※妹は非処女で同じクラスの男子と関係を持っていたりしています  
そういうのが苦手な方はNGお願いします。  
 
 
「ただいまー……」  
 夜9時、高校一年生の斎賀裕輔は、部活で扱かれた重たい疲れを引きずりつつリビングへと  
向かった。  
「おかえり〜」  
 ソファーのほうから聞こえる、妹の高めな、どこかしっとりとした声。裕輔がそっちを向く  
と、4つ下の妹の千里が起き上がり、年齢相応の屈託のない笑みを浮かべて兄を出迎えた。  
「あれ、父さんと母さんは?」  
「なんかね、おばあちゃんが倒れたからって、出かけちゃった。たぶん今日は帰ってこない  
よ…………ご飯は?」  
「風呂入ってからにするわ」  
「わかった、じゃあ準備しとくねっ」  
 千里がキッチンのほうに向かう、その後ろ姿を見ると、大人になったな……と思う反面、あ  
まりに派手な外見に複雑な気分になってしまう。  
「ど〜したの?」  
「……いや、なんでもない」  
 千里は、世間一般でいえば美少女の部類に属するだろう、しかし、その容姿は小学生にして  
はあまりに華やか過ぎる。  
 日焼けした小麦色の頬、肩までの長さのストレートは光の輪を作るほどにさらさらでつやつ  
やだが、色は少し明るい。それでも、黒目がちのくりくりとした大きな垂れ目、右の眼の下の  
泣きホクロがある、小ぶりな鼻や耳、唇はまるで精巧な人形のように整った形をしており、特  
に唇は、色の薄いリップを塗っているのか、光を反射しきらめくほどに艶やかで瑞々しそう  
だった。  
 そして、何よりも千里の華やかさを引き立てているのは、小柄な身体相応に細く、華奢な肩  
幅からは信じられないほどの大きな胸だった。薄手のタンクトップを破らんばかりに膨らんだ  
乳房は小学生どころか、並の大人よりもはるかに大きい。しかも、家の中ではノーブラでいる  
ことが多く、目を凝らすと頂点にある突起がうっすらと見えていることもあった。  
 また、ボリュームだけではなく形も素晴らしく、重たそうな肉にもかかわらず、お椀を逆さ  
にしたようなきれいな半球を保っていた。ぴたっと張り付いた布は、ふもとから頂上までの繊  
細なカーブは、作り物では、と思ってしまうくらいに均整が取れている。  
 肉付きがいいのは乳房だけで、傷一つ無い肌に包まれた手足はしなやかで細く、特に脚はす  
らりとして長く、それでいてうっすらとついた脂肪がまろやかな曲線を描いていた。お尻も乳  
房とは違ってごく普通の大きさだが、タイトなミニスカートをはいているため、上向きのお尻  
の丸みや形のよさがしっかりと浮かび上がっていた。  
「なんか変だよ、わたしのことじーっと見てる」  
「いや、なんでもないって……さーて、風呂風呂」  
 無意識のうちに千里に妹に対して向けてはいけない視線を向けてしまっていたようだ。裕輔  
はそれを反省しつつ浴室へと向かった。  
   
 風呂に入り、食事を終えた裕輔は、ソファーに寝転がりテレビを見ていた。千里は向かいの  
ソファーに座って本を読んでいる。さっき変なことを考えたせいか、何もしていないと、どう  
しても千里のことを意識してしまう。  
 姿勢を変えたりするたびに、薄い布の奥でゆさゆさと胸の形が変わるのがあからさまになっ  
ている。ページをめくると、磨かれた爪が光を反射してきらめいた。シャツがまくれて小さな  
おへそが見える……裕輔がさらに視線を下にやると、開きかけた脚から薄いピンクの三角形が  
目に飛び込んできた。  
「っ…………!」  
 見てはいけないものを見てしまい、とっさに目を反らすが、もはやテレビどころではなく、  
わずかに見える千里の下着に意識を引き付けられてしまっていた。  
 すぐ近くにいるあまりに魅力的な異性……今までも千里に惹かれ、彼女を単なる妹としては  
見られないということもあったが、そのたびに血のつながった兄妹なのだから、まして向こう  
は小学生だから、と自分を戒め続けてきた。しかし、本質的な妹への感情は変わっておらず、  
無防備な千里にどうしても目を這わせてしまう。  
――――――――――――――――――――――――  
 顔を上げると、何か言いたそうな様子で裕輔がこっちを見ていた。視線の先をたどると、そ  
こには自分の開いた脚が。下着を見られていたことに気がつきゆっくりと脚を閉じる。  
 
「おにーちゃんのエッチ、今パンツ見たでしょ?」  
「……な、何言ってんだよ! そんなわけ……」  
「わかるもん、ここ見てたって。お母さんに言っちゃおうかな」  
「お、おいっ…………わかったよ、つい目に入っただけだから、ごめん」  
 兄の反省した様子を見ると、本当はちょっと見てほしかったりするのに、素直になれない自  
分に少し気落ちしてしまう。これが少し気になっている同じクラスの男子とかだったらもっと  
たくさん見せてあげたりそれよりもいいことをしてあげたりするのだが、一番好きな兄に対し  
てはどうしても踏み込むことはできなかった。  
 それは、そういうことをしてはいけない関係と無意識に歯止めをかけているのか、仲のよい  
兄妹という関係を壊したくない思いなのか、千里にはよくわからなかった。ただ、何度もセッ  
クスをするたびに裕輔とこれができればどれだけ気持ちいいだろうか……してみたい、心のの  
ストッパーはすでに壊れかけていた。  
「…………お兄ちゃん、わたしの部屋に来てくれる?」  
 裕輔の返事を聞く前に、千里は二階へと上がった。  
 
 ベッドに座っていると、ノックの音が。入ってきた裕輔が優しく微笑むと、それに魅入られ  
たかのように動きが固くなってしまう。  
「何だよ、話って」  
「う、うん……ちょっと聞きたいことがあって」  
 裕輔が周囲にまとっている空気は、千里の部屋の空気とはまったく異なるものであった。ク  
ラスの男子とは違う男の匂い、鼻で呼吸をするだけでそれが身体を満たし、頭がぼーっとして  
しまった。  
「どうした? もしかして、話しにくいことか?」  
 自分とはまったく違う、低く力強い声。耳からゆっくりと注がれるそれが、気持ちを落ち着  
かせてくれる。  
「えっとね……お兄ちゃん、って……その、えっと…………」  
 一番言いたいことが出てこない、言ってしまえば自分と兄の関係が壊れてしまうかもしれな  
いから。普段の千里とはかけ離れた優柔不断さにもどかしさすら覚える。  
「お兄ちゃんって、今付き合ってる人とか、好きな人とかいるのかなって……」  
 これで半分、ただ、まだ引き返せる……と頭の中で声が響いた。小学生の千里でも、これか  
らしようとしていることがよくないことだというのはなんとなくわかる。男子と行為に及ぶと  
きには感じなかった、いたずらをするときのような、飛び上がりたいようなどこかに隠れたい  
ような変な気持ちだった。  
「そ、それは…………いない、かな。部活とかで忙しいし」  
「………………そう、なんだ」  
 重さを感じるほどの空気が千里にのしかかった。裕輔も同じなのか目を伏せている。ただ、  
きっかけの言葉を発した後は心が水晶みたいに透き通り、素直になれるような気がした。  
「千里は、どうなんだ?」  
「…………………………………お兄ちゃん、かな。な〜んて」  
 ついに言った……裕輔が以前から千里のことを妹として見ていないということはうっすらと  
わかっていた。しかし、だから自分の好意が受け入られるかどうかはわからない。心臓の鼓動  
がどんどん早くなる、顔は湯気が噴き出しそうなくらい熱い。裕輔は表情を変えないまま、思  
索的な色を顔に浮かばせている。  
「千里……その、まさか、そんなふうに思ってたなんて、知らなかった。俺も、千里のこと…  
…妹に見れないときとかあったけど……」  
 
