「くっ……この薄汚い亀め!」
新たに土管から姿を現した怪物に、マリアは渾身の蹴りを見舞う。
その一撃を受け、怪物は地下を流れる水流へと転落していく。その姿はどう見ても
亀そのものだ。――凄まじく巨大な、人間並みの巨体であることを除けば。
暑い。マリアは滴る汗をぬぐった。絶え間ない戦闘で
彼女の赤い作業着はボロボロになっていた
なぜあんな怪物がここにいる?この地下水道に来て以来、マリアは幾度となく考えた。
世界の中心である大都会・ニューヨーク。その地下にあのような異形のモンスターが
蠢いているなんて。
「姉さん!大丈夫!?」
ルイーズの声が聞こえた。妹は反対側の土管から出現する怪物に対処している。
彼女のスレンダーな肉体を覆う緑色の作業衣も、やはり戦闘でボロボロになっていた。
そして疲労の色が濃い。
――まったく、私たちはついてない。
マリアはため息をついた。姉妹はアドリア海のほとり、美しいが貧乏な
シチリア島で生まれた。
アメリカ行き移民船の切符が手に入った時は、憧れの新天地での暮らしに胸を高鳴らせたものだ。
だが現実は厳しかった。差別と貧困に耐え続けるニューヨークの暮らし。
ようやく楽な地下水道掃除の仕事が手に入ったと思ったら……
「まさかこんなバケモノの巣窟だったなんて、ねっ!」
新たに土管を飛び出したモンスターに、マリアは再び蹴りを見舞う。今度の敵は
巨大な蟹の姿をした甲殻動物だった。
「危ない姉さん、上っ!」
ルイーズが悲鳴を上げる。
天井に開いた穴から、凄まじい速度で飛び掛る影があった。
蟹の怪物だ。――ただし全身はピンク色、異様なスピードでマリアに飛び掛ってくる!
「きゃああああっ!」
怪物の圧倒的な重量にはなすすべもなく、マリアは地面に押し倒される。
「ね、姉さん?――ぐっ、ひぁぁっ!」
妹ルイーメもまた、姉の危機に気を取られた隙に、土管から現れた亀に
押し倒されてしまった。
そして……
「ンッ……ここは……」
「姉さん、私たち……ッああっ!?ふ、服がっ!」
目を覚ました姉妹は、自分たちの姿に驚愕した。
作業衣は切り裂かれ、大事な女の部分――胸と股間が完全に裸で晒されている。
両手はロープで縛られて天井から吊り下げられ、
両足は地面に穿たれた杭にくくり付けられ、ちょうど股間をMの字に開脚した
格好だ。
暗い地下空間で、姉妹の秘所は無惨に晒されているのだった。そしてそんな
姉妹の姿に、嘗めるような視線を送る無数の影……。
取り囲まれている。モンスターたちは完全に包囲している。
と、その中に。
ひときわ巨大な、だがやはり亀のようなフォルムの怪物が二人を見下ろしていた。
「なっ……お、お前は……?」
「俺の名はクッパ。この地底の王であり、そしてやがては地上をも支配する魔王だ」
「まさかアンタがこの騒ぎを起こしていたの?ふざけるのもたいがいに……って、
ふぁ……?」
クッパと名乗った怪物にマリアが怒鳴ろうとした、その時――姉妹の身体に異変が起こった。
ドクン――
「えっ……な、なに……?体が熱い……」
「ふあぁ……ね、姉さん……アソコが疼いて……ひゃうううんっ!」
身体の奥底から、今までに感じたことのない快感の波が沸き起こってくる。
秘所からは淫らな愛蜜が溢れ出し、男の肉棒を求めてヒクヒクと蠢く。
二人の間にどちらからともなく喘ぎ声がもれる。姉妹の理性は急速に蕩かされていった。
そんな姉妹の姿を見下ろしながら、クッパはにやりと笑みを浮かべた。
「どうやら効いてきたようだな。寝ている間に打ち込んでおいた媚毒が」
「び、媚毒……?」
「ああ。我が亀一族の科学力は世界一ィィィィィ!なのでな。女を狂わせる媚薬ぐらい
作るのはわけもない。
かろうじて理性は残っているが、いまやお前たちの身体は発情期の獣のように
