隠さずに寝転んで、昌也に見下ろされたこと。そして、昌也の目の前で子供達にいろんなところを触られたこと。
どれも、顔から火が出るくらい恥ずかしいっ!!だ、だって、あれ全部…い、犬に見えてると思ったからできたことで、そんな…
全部…全部見られてたなんて…そうと知ってれば、あんなこと…しなかったのにぃ〜〜〜!!
ああ、ちょっとやりすぎたよ…見えてないと思ってたからって…はしたない…
それに…これから家まで、裸で…昌也の前を四つん這いで帰らなきゃいけないんだよね?…
ああ…でも、帰らなくちゃ服も着られないし…今はとにかく帰らないと…
「お兄ちゃん!こんなに汚れて気持ち悪いから、今日の実験は終わりでいいよね!!」
「ん?ああ。まあ、しょうがないか…だけど、帰るまでは実験中ってことでいいか?」
「む〜…ん、まあ、そのくらいなら…お姉ちゃんはそれでいい?嫌だったら、もう普通に走って帰っちゃう手もあるけど」
「…えっ!?あ、あはは、わ、私は平気だよ?うん…帰るくらい…いままでどおりで…全然、平気…」
ああ、ダメだ…動揺しまくりだよ…昌也に裸を見られてると思うと…やっぱり恥ずかしい…
「ほんとに?…そう。じゃあ、お姉ちゃん。早く帰って、一緒にお風呂入ろうね♪」
果歩ちゃんが歩き出しても、私は動くことができなかった。
私の真後ろで昌也が見てると思うと、足を動かすことができなかった。
足、動かしたら…私のアソコ、どう見えるんだろう?…す、すごくエッチな動きをしてるんじゃないかな?…
足の僅かな開き方の差に合わせて、少し開いたりぴったりと閉じ合わさったり、お尻の穴もはっきり見えたり、見えなくなったり…
そんな格好で、昌也の前を歩く…男の子の前で、そんなはしたない姿を晒す……やだ…こんなこと考えたら、動けないよ…
「果歩。ちょっと待ってくれ」
「ん、どうしたの?…あれ、お姉ちゃん、大丈夫?」
私の顔を見た果歩ちゃんは、少しだけニヤッとして、小声になった。
「にひひ…やっぱり恥ずかしくなっちゃったんでしょ?でも、早く動いた方がいいよ。今だってお兄ちゃん心配して、
お姉ちゃんのことばっか見てるよ。お兄ちゃんの位置からなら、アソコも、お尻の穴も、ぜ〜んぶ見えてるんじゃないかな?」
体がボッと熱くなる。わかってはいたことだけど、指摘されると尚更恥ずかしくなる。
肩越しに昌也の顔を見てみると、相変わらずぼ〜っとした感じだけど、私から目を逸らさずにしっかりと見つめ返してくる。
ああ、これはわかってない…私が動けない原因は昌也なんだよ!そんな心配そうに見て…余計、動きづらいよ…
でも、心配されてるのはちょっと…ほんのちょっとだけ…嬉しいかな…
「……ごめんね…もう大丈夫だと思う…じゃあ、帰ろうか」
うん…もう、散々見られた後だもん…それに、心配してくれてるんだもん…もうちょっとだし、頑張らないと…
「あら、昌也君、こんばんわ」
「あ、おばさん、こんばんわ」
…今、一番会いたくない人に会った気がする。
いかにも買い物帰りの格好をした主婦。まあ、その、なんだ…私のお母さんだ。
「新しい犬ね。大変じゃないの?二匹も面倒見るの。あ、なんなら、うちの明美にも何か手伝わせる?」
「あ、いえ…預かってるだけですし、言うことも聞くし、そんなに大変じゃないです」
お母さん、できれば話しは手短にお願いします。こんなこと考えてもしょうがないけど。
「ねえねえ、お名前はなんていうの?」
「えっ!?……えっと…すいません。名前覚えるの苦手なんで、明美と果歩って呼んでます…」
……その名前はダメでしょ…考えておこうよ、名前……それに預かった犬って設定でしょ…大丈夫なの?
