被害者ファイル一号及び二号  
 ○○千晶&○○千尋(仮名)  
・事件から半年後にようやく警察署に相談  
・両名は双子の姉妹  
・両名共、警察署に来たときは話を切り出せない状態であったが、  
女性担当官の献身的な説得により徐々に話を始めた。  
 
 千尋の告白  
 
私は、その日の夜はバイトでした。  
 
私が働いているスーパーは11時までやっていて、私はレジ勤務だったのでいつも閉店の時間まで居ました。  
夜道は田んぼで真っ暗なので怖いなって、いつも思ってたんです。  
 
その日も、レジから上がって、色んな終了の仕事を済ませてから店を出ました。  
自転車で通っていた私は、いつもの暗い暗い田んぼ道を通って帰るつもりでした。  
 
けどその日に限って、自転車がパンクしていたんです。  
 
でも、家まで頑張れば歩けないことはありません。  
 
それに暗い田んぼ道とはいえ車はそこそこ通る道だったので、  
 
私はケータイをいじりながら歩き始めました。  
 
ミュールなんかはいてくるんじゃなかった、なんて呑気に考えながら  
 
今考えればその時から私は狙われてたんだと思います。自転車のパンクも、私を歩かせるためだったかもしれません。  
 
しばらく歩いていると、後ろからやけにゆっくりな車が走ってきました。  
 
なんでゆっくりだとわかったのかというと、夜道ではライトが後ろから当たるからです。  
 
なかなか追い越していかないライトに私は不審に思い怖くなり、振り返りました。  
 
一台の白いバンが、ゆっくり私の後ろを走っていました。  
 
ウォークマンを聞いていたので気付かなかったのでしょう。  
 
ライトの眩しさに目がくらんで、顔を背けたその時です。  
 
私は、黒ずくめの男達に車に押し込められてしまいました。  
 
足をすくわれ、背後から脇を抱えられ、あっという間で抵抗する隙はありませんでした。  
 
バンの中は広くて、6人乗りくらいでした。  
 
私は後部座席で黒服に両脇から押さえつけられていました。  
 
怖くて声も出せずただ身をよじるしかない私をみて、  
助手席の男が後部に身を乗り出してきて、  
 
「ふふ、かわいいなぁ。ごめんね、ちょっと眠ってて」  
 
そう言うと男はなにか液体の入ったビンを取り出して、色々説明を始めました。  
 
よく覚えていないのですが、それは薬らしく、「吸うと意識を失ってしまう」  
という話でした。  
 
とにかく怖くて、何を言っているかよくわかりませんでした。  
 
男は液体を真っ白なタオルに染み込ませ始めました。  
甘いようなツンとするような香りがします。  
 
「千尋ちゃん、おやすみの時間だよ?」  
 
そう言うと男は私の顔にそれを近付けてきました。  
 
以前私が見たドラマの1シーンが頭をよぎりました。そのドラマでは、女の子がこうやって意識を失わされてしまっていました。  
 
私はそこでようやく暴れて抵抗しました。  
 
だけど腕は両脇の男にがっちり掴まれ、おまけに左の男が私の太ももの上に足を乗せてきました。  
 
さらに頭をがっちり固定されてしまいました。  
 
悲鳴を挙げたような記憶もありますが、外に届くわけなんかなくて、  
 
なんにも出来ずに、私の口と鼻はタオルで塞がれてしまいました。  
 
その瞬間、さっきの香りがむわっと襲ってきました。  
 
「ふふ、どれくらい持つかな?」  
「かわいいなぁ。目がうるうるしてんよ。この子」  
 
頭、足、腕を押さえられてはどうしようもありません。  
 
吸っちゃだめだ。そう思って息を止めていると、  
 
「お?息止めて我慢してね?この子?」  
 
「無駄なのにな。ねぇ、千尋ちゃん?吸お?そしたら楽だから」  
 
「それより、あそこ押せ」  
 
「ごめんねー、千尋ちゃん?ちょっとむせるよー?」  
 
そういって、右の男がのどの下を押してきます。  
 
えづいてしまった私は一気にむせこんでしまいました。  
 
咳き込むのがようやく収まったとき、私はあれ?と思いました。  
 
さっきまで動かそうとしてた体が、動きません。  
 
頭もがんがんして、酔っ払っている状態みたいです。  
 
周りの音も、耳の中でぐわんぐわん響きます。  
 
男達が、何か言ってますが、言葉が認識できません。  
 
すると男たちは、私が動けなくなったのを良いことに、拘束するのをやめました。  
「おっ、効いたみたいだぜ」  
 
「かわいいなぁ、千尋ちゃん。おら、どした?」  
 
頬をぺしぺし叩かれます。  
 