牡の肉棒を求めているはずだ」
クッパの言うとおりだった。いまやマリアの肉穴は男を求め、最後の理性も
かなぐり捨てそうになっている。傍らのルイーズも犬のように喘ぎ声を漏らし、
姉と同じように発情に耐えている。
「我慢も限界のようだな……お前たち、たっぷりと犯してやれ」
クッパの合図と共に、亀たちはいっせいに姉妹に群がっていく。彼らの体腔からは
逞しい生殖器官が屹立していた。宴の始まりだ。
姉妹の上に亀が覆いかぶさる。牡器官が愛蜜に濡れた秘所にあてがわれ、一気に突き入れられる。
「ああっ、入ってくる、はいってくるのぉぉぉ!!!」
「ね、姉さん……これ気持ちいい、きもちいいのぉぉぉ!!!」
亀が抽送を繰り出すたびに、姉妹の間に嬌声が上がる。
突然亀が射精した。マリアの胎内に熱い精液の迸りが広がる。
亀が放れると、順番待ちをしていた次の亀が覆いかぶさる。
休む間もなく、姉妹は亀の群れに犯され続けた……
数時間後。
全ての亀たちが排泄行為を終え、姉妹は闇の中で荒い息をついて横たわっていた。
(まだ……足りない……)
ごぽりと音を立てて、中出しされた大量の精液が股間から流れ落ちてゆく。
(でも。こんなのじゃまだ足りない……もっともっと、気が狂うまで犯して欲しい……!)
「……それでは、いよいよ俺が犯してやるか」
クッパが動いた。股間の牡器官が天を突くように勃起させている。
それは人間の腕ほどの太さを持つ巨大なペニスだった。
(すごい……私たち、あんな立派なモノで犯されるんだ……)
姉妹はごくりと生唾をのんだ。
「お前ら、二人の縄をほどいてやれ。もう逃げる気はないだろうしな」
命令を受け、亀たちは直ちに縄をほどく。
そう、逃げる気などない。あんなに凄いペニスに犯してもらえるのだから。
「四つん這いになって、尻を高く上げな」
二人は言われたとおりにした。バックから犯してもらえる――その期待に
胸を高鳴らせて。
クッパは二人に近づき――ルイーズの後ろに立った。その細い腰を巨大な手で
掴みあげる。
「マリアの豊満な体もいかにも白人女という感じでいいが、おれは妹の控えめな肉付きのほうが
アジア女みたいでイイと思ってたんだぜ」
「お、お姉ちゃんじゃなくて……私を?」
「ああ。――そして部下どもが使った穴を使う気はない。俺が犯すのはこっちの
穴だ」
精液を流し続ける秘所の上にある、菊門の窄まり。ペニスはそこにあてがわれた。
「む、無理よ、お尻の穴なんて……お願い、ルイーズが死んじゃう!」
「大丈夫だよお姉ちゃん……日本のマンガだと、お尻でセックスするのは当たり前だもん。
マンガのように大勢の男に犯されて、二つの穴に肉棒を入れられるのが夢だったの……そのために
オナニーするときはバナナを挿入してきたんだから……」
淫らに答えるルイーズ。媚薬のせいだけではない。シャイで男性経験のない妹は、
実は誰よりも淫らな願望に身を焦がしていたのだ。
「よし、入れるぞ」
開発され尽くしたアナルに、異形の器官が飲み込まれてゆく。
「ああっ!入ってくる……い、イイのぉぉぉ!」
これまでに聞いたことのない、妹の艶めかしい叫び声。それを聞くうちに
マリアの興奮も昂ぶってゆく。
(ルイーズの次は私もアナルを……ううん、それだけじゃない。
この地下で永遠に、二人でモンスターに犯され続けるんだ……)
マリアは喘ぎ続ける妹の顔に近づいた。唇が触れ合う。
姉妹は永遠の愛をキスで誓った。
「ルイーズ、二人でもっともっと気持ちよくなろうね……二人で犯されて、亀の
赤ちゃんを産むの……」
「お姉ちゃん……うん、二人で一緒に受精しよう……肉便器になろうね……」
そんな二人を、射精後の牡器官を回復させた魔物たちが、再び取り囲んでいった。
(了)