「え、それって…………」  
「……ああ、好きだ……千里」  
 もし、断られたら、冗談のふりをして今までどおりの関係に戻るつもりだった。だが、裕輔  
は告白を受け止めてくれた。他の男子に身体を委ねたときとは違う充足感、考える前に裕輔の  
厚い胸板に飛び込んだ。見上げるとちょっと驚いた顔をしていたが、すぐに笑みを返し、頭を  
撫でると背中に手を回してくれた。  
「お兄ちゃん…………」  
 大きな乳房がむにゅりと裕輔の体に押し付けられる。向こうから早めの鼓動が伝わってくる  
と、自分のことを意識してくれているんだと少しうれしくなった。  
「…………あれ?」  
 
 さらに身体をくっつけたところで、裕輔のペニスが硬くなり、下腹のあたりに押し付けられ  
ていることに気がつく。密着したまま身を少し捩らせると、亀頭がびくっびくっと震える。  
「あ、こ、これは…………」  
「……エッチ。でも、お兄ちゃんだったらいいよ、わたしのこと、好きにしても」  
 引き返すための最後の橋が崩れた。裕輔が後戻りできない道を渡ってきてくれるか、そうし  
てまで自分と人には言えない関係を結んでくれるのか、千里は顔をこわばらせながら、胸に顔  
を埋め裕輔の返事を待った。  
「わかった……俺だって、千里と…………」  
 抱き締める力が少しだけ強くなった気がした。取り返しのつかないことをしているのは自分  
でもよくわかっている。しかし、自分は小学生でありながら複数の男子と性的なことをしてい  
るのだから、今更ためらう必要はない……と、千里は覚悟を決めた。  
「あっ…………」  
 不意に、身体が浮かび上がり天井が近くなる。裕輔が千里を横向きに抱きかかえて、ベッド  
のほうまで連れて行ってくれた。男が肩を抱くと、女はちょっと背筋が揺らめいて息が細まっ  
ていくようだった手のひらから伝わる温もりがどこかけだるい、安らいだ気持ちよさを与える。  
――――――――――――――――――――――――  
 千里をベッドに寝かせると早速顔を寄せる、しかしもう少しで、ふっくりとした桃色の唇に  
キスできるというところで千里に制されてしまう。  
「あのさ、お兄ちゃんって女の子と付き合ったことないんだよね……?」  
「そう、だけど…………」  
「わたしが、えっと……男の子とえっちしたことあるってのは、知ってる?」  
 にじみ出る大人顔負けの色気から、なんとなくそんな気はしていたが……面と向かって言わ  
れるとショックも大きい。4つも下の妹に先を越されている悔しさを隠そうと、うつむき加減  
のまま黙って話を聞く。  
「……これは、わたしだけかもしれないんだけど……えっちのとき、気持ちよくなかったり、  
自分勝手なことされると、もうその人としたくなくなっちゃうの。お兄ちゃんとは、そうなり  
たくないから……」  
 言葉の続きを待つ、あっさりとした語り口だったが、千里の目は、妖しい媚びの光を放って  
おり、繰り返し押し寄せてくる波に風が乱れる光景を思わせる。また、上気して汗をかいたこ  
とで、髪は頬にぺったりとかかっていた。  
「……だから、わたしがいろいろ教えてあげるから、初めだけ言う通りにしてくれる?」  
 欲望のままに身体を求めてもだめだ、このくらいは童貞の裕輔でも知っていたが、知ってい  
るとできるは違う。小学生に手ほどきを受けることに抵抗はあるが、最初は千里に任せたほう  
がいいだろう、と思い直す。  
「わかった、じゃあ……どうしたらいいか教えてくれ」  
「ありがとっ、最初はキスかな…………」  
 眉尻が下がり、小さなえくぼを見せて笑う千里、あどけなさの残る顔を見ていると、何回も  
男に抱かれてきたようにはとても見えなかった。  
   
「まずは、唇と唇を優しく合わせて、それから顔や身体を触ったり、舌で唇を舐めたりしなが  
ら、盛り上がってきたところで舌を絡ませるの、やってみるからね?」  
「あ、ああ…………んんっ」  
 小さな手のひらと細く傷一つない指が唇をなぞるところを食い気味で見ていると、明るい眉、  
充血して潤んだ目、桃色に染まる瞼が近づく、いよいよかと覚悟を決める前に互いの唇が触れ  
合った。もぎたての果物のように瑞々しい弾力にあふれた唇、わずかに甘いリップの味、湿っ  
たと息の匂い、そして何よりも裕輔を興奮させたのは砲弾みたいに前に突き出た乳房だった。  
 自分の唇をついばみ、舐める千里の唇に任せつつ、胸を触ろうとすると手で払われてしまっ  
た。  
「もうっ……まじめにやってよ、おっぱいはもっとあとで!」  
「……ごめん」  
 今度は、いったん巨乳のことは忘れ、千里のまねをするように上唇、下唇と順番に舐めなぞ  
る。そうしながら赤くなった小さな耳、丸い頬からすっと細くなった顎、呼吸のたびに上下す  
る首、なだらかな肩、ふよふよと頼りない二の腕と順番に指を滑らせた。柔らかく、かつ押し  
返す弾力も備えた千里の日焼けした生肌……感度もいいみたいで、指が踊るたびに声が漏れた  
り身体が震えたりする。  
 
 そしてもう一度形のいい顎に触れる。舌をほころびかけた唇をこじ開けつつ奥に進ませる、  
千里の口の中は熱く、そしてわずかにねっとりとした唾液が甘さを教えてくれた。  
「ん、ぅぅ……っ、はう……ん、っ」  
 ここで息苦しさを覚え、口を離す。妹の匂やかな唇の感触の余韻に浸りながら大きく息を  
吸った。千里の視線が頬を撫でる、向けられた双眸は、濡れた雨後の日光のように蓄えた光を  
こぼしていた。普段の快活な様子とは異なる、淋しげな笑みが浮かぶ目元。  
 片頬に浮かんだそれを優しくくすぐり、もう一度抱きしめ口付けを交わした。緩やかな温か  
さに包まれた口の中は生きた洞窟で、その奥で待ち構える舌はその主だろうか……唇裏から内  
頬まで、唾液をまとう滑らかな粘膜を舐り拭っていると、千里の舌が絡みつき動きを止められ  
た。  
 互いを縛りあう舌が唾液を交換すると、くちゅくちゅ、ぴちゃぴちゃと飴を舐めるような音  
が響く。千里の舌は砂糖菓子みたいに甘く、そこからにじみ出る液体もシロップさながらのも  
のだった。  
「ふうっ、ん、んん……っ、はあぁ、お兄、ちゃん…………」  
 当然、手の動きも忘れない。後頭部から指通りのいい髪を梳き、背骨のラインに指を這わせ  
つつ、うっすらと肉がついているがくびれた腰まで手を下ろした。千里の背中は小刻みに震え  
ている。さらに手を下ろす、ためらいがちに山のふもとを二、三回横に撫でた後、手のひらを  
お尻に押し付けた。ちょうど収まるくらいの程よい大きさだ、フィットしたスカートから丸み  
と温かさ、ふわりとした肉付きの中にも弾力が息づいていた。  
   