「…名前覚えられないから知り合いの子の名前で呼んでるの?でも、少しは変えた方がいいわよ。
親とか本人には言いにくいでしょ?あ、そうだ!この子達、芸とか出来るのかしら?」
あ…いいんだ、名前…娘の名前、犬に付けられてもいいんだ…
「たぶん出来ると思います。言ってることはわかってるはずですから」
…嫌な予感…まあ、嬉しそうな顔で、声を弾ませてるお母さんを見れば、誰だってわかるだろうけど。
「アンアン!」
果歩ちゃんが嬉しそうにお母さんに跳びつく。
「あら。こっちはちいさいから、果歩ちゃんよね。遊びたいの?ちょっと遊んでもいい?」
昌也は相変わらずぼ〜っとした顔のまま、だけど少しだけ躊躇ってから答える。
「…ええ、大丈夫です」
「お手!…あら、ほんとにわかるのね。じゃあ、おかわり!すごいわ。今度は伏せ!ほんと、言うことわかるのね!」
お母さんは嬉しそうに命令して、果歩ちゃんも…なんか、嬉しそうに言うことを聞いてる。
「じゃあ、果歩ちゃん、ちんちん♪」
…今、ちょっと空気が凍った気がする。
人前でその単語は言わない方がいいと思うよ…お母さん、ちょっと天然気味だからなぁ…
「アン!」
果歩ちゃんは命令どおりに両手を胸の横に添えて、足を開き気味にしながら、ち、ちんちんの姿勢をとる。
恥ずかしそうに顔を赤らめて、でも、嬉しそうなトロンとした目をしながら…
添えた手は可愛らしいちっちゃなサクランボを、開かれた足は無防備なタテスジを、強調する。
小さくて幼い少女。
だけど、その表情は色っぽくて、私なんかよりも…ずっと女っぽい。
見せることを喜んで、見られることに幸せを感じて、裸でいることを楽しんでる。
たった三人の観客の為に、たった三人の視線を受けるためだけに、その秘部を惜しげもなく晒す。
よく見れば、果歩ちゃんはその身を震わせている。胸に添えられた手は徐々に胸の突起に近づき、時折思い出したように
胸の横、胸を強調する位置に戻る。足の方も、震えながらも少しずつ閉じ、たまにグッと開く。
耳まで真っ赤に染まり、体を朱に染め上げて、恥ずかしそうに全身を震わせている。
「…あ…れ?果歩ちゃん…恥ずかしい、の?…」
今の果歩ちゃんは、恥ずかしさに打ち震え、自ら晒しているその身を僅かでも隠そうとして、でも逆らえないなにかのせいで、
必死に隠すまいと耐えているように見える。
今までの嬉しそうなイメージと違って、奴隷のように従順で、ペットのように扱われる女の子…そんなイメージ…
裸で、首輪と犬の手のような手袋だけをつけた小さな女の子には…怖いくらいに、ぴったりなイメージ…
道の真ん中、服を着た男女の前で、その肌を隠すことを許されず、それどころか見せつけるような格好を強要された少女。
見ているだけなのに…なんだか、私までゾクゾクしてくる…
「すごいわ。良く躾てあるのね。…それで、ええっと…止めさせるのはなんと言えばいいの?」
「良し、とかですね。でも、二匹とも賢いですから、もう伝わってます」
果歩ちゃんは四つん這いの姿勢に戻っても、目をトロンとさせて、口を半開きにしてハァハァと肩で息をしている。
潤んだ瞳。耳まで赤く染まった顔に上気した肌。口から僅かに覗く舌。その全てが艶を帯びていて艶かしい。
「あ、あのさ…果歩ちゃんも、こういうの…恥ずかしいの?…」
「あ…うん…当たり前だよ。恥ずかしいから、してるんだよ……まあ、果歩の場合、ちょっと自分で追い込んでるけどね」
私がよくわからないって顔してると、果歩ちゃんはイタズラっぽく笑う。
「お姉ちゃんなら、すぐにわかるよ。きっと」
「おばさん。明美とも、遊んであげてくれませんか?」
昌也はお母さんに…私と遊ぶように言ってる。
「え〜っと…でもおばさん、他にどう遊べばいいか、わからないわ」
「明美は寂しがりやで、自分だけ遊んでもらえないと、拗ねて大変なんです。同じことでも、遊ぶことが重要みたいです」
心臓がドキドキと大きな鼓動を刻む。昌也の言葉は、果歩ちゃんがしたことを、これから私もするということだから…
「明美ちゃんは…なんか、すごく愛らしく感じるわ…名前のせいかしら?あ、ごめんね…遊んで欲しいのよね。まずは…お手!」
私…お母さんの前で、なんて格好をしてるんだろう…
身に付けているのは、犬のような首輪と手袋、それと大きな靴下みたいな物だけ。それ以外には何も身に付けていない。
胸もお尻もアソコも、見ようと思えばすぐに見られるし…実際、昌也にも果歩ちゃんにも、近所の子達にも見られたし、触られた…
そんな格好で、今、自分を産んでくれた母親の前にいる。…母親に、犬のように扱われている。
お母さんには、私が犬にしか見えていない。だからお母さんは悪くない…
でも、そんなことは関係なく…ううん、お母さんが楽しそうに、嬉しそうに命令するほど…
私の心は、複雑になって…私の心は、すごく、ゾクゾクしてくる…
名前が一緒なのも…お母さんが明美って呼んでくるのも、私の心を波立たせる…