「さっきまでの元気はどうしたの?ほら?」  
 
嘲るように言った男が胸を掴んできました。  
 
「おっ、結構胸ある。」  
 
「マジか。我慢出来ねえ」  
 
男達は、私の服に手をかけました。  
 
私の服装は、ひらひらした白のTシャツに、デニムのショートパンツ、レギンスにミュールでした。  
 
ショートパンツはずるずると下げられていき、Tシャツはどんどんたくしあげられてしまいます。  
 
でも、私は恥ずかしさとか感じることすら出来ないくらい、ぼんやりとしていました。  
 
やがてブラが見えるところまでたくしあげられ、最初男達はブラ越しに胸を揉んでいました。  
 
でもそのうち、ブラのホックに手を回され、ブラもたくしあげられてしまいました。  
 
「やべ、乳首ピンクじゃね?」  
 
「超きれーじゃん」  
 
乳首をこねくり回されます。  
 
でも私はこの時、本当にただただ頭がぼんやりしていて、恥ずかしいとか考えられず、  
脱がされて、触られている、という事実を認識することしか出来ませんでした。  
 
今の間も私はずっと口をタオル塞がれていたからです。  
 
そして、段々その頭のぼんやりが広がっていって、体の感覚が無くなっていきました。  
 
視界がぐにゃぐにゃして、男達の声がぐわんぐわん反響します。  
 
「キイタミタイダナ」  
 
「チヒロチャン?キミハイマカラオカサレルンダ。イマキミノカッコウダケデモオレラコウフンスルヨ……  
ブラヌガサレテ、ショーパンヌガサレテ、ナニモデキナイデショ?カワイイヨ。ホラ、オヤスミ」  
 
そんな感じのことを言われて頭を揺らさられ、私は、急速に頭がぼんやりして意識を失いました。  
というより、なにもわからなくなってしまいました。  
 
 
次に気付いた時は、どこかの家のリビングでした。  
 
しばらく意識がはっきりしなくて朦朧としていました。  
 
段々視界がはっきりして来て、ようやくわかりました。  
 
なぜか私は自分の家にいました。  
 
私は、長椅子に座らされ、服はさっきの状態のままでした。  
 
さっきのは夢?と思ったのですが、体がうまく動かないことに私は恐怖を感じました。  
 
やがて、階段をぎしっ、ぎしっ、と降りてくる音がして、男達が降りてきました。  
 
「おはよ。千尋ちゃん」  
 
「よく寝てたねぇ」  
 
私には、男達が居ることの驚きより、男二人に両脇を抱えられ降りてきた相手に驚きました。  
 
ぐったりして、身じろぎ一つしないのは、双子の姉の千晶でした。  
 
「おねえ…ちゃ…ん?」  
 
ようやく絞り出した声程度では、姉は反応しません。  
 
何故、姉が……………?  
 
「無駄だよ。今、薬で眠らせたところだから。それじゃ起きないよー」  
 
「え………………」  
 
「説明したげるねー。君の鍵を使って侵入したんだ。  
お姉ちゃんね、部屋に催眠ガス流してやったんだけどさぁ、窓とか換気しだしたんだ。だから薬嗅がせたら、ほら」  
 
どさり、と姉が床に投げ出されます。  
 
私が恐ろしさから終始何も言えないでいると、男は恐ろしいことを言いました。  
「それにしても娘二人置いて夫婦で旅行だなんて、いい御両親じゃん。  
 
それとさ、バイト?あれもちゃんとメールしとくからね。  
 
しばらく行けません、って  
つまり、どういうことかわかる?助けは、こないよ?」  
 
そういって、男達はまず手始めに私の腰を椅子に縛り付け、  
 
次に姉も私と向かい合わせになるように座らせられ、縛り付けられました。  
 
さらに、カメラが三台くらいまわりにセットされました。  
 
「ふふ、何するかわからないでしょ?ショーだよ。ショー」  
 
そう言って男は、姉の頬を2、3回強く叩きました。  
「ぁ…………ぅ…………」  
 
「お目覚め?千晶ちゃん?」  
 
姉はまだ薬が抜けきらないのか、しばらく状況が飲み込めないみたいでした。  
 
しかし、しばらくすると姉も状況が飲み込めた、いえ、よく考えたら理解できるはずがないです。  
 
恐怖と困惑が入り混じった顔でした。  
 
「なんなの?これ………やだぁ………!」  
 
姉は半ばパニックですが、男にビシッと平手打ちを喰らい、いくら姉が私より強気だと言っても、黙りこくってしまいました。  
 
「説明しまーす。今からまず二人に交互に眠らせていきまーす。いろんなやり方です。  
もし、一回でも意識を失わなずに眠らずに耐えたら、何もしません。  
無事解放。でも出来なかったら、少しずつ服を剥いでいって…………最後は犯します!」  
 
