「神父さま、お慕いしております……」  
 
シスターは神父に抱きついた。  
 
「いけませんシスター。このようなことは」  
 
神父は優しい手つきで離れようとする。それを察してかシスターはより一層強く抱きついた。  
 
「罪深きこととはわかっております。ですがどうか、どうか今夜だけはおそばにいさせてください…っ」  
「神はあなたに何とおっしゃっていますか?」  
「神は……」  
 
「神は私に何も教えてくださいません。私にお声をかけてくださるのは神父さまだけです…」  
「シスター……」  
「神父さま、どうか……っ」  
 
シスターは神父を押し倒した。  
 
「シスター、いけませんシスター、おやめなさい、だめですそんな、あっ…」  
 
〜〜〜  
 
「神父さま……申し訳、ございません……っ」  
 
神父の腕の中でシスターは小さく震えている。そんなシスターを神父は愛おしげに見つめた。  
 
「いいのですシスター。本当は私も、あなたを憎からず思っていました」  
「神父さま……」  
「大丈夫ですよ、怖くはありません。二人でともに、神の裁きを受けましょう……」  
 
神父はシスターを優しく抱きしめた。  
 

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