まるでお母さんが、目の前の犬が私だって気づいてるような…気づいてて命令しているような、そんな錯覚を起こす…
「お姉ちゃん。ほら、お母さんの命令だよ」
お母さんの命令…たったそれだけの言葉が、私の体を燃えるように熱くする。
「ア、アン!」
私はお母さんの手に合わせて片手を出して、差し出された手に乗せる。
おかわりも伏せも、簡単でなんてことのない動作だけど、命令ってだけで私の心は震えだす。
「あら〜、明美ちゃんもほんとに賢いのね。じゃあ、最後ね。はい、明美ちゃん、ちんちん♪」
またお母さんは恥じらいの欠片もなく、しかも、果歩ちゃんのときもだけど、わざわざ名前を呼んでからその単語を口にする。
でも、私はお母さんのことをとやかく言えないみたいだ…
少しだけ、少し躊躇っただけで、私は命令を聞いていたのだから。
胸を挟み込むように手を添えて、強調するように胸を押し出して。大きく開いた股を、はしたなく晒して。
こんな恥ずかしい格好で、正面から、昌也と、果歩ちゃんと…お母さんの視線を受け止める。
果歩ちゃんのわざとにやけた顔…昌也の顔を赤くして、泳いだ瞳…お母さんの優しくて、でも嬉しそうな目…
全員が私を見てる…六つの瞳が、私の恥ずかしいところを見てる!…
やだぁ…こんなに、こんなに恥ずかしいなんて……視線が…こんなに肌を刺すなんて…
まるで視線そのものが熱を持っているかのように、私の顔を、胸を、アソコを、焼き焦がしていく。
ああ…いつからなんだろう?…昌也の目が、昌也の私を見る目が…こんな…照れた感じで、チラチラと覗き見るような…
…まるで、裸の女の子を見るような目になったのは…
いつもみたいにぼ〜っとしててよ…振りでもいいの…なんでもないって顔してよ…じゃないと…私まで……変な気になっちゃうよ…
そんなチラチラ見ないで…見るなら、もっと堂々として……そんな…恥ずかしがらないで…
照れくさそうにしないで…私のほうが、昌也よりずっと、ず〜っと恥ずかしいんだよ?…
「あのさ。二人して、さっきから見つめ合ってるけどさ。ちゃんと観察してる?データ取れてる?」
「あ、ああ…そうだった…」
昌也はなにかの機械をチェックしてから、やっぱりちょっと照れくさそうだけど、私から…私の体から目を離さなくなる。
その目は好奇心とか、観察のためとかじゃなくて…女の子を見る目に見えた…
視線も体全体というよりも、一部の…胸とか、お腹とか、アソコとか、エッチなところばっかりを彷徨ってる…気がする…
恥ずかしいよ…隠したいよ……
「ね?お姉ちゃん。恥ずかしいって気持ちいいでしょ?」
果歩ちゃんが少しずつ、私の近づいてくる。
「ほら、こんなに体を震わせて…オッパイの先っぽも、こんなに尖らせて…気づいてる?お姉ちゃんのアソコ、
ちょっと濡れて、光を反射してるのがすごいエッチだよ。お兄ちゃんも濡れてるの、気づいてるんじゃないかな?」
「あっ!?やだ…やめてよ…ね?」
…果歩ちゃんは私のすぐ側まで来て、いかにも匂いを嗅ぐように鼻を鳴らす。でも私はち、ちんちんの最中で
動いたりできなくて、果歩ちゃんを止めることができない。
「どうして?犬なんだから、仲間の匂いを嗅ぐくらい普通だよ。それに、お姉ちゃん良い匂いだよ。お日様と、汗と、
甘酸っぱい…まるで発情したみたいなエッチな匂いが混ざってて、いつまでも嗅いでいたい…そんな、すごく良い匂い♪」
そんな…私ってそんなにエッチな匂いしてるのかな?…やだ…ひょっとして、昌也もお母さんも気づいてる?…
そんなエッチな匂いを、みんなに嗅がれてるの?…あ…体が、また熱くなる…
私…果歩ちゃんの言うとおり、恥ずかしくて…恥ずかしくなるほど、気持ちよくなっちゃうの?…
「やっぱり、お姉ちゃんも気持ちいいんでしょ?さっきよりも、べたべたに濡れてるよ?匂いも強くなってるかな」
そんなこと言わないで…私…もう……あ、昌也が私を見てる…顔、真っ赤にしながら私を…
果歩ちゃんの言葉はお母さんには聞こえない。……でも、昌也には聞こえる。
果歩ちゃんの言葉に反応する私も、匂いのことを言われて恥ずかしがってる私も、もうべたべたに濡れてることも、
全部聞かれてるし、全部見られてるし……ああ、昌也の顔、真っ赤だ…私を見て、私を女だって意識してるんだ…
いつも、私のこと何とも思ってないみたいな昌也が、私の中に女を感じてるんだと思うと少し嬉しいよ…
恥ずかしくて、今すぐ逃げ出したい……けど…それでも、嬉しい…なんか、嬉しいんだ…
「二匹とも賢くて、なんて可愛いのかしら!また遊んでいいかしら?」
「ええ。でも、たまに預かる程度なので、いつもはいないんです。夕方に散歩するのも、昼間に預かる関係で」
「あら、たまにしかいないの?残念ね…あ、今から帰るのよね?一緒に帰っていいかしら?」
お母さんはそわそわしながら、昌也に一緒に帰っていいかを聞いている。ほんと、子供っぽい人だ。
昌也も問題ないと思ったのみたいで、二つ返事でOKしてる。
…つまり私は、親の目の前で、裸のまま犬のように這って、帰らなくちゃならないの?
