朝。生憎の曇り空だが、家を出る少女の顔は明るい。  
隣の家に住む少年に朝食を作ってあげないと、と義務感が三割、朝から大好きな幼馴染みと会える幸福感七割と言った感じに別けられる感情を、表情が如実に表しているのだ。  
 
「おはよう、けいくん♪」  
「おはよう茜さん。朝からよく来たね・・・まだ眠いよ」  
 
ボサボサの髪をわしゃわしゃと掻きながら、眠たげな顔のままに少女を迎える少年を、少女――茜は誰よりも好いている。  
無論、けいくんと呼ばれた少年も、茜の事を誰よりも好きだし。  
 
「お姉ちゃんと一緒に、シャワーを浴びるかな?お姉ちゃんは構わないよぅ?」  
「でも、そうするとほら・・ムラムラして、デートの前にがっつりヤッちゃうかもだし・・・でも茜さんとシャワー・・」  
 
名残惜しそうに茜を見る瞳に、茜は母性本能を刺激されたらしく。  
ニコリと笑うと、少年に抱き着いた。  
 
「じゃあね、お姉ちゃんとけいくんの今日のデートは、けいくんのお部屋か私のお部屋でずっと一緒にいるの。いいでしょう?」  
「・・でも、茜さん、欲しいのがあるって言ってたし・・・」  
「なら、けいくんとたっぷりエッチして、ゆっくり休んだ後に買いに行こう?ねぇ♪」  
 
酷く甘い誘惑に、少年は堪える術など持ち合わせてはいなかった。  
そんじょそこらのグラビアアイドルより、遥かに性的に育った姉のような幼馴染みの肢体を好きに抱ける、唯一の立場にあるのだ。その許可もある。  
 
「けいくん、大好きだよぅ♪」  
「俺も、茜さんが大好きですから・・」  
 
一枚、また一枚と服を脱ぐ幼馴染みに、少年の息子は存分にいきり立っていた・・。  
 
 

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