――――――――――――――――――――――――  
 裕輔の舌の動きから、ぎこちなさはほとんど消えていた。頬や歯茎を踏むように歩く舌は落  
ち着いた動きを見せるが、躊躇は感じられない。喉の方まで舌先が進んだかと思えば、歯の一  
本一本までなぞったりと、我が物顔で口内を舐め回し始めていた。  
「ん、んぅっ……はあ、あぁ、ん、っ………」  
 薄い布を隔てて、兄の手がお尻の山をそっと揉みたくる。Tバックをはいているので、押し  
沈み、撫で、肉を弾ませる指の動きが見える気がした。  
「……千里…………いい、よな……?」  
 裕輔の口が離れる、顎の辺りが冷たい……キスに夢中になっていて、口の端から唾液が漏れ  
ていることに今まで気がつかなかった。それを手の甲で拭うと、何かを呼び覚まされたような  
顔をした裕輔がやっと聞こえるか聞こえないほどの声でささやいたかと思うと、自分の張り出  
した砲弾に手を伸ばしてきた。  
「だめ…………っ」  
 実は触ってほしかった、しかしもっと気分を盛り上げてほしかったし、兄の欲望を煽りた  
かったので胸に触れるか触れないかのところで乳房を手で覆い隠した。  
「もう一回キスして…………」  
 背をいっぱいに伸ばして身体を押し付けて兄の唇を捕まえた。じゅる、ぴちゃっと唾液をか  
き混ぜる粘り気のある音を立てさせながら、今度は自分から兄に触れる。  
 厚めの胸板と、長く筋肉質な手足、千里をすっぽりと包めるほどの上背、自分とも、同じク  
ラスの男子とも違う男らしい作り、銅像みたいに硬いそれを手のひらで撫でていると千里の気  
持ちはさらに高まる。その一方で、封じ込めたはずの不安も高まってきた。もし、このことが  
両親にばれてしまったら……今まで好き放題してきた千里にも、これ以上親を悲しませたくな  
いという思いがあった。  
「ん、ぅっ、はあ、ん……っ、ぅ…………」  
 だが、お尻や太ももを這い回る裕輔の大きく優しい手、少し苦いような、でも温かくて穏や  
かな味がする唾液、吹き当てられるペースの早い吐息……裕輔が自分を求めてれるという、女  
としての悦びには勝てず、眼前の快楽に身をゆだねることとした。  
「ん、ふっ……ひ、ぅ…………あ、ん…………」  
 素肌同士が触れ合うと、じっとりとした体温と湿度が送り込まれる、身体中がかあっと火照  
ると額や頬に汗が浮かぶ、にじんだ汗はシーツに染み込まれて、その部分にうっすらとしみを  
作る。  
 
「いいよ……おっぱい、触っても。でも、優しくしてね……?」  
 今まで隠していた乳房を裕輔に見せる、ボリュームたっぷりに実った双つの乳房は、千里が  
身体を動かすたびに波打ってしまう。丹念な愛撫を浴びたおかげで、乳球ははちきれんばかり  
に張り詰め、お椀を逆さまにした形のよい左右の山は大きな盛り上がりを見せる。  
 その頂点にある二つの尖端も、タンクトップを破る勢いで一枚の布越しにそそり立ちをア  
ピールしており、ぽつっとした小さな突起も、その周囲を縁取る桃色の円も指戯をせがんで形  
を浮かばせていた。  
「………………」  
 裕輔の生唾を飲む音が聞こえる。ふらふらっと手が吸い寄せられる、直後に女性の象徴であ  
る双山を左右から押された。揉み寄せ、指を食い込ませ、持ち上げて、ふるふると弾ませる。  
兄の手の動きは大きく手厚い手のひらにふさわしい力強いもので、沈んだ指の隙間から豊かな  
乳肉がはみ出してしまう。だが、千里を気遣う穏やかさも伝わり、痛みは無く、じわじわとし  
た気持ちよさが身体の奥からこみ上げてきた。  
「んああ、っ……いい、おにいちゃぁん…………」  
 触っているのは兄、許されない関係に踏み込もうとしている千里にもたらされるのは華やか  
で明るい悦楽だけではない。心に刺さった、ほんの小さな棘が胸の辺りでちくちくと痛んだ。  
ふわふわと指にまとわりつく、小ぶりのメロンに近い大きさの肉弾を揉み込まれていくたびに、  
棘が心に小さな穴を開ける。どうしてこんなに心が痛いのか、乳房にむしゃぶりついているの  
が実の兄だからだろう。罪悪感や後ろめたさは強くなる一方だった。  
 裕輔はどう考えているのだろうか、初めての女体を前にした目からは興奮していることしか  
わからない。ただ、夢中になって胸を弄っているのを見ると、裕輔が喜んでいるのなら重く考  
える必要はないのも……とも考え始める。  
「ん、あっ……はあぁ…………ひゃあんっ!」  
 不意打ちに千里の思考は中断する、左の乳房の尖端の、桜色の果肉をいきなり吸い上げられ  
た。腰が弾み、直後に力が抜ける。はじき出された声は天井に吸い込まれ、そして消えた。裕  
輔は追い討ちをかけるように、反射的に逃げた千里の胸山を掴み、身体を引き戻そうとする。  
――――――――――――――――――――――――  
 千里の乳房は、今までに触ったことのない不思議な感触だった。ふわふわでぷるぷるで、ぷ  
りぷりとしていて、指先が溶けてしまいそうなくらいに柔らかいのに、弾む肉が程よい反発を  
返してくれる。宛がった指先は波打つ肉の半球に飲み込まれ、その中で翻弄されてしまった。  
ちょうど、食パンとプリンの中間みたいな触り心地だが、それよりもずっと重くみっしりと中  
身が詰まっていた。  
 乳房を下からすくい上げるようにして揉み上げれば、小柄で、軽々と抱きかかえることがで  
きた千里の身体にくっついているとは思えないほどに重量感のあるもので、取ってつけたアン  
バランスさが不均整な歪みを与える一方で、それがごく普通の女性とは一線を画す濁った  
ヴェールのような、妙な色気を感じさせた。  
 そしてその色香が裕輔を狂わせる。気遣いは急速に衝動へと置き換わっていき、気がつけば  
タンクトップをまくり、赤ん坊さながらに大きな果実の、桃色の頂点に吸い付いてしまってい  
た。  
「もう、お兄ちゃん……」  
「ごめん、痛かった?」  
 ここで我に返る。千里の最初の言葉を思い出しながら、今度は慎重に乳首に舌をなぞらせた。  
先端は乳肉とは対照的に硬く、舌を弾き返した。どこかで焼いているのか、乳肌も鮮やかな小  
麦色だった。目や魂も吸われるほどに色づいた肉塊の中心にある突起は、まだ成長していない  
のか、円周は小さく、その中心にある突起も豆粒くらいの大きさだった。  
「……ううん、おっぱい弱いから、びっくりしただけ。キスするときみたいに、強くしないで  
ね……それと、噛むのも駄目だからね………んああっ!」  
 果肉を口に含むと、遠くから煮詰めたミルクの匂いがした。水やりをしてもらった花びらの  
ように湿った肌に頬ずりをする、香りも花びらのように清らかで、裕輔は顔を押し付けたまま、  
大切な果物を丁寧に持ち上げる要領で、二つの乳房を両手でつかみ、ゆっくりと大きく揉みし  
だいた。  
「ん、ぁ……っ、はあん、いい、気持ちいいよぉ……」  
 情緒的な喘ぎと、総身から発散される温かみ、千里の全てが裕輔の興奮をさらに引き上げて  
いく。乳山に深く指を食い込ませてしまいそうになるが、ぎりぎりのところで踏みとどまり、  
力はあくまでゆっくりと込めていく。  
 