「あの、お兄ちゃん…そろそろ…」
帰り道の途中、公園に差し掛かったところで、果歩ちゃんが妙にそわそわとしながら、ちょっと苦しそうな声を出した。
「あ、おばさん。ちょっと犬が催してきたみたいです。少し時間がかかるので、その…」
「私は少しくらい大丈夫よ。それより処理用の水とかはちゃんと用意してるの?」
「ええ。それは持ってます。一応、袋とかもありますし」
おトイレ…ここでするの?用意してるってことは、いつもしてたんだ……まさか袋は使ったことないよね?…
「ね?お姉ちゃんも、する?」
え?…お母さんの前で、昌也の前で、一緒にオシッコ?…
ドキドキする…怖いくらい…ドキドキしてる…
やだって気持ちはある。そんなことするのはおかしいって思う。
でも…ちょっと、してみたい気持ちも……ある…
「お姉ちゃん、嫌?嫌なら、無理しなくていいよ……見ててくれれば、それだけで…」
少しだけ悲しそうな声…そんな声、出されたら…
「果歩ちゃん………うん!一緒にしよっか!」
「ありがとう!お姉ちゃん大好き!」
私が答えるとパッと果歩ちゃんの顔が明るい笑顔になる。
妹みたいに可愛い果歩ちゃんのお願いだもん。断れるわけないよ。それに、私と果歩ちゃんは似てると思う。
今だって二人が感じてることは、強さは違ったとしても、きっと同じものだと思うから。
私もきっと…恥ずかしいことが大好きだから…
「ねえ、お姉ちゃん、知ってる?雌犬ってね、足、上げないんだって…座ってオシッコするんだって…
でもね…私は上げてする方が気持ちよくて好きぃ♪」
果歩ちゃんはゆっくりと大きな木に近づくと、足を高々と上げる。
私達によく見えるように大きく開かれたソコは、まだ何も生えてなくて、でもキラキラと輝いてて…綺麗だった。
まだオシッコをしていないのにソコは、濡れて光り、私と同じように、果歩ちゃんがもう感じていることを表してる。
果歩ちゃん…すごいエッチで、色っぽい表情してる…昌也はいつも、こんなにエッチな果歩ちゃんを見てたんだ…
「私がお手本、見せてあげるね…大きく、めいっぱい開かなくちゃダメだよ…お兄ちゃんによ〜く見えるように、ね…」
少しだけ果歩ちゃんの体が震えたかと思うと、キラキラとした液体が、アソコから木に向かって放たれる。
「あ、ゃあん…果歩、また…こんなところで、オシッコ…オシッコしちゃってる…」
フルフルと震える体、潤んだ瞳、恥ずかしそうに俯く仕草……全部…恥ずかしそうで…弱弱しくて…
「お兄ちゃん…みない、で…お願い……果歩…果歩…もう……あ!やぁ…お姉ちゃんも、おばさんも見ないで…
お願い…お願いします…もう果歩をいじめないで……恥ずかしい果歩のオシッコ見ないでぇぇ…」
言葉は見ないでって言ってるけど…果歩ちゃん声は喜びに満ち溢れていて、でも、その顔はすごく恥ずかしそうだった…
不安そうに私と昌也の顔を交互に見て、目が合うと恥ずかしそうに顔を俯けて…
体は小刻みに揺れて、小さな胸はフルフルと震えていて、その華奢な体を抱きしめてあげたくなるほど、可愛かった…
チョロチョロと勢いのなくなったオシッコが、果歩ちゃんの足を伝い流れ、
ピュッ、ピュッ、っと最後に何回かオシッコが飛んで終わりみたいだ。
「…ハァ…ハァ…つ、次はお姉ちゃんの番だね…さ、最初はさ…ちょっと辛いかもしれないけど、頑張ってね」
「う、うん、頑張る、よ……あの、果歩ちゃん、すっごく可愛かった」
「…それ、褒められてるのかな?…まあ、いいや。ありがと♪」
私はさっきの果歩ちゃんと、ちょうど反対側の位置に移動する。
…さ、三人が…私を、私だけを見てる…
まだトロンとした目の果歩ちゃんも、やっぱり照れくさそうな昌也も、一人平然としたお母さんも、
みんな、私を見てるよ…
今まで、こんな緊張してオシッコすることなんてなかったよ…どうしよう…ちゃんと出るかな…
私がおずおずと足を上げると、果歩ちゃんはポ〜っとした目で、昌也は真っ赤な顔をしながら、私をじっと見てる。
やだ…これ…すごい……みんな、私を…私のアソコを見てる…
私、今…みんなに見えるように、はしたなく足を開てるんだ…昌也の前で…果歩ちゃんの前で…そして、お母さんの前で…
ああ…やだ…やだよう……こんなに…こんなに、恥ずかしいなんて……
震えが止まらないよぉ……心臓がバクバク言ってるよぉ…
みんな見てる…私のアソコを…