「ヒャッホォオオオ!」  
 
「やってやんよ!俺!」  
 
私は、ただ震えて、泣くことしか出来ませんでした。  
 
姉はそれでも、やめて!とか、誰か!とか叫んでいました。  
 
しかしこんな夜中、しかもうちは隣の家まで距離があります。届くわけがありません。  
 
「おっ、お姉ちゃんの方が元気みたいじゃん」  
 
「じゃあこっちからだな」  
 
「や……やだ…………」  
姉もようやく恐怖に包まれたのか、急に大人しくなってしまいました。  
 
「よし。まずは普通にハンカチだな」  
 
男たちはまたあのビンの中身をハンカチに染み込ませます。  
 
「五分だ。五分耐えられたらクリア」  
 
「ぜってー無理じゃん(笑)」  
 
「さぁて、千晶ちゃん、ほらっ!スタート!」  
 
「んむ!………んむう!……」  
 
姉は顔の下半分を布で包まれてしまいました。激しく抵抗しています。  
 
「おっ、頑張れ頑張れ」  
 
「いやぁー、これは負けちゃうかもなぁー」  
 
しかし姉の抵抗はまるで意味を成していません。  
 
がっちり手足を押さえつけられたら、アレを吸うしかないからです。  
 
その証拠に、一分くらいで姉は大人しくなってしまいました。  
 
「あれ?さっきの元気は?」  
 
「ほらほら、どーしたのさ?」  
 
「もう落ちたん?」  
 
姉は目は閉じていないのですが、既に意識はほとんどないのでしょう。  
 
抵抗していた四肢からは完全に力が抜けてしまい、  
 
視線がふらふらして、四肢はおろか上半身からも力が抜けて、男に支えられながら胸を揉まれても、姉はただ薬をかがされるだけです。  
 
やがてすぐに姉は目を閉じてしまいました。  
 
「全然だめじゃん。千晶ちゃん」  
 
「これじゃあっという間にゲームオーバーだな」  
 
男達はすぐさま姉のパジャマの上を脱がしました。  
 
姉はもう上半身には何も身につけてません。  
 
胸が露わになりました。  
 
「あー、無理。早くやりたい!いいじゃんもう。ゲームは!」  
 
「だめだ。フェアじゃない。ほら、千尋が待ってるよ」  
 
姉が意識を取り戻したあとは、次は私の番でした。  
 
私はマスクをつけさせられました。もちろん薬が染み込んでいます。  
 
もしそれを外せたらクリアだそうです。  
 
絶対無理だと思いました。  
ひとりが私の膝に腰掛け足を封じ込め、  
 
あとの二人がひとりづつ私の手を押さえます。  
 
後は息を止めて頭を振って口を動かしてマスクをずらすくらいしか出来ません。  
 
それも無駄でした。  
 
マスクはただでさえ息苦しいのに、これは濡れていて、おまけにあの匂いすらします。  
 
息が苦しい………もう、だめ……  
 
そう思って無意識に息をしてしまいました。  
 
少しだけ、少しだけなら………。  
 
そう思ったのですが、気付いた時には薬の匂いは頭の中に入り込んできて、  
 
体が言うことを聞かないくらい頭を犯されてしまいました。  
 
嫌な香りが頭いっぱいに広がります。  
 
新鮮な空気を欲しても、吸っても吸っても入ってくるのはあの匂いばかり。  
 
頭すら重たくて支えることが嫌になり、うつむいてしまいました。  
 
朦朧とする意識の中、姉の「しっかりして、千尋」  
みたいな姉の声が聞こえました。  
 
私は寒さと共に意識を取り戻しました。どうやら背中に氷水をかけられたようでした。  
 
Tシャツは、脱がされて私もブラだけの姿です。  
 
そうか、負けてしまったんだ………。  
 
ぼんやりしながら他人事のように考えていると、  
 
目の前では、さっき私が挑戦させられたことを姉がやらされてました。  
 
姉はそれでも気丈でした。  
 
姉は私みたいに押さえつけられるだけではなく、胸を揉まれています。  
 
それでも姉はぐっと男達を睨み付けていました。  
 
「おねえちゃん………」  
 
けれど意地だけではどうしようもなく、  
 
睨みつけていた目のまばたきの回数が多くなり始めました。  
 
薬が効いてしまったのでしょう。  
 
すぐに目がくるくるしてしまいました。視線が不確かです。  
 
身をよじる動きが緩慢になっていき、やがて両手がだらんと下がりうつむいてしまう姉。  
 
「落ちたんじゃね?」  
「はい、一回アウト〜」  
 