 見事な発育を見せる半円形の実り、ここまでの大きさは高校生であってもなかなかいないだ  
ろう。手のひらで巨乳を押し揉みながら、不自然なほどに小ぶりな乳首を、右は口で、左は指  
先でそれぞれ構い立てる。舌で転がし、唇で吸い付き、乳輪にも唾液をまぶす。小さな突端が  
口の中で存在を増していくのを感じるとある種の愛おしさを覚えてしまう。  
 もう一方の乳首は、指先で乳輪から少しずつ中心に向かって円を描き、焦らしながらいきな  
りきゅっと二本の指でつまみ上げて転がしてみた。  
「ふあああ、ああんっ! はあ、ううぅ…………」  
 しゃぶりついている乳首も、強く吸い上げたり唇で挟むだけにしたり、舌を乳輪の外に進ま  
せ、山のふもとから蛞蝓が這うようにゆっくりと舐めたり……舌弄に緩急をつける。乳房はも  
まれ続けることで、肉が解されて柔らかさを増していくのに、乳首は芯を帯び、花の種を思わ  
せる硬さになりつつあった。  
「あ、ううっ……他のところも、触って?」  
 白くそろった美しい歯を見せて笑う千里、可憐な笑みでありながら、歓喜にあふれた法悦の  
 色を見せる顔……気持ちよくなっているのだろうか、その答えが顔に書いてあった。裕輔は  
空いていた右手を下に滑らせ、太ももをラインに沿ってなぞり始める。  
「お兄ちゃん、んっ……あああっ!」  
「千里……はあ、はあ…………」  
 千里の身体で、胸の次に魅力的な部分を挙げるとしたら脚だろう。小柄な割にはすらりとし  
ていて長く、肉付きは薄くもなく厚くもないが、肌のきめの細かさや筋肉と脂肪のバランスが  
よく程よい引き締まり具合を見せていた。膝やかかともつるつるしており、指に引っかからな  
いところもたまらなかった。  
 裕輔は息を荒げながら太ももの外側から内側に、秘所近くにまで指先を滑らせる。奥に向か  
うほどに皮膚は薄く温かみも増した。傷一つない脚は、クッションのような程よい柔らかさ  
だった。さらに先に進むと、あからさまに熱くなっている部分があったが、そこに触れようと  
すると千里は脚を閉じてしまい、指はあっけなく追い出された。  
「だめ、ここは……もっと後ね?」  
 嫌悪しての拒絶というよりは、おあずけを繰り返して裕輔の興奮を煽っているようにも感じ  
られた。ここは、未知の器官に触れてみたいという気持ちをこらえ、仰向けになってつぶれた  
お尻とシーツの間に手を侵入させた。  
 もちろん、乳首の実を吸い立てることも忘れない。静かな部屋にぴちゃぴちゃという音が響  
くくらいに強くしゃぶりつくと、なまめかしい声を上げ、背をそらせて、左右の腕を頭の脇に  
投げ出し、身体をずらそうとしてきた。身をずらすことでたわわな乳房が大きく波打ち、裕輔  
の顔に蕩けるような塊が迫りぶつかる。  
「はあっ、ん……! っ、ふあ、ひぃ……うっ」  
 喘ぎが1オクターブ高くなる、耳を心地よくくすぐる声を聞いていると、千里と目が合った。  
わずかに歪む笑顔は、淫らがましいものだが、いつもの愛らしさも残っている。  
 
 乳肌に浮かんだ汗を指ですくいながら、裕輔はもう一度スリットに指を当てる。千里は小さ  
く首を振ったが、構わずに脚を開くとそれ以上抵抗しなかった。  
「………………」  
 女性器を生で見るのはこれが初めてだった。割れ口をうっすらと覆う三角形の黒い茂みの奥  
に、肌色の合わせ目と、さらにその奥に桃色の合わせ目が見えた。その部分は白く濁った蜜で  
コーティングされており、柔毛のほうまで艶を帯びていた。生々しくもあり、可憐でもある陰  
部のたたずまいを裕輔は食い入るように見つめた。  
 指をくねらせると、千里の身体が少し揺れた。細く、しなやかな毛のむらがりをまさぐり、  
その先の肌を指でなぞると、さらに下腹部が大きく跳ねた。  
「うっ…………!」  
 ズボンの奥で、ペニスが痙攣する。自分で触れたわけでもないのに、射精のときに感じる気  
持ちよさが全身を支配した。だが、まだ出すには早いと下腹に力を込めたまま、切れ込みの長  
いサーモンピンクの亀裂に指を掠らせ、浅く沈ませた指で入り口をかき混ぜる。  
「千里のここって、こうなってるのか……」  
「んぅっ、やあ……っ、お兄ちゃんだと、恥ずかしいかも……」  
「……俺以外にも、誰かに見られてるんだよな」  
「うん、でも……あうっ、いつもより、んんっ、恥ずかしい……お兄ちゃんのこと、すき……  
だから?」  
 
 悪戯を見つけられた少女のように顔を赤くした、恥じらいたっぷりの千里を尻目に、裕輔は  
あふれつつある淫泉に人差し指をくぐりこませる。指に感じるのは、柔らかい肉と熱くとろみ  
のある液体。乳房とは違う、ずっしりとした触り応えのある柔らかさではなく、ふわりと溶け  
てなくなってしまいそうな柔らかさ……いかにも傷つきやすそうな襞肉に指を擦らせながら、  
蜜の海を泳ぎ進む。  
 ぬるついた膣孔は歯のない口で噛むように、裕輔の指を奥に導くが、不規則な収縮を繰り返  
す膣壁が行く手を阻んだ。襞が強く押し付けられ、指という異物は容赦なく排除される。しか  
し、粘膜の触り心地が生クリームに近いということもありそれは苦痛を伴うものではなく、む  
しろ気持ちいいだけだった。  
   
「千里、こっちは……どうすればいい?」  
「んふうっ……お兄ちゃん、上手だから……好きにしていいよ」  
 指の動かし方まで小学生の妹にお伺いを立てるというのは少し情けないような気もしたが、  
自分が気持ちよくなる前に、千里を満足させるのが兄の仕事だと劣等感を頭の中から追い出す。  
もっとも、好きにしてもいいということなので、指で肉鞘をくじりながら、手と舌を使いなが  
ら乳房に埋もれ、ぷるぷるとゆれる巨大なそれを、舐り倒し、揉みしだき、一秒でも離れてい  
たくないといわんばかりに、波打つ乳房の狭間で顔を委ねた。  
「ん、あうっ、ひゃあん! お兄ちゃん、あ、ああぁ…………」  
 濡裂の上端に小さな突起がある、こりこりとした弾力のある、感じ入った乳首に近い触り心  
地だった。米粒を思わせる、本当に小さな、膣口まで溢れた蜜のせいで見失ってしまいそうな  
ものだったが、軽く指を添えるだけで、ぶるぶると千里は震え始める。  
 粘膜のフリルに指を沿わせたときとはまた異なる反応、感電したかのように全身を痙攣させ  
たかと思うと、恍惚の色が顔に浮かぶ。ここが一番気持ちいいのだろうと、裕輔は親指と人差  
し指でクリトリスを軽く引っ張り、指腹で揉み転がした。  
「んあああっ! そ、そっちは……っはあう!」  
 左右の乳首を責め立てながらの、二重の愛撫。逃げようとしているのでは、と思ってしまう  
くらい首を鈴のように大きく振って、千里は腰を泳がせる。当然、小麦色の半球も動きに合わ  
せてぷるんぷるんと揺れて、裕輔の目を楽しませた。見るだけではなく、豊潤な両乳を握り締  
め、口の中で含んだ果実を、果汁を搾り出すつもりで舌を巻きつけ、必死になってむしゃぶり  
ついた。  
「はう、はひゃあっ……ん、ぁあっ、いっぺんに、されると、気持ちいいのぉ……」  
 ローズピンクの果肉を唇で挟んで引っ張りながら、裕輔は右手の指でクリトリスを、左手の  
指は蜜に塗れた肉の花にくぐらせ、ほころびかけた穴に円を描いて撹拌する。とろみのあるビ  
ロードが左の人差し指に吸い付いた、肉びらの内側に貼り付いた粘膜を指で擦りつつ、薄い粘  
膜を通して恥骨を触り、骨の裏側を指で押しなぞった。千里の膣口は愛蜜を噴きこぼしており、  
裕輔の手も、シーツもべっとりとこぼれたトロ液をかぶってしまっていた。  
「指一本でも、きついんだな……」  
 勢いをつけて指を抜き差しすると、開きかけた膣壷がきゅっと穴を小さくし、秘奥に進まん  
とする指を邪魔してくる。だがそれと同時に、わずかに白く濁った愛液が次々と溢れ出してき  
て、生肉の通路の中をどろどろにする。何度舐め拭っても、泉は尽き果てることは無かった。  
「んぅっ、あ、はああっ、んあ、んんっ!」  
 指を引き抜くと、糸を引く粘り気のある液体が絡み付いていた。弄ぶとかすかに糸を引き、  
匂いをかぐと甘い香りの遠くで生臭さが感じられた。さらに、指を伝って落ちようとする液体  
を一舐めしてみると、匂い通りの味がした。塩気の中にも、まろやかな甘味があり……初体験  
の味だった。  
「あぅっ……舐めちゃ、だめ…………」  
 千里の頬が、目が羞恥に赤く歪む。裕輔は弄繰り回した陰部に改めて目をやると、奥の唇は、  
変わらずに清らかな色合いを見せていたが、大きく咲きほころび、きらびやかな蝶の展翅を感  
じさせる。上端のぷっくりふくれた尖りは、小さいながらも天に向かい、存在を示していた。  
「さっきとちょっと違うな……口が開いたっていうか……」  
「ん、っ……気持ちよく、なったから……だと思う」  
 千里の返事を聞きながら、裕輔は莢を払った尖り立ちを指で押す。一緒に花びらも指で摘ん  
で、蜜に沈んだそれらをにちゃにちゃとと音を立てながらおもちゃにした。  
 