待ってるんだ…
昌也も、果歩ちゃんも、お母さんまで…私のアソコを見て…オシッコが出るのを…私がみんなの前でオシッコをするのを…
みんな見ないで…私のはしたないカッコを……私がオシッコするところを…みないでぇ…
二分ほど経っても私のオシッコは出ず、恥ずかしい格好を晒したままだった。
出そうにはなる。でも、出そうになるとみんなの視線が気になってしまって、引っ込んでしまう。
ほんとは、この恥ずかしい格好を一秒でも早く終わらせたい。でも、それにはもっと恥ずかしいことをすることになる…
「どうしたのかしら?…もしかして具合悪いんじゃ…」
「…いえ、たぶん緊張してるんだと思います」
「う〜ん……あ!じゃあ、昌也君が撫でてあげれば、少しは緊張が取れるんじゃないかしら?」
「はっ!?あ、いや、でもですね…まだあまり慣れていませんし…」
「それでも、あの子が信用できる人は昌也君しかいないんでしょう?貴方が撫でてあげれば、きっとあの子は安心すると思うの」
「お兄ちゃん、果歩からもお願い!お姉ちゃんを勇気づけてあげて!」
「果歩……わかりました…明美、あの、ちょっと、撫でるよ…」
昌也が少しずつ、近づいてくる。
近い…もう手を少し伸ばせば触れられる距離…
昌也の目には、きっと私の恥ずかしいところが全部見えてる…
オッパイも、アソコも、全部…
それなのに私は、両手を地面について、片足を大きくあげて、すごく間抜けで、恥ずかしい格好…
「明美…ごめんな…俺、こんなことまでさせるつもりは、なかったんだ…」
小さな、声……私だけに向けられた、済まなそうな声と…優しく髪を撫でる、大きな手…
不思議と心が落ち着いて…ポカポカしてくる…
「いいの…昌也の、役に立つんなら…あの、さ……か、体も!…体も、な、撫でて欲しい、かな…」
ああ…言っちゃった…昌也はどこを撫でるの?どこでもいいんだよ…私、貴方の犬なんだから…
昌也の手は控えめに、肩や背中を撫でる。心地好くて…少しだけ物足りない…
昌也の手が這うたびに、緊張が取れていく気がする…
「気持ち…いいか?」
「うん…撫でて…もっと、いっぱい…もっと、いろんなとこ…これが終わるまで…オシッコが出るまで…」
私…なに言ってるんだろう…それって、きっと…胸とか触られちゃうってことなのに……すぐ目の前で…
昌也にオシッコしてるとこ…見られちゃうってことなのに…
昌也の指が、私の首輪の周りを撫でて、肩を通って腋の下、胸のすぐ側を撫でる。
もう片方の手も、私の背中を撫でながらお腹の方へと滑っていく。
少しくすぐったくて…すごく恥ずかしくて…体は熱くなって、心臓はドキドキバクバク言ってて……でも、心は落ち着いていく…
ゆっくりと時間をかけて優しく撫でられると、体全体がなにかに…ううん、昌也に守られてる気がしてくる…
少しずつ、少しずつ…私の緊張が解けていく…
チョロ…チョロチョロ、っと小さな音がした…
ああ……私…ついにしちゃったんだ…みんなの前で…昌也の目の前で…
私のオシッコは果歩ちゃんみたいに上手く木にかかってくれずに、そこかしこへと飛んでいく。
「…や、ぁ……昌也ぁ……恥ずかしい…恥ずかしいよぉ……み、見ないで…目ぇ、瞑ってぇ…」
「……あ、えっと……実験…そう実験だから、見届けなくちゃ…」
…それ…嘘だよね?……そんな動揺しながら言われても、わかっちゃうよ…
そんなに、見たいの?…私が、オシッコしてるところ…
昌也は一点を見つめている…そこだけを…
見せつけるように大きく開かれた足の、その中心を…
そんなにじっと見ないで…私の視線に気づいて…
私だって、女の子なんだよ?…そんなに見られたら…恥ずかしいよ…
あ…チョロチョロと、水が跳ねる音が聞こえてくる…私のオシッコの音が…
…音、聞こえてるよね?……匂いも…わかっちゃうよね?…
昌也に……音も、匂いも…全部…知られちゃった…
全部、見られちゃったんだ…
「…私、下手なのかな?足、随分濡れちゃったし…」
オシッコが終わった後、私の足はビチョビチョに濡れていた。
「あ…えっと…その、拭こうか?」
「え!?…だって…それって…」
「ねえねえ、お兄ちゃん!私も結構濡れちゃったし、拭いて!」
果歩ちゃんが私達の前にきて、くるりとお尻を向ける。
足を半開きにして突き出されたお尻は……うん…全部丸見えだった…
