オレはランナーだ。  
鶏肉が好き。鶏肉にはたんぱく質が多い。  
監督いわく鶏肉を食べると筋肉が発達しやすいのだそうだ。  
 
鳥のささみを食いながら、今日も息抜きに2チャンネル・エロパロ板をのぞいていた。  
意外かもしれないが、スポーツ選手にはオタクが多い。  
当然オレも。ランナーでオタクだ。  
その速さ、ハヤブサのごとし。  
巻き起こる旋風、Qちゃんブームのごとく。なる予定だ。  
今のところ、オレはただの大学駅伝選手で。  
しかも二次元コンプレックス。  
 
魔法少女リリカルなのはスレッドをのぞきながら、  
オレの右手は音速のビートを刻んでいる。  
「うっ、うっ、でる、でちゃうっ」  
 
ピュッ、ピュッ、ピュッ。  
亀頭を覆っていたティッシュペーパーに精液を吐き出して、  
オレはプロテインを飲んだ。  
「はぁ、すっきり」  
と、そのときだった。  
モワモワモワ。煙があがったのだ。ペニスの先端から。  
「なんだこれは?」  
オレは病気になったのだろうか。チンコから煙が上がっている。  
対岸の火事。睾丸も火事。なんちって(笑い  
 
そのとき、パパララッパラー、と。  
もうもうとふきあがるケムリの中から。  
現われたるは、頭にトサカをつけたガリガリな美女。  
モコモコした毛皮のコートをバサバサさせながら、宙に浮いている。  
「おっ、おまえは誰なんだ?」  
オッ、オレは尋ねた。  
オレの挙動不審な様子を見た女は、オレを鼻であしらう。  
バカに……されているのか?  
「わたし?わたしは鶏肉の精よ」  
「あなたの精巣の奥で、この日がくるのをずっと待っていたの」  
衝撃の事実だった。この美女はオレの精巣の奥で、じっと解き放たれる日を待っていたというのだ。  
「どういうことだ!!」  
「あなた、赤だまが出てるのよ」  
 ガクンと膝から力が抜ける。  
 あんなにたんぱく質をとっているのに、赤玉が出るなんて……  
「亜鉛を飲みなさい」  
 ニヘラと。美女が笑った。  
 オレは女の顔をにらみつけ、それから。  
 地面に「の」の字を書いた。  
「落ち込むのもわかるけど、私も本題を片付けたいの。  
 かなえられる望みは、一つだけよ。さぁ、何なりと望みを言いなさい」  
 オレは、こういう話をどこかで聞いた覚えがあった。  
 確か、魔法のランプをこするとランプの精が出てくるって話だった。  
 オレのチンコは、魔法のランプだったのか。  
 出てきた女は魔法の精。なんちて。  
「つまりあんたはオレの願いを一つだけかなえてくれる魔法の精なんだな?」  
 
 女は無言でうなづいた。腕組みをして、上から見下ろす。  
 ここは、元の健康なオチンチンライフを望むべきだろうが……  
 オレはそれ以上に、この人生でやらねばならないことがある。  
 マラソン。走ることができればそれでいい。  
 故障しらずの肉体や、世界最速の足がほしい。  
 だが、理性とは裏腹にオレのオチンチンは故障からの復帰を希望している。  
 願いはどちらか一つしかかなわない。  
 ならば。  
「オレの望みをすべてかなえてくれ」  
「ダメだ。望みは一つといっただろう」  
 女は声を荒げ、ガァガァわめく。  
 オレはすぐきれる女は嫌いだ。  
「だからオレの望みは一つだけさ。望みをすべてかなえることしかオレは望んでない」  
「ダメだ!! 詭弁を言うな」  
 そうか。そうきたか。  
 オレの望むものなんて、故障知らずの身体と、最速の足しかない。  
 だが、こいつの頑なさと口調には怒りを覚える。  
「そうか。じゃ〜、こうしよう。君はオレの望みをかなえると幸せになる。  
 君の幸せはオレの望みをかなえること。それでどうだ」  
 真正面から女の目を見つめ、オレは答える。  
 女の真っ赤なひとみにはオレの姿がどう映っただろう。  
 女は途端にシュンとしてしまった。  
 