――――――――――――――――――――――――  
 このまま触られ続けるといってしまう、それでもよかったが、自分ひとりが気持ちよくなる  
前に、兄にも気持ちよくなってほしかった。  
「どうして? もしかして、よくなかった……?」  
「違うよ、こんなに気持ちいいの……初めてだから……だから、今度はわたしが気持ちよくし  
てあげるね?」  
 笑顔を保ったまま、千里は裕輔のズボンのファスナーを下ろし、勃起して反り返ったペニス  
に視線を固定させる。今までの自分の相手が小学生ばかりだったから、その大きさと威圧感に  
つい驚いてしまった。口の中で、次々とあふれ出す唾液を飲み込みながら、千里はゆっくりと  
肉の竿に手を伸ばした。  
「っ…………!」  
 指先が絡みつき、手のひらが円柱を包み込んだところで、裕輔が上ずった声を出した。肉棒  
の硬さを通じて、向こうから興奮が伝わってくる。しかし、千里はそれ以上に興奮していた…  
…前から大好きだった兄のペニス、しかも竿は並よりやや太目といったところだが、カリ首は  
大きくエラが張っていて、亀頭も大きく膨れ上がっている。立派なたたずまいとは裏腹に、お  
そらく未経験だからなのか、ちょっと指で擦っただけでもうっとりと気持ちよさそうにしてく  
れるところも自分の理想と合致していた。  
「お兄ちゃんは、どこが弱いのかな……?」  
 顔を剛直に近づける、むわっとした先走りの臭いが鼻をついたが、雄介の臭いということも  
あり、すぐにいい匂いに置き換わる。近づけた目の先には透明な珠が切れ目からにじみ出てい  
た。それを指ですくってペニス全体に満遍なく伸ばし、滑りがよくなったところで指での締め  
付けを激しいものにする。  
「う、うっ……くうぅ……」  
 裕輔の気持ちよさそうな声、聞いているだけで下腹の奥が切なく疼き、触れられてもいない  
のに千里のほうまで気持ちよくなってしまう。その感覚を紛らわせるように、屹立への奉仕に  
没頭しようとする。  
 裕輔のペニスは、ズボンとパンツの中で射精寸前まで追い詰められていたのか、包み込んだ  
指は、あっという間に透明な液体で汚されてしまう。精液ほどではないが、粘度が高く、指に  
ついたそれを舐めてみると、苦くてしょっぱい味がした。  
「すごい、ねとねとしてる……これじゃあ、すぐに出ちゃうかも」  
 鈴口から次々とあふれる我慢汁は、ちょうどローションの役割を果たし、指で扱いているう  
ちに、にちゃにちゃという音という音はどんどん大きくなる。  
「っ、ああっ…………!」  
 兄の悲鳴じみた声を聞きながら、千里は尖端を手のひらで包み込み、カリに指を引っ掛ける  
とドアノブをひねるように右へ左へ手首を回し、同時に手のひらの一番柔らかいところでぐ  
ぐっと赤い鉄兜を圧迫した。  
 
――――――――――――――――――――――――  
 肉茎を弄ぶ千里の手は、裕輔を射精ぎりぎりのところまで追い詰める。千里に触られている  
ところを想像して何度も自分で慰めたこともあるが、空想の妹よりも現実の妹のほうが、はる  
かに手つきは巧みで、甘やかで淫靡な笑み、濡れた唇、匂い立つ肌、すべすべの指……どれも  
官能を限界まで引き上げる。  
「どう、お兄ちゃん…………?」  
「う、ううぅっ……」  
 千里の細い指先の、慌しげで繊細な動きはまだ止まらない、それは何か値打ちのあるものに  
触れているような、大切に扱おうとする動きだった。だがそれ以上に剛直を歩き、走る指は、  
裕輔の全てを知っているのでは……という錯覚に襲われるほどに的確で、きめの細かい絹肌に  
包まれた指は、カリ首に入り込み、裏筋を強く擦り、鈴口を緩やかにほじり、手のひらの心地  
よさも相まって、返事をすることさえままならなかった。  
 もっと、もっと激しくしてほしい……にちゃにちゃという音は、くちゅくちゅ、ぴちゃぴ  
ちゃとさらに水っぽくなり、だんだんと濁りが強くなる先走りが扱く指との間に架け橋を作っ  
ていた。  
「うあ、あっ……千里、あんまり、激しくするとっ……」  
 うっとりと陶酔した顔を見せる千里の手の動きはますます早くなる、指で作った輪はさらに  
狭くなり尖端や棒への圧迫感は高くなる。膣内とは違う圧力の強い狭隘感、だが、千里の手の  
柔らかさと先走りのぬめりが痛みよりも気持ちよさを優先して与えてきた。  
 
「出ちゃう? うーん……もうちょっと、おちんちん触りたいな」  
 裕輔の射精が近いことを察したのか、千里の指の動きが変わった。激しく揉み扱く動きから、  
そっと、羽でくすぐる動きに変わる。竿の中を駆け上がる射精感が急にしぼんだ気がして、お  
あずけを食らった犬のように千里にすがり付いてしまう。  
 千里は裕輔が何を考えているのかわかるだろう、穏やかな手つきで、玉袋から根元、裏筋か  
らカリ裏まで指を躍らせて、噴き上がりそうな衝動を鎮めてくれる。  
「そんな……くっ、早く…………」  
○眉がひそまり、顔が歪むのがわかる。気持ちが収まるとは言っても暴発寸前から、2、3秒で  
出てしまうというところに押しとどめられるだけで、出したいという気持ちがなくなるわけで  
はなかった。  
 
「お兄ちゃん、わたしも気持ちよくして……一緒に、いこ……?」  
 身体の中で渦を巻く射精感に、歯痒さは強くなる一方だった。しかし、とろんとした妖しい  
光を放つ瞳を前に、千里も気持ちよくしてやりたい、兄として自分ひとりだけでいくのは情け  
なくないかという思いが脳裏を掠め、さっきまでシーツを掴んでいた手を妹の股間に寄せる。  
「ん、ああぁっ……」  
 くちゅり、という粘度の高い水音。心なしかさっきよりも熱く濡れているような気がした。  
柔らかく開いた花びらが裕輔の指を舐めしゃぶる。千里の指もペニスを舐めるように這い回っ  
た。襞の一本一本をなぞっていると息づいた肉洞は思っていた以上に複雑な形をしていること  
に気がついた。  
 粘膜をたぐり寄せることで捩りあってできた起伏の形を確かめながら、指先に迫る膣肉の  
ちょうどよい風呂を思わせる熱さ、指で押せば崩れてしまいそうな柔らかさ、指元がおぼつか  
なくなるほどのぬめり具合を心行くまで楽しんだ。  
「はあ、ああ……お兄ちゃん、いいよ、もっと……激しく…………んんんっ!」  
 指のグラインドが激しくなると、千里の扱く力も激しくなる。ゆるゆるとペニスの表面をな  
ぞり上げていただけの指は、いつしか握り締めるような激しさを持ち始め、裏筋に4本の指頭  
を引っ掛けながら、親指で赤く膨れ上がった亀頭を押しつぶし、裕輔を一気に射精に追い込も  
うとしてきた。  
「う、ううっ……千里、くああっ」  
 対抗するつもりはないのだが、指を寄り奥までくぐらせて、蜜路を泳がせる。肌を火照らせ  
る千里の熱源に近づいているのか、進めば進むほどに愛液の温かさは増していく。  
 さらに、手を休ませておくのはもったいないと、日に焼けた乳房をぎゅっと揉み潰し、作り  
たてのゼリーやプリンのように揺れるそれを、不規則に動かした五指でひしゃげさせ、弾ませ  
る。  
 