その…濡れて光る、少しだけ開き気味のアソコとか…なにかに期待するように、ちょっとヒクヒクしてるお尻の穴とか…
「お姉ちゃん、ちゃんと見てるんだよ?私の後に拭いてもらうんだから」
わ、私も、このカッコするの?…その、ほんとに全部丸見えなんだけど…
昌也はポケットティッシュを何枚か掴んで、果歩ちゃんの足へ手を伸ばす。
最初は、太股を下から撫で上げるように、ちゃんと濡れた部分が触れないように気を使って。
足を拭き終わったら、新しいティッシュに代えて、昌也の手がゆっくりとアソコへ近づいて………触れた。
ティッシュ越しだけど、確かに…触れた…
最初にチョンチョンッとオシッコが出るとこを拭いてから、ラインに沿って…少し乱暴に、だけど時間をかけて、拭いていく…
「…ぁ、ゃ…ン……ハァ、ン…」
果歩ちゃんは昌也の手の動きに合わせて、フルフルと体を震わせてる。
…ティッシュが…何度も、何度も、果歩ちゃんのアソコを撫でる…その度に、果歩ちゃんは気持ち良さそうな声をあげて…
ティッシュの汚れた面が触れないように気を使いながら、何度も、何度も…しつこいくらいに…
クチュクチュと、果歩ちゃんのアソコから、音がするくらいに…
「あ、やぁ…おに…ちゃん、ン……そんな…音たてちゃ、だめぇ……お姉ちゃんに…聞こえちゃうよぉ…」
果歩ちゃんの声…すごく…色っぽくて…嬉しそう…
ティッシュには、ぬめりを帯びた液体が付着して…キラキラと光ってて…
…果歩ちゃんのアソコも…嬉しそうにヒクヒクと動いてる…
私もこれから…同じことされちゃうの?……ああ……どうしよう…体が…心が、熱いよ…
「…ハァ…ん、終わっちゃったぁ…残念………ねえ、お姉ちゃん……心の準備、できた?」
果歩ちゃんはウットリとした顔で、私に声をかける。
あ…そうか…私の為だったんだ…
「……うん…あの、ありがと…」
「どういたしまして♪…お兄ちゃん、お姉ちゃんは初めてなんだから優しく、ね」
「あ、ああ…うん、気をつける…」
…なんか…気まずいな……私も昌也も、お互いに意識しちゃってるのが、バレバレだよ…
………
どうしよう…お尻、向けるんだよね……やっぱり、恥ずかしい…
「お兄ちゃんがご主人様なんだよ、しっかりしなきゃ」
「あ、いや、すまん…明美、こっちきて…その、お尻向けて…」
…そうだ…昌也は今、私の、ご、ご主人様なんだ…うん、私、犬なんだし…ご、ご主人様の言うことは聞かなくちゃ…
昌也の前に行くと、ちょっとだけ目が合った……うん、やっぱりまだ、ちょっと照れくさいかな…でも…
私はゆっくりとその場で回る…昌也に、恥ずかしいところを見せるために…拭いてもらうために…
昌也にお尻を向けると、お母さんと目が合った。…お母さん、こっちを見て、微笑んでる…私…お母さんの前で、裸で…
これから、昌也に…男の人にアソコ拭かれるのに……そんな…優しい目で見ないで…
「あの…じゃあ…拭くよ…」
「ひゃっ!」
不意の声に…心が…アソコが…キュンッとする…
「あれ?…動いた?」
「!やぁ!そんな……言わないで…」
「す、すまん…」
動いてるんだ…それを、見られてるんだ……やだ…恥ずかしい…
ああ…ダメ…意識すると余計に…力がはいっちゃうよ…
きっと…今も…お尻とか、アソコとか……ヒクヒクしちゃってる…
ひゃっ!…ああ、そういえば…拭くんだった…その…ア、アソコとかに気を取られてて、忘れてた…
足…今、昌也が私の足を拭いてるんだ…私のオシッコで汚れた足を…
きゃっ!…い、今…い、息が、かかったよ…そんなに近いんだ……
!…ひょっとして…匂い…嗅がれちゃってる?…やだ…恥ずかしいよ…
果歩ちゃん、言ってたっけ…発情したエッチな匂いって…今、きっと嗅がれてる…オシッコの匂いまで混ざったエッチな匂いを…
ああ…昌也の手が…太股を押さえるように触れる…これから、内側を拭くみたいだ…
昌也は今…太股を見てるの?…それとも…もう少し上を見てるの?…
少しずつ、少しずつ…ティッシュの感触が上へ上へと、アソコへと近づいていく。
指の動き、ティッシュの這う感触、昌也の視線、それらを意識するたびに、アソコやお尻に無駄な力がはいってしまう。
昌也はもう太股の付け根のすぐ側を拭いている。意識しなくても、きっと見えてる…
私が意識するたびに、いやらしくヒクつくアソコとお尻の穴を…
恥ずかしいよ……
でも…恥ずかしいと思うほど…きっと、アソコはヒクついて…それが、昌也の視線を引き付けてしまうんだ…