「それ……は……許せん……」  
 女はうつむく。  
 けして邪気の混じった俺の視線を受けようとはしない。  
「望みを一つ、かなえてくれるんだろ」  
「オレの望みはソレでいい」  
 きっぱりと言い捨てる。  
 女は挙動不審に視線を漂わせる。  
 オレの顔をのぞきこみ、天井の隅を見上げ、  
 それからハッと息を止めて  
「イッ、イヤァァァァ」  
 叫んだ。ペタリと地面に落ちてきた女の身体から、まばゆい光が放たれる。  
 オレの願いはかなえられたらしい。  
 女の叫び声と光がちょっと尾を引いた。  
 願いがかなえると、目と耳に少しだけ痛みが走った。  
 網膜にちょっとだけ残った残像の影に、女はへたり込んでいた。  
 手探りで女の体に触れ、やさしく押し倒してみる。  
「おまえは、本当に望みをかなえてくれるのか?」  
 オレは尋ねる。髪をなで、唇を奪っても、女はいやがらない。  
「だって、鳥は最初に見た人を親と思うんですよ。  
 最初に見た男の人を好きになっても変じゃないでしょ?」  
 給湯器のスイッチを押したみたいに、女の顔が真っ赤に染まる。  
 こう言うのも悪くはないな。  
「さっそく、頼みがあるんだ」  
「なんですか?」  
「魔法少女リリカルなのはに変身してくれないか?」  
 
 そうして、美女は美幼女になった。  
 全体的に黄色っぽい。  
「高町なのは、小学三年生。運動神経はなくっても、知恵と勇気と魔法の呪文、負けない気持ちで。  
 リリカルマジカル、がんばります!」  
 おまけに台詞まで覚えてる。  
 感動してしまった。  
 美幼女の頬をなでながら、なんだか震える手で、黄色っぽいウィンドブレイカーを脱がしていく。  
 オレはランナーで・・・・・・変質者。  
 ハラハラと服が床に落ちる。  
 ぺったんこ。  
 つるっぱげ。  
 痩せていて肉がない。  
 全体的に骨ばった体の線であるのに、乳だけはでかい。  
 幼女の癖に。  
 「すごい巨乳だ。このアンバランスさがたまらない」  
 「だって鳥ですから」  
 そうか。鳥胸か。  
 オレはその体に似合わぬ幼い巨乳に指を這わせた。  
 
 と、少女の鳥胸に触れてみたものの、どうしたものか悩んでしまう。  
 オレは性行為の手続きを知らないのだ。  
 早い話が・・・・・・童貞。  
 とりあえず、その年の割には豊かな乳房を手のひらで揉んでみる。  
 柔らかい。触れた部分がペタっと凹んで、手のひらに少女の体温が伝わってくる。  
 「じっとしてな」  
 オレは少女に優しくささやいてみる。  
 頭の隅で、これが命令に当たるのかもしれない。なんて中途半端な計算高さを発揮しつつ。  
 「くっ、くすぐったいよぅぅ」  
 少女がオッ、オレの愛撫に反応した。  
 オレは少女の乳房を揉んだ。ずっと揉んだ。  
 どうしたらいいのかわからなかった。だから揉んだ。  
 「この後、どうしたらいい?」なんて恥ずかしくて、口に出せない。  
 少女はやや熱っぽい潤んだまなざしでオレをじっと見た。  
 それから、物事を察したようで   
 「うっ、ううっ。あそこを・・・・・・触ってほしい」  
 まるで誘導するみたいに言った。  
 