――――――――――――――――――――――――  
 兄の気持ちよさそうな顔を見ていると、自分の感情も盛り上がり、コントロールできないと  
ころまで突き進んでしまっていた。最初に感じた後ろめたさは、与えられた快楽に上書きされ  
て、わずかに疼くだけになった。許されない関係というシチュエーションは、もはや千里の快  
楽を昂ぶらせるだけのきっかけに過ぎなかった。  
 張り詰めた風船のように丸くて大きな乳房を握り、揉み解してきた。ぴんっと立った乳首を  
指の間に挟んで、左右にこぼれそうな肉の実りを揉み寄せる。指の間が狭まると桃色の尖りが  
搾られ、先っぽがさらに膨らんだ。複数の性感帯を責められることでたまらなくなった千里は、  
腰をもじもじとさせて、淫らがましく吐息をこぼした。  
「はあうっ、お兄ちゃん……ん、もうちょっと、我慢……んああ……」  
 鼻にかかった甘い声を忍ばせつつ、自ら脚を開いて、裕輔の指を奥の火照りへと引っ張り寄  
せる。それに応じた指先が第二関節まで潜り込み、締め付ける襞層をものともせずに、指を曲  
げては伸ばし、反り返ったり、くの字になったりこの字になったりすることで、千里の性感帯  
を刺激し、硬直した総身に電気を走らせる。  
 指の動きは激しさを見せながらも、穏やかで優しげな愛情のこもったもので、繊細さと力強  
さが一つに組み合わさり、千里をエクスタシーへと駆け上らせる。ぬかるみを踏みしめて歩く  
指は、千里の気持ちを全てお見通しといわんばかりに、模様が刻まれ、起伏に富んだ膣内を縦  
横無尽に這い回った。こぼれる雫をまとわせたまま、くちゅ、ぬちゅっと撹拌音を大きくさせ  
ながら……疲れを知らなさそうな抽送に、快楽に喘ぐ肉体は絶頂という形で屈してしまいそう  
になる。  
 
「はあっ、んんうっ……だめ、気持ちよく、なりすぎちゃうかも……」  
 まだお返しをするだけの力は残っている。握りこんだ太棹をやわやわと手のひらの中で揉み、  
我慢汁でぬるぬるになったペニスを、指で作った輪をこれまで以上に狭めて扱き立てていく。  
先端だけを軽く擦ったかと思えば、根元までゆっくりと扱いたり、動きを複雑にすることで、  
裕輔が刺激に慣れず、いつまでも快感を味わえるようにした。  
「……う、ぅっ……ああ」  
「ひゃああんっ! お、お兄ちゃん……」  
 だが、それもすぐに断ち切られてしまう。身を捩じらせて甘い声を発したのは、裕輔が千里  
のクリトリスを摘み捻り上げたからだった。ごく小粒のペニスを思わせる、硬さを増し上向き  
になった陰核を、揉み、押し転がし、引っ張り……と、中指から下で壷蜜を拭いつつ、残った  
二本の指でローズピンクに光る宝石を思わせる媚粒に愛撫の対象を向けてくる。  
 満たされた、それでいて強引さを感じさせない指戯に、千里の身体は燃え上がらんばかりに  
汗を噴き出し、熱く溶けて、裕輔と一つになってしまいそうな気さえした。  
 細やかで執拗な指の動きは、総身をわななかせ、子宮から飛んだ火花が手足や頭にまで広が  
り、目の前を白くぼやけさせていく。  
「ぁ……お兄ちゃんも、はあ、うっ……気持ちよく……」  
 風景が少しにじんでいるのは、悦楽の涙によるものだろう。裕輔の手が、再び乳房に伸びた。  
少し身体を動かしただけでたぷんたぷんと揺れる柔らかな肉の塊は、兄の指を飲み込むように  
形を変え、きつく揉まれれば尖りを見せる。そしてわずかに遅いタイミングで人差し指と中指  
が襞を、粟立った天井をなぞり抜けた。二本の指が突き刺さった穴は、そのうちに燃え尽きて  
しまいそうなほどに熱い、その熱のせいなのだろう、前髪が額に張り付くほどにびっしょりと  
汗をかいてしまっていた。  
 
「っう……千里、うううあっ」  
 裕輔の声が、いよいよ切羽詰ったものになる。弄んでいた肉棒から白濁液を迸らせようと、  
指を鉄竿に押し付けながら、さらに勢いよく上下に扱いた。手のひらに伝わる脈動と熱、勃起  
した男性器特有の硬さと匂い……五感で感じる全てが千里を狂わせる。裕輔は裕輔で、千里が  
オルガスムスに近づいていることを本能で察したか、付け根の辺りまで食べさせた指で膣内を  
激しく撹拌する。  
「お兄ちゃん……お兄ちゃん、気持ちいいよぉ……もっと」  
 折れてしまいそうなくらいに背中を弓なりにそらすと、細い首をのけぞらせ、天井を見上げ  
る。全身を快楽が駆け巡った。一人でオナニーするときや、他の男子と行為に及ぶときとは  
まったく異なる気持ちよさ……ずっと前から好きだった兄に抱かれることにより、肉体だけで  
はなく、心も満たされ、それが何倍もの絶頂感へと変わっていく。  
「はあ、ああっ……千里、もう…………」  
「……だめぇ、わたしも、もうちょっと、だから……ね?」  
 声の響きに震えがこもる、もうすぐいきそうなのだが、裕輔はあとほんの一擦りでもすれば  
出してしまうと言いたげに、亀頭をひくひくと痙攣させ、精液と同じくらい糸引きの強い先走  
りを垂れ流していた。  
 裕輔の手の動きはさらに慌しくなる、肉筒の中に挿入した指をペニスさながらに前後運動さ  
せたかと思えば、大洪水に溺れかかった芯芽を爪を立てずに抓ったり、乳首も撫で弾いて、転  
がし……千里の弱いところ全てをくすぐり、高みに上り詰めようとする妹を後押ししてくる。  
「ああああんっ、ううっ、お兄ちゃぁん!」  
 そして、とどめを刺さんばかりに稲妻のような快感が、尾骨から背筋を駆け抜け、細い喉が  
はたかれたように反り返った。痛いほどに大きな快美感のうねりは、とろみたっぷりの悦楽へ  
と変わり、千里の理性を全て奪いつくす。  
 瞬間、カリ首に巻きつけた手に力を入れてしまったことで、竿の脈動が大きくなる。  
「っ、ああああ! 出る…………うううっ!!」  
 吼えるような悲鳴とともに、迸る精液が手のひらに叩きつけられる。溜め込まれ、行き場を  
失っていた白いマグマは、千里の小さな手のひらで受け止めきれるはずもなく、とろみのある  
子種は、手首や指先を伝い、シーツに染みを作る。  
「ふ、ああっ、お兄ちゃん、んんっ!」  
 
 栗の花の匂いに包まれながら、千里も裕輔とほぼ同じタイミングで絶頂を迎えた。体は突風  
に巻き上げられて浮かび、そしてすっと音も泣く落ちていく……そんな錯覚に襲われた。その  
後、全身を駆け抜ける強烈な快楽。千里は口の端から涎をたらしていることにも気がつかず、  
頭の中で起こる小さな爆発と、全身が性器になってしまったような、全てを圧倒する悦楽に浸  
りきった。  
「はふ、ぅ…………」  
 大きな波が引いていく、しかし、どこかもどかしく、物足りない思いが漣のように寄せては  
返す。落ち着いたことは落ち着いたが、肉欲に支配された本能は、情感をあおり、欲望を高め、  
乳房を疼かせ、股間の柔肉を震わせていった。  
   