何も考えたくない…恥ずかしさなんて感じたくない…
でも、昌也の指がそれを許してくれない…私の太股を這い、私に昌也の存在を意識させる…
きっと…昌也の指が動くたびに、私のアソコはいやらしく動いて、昌也の目はソコへと引き寄せられていく…
お願い、昌也……早く拭いて…早く隠して…
「えっと…明美、そろそろ…拭くからな…」
足を…やっと足を、太股を拭き終わったみたい……あと少しで、隠してもらえる…
ぴと。
体が一瞬震えてしまう。私の体の中で一番敏感な場所に感じる、紙のかさついた感触。
遠慮がちに押し付けられる感じに、優しく擦られる感覚。
ゾワゾワと体のなかを駆けていく何かと、ピリピリと体を走る甘い痺れ。
想像よりも強烈で……想像よりもずっと心地良い…
ティッシュ越しに感じる昌也の指は、思っていたよりも力強くて、私の恥ずかしい場所に昌也の指をはっきりと感じられて…
押されるたびに、動かすたびに、甘くせつない疼きが、私の体を駆けていく…
私、今、昌也に…アソコを…ティッシュ越しだけど、触られてるんだ…
ほんの…何枚かの薄いティッシュが間にあるだけで…ほとんど直接、触られちゃってる…
私の体…喜んでる……アソコから…甘い痺れが、何度も、何度も、それこそ数え切れないくらい駆け上ってくる…
そんなに指、動かさないで…そんなに強く、押し付けないで……私…ダメになっちゃうよ…
不意に、ティッシュの感覚がなくなると同時に、冷たい風がアソコを撫でる。
「ひゃっ……ま、昌也…あの…終わり?…」
「あ、いや、まだだ…そう…まだ濡れてるところがないか、ちゃんと…見ないと…」
ふぅ…ほんと、わかりやすいなぁ…どんどん、声が小さくなってくんだもん…
でも…ちょっと意外だな……私のこと…女として見てないって思ってた…
ふふっ、そんなに見たいんだ……うん…素直に嬉しいかな……
サービスだから……だから、はしたないって、思わないで…
「昌也、私は賢い犬だよ?賢い犬はね、ご、ご主人様の言うことには絶対服従なんだから…」
「………わかった…じゃあ、もう少しだから、じっとしてるんだぞ」
「うん…あ、ワン」
やっぱり、鳴くときは犬っぽく鳴いてみる。うん、つい…ね…
それに少し、昌也の声が少し力強いものになってる…命令するみたいに…だから、なんとなく…
昌也…今、どうしてるんだろう…触られてないってことは…み、見てるのかな…
そうだよね…見るって、言ってたもんね…
どこを見てるのかな?…って言っても、あんまり違いないけど…
その、上の方とか…オシッコの穴のところとか…
「…明美、その、あんまり動かさないでくれ…」
あ…また、意識したから…力がはいっちゃう…
ああ…ダメだよ…止められない……私、恥ずかしいのに…嫌なのに…
「ご、ごめんね…昌也……私…うまくできないの…み、見ないで…」
「…そうか…でも、見ないと、終わらないから…少しだけ、我慢してくれ」
!?…私のアソコのすぐ脇に感じる、指の感触。さっきと違うのは、ティッシュの感触がないってこと。
まるでアソコの両側に指が添えられて、これから開いて中を見る…そんな感じ…
ソコまでは…しないよね?…私が勝手に、勘違いしてるだけだよね?…
…今になって気づいた…私は今、なんて無防備なんだろう…
昌也が何してるか…私は、お尻やアソコに触れる指の感触でしか知ることができない。
もしも、昌也が私の考え以上のことをしようとしてても、それを止めることも、心の準備を整えることすらできない。
もし…昌也が、私のアソコにイタズラしようとしても、たとえ、お尻とかいじられちゃっても…何も抵抗できない…
…でも、今の私にはもう…抵抗なんてできないのかもしれない…
「また動いてるよ、明美……ああ、やっぱり濡れてるね…じっとしてて、ちゃんと拭くから…」
昌也は私の予想どおりの行動、つまり…アソコが左右に開かれて、冷たい風が撫でる感じがする…
少しだけほっとする、昌也が予想外のことをしなくて…でも、同時に恥ずかしさが込み上げてきて、体がカァッと熱くなる…
誰にも見せたことのない、私の秘密の場所を……今、昌也が見ていると思うと…私の胸が、心が痛いくらいに締め付けられる…
私、見られちゃってる…オシッコで汚れたアソコを、見られちゃってるんだ…