顔を上げさせられた姉は、既に目を閉じて意識を失っていました。  
 
真夜中に自宅のリビングで、胸をさらけ出して、  
 
マスクに薬を染み込まされて無理矢理眠りに落とされる姉。  
 
 
ニヤニヤする男達は、そんな姉のパジャマの下を脱がし始めます。するするとパジャマは降ろされ、姉はもうパンツしか履いていません。  
 
「いいねぇこの強気な感じ」  
 
「いや?俺は妹さんも好きだよ?大人しくてかーわいいじゃん」  
 
今私が身につけているのは、ブラとショートパンツと下着、の上に見せパンを穿いているので、  
 
姉より二着多いです。  
 
次に負けたら姉は、レイプされてしまう………  
 
そう思ったら、ようやく私にも抵抗の意志が沸いてきました。  
 
絶対に男達の好きにはさせない………。  
 
私は姉が目を覚ますまでの間、闘志をたぎらせていました。  
 
やがて姉が意識を取り戻した時、姉は泣き出してしまいました。  
 
私は、  
「あの………」と男達に初めて話しかけ、提案をしました。  
 
それは、次に姉が負けたら、代わりに私の服を脱がす、という提案でした。  
 
男達は  
「泣かせる姉妹愛だねぇー(笑)」と言いながらも提案を受け入れたので、  
 
これで服の数は姉2、私3です。  
 
これで姉は少なくとも二回チャンスがあり、私は三回あります。  
 
姉は、「だめ………だめ………」と言っていましたが、聞くつもりはありません。  
 
そして次の私の番が始まりました。  
 
「次はな、これだ。」  
 
男が注射器を取り出しました。  
 
注射器には透明な薬が入っていました。  
 
「今から麻酔薬を注射するよ。暴れたら針が大変なことになるからね」  
 
そう言うと男は私のむき出しの二の腕にそれを注射し始めました。  
 
「んっ…………………」  
 
ちくり、と痛みが走ります。薬が入っていくのがよくわかりました。  
 
私は舌を強く噛んだり、爪を手のひらに食い込ませたりして、何とか耐えようとしました。  
 
けれど15秒もしないうちに、体の感覚がおかしくなるのがわかりました。  
 
頭が重いです。手足の感覚があまりありません。  
 
体がどこかにふわふわ飛んでいく感覚があります。  
 
さっきまでの反抗の意志など一切関係ありません。  
 
体の中に侵入した成分に抵抗なんて出来るはずありませんでした。  
 
意志に反して、どんどん意識は遠のいていき、  
為す術もなく、あっという間、40秒もしないで私は意識を失ってしまいました。  
 
私は頬をぺちぺち叩かれて目を覚ましました。  
 
とうとうショートパンツが脱がされていました。  
 
これで後は見せパンとパンツとブラだけだ………  
 
そうだ……姉は…………  
 
慌てて姉を見ると、同じように注射をされていました。  
 
結果は私と同じでした。  
 
姉はパニックで、泣き喚いていましたが、  
 
二の腕に同じくぷすり、と打たれると、  
 
すぐに大人しくなってしまいました。  
 
奴ら曰く、大抵この薬は手術の最初に使われるから、ここまで効きが速いらしいです。  
 
私達は、ただ遊ばれているだけなのでしょう。  
 
体内に入れられた麻酔薬に抵抗なんか出来るはずありません。  
 
今回の姉の寝顔は、今までと比べて穏やかでした。  
 
さっきの約束通り、  
代わりに私の見せパンが脱がされていきます。  
 
姉にはもう後がありません。  
 
次こそは絶対に………  
 
 
その姉は意識を取り戻しましたが、泣いています。  
 
今助けるよ。お姉ちゃん。  
しかし次の挑戦はそんな私の覚悟をあざ笑うかのようなものでした。  
 
男が取り出したのは、タンポンだったからです。  
 
訳がわからないという私の前で、男はタンポンに薬をたっぷり染み込ませ始めました。  
 
私は嫌な予感がしましたが、予想道理でした。  
 
私は自分でそれを入れることを強要されました。  
 
入れなきゃ無理矢理やるだけと言われた私は、いわれるがままにそうしました。  
 
タンポンは使ったことがなくて、正直痛くて、何より恥ずかしくて屈辱でした。  
ひんやりした感触が広まっていきます。  
 
でも、これなら耐えられるかもしれない、  
 
その私の考えは全く見当違いでした。  
 
また、あの感覚が来てしまったんです  
 
え………?なんで…………?  
 