――――――――――――――――――――――――  
「はあ、はあ…………」  
「お兄ちゃん………………」  
 射精を済ませ、滾る欲望から解放されると、千里が甘えた声を出した。むっちりとした巨乳  
から細いお腹にかけて降り注いだ精液の後始末をするのもそこそこに、近づく唇に唇を合わせ、  
唾液をすすった。千里は裕輔のキスに応じながら、手のひらで白液を拭い、にちゃにちゃと音  
が引くまでそれをこね回す。  
「ん…………最後まで、して」  
 最後……おそらく、セックスのことだろう。ペニスは精を吐き出したにもかかわらず、鋼の  
ような硬さを取り戻し、性交の準備を終えていた。しかし、性欲の支配が遠ざかったことで、  
本当に妹と結ばれてもいいのか……禁忌に頭の天辺まで浸かろうとする自分を止める声が聞こ  
えてきた。  
「………………」  
 唇を離す、肉竿の切っ先を割れ口に宛がう。にちゃりと、蜜がまぶされる音が静かな部屋に  
響いた。あとはこのまま腰を沈めれば愛する妹と結ばれることになるのだが……互いに愛し  
合っている今、これ以上突っ込んだら二度と引き返せないのではないか……そもそも、兄妹が  
肉をむさぼりあうなんて……常識や理性、倫理観が脳裏でざわつき、裕輔の行為を妨げた。  
「どうしたの、お兄ちゃん……」  
 だが、蟲惑的に輝く黒い瞳、呪われた宝石のように艶やかに輝くそれに魅入られていると、  
兄と妹である前に、二人は男と女……身体を求めることの何が悪いのか、第一、兄妹でセック  
スをしたところで世界が変わるわけではない。ぽっかりと穴が開いた紅色の肉を見ながら、思  
いを膨らませていく  
「あ、ああ……なんでもない」  
 千里が、まっすぐ裕輔を見据えていた。迷いは完全に吹っ切れたわけではない、心の底から  
互いを求めたとしても、その先には何も無いからだ。それでも裕輔は構わなかった、千里も同  
じ気持ちだろう。  
「いくぞ…………」  
 千里のほうを向いて小さくうなずく、覚悟を決めた裕輔は千里の腰を掴むと、向かい合った  
まま腰を落とす。先端を押し当てられた肉の合わせ目がゆっくりと花開き、にちゃぁ、ぴ  
ちゅっと音をさせペニスを飲み込む。ふんわりとした襞肉は、指よりもはるかに太い異物が挿  
入されたことで、たちまち収縮を開始し、輪ゴムを束ねたような肉環がとたんに締まり始める。  
「っ……く、ううっ…………」  
 生まれて初めての女体に裕輔は感動すら覚えていた。竿の根元まで包み込む、赤ちゃんの頬  
を濡らしたような瑞々しくも柔らかい膣内のうっとりするほどの心地、童貞を捨てたという充  
実感、そして何より以前からただならぬ思いを抱いていた千里と結ばれたことによる高揚感…  
…その気持ちが一つに渦巻きながら溶け合い、裕輔の心を隙間なく満たす。  
 
「動くぞ……」  
 ぬかるみきって吸い付く秘肉の柔軟感を味わい、蠕動する内襞の動きを楽しみつつ、裕輔は  
ペニスを根元までしっかりと押し込んだ。間髪入れずに男根を引き上げ、すぐに打ち沈める。  
襞の一本一本まで、流動化するようなひずみが起こり、巻きついた螺旋蚯蚓がペニスを舐め回  
す。  
「ひうっ、お兄ちゃんの……入って、んんんっ!」  
 千里の魅惑の入り口は、ペニスを往復させるごとに形を変える。肉刀を収める肉鞘は、膣内  
が押し寄せることで楕円へと変わり、縦から横から剛直を締め付ける。狭隘な肉路は、抵抗を  
感じるほどだったが、千里の孔は呼吸をするように狭まったり広がったりするので、広がった  
タイミングでより深くまで亀頭を差し込むことができた。  
 
「……千里、痛く…………ないか?」  
「んんっ、平気……だよ?」  
 千里が裕輔の腰を掴み、ぎゅっとしがみついてきた。二人の距離が狭まることで肉の槍はさ  
らに子宮近くまで導かれた。  
「うっ…………!」  
 袋から竿にかけてのむず痒さ、手指で扱かれたときと同じ感覚に襲われたが、気持ちよさは  
桁違いだった。しとどに濡れた肉洞がダイレクトに触れることで、二人の粘膜がにちゅにちゅ  
と擦れ合い、穏やかな摩擦と強烈な締め付けで、屹立は精を弾き飛ばしたばかりにもかかわら  
ず、袋から竿下部にかけてのむずむずとした蠢きが蘇ってきた。  
「あうっ、んんぅ、はああん! だめ、奥まで……すぐにぃ、いっちゃうからあ!」  
 それは千里も同じようで、ボルテージの高まった女体は、すぐに前後する鉄剣に溺れ、まぐ  
わいに耽っていく。その証拠に、膣孔を満たした愛蜜は、ペニスが子宮径を突き捏ねるたびに  
じゅぷじゅぷと溢れ裕輔と千里の下腹部を汁塗れにさせる。  
「んはあ、んんっ、あうううん、はあ、ぁあ……っ、だめえ!」  
 浮き沈みする千里の腰、その揺らぎとピストン運動のタイミングが合うと、狭まった奥穴を  
丸く膨れ上がった亀頭が押し広げ、縮こまった襞を撫で伸ばす。突き立てたペニスで千里の身  
体を貫いていると、メロンのような膨らみが波うち、迫力のある光景を作り出していた。  
 それに魅了された裕輔は、たっぷりとしたバストを揉み上げて、手の中でバウンドする肉半  
球を握り締めて形を変えさせた。  
「ああ、ああんっ! 激しく、して……んうううっ」  
 ねとついた肉の通路は、入り口こそ柔らかく竿を受け止めてくれるが、奥に向かうにつれて  
わずかに円周が狭くなり、進み具合が鈍くなる。腰に力を入れて強引に肉棒を突き出せば、入  
り口を押し広げているような気がした。  
 
――――――――――――――――――――――――  
 今まで相手をしてきた小学生とは違う、人並み以上の体格をした兄……当然ペニスの長さも  
子供とは比べるまでも無いほどに長く、そして太かった。前後に軽く動くだけで、びくっと仰  
け反り、続けて声が出てしまう。  
「んああ、うあ……っ、あああんんっ、はあ、いい、いいぃ……気持ちいいよぉ」  
 万が一誰かに聞かれたら……という思いもあったが、今更我慢する必要なんてないと、千里  
はあられもない声を出し続けた。  
 濡れ溝の中に姿を消した肉のシャフトは、粘りついてくる肉襞を押しのけてくる。裕輔の顔  
を見ると、いかにも夢心地で、童貞を捨てることができたうれしさからか、必死になって腰を  
振っていた。深く、そして荒々しく叩き込まれる肉棒に、千里のボルテージも上がっていき、  
裕輔にしがみついたまま自分からも腰を振った。  
「お兄ちゃん、お兄ちゃんっ、いいよ、おかしくなっちゃう……あああんっ!」  
「千里……ううっ、こんなに気持ちいいなんて、はあうっ」  
 膣内が全て満たされた感覚から、襞が噛み付くような収縮を始める。下腹が切なさを伴って  
ぐっと縮こまると、二人の粘膜がより強く密着し、ペニスの存在感が一気に増した。  
 ここで、じゅる、ぐちゅっと音を立てて裕輔のペニスが引き上げていってしまう。肉の傘が、  
エラごと曳かれていく瞬間の、ねっちりと糸を引くような感触……鮮烈な刺激は千里に余韻を  
もたらす。  
「あ………………」  
「ごめん、いきそうだったから……もう大丈夫」  
 残念そうな声を出してしまったすぐ後に、往復運動が再開される。柔泥と見紛うほどの粘っ  
こいぬかるみに包まれた秘弁の狭間に、裕輔の熱塊が再び沈み込んだ。一度は閉じた穴が再び  
押し広げられると、コントロールできないほどの激烈な快感が全身を高圧電流のように走り抜  
けた。  
「んふああっ! だめっ、お兄ちゃん……そうやってうごいちゃ、あふぅ……」  
 突き入れては少し引き戻され、戻されては突き込まれ……腰を器用にくねらせながら、裕輔  
の巨竿は壷口から壷奥まで、満遍なく気持ちよくしてくれた。髪を振り乱して身悶えていると、  
さらに肉兜の動きが変わる。  
 今までは単純な前後運動だったが、微妙な腰の回転により挿入の角度が変わり、右にずれて  
左にずれて膣壁を強く摩擦することとなった。穴をびっしりと埋め尽くす襞並みは悦びのあま  
りざわめき、にゅるにゅるぴちゃぴちゃと、裕輔のペニスを舐めて噛み付いて離さない。  
 