指まで添えられて…開かれて…剥き出しにされて…何一つ遮る物のない、これ以上ないくらい無防備に晒されてる…
恥ずかしくて…死にそうなくらい恥ずかしくて……体の震えが止まらない…
少しは覚悟してたはずなのに…実際にされると、こんなに恥ずかしいなんて…
お願い、早く拭いて…早く隠して…やっぱり、私、耐えられそうにないよぉ…
昌也が指の形を変える。片手の人差し指と中指でアソコを開く感じに。
もう片方の手が、ティッシュ越しにアソコに触れると、私の中をさっきよりも強力な快感が貫いていく。
私の体、さっきより敏感になってるみたい…それに昌也の触れる場所も、さっきよりも少しだけ内側の…感度の高い場所みたいで…
視線の羞恥から解放されたのに…今度は、別の羞恥が私を辱める…
昌也の指からの快感に耐えられない…体が震える…声がもれる…息遣いが荒くなる…
これじゃあ…昌也にばれちゃう…私が感じてるって……エッチなことに…恥ずかしいことに…感じてるって…
「ま、昌也ぁ…お願い…も、もう……や、めて…お願い、だからぁ…」
「お兄ちゃん!やめちゃダメ!お姉ちゃん、あと少しだから!」
やぁ、ン…どうして?…どうして、果歩ちゃんが…そんなこと言うの?…私、もうダメなのに…限界、なのに…
「明美、もう少しじっとしてろ…主人の命令だぞ」
昌也…ズルイよ…主人とか…命令とか…そんなこと言われたら、私…逆らえない…
恥ずかしくて、嫌だけど…逆らえないよぉ…
昌也の指の動きが少し乱暴になる。アソコの入り口を擦るように…それから、少しだけティッシュを捻じ込むように…
「お姉ちゃん……大きくて、綺麗なオッパイ…」
いつの間にか近づいていた果歩ちゃんが、私の背中に覆い被さるようにして両方の胸を鷲掴みにする。
「あ…か、果歩ちゃん、やめ…やぁ…昌也も…ン、や…やめ、てぇ…」
「ズルイよ…お姉ちゃん、こんなにオッパイ大きくて…果歩も欲しいよ…羨ましいよぉ…」
果歩ちゃんの手は愛おしむように、私の胸を優しく揉みしだき、昌也の指は乱暴に私のアソコを責めたてる。
優しい触り方と乱暴な触り方。優しく胸を揉みしだかれ、乱暴にアソコをいじられる。二人の触り方の違い。
それは私に二人の人間に責められ、恥ずかしい場所を弄られているという意識を強く刻み付ける。
二人がかりの責め。二人がかりで弄られている。
二人がかりというだけで、私の中に強い強い被虐感が生まれてくる。
「ぁ…も、う…ダメェ……いや、いやぁ……お願い、だから…もう、許してぇ…」
「お姉ちゃん、物足りないんでしょ?もっと強い方がいいんだよね?」
果歩ちゃんの言葉と同時に、両方の乳首が抓りあげられ、昌也も私のクリトリスを少しだけ強く擦りあげる。
「あ…や、やだ…そんな、強くしちゃ…や、ぁあああぁぁぁああ!!!」
頭が真っ白になる…何も考えられずに、ただハァハァと荒い呼吸を繰り返す。
ゆっくりと、ゆっくりと呼吸を整えながら、自分がされたこと、自分が晒してしまった痴態について考える…
私…こんなところで……こんな公園で……お母さんの前で…
顔も、体も、全身が熱くて、恥ずかしさで、頭がいっぱいになる…
「お姉ちゃん、大丈夫?気持ちよかった?」
果歩ちゃんはニヤニヤした顔で聞いてくる……うう、意地悪だ…
あんっ!…昌也が、まだアソコを撫でてる……今は…ダメなのに…敏感なのに……また、濡れちゃう……
私達は、もう暗くなりはじめた道を三人で歩いてる。
お母さんには、犬、つまり私が少し疲れたみたいだから休むと言って、先に帰ってもらった。
正直、その方が有難かったかな…やっぱり、お母さんと一緒に帰るのは、恥ずかしいから…
帰り道は何ごともなく、昌也の家についてから、果歩ちゃんと一緒にお風呂に入ることになった。
ただの確認のために言ったことだったんだけど…でも、果歩ちゃんと体の洗いっことかできて、得した気分♪
家に帰るとお母さんが、昌也の犬の散歩の話題を出してきて少しドキッとした。
母曰く「犬のオシッコを熱心に拭いていたわ…昌也君って、やっぱり…変わってるわね」だ、そうだ。
翌日、昌也と会ったときは私はもちろんだけど、昌也の方も少し気まずい感じだった…
まあ、気まずいのは嫌だけど、それは女として意識されてるってことだし、
これだけのことしたのに、全く意識されなかったらそれはそれで嫌だし、
ちょっとした、でもないか…とにかく刺激になって良かったかな、って思う。
終わり