「座薬と一緒だよ。むしろこっちからのほうが成分吸収するんだ」  
 
私の心の中を見透かしたように男がいいます。  
 
こんなんで、意識を失うなんて、絶対にイヤだ。  
 
私は拳をぎゅっと握り、唇を噛んで、耐えようとしました。  
 
「おっ、かわいいなぁ。見てよ」  
「無駄だよぉ。無駄!」  
「「昏睡!昏睡!昏睡!」」  
 
男達の卑しいコールが始まりました。  
 
絶対、こいつらの思い通りには、させない………  
 
しかし、体は意志とは関係なく薬に犯され始めました。  
 
さっきから、ずっと同じ。  
 
まず最初体に力が入らなくなってしまうのです。  
 
椅子に縛られてなければ、椅子からもずり落ちてしまうくらいに。  
 
あれだけ握りしめていた拳は、腕ごとだらんと下がってしまいました。  
 
もうそこまできたら、どうしようもありません。  
 
後は、夢の中まで一直線です。  
 
ただ抵抗出来ずに意識を失っていく自分を認識することしか出来ないのです。  
 
悔しい、いやだ、と考えることすら最後は出来ません。  
 
眠い、という訳ではありません。  
 
頭がくらくらして、ガンガンして、ぼーっとしてきます。  
 
視界がぐにゃぐにゃして、瞼も重くなります。  
 
音がぐわんぐわんと鳴り出したら、  
 
後は記憶がありません。意識を失う瞬間を覚えていないのです。  
 
私はさっきまでと同じように、しかも「タンポン」で意識を失わされてしまいました。  
 
しかも下着姿で自分で入れさせられたのです。  
 
 
 
 
。  
 
 
 
「やあああああああ!やだぁ!」  
 
姉の悲鳴で私は意識を取り戻しました。。  
 
姉はじたばたしながら男達にがっちり押さえられ、股を開かされているのです。  
 
男達の一人手には、タンポンがありました。  
 
私もやめて、と言いますが薬が抜けきっておらず、うまく呂律が回りません。  
 
男達はそれでも姉に手を焼いていました。姉が本気の抵抗をしていたからです。  
姉が身につけているのはパンツだけでした。  
 
男達の宣言通りなら、姉はこれで意識を失えば、犯されてしまうのです。  
 
私も、身につけているのはパンツだけです。気付けばブラは外されていました。  
男達は姉を押さえつけながら、もみくちゃにしていました。舐め回したり、胸や乳首にまで手を延ばしていました。  
 
それで余計に暴れる姉に痺れを切らした男達は  
 
「チッ、動くんじゃねえよ」  
「おい、もうめんどくせえ。タオルでよくね?」  
 
「そうだ。あれ使おうぜ。新薬」  
 
と言いながら、一番最初のやり方を再び始めました。  
 
タオルに今までとは違うビンの薬が染みこんでいきます。  
 
その薬は、ココナッツのような甘い香りで、色もピンクでした。  
 
それがゆっくり姉の顔に近づいていきました。  
姉は男の手で頭を掴まれがっちり固定されていたので、姉の口と鼻は、ぴったり覆い隠されてしまいました。  
「おら、がんばれ。暴れろ」  
「乳首もんじゃうよー?」  
姉は懸命に、震えながら息を我慢しているようでした。  
私達だって、暴れれば暴れるほど、薬に対してはたくさん吸い込んでしまって無意味だということはわかります。  
どの道、手足は押さえられ、腰は椅子に繋がれているのです。  
おまけに頭すら固定され、首を振ってタオルから逃れることすら出来ません。  
私達に許されているのは、ただ、薬を嗅がされるだけ。  
私は、懸命に抵抗する姉を緊張してただ見守ることしか出来ませんでしたが、やがて姉には限界が来たらしく、  
姉は咳き込んでたっぷり吸い込んでしまったようでした。  
「お姉ちゃん………」  
しかし、その後の展開はいつもと違いました。  
今まで通り目をとろんとさせる姉なのですが、なぜか姉の顔と胸元が真っ赤でした。  
「オイ、見ろよ。しっかり効いてるみたいじゃん。」  
「うわっ。乳首ビンビンじゃん。変態女だ!」  
「この薬は、意識を失うだけじゃないんだ。気持ちよくなっちゃう媚薬も混ぜてあるんだよ?ふたりとも」  
 