「あ、ああっ、だめなのぉ、横に、んんっ、ずれちゃ……はあ、ああぁ」  
 千里は鼻を吹き広げて絶息せんばかりの、しかしどこか陶然とした表情を浮かべた。  
「千里……千里だって、締め付けてきて……」  
 びくっと大きくペニスが脈動する。射精の前兆なのか、再び砲身の動きが止まってしまった。  
身体を掻き毟りたくなるもどかしさに襲われたところで、裕輔は手を腰から巨乳へと滑らせる。  
手で掴んでもこぼれんばかりにたぷたぷと揺れる乳房を掴まれ、両の乳首をぎゅうっと捻り摘  
まれた。  
「ん、ああっ…………!」  
 
 覚めかけた身体が再びオルガスムスに向かって持ち上げられる。鳥のくちばしのように指先  
が赤桃色の果肉を遠慮がちに啄ばんだかと思うと、今度はボタンを押す要領で乳頭を押し込ん  
だり、根元から優しく扱き立てたりと、触り方を変えるたびに否応無く翻弄されてしまう。  
「はうっ……ぅ、お兄ちゃん、んあああっ、ずるい、おちんちん……で、んううっ、気持ちよ  
く…………」  
 焦らされている気がして、思わずせがんでしまう。だが、裕輔としてもあっさり膣肉に屈す  
るわけにはいかないと思っているのだろう、乳首を弄り回した後は背中から腰と、汗ばんでぬ  
るやかに光る褐色の肌に指先を滑らせ、それがくるっと方向を変えたかと思うと一気に斜め下  
に走り出し、結合部の上で痛々しいまでに膨らんでいるクリトリスの上で這いずりだした。  
「ひああっ! あ、ああんっ、はあぁ……そっち、敏感……んくう」  
「…………千里の中、すごく気持ちいいから……すぐに出したくなくてさ」  
 ぱっくりと捲くれ開いて屹立を飲み込んでいる上で、陰核は指弄をせがむように顔を出して  
いた。裕輔の指が掠めただけで、触ってほしそうに揺れていた肉のボタンから身を焦がすほど  
の電撃が走った。抽送からもたられる刺激とはまた一味違う気持ちよさに。千里は自分の手を  
裕輔の手に添えて、もっときつく挟み込んでほしいとせがんでしまう。  
「ふああ、ひう……っ、でも、っ……早く入れてよぉ、クリトリスだけで、いっちゃう、か  
らぁ……! おちんちんで、いかせて…………?」  
 もちろん、荒ぶるピストン運動のほうが気持ちいいのは言うまでもなかった。だが、悦楽に  
深く浸った身体は、何をされても気持ちよくなるところまで持ち上げられており、このまま突  
端を触られていると、あっけなく絶頂を迎えてしまいそうだった。  
――――――――――――――――――――――――  
 甲高く喘ぎつつも、声を潜めて懇願する調子と表情には、4つも下の小学生とは思えない濃  
厚な妖艶さが含まれていた。その言葉に異を唱えることなどできるはずも無く、腰の動きを再  
開させた。  
「ん、ぁっ……お兄ちゃん、好き、好きぃ…………」  
 小さな身体を震わせて溶け合うほどに密着してくる千里、自然とストロークの速度も増す。  
感じ入るほどに膣内は熱っぽく、そして柔らかくなり、裕輔の竿を飲み込み、立て続けに押し  
寄せる縮まりが睾丸で渦巻く精液を搾り出そうとしてくる。  
 どうにか射精衝動をこらえながら、裕輔は水をいっぱいに詰め込んだ氷嚢を押しつぶすよう  
な、力強い手つきで千里の豊乳を愛でた。湿った息遣い、潤んだ瞳、甘い汗の香り、口に残る  
唾液の味、乳房と膣鞘の感触……もてる感覚の全てから快楽を受け取り、それが相乗効果を発  
揮し、本能が射精を誘発した。  
「…………お兄ちゃん、いいよ……わたしの、中で…………」  
 千里が、小さくこくんとうなずいて上目遣いで見つめてくる。近くにある湿り気を帯びた温  
かい唇に吸い付いたかと思うと、千里を気持ちよくしてやろうという思いは全て吹き飛んでし  
まい、粘膜を抉り取るように猛然としたピストンを繰り出す。浅く、深く、押しては引いて…  
…性欲のままに裕輔は腰を振り続けた。  
「んあ、ああっ……お兄ちゃん、お兄ちゃん……あああああっ!!」  
 悩ましげな喘ぎ、ソプラノのそれが二人の呼吸だけで包まれていた室内の空気を変える。一  
回腰を前に出すたびに嬌声は鋭くなり、子宮付近までたどり着いた男根をぞよめく襞は引き絞  
るほどに切っ先を押しつぶす。元から小さい穴の上、さらに迫る激しい収縮……ついさっきま  
で童貞だった裕輔に耐えられるはずも無い。  
 
 精液がこみ上げてくるのがわかる、放出してしまいたいという気持ちが膨らむ。亀頭までせ  
り上がる痛いほどの痺れ……さらに暴発を後押しするように、千里は腰をくねらせ、桃色の壁  
を強く押し当ててくる。ぬるりと滑るそれは、二人の激しい動きに合わせて、にちゅ、ちゅ  
ぷっと摩擦し、これ以上我慢できないといった気持ちよさを茎槍から背中、そして脳へと直撃  
させた。  
「ううっ、く……千里、出す、ぞ…………!!」  
 背中を駆ける切ない感覚の後、裕輔はゼリーのような精液を若茎の先端から迸らせ、噴き上  
がる精液は膣壁にこびりつきながら、胎内へと向かって泳ぎ始める。もちろん若々しい射精は  
一度では終わらない。目の前が真っ白に爆ぜるたびに、大量の精液が桃色の粘膜を白く汚して  
いった。快感は意識が飛んでしまいそうな強いもので、何度も射精をするたびに、裕輔の身体  
を心地よい疲労感が包む。  
   
――――――――――――――――――――――――  
 裕輔が射精を開始した直後、千里も悦楽の波に飲まれ、そのままいってしまった。子宮口付  
近に存在する性感を強く刺激され、何も感じる暇も無く、気をやってしまう。しかし、うっす  
らとおぼろげになる意識の中で、兄と結ばれたこと、その兄と一つになって快楽を貪り合えた  
ことがもたらす奇妙な満足感を味わっていた。  
 
 
「はあ、はあ…………っ!」  
 最後の一滴まで子宮に向かってマグマを注ぎ込んだ裕輔がその場にゆっくりと倒れこんだ。  
裕輔同様に疲労を感じていた千里もその隣に横たわる。短時間で2度も射精したからか、裕輔  
のペニスはしぼんで柔らかくなっていた。  
 いったばかりなので、呼吸をするだけでも熱く敏感になった肌は気持ちよくなってしまう。  
裕輔は落ち着いた様子だったが、対照的に、千里はうねり来る気持ちよさに、身体をもじつか  
せる。  
「…………ど、どうだった?」  
「え、うん……こんなにすごいの、初めてかも……」  
 ふにゃふにゃになった陰茎を指でくすぐると、ほんの少しだったがぴくぴくと反応する。た  
めしにゆっくりと扱いてみると、徐々に硬さを取り戻し始めた。  
「あ…………」  
「ねえ、もう一回……する?」  
 触れている指から裕輔の気持ちが伝わってきた。もう一回できる、と肉茎は喜び勇んで立ち  
上がり、鈴口を千里に突きつけた。  
「ああ……立たなくなるまで、させてくれ……」  
 それなら、巨根だけではなく、最後の一滴まで搾り出して足腰も立たないようにしてあげた  
い……そう思って、千里は裕輔の上にまたがると、位置を調整したうえで腰を落として大量発  
射された精液でねとついた花鞘に肉棒をねじ込ませた。  
「…………今度は、わたしが上に乗るからね」  
 
 

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