 オレは乳房を触りながら、一方の手で、少女の秘所の方に手を伸ばした。  
 まだ毛がはえていないせいか、肌はつるつるだ。  
 肌伝いに少しずつ左手を降りていく。  
 と。いくらか降りたところに、肌とは感触の違う肉の感触。  
 見たわけではないので、どうともいえないけれど。  
 どうもコレがあそこらしい。  
 「あっ、なのは……ちょっと気持ち……いいかも」  
 と、鳥少女。  
 マンガで見た、円を書く動作で、秘所を弄ってみる。  
 チュクチュクと。随分いやらしい音を立てて、愛液が指に絡みついた。  
 予想していたよりも随分と量が少ない。  
 それでも、随分いやらしい粘り気を持っている。  
 オレはアダルト小説の主人公みたいに、ソレをなめてみる。  
 なんだか酸っぱい。  
 これが鳥だからなのか、少女だからなのかはわからない。  
 愛液は甘くもないし、蜜でもない。  
 ただ、彼女の秘裂がオレの愛撫に反応しただけの話。  
 そう、おれのつたない愛撫に少女は反応したのだ。  
 
 オレは喜びを感じた。  
 少女の体に密着して、鼓動と息づかいを楽しんだ。  
 あぁ、生きている。  
 少女の心臓は、これから始まる長距離走への期待で高鳴っている。ように聞こえる。  
 「もっ、もう、いいかな?」  
 しどろもどろになりながら、オレは少女に尋ねる。  
 少女が小さくうなづく。  
 オレは挿入箇所を少女に何度も聞いて、やっと挿入することが出来た。  
 腰を突き入れ、こねるように腰を突き動かし―――――そして  
 
 「あっ、あはぁっ」  
 10秒で果てた。  
 
 初体験なんて、こんなものだと信じたい。  
 結局、初体験の末、オレに待っていたのは、自分自身に対する失望と、明らかに落胆している鳥少女の顔だった。  
 「ごっ、ごめんよ」  
 他に言葉もなかった。  
 鳥少女は、オレの頭をそっとなでてくれた。  
 
 「気にしないで、お兄ちゃん。夜はまだ長いんだから」  
 「ねっ、まだまだ……だよぅ」  
 あっ、足コキだ。  
 オレは少女の優しさのおかげで、また立ち上がることができた。  
 
 その後の顛末を軽く記しておこうか。  
 鳥少女の技巧はありえないものだった。  
 
 たとえば、空中ディープスロート。  
 鳥少女は、オレのチンコと幼女の口を支点にして空中で回転してみせた。  
 その姿はまるで風見鶏だ。  
 少女の陰部がオレの面前を掠め、かすかな性臭を残してすぐ見えなくなる。  
 
 これがやばい。  
 性器を360度、一部のすきまもなく嘗め回す。  
 その感触はまったく異界じみている。  
 オレは10秒で果てた。  
   
 また別のときは、アクロバット体位で相手をしてくれたこともある。  
 人間には到底不可能な角度の攻めが全身を襲ってくる。  
 彼女の毎日酢を飲んでいるような体の柔らかさと、人間には不可能な飛行能力。  
 この二つが合わさったその性技は、人間には不可能なある境地に達していた。  
 オレはまた10秒で果てた。  
   
 そんな少女との性生活は、オレを骨抜きにするには十分だった。  
 当初予定していたフルマラソンにも参加せず、とうとう大学にもろくに行かなくなった。  
 結果、オレは骨抜きにされたまま、家からでもしないエロフルマラソン選手になってしまった。  
 
 なんていったって、彼女はオレの望むことをすることだけが望みなのだ。  
 彼女もまた幼女の体でいるにしろ、元の体に戻るにしろ、オレの精が必要だ。  
 体力はあまるほどあり、時間まで腐るほどある。  
 
 オレはゴールの無い競争に駆り出される精子に人生を重ねてみることにした。  
 セックスはマラソンだ。ゴールに着くまで、多くの時間を要する。  
 
 「おい、風邪を引くぞ」  
 布団からはみ出ている少女を布団にくるんでやる。  
   
 「大丈夫。抗生物質たくさん飲んでますから」  
 そう言う問題じゃないだろ。  
   
 オレは鳥少女を抱いた。  
 鳥少女が、真っ赤になって、顔を手のひらで隠した。  
 いちいち初々しい。  
 その手の合間から、かわいらしいお肉がたっぷりのぞいている。  
 つねってやりたい。  
 つねる。  
   
 鳥少女は「キャッ」と鳴いた。  
 オレは・・・・・・  
 また猿になった。  
 
  (おしまい)  
 

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