卑怯者。そう罵りたかったのですが、声がうまく出ません。  
姉は、もう何も聞こえていないようでした。  
ただ顔を真っ赤にし、とろんとした表情で薬を嗅がされている姉は、  
胸をぐにぐに押し潰されるたびに、「んっ……」と艶っぽい声を上げながら、  
とうとう、最後の眠りに落ちて行きました。  
男達の言うとおり、姉の乳首はピン、と立ってしまっていました。  
そこから姉はもみくちゃにされました。  
背後から胸を鷲掴みにされ、円を描くように揉まれています。  
時々、乳首を転がされるたびに、姉の吐息が乱れ、腰がヒクつくのがわかります。  
唇も、ぶちゅぶちゅ下品な音で吸われています。  
姉には彼氏がまだいませんでした。あれがファーストキスになってしまうのでしょうか。  
そのうち、舌まで入れられていました。それどころか、男たちは、耳、二の腕、腋、頬と  
姉の体中を舐め始めました。ショックだったのは、ただ舐め回されているだけなのに、  
姉がその度に、びくんびくんと体をヒクつかせていることでした。  
薬のせいとはいえ、見るに耐えませんでした。  
そしていよいよ、姉は股を開かされました。  
今まで夢中で無言だった男たちが、声を上げました。  
「うわっ。パンツべとべとじゃん」  
「千晶ちゃん俺たちとやりたいんだ〜」  
「おい、脱がそうぜ!!!」  
 
姉のパンツには、べっとりと大きな染みがありました。  
それすら脱がされていきます。  
あらわにされた姉のそこは、てらてらと光っていました。  
もうそこまで来たら、男達に容赦はありませんでした。  
一番敏感な尖りを、こねくり回され始めた姉は、一回大きくビクンッと跳ね、  
液体を、ぷしゃああああとふいていました。  
「イクの速すぎだろ!!!」  
「一分たってなくね?」  
「いれたらどうなんだろな。早く試そうぜ!」  
そこから姉は文字通り犯されました。  
一人にズンズン突かれながら、他の男達に体を舐め回され、ゆさゆさ揺れる胸もぎゅうぎゅうに揉まれています。  
「あっあっ……あっあっあっあっあっあ………」  
そう声を上げているのは意識がないはずの姉でした。  
媚薬?の効力なのでしょう。気持ちいいみたいです。  
わたしも、ああなるのかな……。  
そうおもっていると、男は果てたようで、ウッと呻いて動きを止めました。  
「こいつ、多分処女だったぜ!!」  
「マジ!?次俺ね!」  
また別の男に姉は犯され始めました。  
「おい、俺千尋ちゃんヤっていい?」  
「おう、いいぜ。」  
いよいよ私の番みたいです。  
 
ココナッツのような甘いけだるい香りのする布が私に迫ってきます。  
「んっ………」  
もう私は、抵抗する気力はありませんでした。  
甘い香りに、脳が、体が、意志が犯されていくのがよくわかります。  
男たちの言うとおり、顔が熱くなり、下腹部がきゅんきゅんするのを感じながら、  
私は意識を失いました。  
 
 
途中何度か意識を取り戻した時の記憶があります。  
すぐに、布を被せられました。  
最後に気がついたときは、私も姉も、自宅のベッドで折り重なるように倒れていました。  
デジタル時計は、あれから三日後をさしていました。  
私たちの枕元に紙が置いてありました。  
『警察にチクれば、インターネットに何もかも流すからね。』  
それから何度か連絡があって、今でも私達は言いなりです。  
でも、もう決めたんです。姉は私が守るって。  
聞いてますか?婦警さん。  
だいぶ睡眠薬が効いてきたんですね?  
ごめんなさい。命令されたから。  
でも婦警さんが悪いんですよ?私たちのためにわざわざ家まで来てくれて……  
大丈夫。すぐに、気持ちよくなりますよ。ほら、しっかりこれを嗅いでください。  
そう、そう、吸って、吐いて……  
 
 
私達はあと、九人を売れば、自由になれます。  
 
姉の為には、何でもやります。  
 

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